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理不尽からつかの間の休憩
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地獄のような研究所から連れ出され、二人の弟にもう一度会いたい命ほしさで恋人となって一週間。
冷静な頭でわかったことは、自分という存在証明がない以上生きていくにはホルツに頼るしかないという現実だけだ。
「それにしても、ほんと、広い部屋だなあ」
ホルツはすでに出社したようだ。
シンと静かなリビングの広いソファに腰掛けていたメルギスクはゆっくりと部屋を見渡す。
大きなテレビで好きな番組や映画だって見放題で、備え付けの大きな冷蔵庫は空っぽだったが、お湯を沸かす以外ほとんど使われた形跡がない広いキッチンも含め使いやすい。
大事な二人の弟がいないという点をのぞけば、なに不自由ない。前よりもずっといい暮らしだ。
ホルツが帰ってくる時間はバラバラで、夕方に帰ってくることがあれば、二日空けることもある。
ようやく帰ってきたと思ったら、メルギスクに一言も言葉をかけることなく、シャワーを浴びて適当に栄養補給錠剤を飲んで自室へ戻ってしまう。
むろん、メルギスクも帰ってくるホルツを出迎えたりしていないからこの件に関してはお互い様だろう。
そもそもお互い好意の末、恋人へなったわけではない。
「というか、愛を解明したいってなんだよ。そんなの言葉でどうこう説明できるもんじゃないだろ」
面識ない男から恋人になってくれと言われただけでも困惑したのに、ならないなら新たに調達するとのたまう男。
結果、メルギスクがホルツについたイメージはまわりとズレた自己中な美形だ。
「とりあえず、サニーとレインの様子を見に行くぐらいいいよな」
何を考えているかわからないホルツへの恐怖で出ずにいたが、門限まで戻るなら外出をしていいと言っていた。なにより自分の行動は逐一監視されているのだ。
ソファから立つとぐっと体を伸ばし息を吐く。玄関に行くと明らかにホルツのサイズより一回り小さい黒いスニーカーがあることに気づいた。
「これも俺が恋人だからなんだろうな」
ありがたくも複雑な気持ちでスニーカーを履いてエレベーターに乗った。
エレベーターがエントランスにつくなり意識を集中する。そうすれば、全身が透明へと変化した。研究を繰り返された結果、習得できた魔物の力が役に立つとは皮肉にもほどがある。
平日でも賑やかな都市部を抜けて中央地域の端にある未発展地区へ辿り着くと、緊張が自然と体から抜ける。
まっすぐに自分の家へと向かえば、あばら屋から弟たちが出てくるのが見えた。
「サニー! レイン!」
思わず名前を呼んで駆け寄ると、弟たちは大きな瞳がこぼれ落ちそうなほど目を見開いた。
「今、兄ちゃんの声した?」
「お兄ちゃん? どこ?」
二人がキョロキョロと不安そうにあたりを見渡す。そのことで姿を消していることを思い出した。
スイッチを切り替えるように能力を切れば、見慣れた景色からメルギスクの姿が浮かび上がってくる。突如目の前に現れた変わり果てた兄の姿に弟たちは「うわ!」と声を上げた。
だが、メルギスクと目があうや否や、ぽかんとしていた顔は瞬く間に涙で崩れ、飛びついてきた。
「兄ちゃん! 兄ちゃん!」
「お兄ちゃん、寂しかったよぉ」
わんわん泣くサニーとぎゅうっと強く抱きついてぽろぽろ泣くレインにくしゃりと顔をゆがませると、二人の目線に合わせるよう膝をついて思いっきり抱きしめた。
「黙っていなくなって寂しい思いをさせてごめん、ごめんな」
今まで滅多なことでは泣かなかった二人を泣かせてしまった。その事実に奥歯を噛みしめた。
ひとしきり泣いて落ち着いたのか、サニーがしゃっくりをあげながら目をこすってメルギスクに微笑んだ。
「兄ちゃん、なんか色々変わったね」
「ああ、俺もびっくりだ。髪や目ならともかく、体も変わってるしな」
「でも、お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ」
眉を寄せて呻くメルギスクに、レインが小さな手を伸ばしてメルギスクの髪に触れて目尻を下げると笑った。
隣にいたサニーはメルギスクの腕を掴むとぐいぐいと引っ張った。
「せっかくだし、うちで話そうよ!」
「それもそうだな」
感動の再会ですっかり気が緩んでいた。未発展地区は外で大声を上げると怒声が飛んでくるのが日常茶飯事だ。
二人に手を引かれて、数ヶ月ぶりの我が家に足を踏み入れる。
三人で寝るベットに一口コンロしかないキッチンと一人使えば埋まってしまう小さな流し台はホルツの家を見た後だと、まるでおままごとセットのようだ。けれど、それこそ今のメルギスクにとって安堵できる環境だった。
三人でベッドに並んで座れば、メルギスクは二人に尋ねた。
「俺がいない間、大丈夫だったか? 変な人とか来たりしなかったか?」
「えっとね、真っ白な服着た人たちがいっぱい来て、兄ちゃんはもう帰ってこないって言ってきたんだ!!」
その時のことを思い出しのか、サニーがぎゅうっと眉を寄せて唇をへの字に曲げてうつむいた。レインはぎゅっとメルギスクの指を握ってくるとこわごわと続けた。
「だから、市の方でこれから支援します。なにも心配はいりませんって言われた……。今日も、さっき食事や服を持ってきてくれたんだ」
ちらっと部屋の隅に積まれている服へレインが視線を向ける。つられてメルギスクも向ければ、どれも無難なデザインだが今着てる服よりはるかに質がいいものなのは一目瞭然だ。
続いてゴミ箱を見れば、白い弁当箱が二つ入っている。空っぽなあたり二人は残さず食べたようだ。
「そうか、とりあえず生活はできてるんだな。きちんと食事をして偉いぞ」
最低限の生活が保証されていることにホッとする。
二人も強く頷くと、サニーが「あっ」と小さく声を漏らすとぎゅっと腕を掴んできた。
「そういえば、兄ちゃん恋人いたのなんで隠してたんだよ!」
「はっ?」
頬を膨らませたサニーの文句に素っ頓狂な声がでた。だが、サニーは気にしてないのか腕を揺すってくる。
「どんな人? 綺麗? 可愛い? かっこいい?」
どこから聞いたのかわからないが、一転して期待に目を輝かすサニーに、命ほしさで恋人になったなど口が裂けても言えない。
どう説明すべきか悩んでいると、レインも気になるのかそわそわしながらじっと見つめてくる。
今まで自分たちにかかりっきりだった兄の恋愛事情へ興味津々な二人に苦笑した。
「そうだな、見た目は綺麗でかっこいい人、かな。とても華やかな雰囲気の人だよ」
嘘は言っていない。
異性愛者のメルギスクですら、ホルツのどこかずれた言動を差し引いてもはじめて会った時、顔も中身も作り物みたいな人だと思ってしまったのだ。
メルギスクの説明に二人はさらにねだってきた。
「髪は? 目の色は?」
「どんな服着てるの?」
「一つずつ答えていくから待つんだ。髪は父さんがよく飾ってた真っ赤なアマリリスみたいな色をしてて、目は……昔隣に住んでいたばあさんが見せてくれたミント石覚えてるか?」
「うん! うすーい青緑のキラキラした石だよね! ガラスみたいで綺麗だった! ね、レイン!」
「うん、すごく綺麗だった」
懐かしそうに話す二人を見ながらメルギスクは続けた。
「その色をしてて、目尻が少しだけつってるんだ。あとはうーん……いつも笑ってて人なつっこそうな顔をしてるかな。服は白いスーツの上から白衣を着てるよ」
「白衣ってことはお医者さん?」
こてんと首をかしげるレインの頭を撫でながら返した。
「どっちかっていうと、研究者かな」
「研究者……」
「兄ちゃんの恋人はとにかくすごい人なんだ! 会ってみたいなあ」
サニーはぷらぷらと足を揺らしながら言った。たいしてレインは何も言わず、ただぎゅっとメルギスクに抱きついてきた。
そうこうしている間に、時計の針が十九時を回ろうとしている。二人と別れなければいけない事実は喉になにか詰まったような不快感を覚えた。
メルギスクの雰囲気に察したのか二人が眉を下げ、ぎゅっと手を握ってきた。
「兄ちゃん、どこかいっちゃうの?」
「ごめんな、毎日十九時までに帰らないといけない用事ができちゃったんだ。でも、これからは毎日くるから」
「……わかった」
二人がそっと離れる姿に胸がギリギリと痛む。
二人を思いっきり抱きしめ「またくるからな」と言えば、二人は唇を引き結んで小さく頷いたのだった。
冷静な頭でわかったことは、自分という存在証明がない以上生きていくにはホルツに頼るしかないという現実だけだ。
「それにしても、ほんと、広い部屋だなあ」
ホルツはすでに出社したようだ。
シンと静かなリビングの広いソファに腰掛けていたメルギスクはゆっくりと部屋を見渡す。
大きなテレビで好きな番組や映画だって見放題で、備え付けの大きな冷蔵庫は空っぽだったが、お湯を沸かす以外ほとんど使われた形跡がない広いキッチンも含め使いやすい。
大事な二人の弟がいないという点をのぞけば、なに不自由ない。前よりもずっといい暮らしだ。
ホルツが帰ってくる時間はバラバラで、夕方に帰ってくることがあれば、二日空けることもある。
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むろん、メルギスクも帰ってくるホルツを出迎えたりしていないからこの件に関してはお互い様だろう。
そもそもお互い好意の末、恋人へなったわけではない。
「というか、愛を解明したいってなんだよ。そんなの言葉でどうこう説明できるもんじゃないだろ」
面識ない男から恋人になってくれと言われただけでも困惑したのに、ならないなら新たに調達するとのたまう男。
結果、メルギスクがホルツについたイメージはまわりとズレた自己中な美形だ。
「とりあえず、サニーとレインの様子を見に行くぐらいいいよな」
何を考えているかわからないホルツへの恐怖で出ずにいたが、門限まで戻るなら外出をしていいと言っていた。なにより自分の行動は逐一監視されているのだ。
ソファから立つとぐっと体を伸ばし息を吐く。玄関に行くと明らかにホルツのサイズより一回り小さい黒いスニーカーがあることに気づいた。
「これも俺が恋人だからなんだろうな」
ありがたくも複雑な気持ちでスニーカーを履いてエレベーターに乗った。
エレベーターがエントランスにつくなり意識を集中する。そうすれば、全身が透明へと変化した。研究を繰り返された結果、習得できた魔物の力が役に立つとは皮肉にもほどがある。
平日でも賑やかな都市部を抜けて中央地域の端にある未発展地区へ辿り着くと、緊張が自然と体から抜ける。
まっすぐに自分の家へと向かえば、あばら屋から弟たちが出てくるのが見えた。
「サニー! レイン!」
思わず名前を呼んで駆け寄ると、弟たちは大きな瞳がこぼれ落ちそうなほど目を見開いた。
「今、兄ちゃんの声した?」
「お兄ちゃん? どこ?」
二人がキョロキョロと不安そうにあたりを見渡す。そのことで姿を消していることを思い出した。
スイッチを切り替えるように能力を切れば、見慣れた景色からメルギスクの姿が浮かび上がってくる。突如目の前に現れた変わり果てた兄の姿に弟たちは「うわ!」と声を上げた。
だが、メルギスクと目があうや否や、ぽかんとしていた顔は瞬く間に涙で崩れ、飛びついてきた。
「兄ちゃん! 兄ちゃん!」
「お兄ちゃん、寂しかったよぉ」
わんわん泣くサニーとぎゅうっと強く抱きついてぽろぽろ泣くレインにくしゃりと顔をゆがませると、二人の目線に合わせるよう膝をついて思いっきり抱きしめた。
「黙っていなくなって寂しい思いをさせてごめん、ごめんな」
今まで滅多なことでは泣かなかった二人を泣かせてしまった。その事実に奥歯を噛みしめた。
ひとしきり泣いて落ち着いたのか、サニーがしゃっくりをあげながら目をこすってメルギスクに微笑んだ。
「兄ちゃん、なんか色々変わったね」
「ああ、俺もびっくりだ。髪や目ならともかく、体も変わってるしな」
「でも、お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ」
眉を寄せて呻くメルギスクに、レインが小さな手を伸ばしてメルギスクの髪に触れて目尻を下げると笑った。
隣にいたサニーはメルギスクの腕を掴むとぐいぐいと引っ張った。
「せっかくだし、うちで話そうよ!」
「それもそうだな」
感動の再会ですっかり気が緩んでいた。未発展地区は外で大声を上げると怒声が飛んでくるのが日常茶飯事だ。
二人に手を引かれて、数ヶ月ぶりの我が家に足を踏み入れる。
三人で寝るベットに一口コンロしかないキッチンと一人使えば埋まってしまう小さな流し台はホルツの家を見た後だと、まるでおままごとセットのようだ。けれど、それこそ今のメルギスクにとって安堵できる環境だった。
三人でベッドに並んで座れば、メルギスクは二人に尋ねた。
「俺がいない間、大丈夫だったか? 変な人とか来たりしなかったか?」
「えっとね、真っ白な服着た人たちがいっぱい来て、兄ちゃんはもう帰ってこないって言ってきたんだ!!」
その時のことを思い出しのか、サニーがぎゅうっと眉を寄せて唇をへの字に曲げてうつむいた。レインはぎゅっとメルギスクの指を握ってくるとこわごわと続けた。
「だから、市の方でこれから支援します。なにも心配はいりませんって言われた……。今日も、さっき食事や服を持ってきてくれたんだ」
ちらっと部屋の隅に積まれている服へレインが視線を向ける。つられてメルギスクも向ければ、どれも無難なデザインだが今着てる服よりはるかに質がいいものなのは一目瞭然だ。
続いてゴミ箱を見れば、白い弁当箱が二つ入っている。空っぽなあたり二人は残さず食べたようだ。
「そうか、とりあえず生活はできてるんだな。きちんと食事をして偉いぞ」
最低限の生活が保証されていることにホッとする。
二人も強く頷くと、サニーが「あっ」と小さく声を漏らすとぎゅっと腕を掴んできた。
「そういえば、兄ちゃん恋人いたのなんで隠してたんだよ!」
「はっ?」
頬を膨らませたサニーの文句に素っ頓狂な声がでた。だが、サニーは気にしてないのか腕を揺すってくる。
「どんな人? 綺麗? 可愛い? かっこいい?」
どこから聞いたのかわからないが、一転して期待に目を輝かすサニーに、命ほしさで恋人になったなど口が裂けても言えない。
どう説明すべきか悩んでいると、レインも気になるのかそわそわしながらじっと見つめてくる。
今まで自分たちにかかりっきりだった兄の恋愛事情へ興味津々な二人に苦笑した。
「そうだな、見た目は綺麗でかっこいい人、かな。とても華やかな雰囲気の人だよ」
嘘は言っていない。
異性愛者のメルギスクですら、ホルツのどこかずれた言動を差し引いてもはじめて会った時、顔も中身も作り物みたいな人だと思ってしまったのだ。
メルギスクの説明に二人はさらにねだってきた。
「髪は? 目の色は?」
「どんな服着てるの?」
「一つずつ答えていくから待つんだ。髪は父さんがよく飾ってた真っ赤なアマリリスみたいな色をしてて、目は……昔隣に住んでいたばあさんが見せてくれたミント石覚えてるか?」
「うん! うすーい青緑のキラキラした石だよね! ガラスみたいで綺麗だった! ね、レイン!」
「うん、すごく綺麗だった」
懐かしそうに話す二人を見ながらメルギスクは続けた。
「その色をしてて、目尻が少しだけつってるんだ。あとはうーん……いつも笑ってて人なつっこそうな顔をしてるかな。服は白いスーツの上から白衣を着てるよ」
「白衣ってことはお医者さん?」
こてんと首をかしげるレインの頭を撫でながら返した。
「どっちかっていうと、研究者かな」
「研究者……」
「兄ちゃんの恋人はとにかくすごい人なんだ! 会ってみたいなあ」
サニーはぷらぷらと足を揺らしながら言った。たいしてレインは何も言わず、ただぎゅっとメルギスクに抱きついてきた。
そうこうしている間に、時計の針が十九時を回ろうとしている。二人と別れなければいけない事実は喉になにか詰まったような不快感を覚えた。
メルギスクの雰囲気に察したのか二人が眉を下げ、ぎゅっと手を握ってきた。
「兄ちゃん、どこかいっちゃうの?」
「ごめんな、毎日十九時までに帰らないといけない用事ができちゃったんだ。でも、これからは毎日くるから」
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