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恋人は仲直りするもの
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「ここにあるバラを全部くれるかな」
仕事帰り、花屋に寄ったホルツは店員へそう言った。
店員はあっけにとられつつも「全部ですか?」と確認してくる。
「あぁ、それと花束にしてくれるかな?」
「わかりました。少々お待ちください」
店員がもう一人の店員を呼んで店に並んでいるバラを集めていく。
できあがった花束は色とりどりのバラを買っただけあって迫力がある。できばえを確認していると、所々白いかすみ草が差し込まれていた。
「かすみ草は注文にいれていなかったよ」
「そちらはサービスとなります。きっと送られる方も喜ばれますよ」
「だといいのだが」
会計を済まして帰路へ歩き出す。
エレベーターに乗って、上昇していく数字を眺めている間、腕の中にあるバラの花束を抱え直す。やがて最上階につくとエレベーターのドアが開く。
時刻は十八時を少し過ぎているため夕食の準備をしているのかメルギスクの姿はない。それは想定済みだ。リビングに続く白い扉を開くなり、キッチンでトマトスープの味見をしていたメルギスクの傍に歩いて行く。
「メル」
名前を呼べば、メルギスクの手が一瞬ビクッと跳ねる。だが、コンロの火を止めてぎこちなくホルツの方へと振り返った。
「なん……」
眉を寄せて怒っているような困っているような顔を浮かべていたが、ホルツを少し隠すほどのバラがメルギスクの視界を覆う。
「あの、これは?」
「見ての通り、バラの花束だ。きみに渡そうと思って買ってきた」
「はぁ……」
困惑の声を漏らすメルギスクにバラの花束をずいっと差し出す。
メルギスクは少しの間、バラの花束とその奥からかすかに見えるホルツを見比べた後、バラの花束を受け取った。
「俺、今日誕生日じゃないですよ」
「それは知っている」
「じゃあ、なんでこんな大量のバラ買ってきたんですか?」
半目になって呆れ気味で聞き返してくる。それにたいしホルツは淡々と返した。
「今朝、きみがとても怒っているのは私と喧嘩したからではないかとサニーが言ってきたからだ。彼は、きみに理由を尋ねても答えてくれないと拗ねていてね」
「あれは怒っていたわけじゃなくて。だって、説明しようがないじゃないですか」
メルギスクがぎゅっと花束を抱きしめながら赤いバラの部分に顔を埋める。バラの色が移って赤いのかメルギスク自身が赤いのかよくわからない。
ホルツはメルギスクの顔をよく見ようと顔を寄せた。
「なら、怒っていたわけではないんだね」
「……まあ。それにしても、本当にこんな大量のバラの花束買ってくる人いるんですね。これも恋人らしい行動ってやつですか?」
ようやく顔を上げたメルギスクはふっと息を吐くと眉を下げて困ったように笑った。
メルギスクの問いにホルツはゆっくり瞬きすると「どうだろうな」と呟いた。
「私は花に興味ないが、きみは金銭よりもそういうものが嬉しいだろうと思って買ってきた」
「……そう、ですか」
「その反応から見るにあまり花は好きじゃなかったかい?」
「いえ、好きですよ。ただ、枯れてしまうのがもったいないなって思ったんです」
それっきりメルギスクは黙ってしまった。
顔が赤かった誤解も解け、花束も渡した。用は済んだ。なら、自室に戻るなりあとは自由だ。なのに、手渡した花束を抱きしめるメルギスクの姿をもう少し見つめていたい。それどころかメルギスクに触れたいとはっきりと思った。
そう思えば、自然と腕が上がり、バラの合間にうずくまっているメルギスクの頬へ指先を伸ばす。指先にメルギスクの体温が移ってくると、輪郭をたどるように滑らす。指先がメルギスクの唇に触れると、ビクッとメルギスクの肩が跳ねた。
その様が面白くてバラの花束をわずかに下げさせる。あらわになったメルギスクの顔によせ、唇があと少しで重なりそうになった時、せわしない足音が近づいてきた。
「兄ちゃん、みてみて! レインと描いたよ!」
大きな画用紙を両手に持ってサニーが近づいてくる。その後ろをレインが追いかけているのにメルギスクが気づくや否や、勢いよくホルツの顔をわし掴みするなり引き離した。
サニーはメルギスクのそばに来てからホルツに気づくと、不思議そうに首をかしげた。
「なんで兄ちゃん、ホルツさんの顔を掴んでるの?」
「え、あー、えーっと」
「私がキスしようとしたから照れたんだよ」
メルギスクの手を顔から引き剥がすとサニーを見下ろしてホルツは微笑んだ。
サニーは気にしていないのか「そうなんだ!」と元気よく納得すると絵を掲げた。
「それよりホルツさんも見て!」
そこには四人の人物が描かれていた。
左端にはまだら模様の髪をしたカフェオレ色の瞳と同じ色をした人物がおり、反対には真っ赤な髪と淡い青緑の瞳をした白いスーツを着た人物がいた。その間に茶色の髪と緑の目をした似た背格好の子供だと思われるものがいる。
「これは、メルと私ときみたちかな?」
「うん! これ、おれとレインで描いたんだ! お礼にあげる!」
ずいっと差し出された落書きはゴミに等しい。
いらないと一蹴するのは簡単だ。だが、目をキラキラと輝かせ、その後ろでレインがチラチラと上目遣いで見てくる。サニーはともかくレインの警戒を解くためのチャンスだ。
ホルツはサニーとレインに目尻を下げて微笑んだ。
「ありがとう、とても嬉しいよ」
「ほんと?!」
無邪気にはしゃぐサニーにもう一度微笑んだ後、ちらっと後ろにいるレインを確認する。レインはこちらの視線に気づいていないのか胸に手をあて、ホッと息をついていた。
「あ、兄ちゃん! その花束どうしたの?」
「ホルツさんからもらったんだよ」
「いっぱいある」
サニーとレインがメルギスクの腕の中にあるバラの花束へ気づくと、目を輝かせながら眺めていた。
メルギスクが花束を抱き直すと「とりあえず食事にするか」と微笑んで、花束を一度ソファへ置きに行く。ホルツも手にしていた絵をソファの前にあるローテーブルへ置いた。
料理がテーブルに並び、各々定位置に腰をかければ、すっかり見慣れた夕食風景だ。賑やかな食事が終わり、食べ終えた食器を台所へ運び終えてサニーとレインがソファに座るとアニメを見始めた。
ホルツもローテーブルにおいていた絵を拾って自室に戻ると、手にしていた絵を見直す。いかにも子供が描いたできばえだ。そのままゴミ箱へと捨てようとしたが、ゴミ箱の上まで持ってきた手はなぜか下手な絵を手放さない。
「私もどうかしてるな」
絵を捨てるのを止め、端末をつけると額縁を購入する。そうすれば、目の前に白い額縁が現れた。その中に絵を収めて壁にかけてみた。
「ふむ……」
白だけの部屋にぽつんと浮かぶ絵は一段と色鮮やかに映る。白物にシミがついたような錯覚を覚えつつも不快ではなかった。そんな自分の心境の変化にホルツはまたも感慨深い気持ちになった。
どのくらい絵を眺めていたのか、扉をノックする音が聞こえた。
扉を開けると、メルギスクがいきなり頭を下げてきた。
「すみません、俺の代わりに弟たちを風呂に入れてくれませんか?」
「風呂? かまわないが……」
「ありがとうございます。サニー! レイン! ホルツさんと一緒に風呂入ってな!」
メルギスクは了承を得るなり上体をあげると、ソファに座ってアニメを見ていたサニーとレインへ向かって肩越しに声を上げる。
ちょうどアニメを見終わったのか、二人とも「はーい」と答えてソファからぴょんと下りた。パタパタと足下にやってきた二人を見て、ホルツはにこっと微笑んだ。
「じゃあ、一緒に入ろうか」
仕事帰り、花屋に寄ったホルツは店員へそう言った。
店員はあっけにとられつつも「全部ですか?」と確認してくる。
「あぁ、それと花束にしてくれるかな?」
「わかりました。少々お待ちください」
店員がもう一人の店員を呼んで店に並んでいるバラを集めていく。
できあがった花束は色とりどりのバラを買っただけあって迫力がある。できばえを確認していると、所々白いかすみ草が差し込まれていた。
「かすみ草は注文にいれていなかったよ」
「そちらはサービスとなります。きっと送られる方も喜ばれますよ」
「だといいのだが」
会計を済まして帰路へ歩き出す。
エレベーターに乗って、上昇していく数字を眺めている間、腕の中にあるバラの花束を抱え直す。やがて最上階につくとエレベーターのドアが開く。
時刻は十八時を少し過ぎているため夕食の準備をしているのかメルギスクの姿はない。それは想定済みだ。リビングに続く白い扉を開くなり、キッチンでトマトスープの味見をしていたメルギスクの傍に歩いて行く。
「メル」
名前を呼べば、メルギスクの手が一瞬ビクッと跳ねる。だが、コンロの火を止めてぎこちなくホルツの方へと振り返った。
「なん……」
眉を寄せて怒っているような困っているような顔を浮かべていたが、ホルツを少し隠すほどのバラがメルギスクの視界を覆う。
「あの、これは?」
「見ての通り、バラの花束だ。きみに渡そうと思って買ってきた」
「はぁ……」
困惑の声を漏らすメルギスクにバラの花束をずいっと差し出す。
メルギスクは少しの間、バラの花束とその奥からかすかに見えるホルツを見比べた後、バラの花束を受け取った。
「俺、今日誕生日じゃないですよ」
「それは知っている」
「じゃあ、なんでこんな大量のバラ買ってきたんですか?」
半目になって呆れ気味で聞き返してくる。それにたいしホルツは淡々と返した。
「今朝、きみがとても怒っているのは私と喧嘩したからではないかとサニーが言ってきたからだ。彼は、きみに理由を尋ねても答えてくれないと拗ねていてね」
「あれは怒っていたわけじゃなくて。だって、説明しようがないじゃないですか」
メルギスクがぎゅっと花束を抱きしめながら赤いバラの部分に顔を埋める。バラの色が移って赤いのかメルギスク自身が赤いのかよくわからない。
ホルツはメルギスクの顔をよく見ようと顔を寄せた。
「なら、怒っていたわけではないんだね」
「……まあ。それにしても、本当にこんな大量のバラの花束買ってくる人いるんですね。これも恋人らしい行動ってやつですか?」
ようやく顔を上げたメルギスクはふっと息を吐くと眉を下げて困ったように笑った。
メルギスクの問いにホルツはゆっくり瞬きすると「どうだろうな」と呟いた。
「私は花に興味ないが、きみは金銭よりもそういうものが嬉しいだろうと思って買ってきた」
「……そう、ですか」
「その反応から見るにあまり花は好きじゃなかったかい?」
「いえ、好きですよ。ただ、枯れてしまうのがもったいないなって思ったんです」
それっきりメルギスクは黙ってしまった。
顔が赤かった誤解も解け、花束も渡した。用は済んだ。なら、自室に戻るなりあとは自由だ。なのに、手渡した花束を抱きしめるメルギスクの姿をもう少し見つめていたい。それどころかメルギスクに触れたいとはっきりと思った。
そう思えば、自然と腕が上がり、バラの合間にうずくまっているメルギスクの頬へ指先を伸ばす。指先にメルギスクの体温が移ってくると、輪郭をたどるように滑らす。指先がメルギスクの唇に触れると、ビクッとメルギスクの肩が跳ねた。
その様が面白くてバラの花束をわずかに下げさせる。あらわになったメルギスクの顔によせ、唇があと少しで重なりそうになった時、せわしない足音が近づいてきた。
「兄ちゃん、みてみて! レインと描いたよ!」
大きな画用紙を両手に持ってサニーが近づいてくる。その後ろをレインが追いかけているのにメルギスクが気づくや否や、勢いよくホルツの顔をわし掴みするなり引き離した。
サニーはメルギスクのそばに来てからホルツに気づくと、不思議そうに首をかしげた。
「なんで兄ちゃん、ホルツさんの顔を掴んでるの?」
「え、あー、えーっと」
「私がキスしようとしたから照れたんだよ」
メルギスクの手を顔から引き剥がすとサニーを見下ろしてホルツは微笑んだ。
サニーは気にしていないのか「そうなんだ!」と元気よく納得すると絵を掲げた。
「それよりホルツさんも見て!」
そこには四人の人物が描かれていた。
左端にはまだら模様の髪をしたカフェオレ色の瞳と同じ色をした人物がおり、反対には真っ赤な髪と淡い青緑の瞳をした白いスーツを着た人物がいた。その間に茶色の髪と緑の目をした似た背格好の子供だと思われるものがいる。
「これは、メルと私ときみたちかな?」
「うん! これ、おれとレインで描いたんだ! お礼にあげる!」
ずいっと差し出された落書きはゴミに等しい。
いらないと一蹴するのは簡単だ。だが、目をキラキラと輝かせ、その後ろでレインがチラチラと上目遣いで見てくる。サニーはともかくレインの警戒を解くためのチャンスだ。
ホルツはサニーとレインに目尻を下げて微笑んだ。
「ありがとう、とても嬉しいよ」
「ほんと?!」
無邪気にはしゃぐサニーにもう一度微笑んだ後、ちらっと後ろにいるレインを確認する。レインはこちらの視線に気づいていないのか胸に手をあて、ホッと息をついていた。
「あ、兄ちゃん! その花束どうしたの?」
「ホルツさんからもらったんだよ」
「いっぱいある」
サニーとレインがメルギスクの腕の中にあるバラの花束へ気づくと、目を輝かせながら眺めていた。
メルギスクが花束を抱き直すと「とりあえず食事にするか」と微笑んで、花束を一度ソファへ置きに行く。ホルツも手にしていた絵をソファの前にあるローテーブルへ置いた。
料理がテーブルに並び、各々定位置に腰をかければ、すっかり見慣れた夕食風景だ。賑やかな食事が終わり、食べ終えた食器を台所へ運び終えてサニーとレインがソファに座るとアニメを見始めた。
ホルツもローテーブルにおいていた絵を拾って自室に戻ると、手にしていた絵を見直す。いかにも子供が描いたできばえだ。そのままゴミ箱へと捨てようとしたが、ゴミ箱の上まで持ってきた手はなぜか下手な絵を手放さない。
「私もどうかしてるな」
絵を捨てるのを止め、端末をつけると額縁を購入する。そうすれば、目の前に白い額縁が現れた。その中に絵を収めて壁にかけてみた。
「ふむ……」
白だけの部屋にぽつんと浮かぶ絵は一段と色鮮やかに映る。白物にシミがついたような錯覚を覚えつつも不快ではなかった。そんな自分の心境の変化にホルツはまたも感慨深い気持ちになった。
どのくらい絵を眺めていたのか、扉をノックする音が聞こえた。
扉を開けると、メルギスクがいきなり頭を下げてきた。
「すみません、俺の代わりに弟たちを風呂に入れてくれませんか?」
「風呂? かまわないが……」
「ありがとうございます。サニー! レイン! ホルツさんと一緒に風呂入ってな!」
メルギスクは了承を得るなり上体をあげると、ソファに座ってアニメを見ていたサニーとレインへ向かって肩越しに声を上げる。
ちょうどアニメを見終わったのか、二人とも「はーい」と答えてソファからぴょんと下りた。パタパタと足下にやってきた二人を見て、ホルツはにこっと微笑んだ。
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