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恋人は気になるもの
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二人を連れて浴室にくれば、サニーが服を脱ぎ捨て勢いよく風呂場へ直行した。その後ろ姿をレインがなんとか服を脱ぐときちんとかごに入れて追いかけていく。
床に散らばったサニーの服をかごに入れた後、ホルツも素肌になって浴室へと入った。
すでに全身泡まみれになっている二人はさながら羊のようだ。どうやら頭を洗った後、そのまま体を洗ったらしい。
「泡洗い流すから目をつぶるんだよ」
「はーい!」
「は、い」
素直にぎゅっと目を閉じた二人の頭にお湯をかければ、毛を刈った後の羊のごとくなめらかな体があらわになっていく。
全身をしっかり流し終えると、サニーが勢いよく頭を振り、湯船へ飛び込んだ。子供といえど、たっぷり湯が張ってあった風呂から波があがり、レインの全身とホルツの足を濡らした。
びしょびしょになったレインは濡れた前髪を必死にかき分け、湯船に浮いているサニーに声を張り上げた。
「サニー! お風呂に飛び込むのはだめってお兄ちゃん言ってたよ!」
「い、一回だけじゃん」
レインの珍しい怒声にサニーは浮かぶのを止めるとたじろいだ。
じっと睨み合う二人を横目に、ホルツは頭や体を洗い終えると、レインの脇に腕をいれて抱き上げた。
「ひゃっ」
「レイン、いつまで睨み合っているんだい。体が冷えてしまうよ」
「あ、えっと」
困惑するレインとともに風呂に入れば、腕の中で萎縮しているレインをサニーの隣に下ろした。そうすれば、先ほどまで喧嘩していたのは嘘のようにレインはサニーの後ろに隠れてぴったりとくっつく。
サニーは気にしていないのか、くっついてくるレインの頭を撫でながら「こわくなーい、こわくなーい」とのんびり言う。
それでも警戒を解かないレインにホルツはあえて尋ねた。
「レインは私が怖いのかい」
「ぁ、その、あの……」
怒られたと思ったのかレインは顔を青ざめ、大きな緑色の瞳に涙をじわっと浮かべた。すかさずサニーが頬を膨らませてバシャバシャと水面を叩いた。
「レイン泣かすの禁止! 次泣かしたら顔面水かけの刑だから!!」
「だ、そうだ。レイン」
あえてサニーの言い回しを逆手にとってレインへ投げる。おまけに優しく微笑むものの、レインは「ヒッ」と声を引きつらせてますますおびえてしまった。もはやこれは相性が悪いとしかいいようがない。これだから子供という存在は厄介極まりないのだ。
らしくもなくため息が漏れそうになるのをぐっとこらえ、風呂の縁へと腕を乗せる。気分転換がてらにジェットバス機能を押せば「うひゃぁあ!」と二人が甲高い声を上げた。
だが、すぐに慣れたのか、ボコボコと泡立つ風呂にサニーもちろん、先ほどまで縮こまっていたレインも満面の笑みを浮かべていた。
「サニー、ボコボコしてるよ!!」
「うん、ボコボコしてる!」
ようやく無邪気に笑ったレインにホルツは目を細め、無意識のうちに口元を緩めた。
はしゃいでいたレインとバチッと目が合うと、レインはただでさえ大きな瞳をさらに見開いた。かと思いきや、顔を真っ赤にしてうつむけた。
吹き出てくる泡を見つめていたサニーがハッとすると、レインの肩をパシパシ叩いた。
「レイン、ホルツさんのちんちんでっかい!」
「サニー!」
レインが眉を寄せてたしなめるものの、サニーは気にしていないのかキラキラと目を輝かして見上げてくる。
「オレも大きくなったらホルツさんみたいにでっかくなれる?」
「うん、なれるよ」
遺伝子情報的に厳しいが夢を壊してへこまれても困る。
ホルツの返答にサニーはこれでもかと目を輝かせて「やったあぁ!」と声を上げた。たいしてレインはさらに真っ赤になって縮こまっていた。
風呂をあがると、サニーはろくに体を拭かないまま、脱衣所を抜けて台所にいるメルギスクのところへ走って行く。
さすがに素っ裸で放置するわけにもいかず、腰にタオルを巻いてレインを見下ろした。
「レイン、きみは一人で着替えられるね?」
「う、うん」
「よし、いい子だ」
もじもじしながら頷くレインの頭を軽く撫でた後、サニーのバスタオルと着替えを手にリビングへでた。
「サニー、きみも体を拭かなきゃ」
「兄ちゃん、ホルツさんのちんちんでかかった! 兄ちゃんよりでっかい!」
声高に報告したサニーにメルギスクは食器を棚にしまっていた手を止め、一瞬眉を寄せ真顔になった。そして、サニーの言い分を理解するや否や首までカッと赤くして怒鳴った。
「そんなことどうでもいいだろ! それよりきちんと拭かなきゃ風邪引くぞ!」
サニーへメルギスクが振り返れば、ちょうどサニーを捕まえに来たホルツと目が合った。
ビタッとメルギスクは硬直するものの無意識なのか、胸筋や腹筋を滑っていく水滴を追って視線が下がっていく。そして腰に巻いてあるタオル越しに中心へと視線が止まった。
さすがのホルツも露骨な視線が気になったものの、あえて指摘せずサニーに声をかけた。
「サニー、着替えを持ってきたから体を拭こう」
「はーい!」
元気よく手を上げるサニーの頭や全身を拭って無事着替えさせ終わると、サニーは先に着替えてソファに座っていたレインの隣へ元気よく走っていく。
二人だけになれば、まだタオル越しにホルツの中心を睨んでいるメルギスクに声をかけた。
「そんなに気になるならあとで見るかい?」
「はっ、ぁ゛?! なに言っ…、てんですかッ?!」
「だってさっきから凝視してるだろう? 私もきみも男同士だ。なにも恥ずべきことはないと思うが」
半分ほど透過しかけているメルギスクににこっと微笑みかける。すると、かろうじて見えていた姿すらあっという間に景色へと溶け込んでしまった。
まさかの反応にホルツは腕を組んで首をかしげた。
「おや、なんで透過するんだい?」
「前も言いましたよね。恥ずかしいからですよ! 今回はホルツさんの発言で、ですけどね」
「ふむ、変なことを言ったつもりはなかったんだが……」
顎に手を当てゆっくり瞬きをすると、メルギスクが唸るように言い返した。
「ホルツさんって羞恥心ないですよね」
「羞恥を覚えるような経験がないからね」
覚えている限りの記憶をひっくり返しても、恥を感じたことはやはりない。もしかしたら、恥をかかされた状況もあったかもしれないが、その多くは研究結果で黙らせ、それでもなお噛みついてくるものは不慮の事故が起きるだけだ。
メルギスクがゆっくりため息をつくと、落ち着いたのかスウッと姿が浮かんでくる。そして、腰に手を当ててホルツを見上げた。
「とりあえず、ホルツさんもしっかり体拭いて着替えてきてください。弟たちの教育に悪いし、湯冷めは体によくないですから」
「それもそうだね。じゃあ、着替えてくるよ」
脱衣所へと戻って半乾きの頭を乾かした後、白のティーシャツとゆったりしたズボンに着替えた。
リビングに行くとサニーとレインはおらず、メルギスクが台所を掃除し終えたところだった。
「おや、サニーとレインがいないね」
「二人ならさっき寝ましたよ」
キッチンから出てきたメルギスクが外したエプロンをイスの背にかけた。
「用があるなら、俺が聞いておきますけど」
「いや、とくにないよ」
「そうですか。それじゃあ、俺も風呂入ってきますので。おやすみなさい」
時計の針は気づけば二十二時を少し超えていた。で、あれば二人に邪魔されることなく欲情が沸いた理由を確かめられる。
自分でも驚くほど早く、風呂場へ向かうメルギスクの手を掴んだ。くんっと腕を引っ張られて振り返ったメルギスクが首をかしげた。
「どうしたんですか」
「風呂から上がったら私の部屋に来てほしい」
「…………え?」
ぎゅっと掴む手に力を込めてまっすぐ見つめれば、メルギスクはホルツと床を交互に見て、空いている片手でカシカシと頭をかいた。
しばらくの沈黙の末、メルギスクは意を決したようにホルツを見上げると「わかりました」と答えた。
「少し時間はかかりますけど、起きててください」
「? わかった」
死地にむかう賞金稼ぎのごとく顔を引き締めるメルギスクがなんだかおかしかったが、あえて指摘しないことにした。ようやく手首を離せば、またもや思っていたより力を入れていたのか、メルギスクの手首にはくっきりと手形が残っていた。
たいしてメルギスクは気づいていないのか両手両足をそろえてギクシャクしながら浴場へ向かっていった。
床に散らばったサニーの服をかごに入れた後、ホルツも素肌になって浴室へと入った。
すでに全身泡まみれになっている二人はさながら羊のようだ。どうやら頭を洗った後、そのまま体を洗ったらしい。
「泡洗い流すから目をつぶるんだよ」
「はーい!」
「は、い」
素直にぎゅっと目を閉じた二人の頭にお湯をかければ、毛を刈った後の羊のごとくなめらかな体があらわになっていく。
全身をしっかり流し終えると、サニーが勢いよく頭を振り、湯船へ飛び込んだ。子供といえど、たっぷり湯が張ってあった風呂から波があがり、レインの全身とホルツの足を濡らした。
びしょびしょになったレインは濡れた前髪を必死にかき分け、湯船に浮いているサニーに声を張り上げた。
「サニー! お風呂に飛び込むのはだめってお兄ちゃん言ってたよ!」
「い、一回だけじゃん」
レインの珍しい怒声にサニーは浮かぶのを止めるとたじろいだ。
じっと睨み合う二人を横目に、ホルツは頭や体を洗い終えると、レインの脇に腕をいれて抱き上げた。
「ひゃっ」
「レイン、いつまで睨み合っているんだい。体が冷えてしまうよ」
「あ、えっと」
困惑するレインとともに風呂に入れば、腕の中で萎縮しているレインをサニーの隣に下ろした。そうすれば、先ほどまで喧嘩していたのは嘘のようにレインはサニーの後ろに隠れてぴったりとくっつく。
サニーは気にしていないのか、くっついてくるレインの頭を撫でながら「こわくなーい、こわくなーい」とのんびり言う。
それでも警戒を解かないレインにホルツはあえて尋ねた。
「レインは私が怖いのかい」
「ぁ、その、あの……」
怒られたと思ったのかレインは顔を青ざめ、大きな緑色の瞳に涙をじわっと浮かべた。すかさずサニーが頬を膨らませてバシャバシャと水面を叩いた。
「レイン泣かすの禁止! 次泣かしたら顔面水かけの刑だから!!」
「だ、そうだ。レイン」
あえてサニーの言い回しを逆手にとってレインへ投げる。おまけに優しく微笑むものの、レインは「ヒッ」と声を引きつらせてますますおびえてしまった。もはやこれは相性が悪いとしかいいようがない。これだから子供という存在は厄介極まりないのだ。
らしくもなくため息が漏れそうになるのをぐっとこらえ、風呂の縁へと腕を乗せる。気分転換がてらにジェットバス機能を押せば「うひゃぁあ!」と二人が甲高い声を上げた。
だが、すぐに慣れたのか、ボコボコと泡立つ風呂にサニーもちろん、先ほどまで縮こまっていたレインも満面の笑みを浮かべていた。
「サニー、ボコボコしてるよ!!」
「うん、ボコボコしてる!」
ようやく無邪気に笑ったレインにホルツは目を細め、無意識のうちに口元を緩めた。
はしゃいでいたレインとバチッと目が合うと、レインはただでさえ大きな瞳をさらに見開いた。かと思いきや、顔を真っ赤にしてうつむけた。
吹き出てくる泡を見つめていたサニーがハッとすると、レインの肩をパシパシ叩いた。
「レイン、ホルツさんのちんちんでっかい!」
「サニー!」
レインが眉を寄せてたしなめるものの、サニーは気にしていないのかキラキラと目を輝かして見上げてくる。
「オレも大きくなったらホルツさんみたいにでっかくなれる?」
「うん、なれるよ」
遺伝子情報的に厳しいが夢を壊してへこまれても困る。
ホルツの返答にサニーはこれでもかと目を輝かせて「やったあぁ!」と声を上げた。たいしてレインはさらに真っ赤になって縮こまっていた。
風呂をあがると、サニーはろくに体を拭かないまま、脱衣所を抜けて台所にいるメルギスクのところへ走って行く。
さすがに素っ裸で放置するわけにもいかず、腰にタオルを巻いてレインを見下ろした。
「レイン、きみは一人で着替えられるね?」
「う、うん」
「よし、いい子だ」
もじもじしながら頷くレインの頭を軽く撫でた後、サニーのバスタオルと着替えを手にリビングへでた。
「サニー、きみも体を拭かなきゃ」
「兄ちゃん、ホルツさんのちんちんでかかった! 兄ちゃんよりでっかい!」
声高に報告したサニーにメルギスクは食器を棚にしまっていた手を止め、一瞬眉を寄せ真顔になった。そして、サニーの言い分を理解するや否や首までカッと赤くして怒鳴った。
「そんなことどうでもいいだろ! それよりきちんと拭かなきゃ風邪引くぞ!」
サニーへメルギスクが振り返れば、ちょうどサニーを捕まえに来たホルツと目が合った。
ビタッとメルギスクは硬直するものの無意識なのか、胸筋や腹筋を滑っていく水滴を追って視線が下がっていく。そして腰に巻いてあるタオル越しに中心へと視線が止まった。
さすがのホルツも露骨な視線が気になったものの、あえて指摘せずサニーに声をかけた。
「サニー、着替えを持ってきたから体を拭こう」
「はーい!」
元気よく手を上げるサニーの頭や全身を拭って無事着替えさせ終わると、サニーは先に着替えてソファに座っていたレインの隣へ元気よく走っていく。
二人だけになれば、まだタオル越しにホルツの中心を睨んでいるメルギスクに声をかけた。
「そんなに気になるならあとで見るかい?」
「はっ、ぁ゛?! なに言っ…、てんですかッ?!」
「だってさっきから凝視してるだろう? 私もきみも男同士だ。なにも恥ずべきことはないと思うが」
半分ほど透過しかけているメルギスクににこっと微笑みかける。すると、かろうじて見えていた姿すらあっという間に景色へと溶け込んでしまった。
まさかの反応にホルツは腕を組んで首をかしげた。
「おや、なんで透過するんだい?」
「前も言いましたよね。恥ずかしいからですよ! 今回はホルツさんの発言で、ですけどね」
「ふむ、変なことを言ったつもりはなかったんだが……」
顎に手を当てゆっくり瞬きをすると、メルギスクが唸るように言い返した。
「ホルツさんって羞恥心ないですよね」
「羞恥を覚えるような経験がないからね」
覚えている限りの記憶をひっくり返しても、恥を感じたことはやはりない。もしかしたら、恥をかかされた状況もあったかもしれないが、その多くは研究結果で黙らせ、それでもなお噛みついてくるものは不慮の事故が起きるだけだ。
メルギスクがゆっくりため息をつくと、落ち着いたのかスウッと姿が浮かんでくる。そして、腰に手を当ててホルツを見上げた。
「とりあえず、ホルツさんもしっかり体拭いて着替えてきてください。弟たちの教育に悪いし、湯冷めは体によくないですから」
「それもそうだね。じゃあ、着替えてくるよ」
脱衣所へと戻って半乾きの頭を乾かした後、白のティーシャツとゆったりしたズボンに着替えた。
リビングに行くとサニーとレインはおらず、メルギスクが台所を掃除し終えたところだった。
「おや、サニーとレインがいないね」
「二人ならさっき寝ましたよ」
キッチンから出てきたメルギスクが外したエプロンをイスの背にかけた。
「用があるなら、俺が聞いておきますけど」
「いや、とくにないよ」
「そうですか。それじゃあ、俺も風呂入ってきますので。おやすみなさい」
時計の針は気づけば二十二時を少し超えていた。で、あれば二人に邪魔されることなく欲情が沸いた理由を確かめられる。
自分でも驚くほど早く、風呂場へ向かうメルギスクの手を掴んだ。くんっと腕を引っ張られて振り返ったメルギスクが首をかしげた。
「どうしたんですか」
「風呂から上がったら私の部屋に来てほしい」
「…………え?」
ぎゅっと掴む手に力を込めてまっすぐ見つめれば、メルギスクはホルツと床を交互に見て、空いている片手でカシカシと頭をかいた。
しばらくの沈黙の末、メルギスクは意を決したようにホルツを見上げると「わかりました」と答えた。
「少し時間はかかりますけど、起きててください」
「? わかった」
死地にむかう賞金稼ぎのごとく顔を引き締めるメルギスクがなんだかおかしかったが、あえて指摘しないことにした。ようやく手首を離せば、またもや思っていたより力を入れていたのか、メルギスクの手首にはくっきりと手形が残っていた。
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