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11章 晩餐の席で妃は微笑む
③
***
それからオハラは目に見えて上機嫌になり、ラシードの小さな頃の話を始めた。
食事も前菜、スープと給仕されていく。
「それでね、ラシードは歴史の授業が本当に嫌いでね。」
「嫌いではありません。担当の教師が偏屈で、馬が合わなかっただけです。」
「そうだったの?だからよくお腹を壊していたのね?」
「……どうだったのですかね。」
アリムは2人のやり取りに相槌を打ちながら、カトラリーを間違えないように選ぶ。
ちらりとキシュワールを見れば、彼は微かに頷いてくれた。
間違いや粗相はないらしい。
しかし。
次に運ばれてきた魚料理を口にした瞬間、アリムは思わずむせ返った。
「……うっ!」
「大丈夫か、どうした?」
突然むせ返り、ナプキンを口元に当てたアリムに、ラシードが腰を上げる。
アリムはあまりの驚きに目に涙を溜めて、皿の上の魚料理を見た。
「口に合わなかったのかしら?」
アリムは首を横に振りながらも、困ったように皿を見つめた。
ラシードは眉を顰めると、給仕を呼びつける。
「アリムと皿を変えてくれ。」
「かしこまりました。」
給仕は平然と頷くと、ラシードとアリムの皿を交換する。そしてラシードはその魚を切り分けると、躊躇なく口に運んだ。
「……?」
ラシードは怪訝そうに料理を見つめている。
何もおかしな事はないはずだ。
ラシードの皿とアリムの皿は同じ味のはずだから。
「……西域では香辛料を使う文化がないので、刺激的な味に驚きました……。」
「酷い声になったな。水をやってくれ。」
「かしこまりました。」
給仕はグラスに水をたっぷりいれると、にこやかにアリムの前に置く。その笑顔は、アリムの失態を楽しんでいるようにも見えた。
「気をつけてお召し上がりください。」
「……ありがとうございます。」
アリムは水に口をつけたきり、カトラリーを持つ事ができなかった。
アリムはこの料理を食べる事ができない。
たっぷりと入った香辛料と唐辛子。
寒さをやり過ごす為、汗の出る辛い料理を食べるベルンハルの民には、馴染み深い料理だ。
アレジャブル人も地域料理として、口にする者も多い。
しかしこの料理は、アルリーシャの殆どが食べられないだろう。
「……。」
アリムはまた一口料理を口に運ぶと、強すぎる刺激に額に汗を浮かべた。
ラシードの後ろ側。
控えた使用人が、またこっそりと目を見交わしている。
ここは西域との境目だ。
アルリーシャが、辛いものを苦手にしている事くらい、知っているのかもしれない。
「……ラシード……。」
アリムは涙目になりながら、ラシードを呼んだ。
そして目で料理を指し示すと、真っ赤になった唇を指差した。
『香辛料を使う文化がない』
つまり辛い料理は食べ慣れない。という意味で言ったのだが、ラシードはすぐに気づいてくれたらしい。
アリムは今すぐにでも噴火しそうなラシードに首を振り、それでも残す無礼を犯さないよう、方法を乞う。
ここで料理を残してしまうのは、アレジャブルの文化を受け入れられない異民族の妃の我儘だと言われかねないからだ。
ラシードは額に手を当てると、カトラリーをテーブルに置いた。
「少し辛味が強いな。」
「あら、そうかしら?」
オハラが首を傾げる。その後ろで使用人がピクリと肩を揺らした。
「アリム。前菜にマッシュポテトとチーズがあっただろう?残っているなら、ソースに混ぜて食べるといい。辛味が和らぐぞ。」
アリムは前菜の皿に目をやる。
マッシュポテトは残っていたが、チーズは残っていなかった。
「俺はあまりこのチーズが好きではないんだ。食べてくれると助かる。」
「承知いたしました。」
アリムはホッとすると、言われた通りにポテトとチーズをスプーンの上でソースに混ぜた。
辛味が和らぎ、いくらか食べやすくなる。
明らかにマナー違反だったが、ラシードは「家族の食事だから、楽に食べろ」と、アリムと同じように食べ始めた。
「無理しなくていいのよ。」
オハラが不安そうにしたので、アリムはニコリと笑って否定した。
「少し驚いただけです。」
「ならいいのだけど……。」
もてなしのつもりで、料理長が得意な料理を腕によりをかけて作ったが、たまたまアリムの口に運んだ合わなかった。
それだけの事だ。
なんとか魚の料理を平らげると、パンを口に入れて辛さを誤魔化す。ここで水を飲んでしまうと、一気飲みになってしまう。
ラシードは不機嫌そうにワインを煽ると、オハラに向かって言い捨てた。
「母上。今後はアリムに会いたい時は、王城にお越しくださいね。」
言外にベルンハルに呼びつけるな、と言いたいようだ。オハラは不思議そうに首を傾げ、突然不機嫌になった息子を見遣る。
「え?ええ……わたくしは構わないけれど……。でもわたくしが王城に行けば、もれなくアザールがついてくるわよ?」
ラシードはオハラの確認するような表情に、ひょいっと肩をすくめる。
「構いませんよ。王城はアザールの家でもあるのですから、気兼ねなく来るように伝えてください。」
「お前のそういう無関心な態度が、あの子の対抗心に火をつけるのよ?今回の遊学だって、お前が視察に行く日に合わせた日程を早めたんだから。騎士団を引き連れて、ぞろぞろ出立したんじゃなくて?」
「ぞろぞろかはわかりませんが、大所帯ではありましたね。」
「……弟の嫌がらせには、きちんと反応してあげなさい。」
呆れ返った様子のオハラに、アリムはプッと吹き出した。あははっと軽く声を転がす様子に、ラシードとオハラがポカンっとアリムを見つめる。
「年の離れた兄弟っていうのは、どこも似たようなものですね。」
「あら、アリムにも兄弟がいるの?」
「いえ。でも村の子供達は、兄が大きければ大きいほど、弟の悪戯を気に留めないものでした。」
「村の?」
王族と平民を比較したアリムに、オハラは目を丸くした。
ベルンハルの人間の空気がピリッと張り詰める。
アリムはハッと自分の失言に気づく。
だが何故か訂正しようとは思わなかった。
穏やかに頷き、口直しのソルベを口に運ぶ。
「はい。もちろん王族のような高貴さはありませんが、バーリの小さな頃と同じくらい可愛らしかったですよ。」
ラシードがフフッと笑いを漏らした。
「子供のかわいさなんて、どこも共通だろう。」
「そうですね。彼らも嫌なお使いがあれば、すぐに腹を壊していましたよ。」
「……その話は忘れろ。」
オハラは複雑そうに、アリムを見つめる。
アリムはオハラの視線に気がつき、ニコリと笑いかける。
「……そうね。」
オハラはコホンッと咳払いをして、口元をナフキンで拭った。
「確かに子供は可愛いわね。でもアリム?他の人の前では今のように話してはだめよ?平民だからという訳ではなくて、王族は公爵以下のどの家格の者と比べられないものなのよ。」
アリムはキョトンっと目を丸くした。
「申し訳ございません。」
「素直でよろしいわ。」
平民の子供を差別したわけではなく、王族とは至高の存在なのだー
アリムの生まれを貶しめる事なく、使用人の前で面目を保つ。
オハラの見せた優雅な立ち居振る舞いに、アリムは素直に頷いた。
「さてさて。そろそろ次のメニューがくるわね。楽しみだこと。次は料理長の1番の得意料理なのよ。私も大好きで、楽しみだわ。」
「僕も楽しみです。」
それからオハラは目に見えて上機嫌になり、ラシードの小さな頃の話を始めた。
食事も前菜、スープと給仕されていく。
「それでね、ラシードは歴史の授業が本当に嫌いでね。」
「嫌いではありません。担当の教師が偏屈で、馬が合わなかっただけです。」
「そうだったの?だからよくお腹を壊していたのね?」
「……どうだったのですかね。」
アリムは2人のやり取りに相槌を打ちながら、カトラリーを間違えないように選ぶ。
ちらりとキシュワールを見れば、彼は微かに頷いてくれた。
間違いや粗相はないらしい。
しかし。
次に運ばれてきた魚料理を口にした瞬間、アリムは思わずむせ返った。
「……うっ!」
「大丈夫か、どうした?」
突然むせ返り、ナプキンを口元に当てたアリムに、ラシードが腰を上げる。
アリムはあまりの驚きに目に涙を溜めて、皿の上の魚料理を見た。
「口に合わなかったのかしら?」
アリムは首を横に振りながらも、困ったように皿を見つめた。
ラシードは眉を顰めると、給仕を呼びつける。
「アリムと皿を変えてくれ。」
「かしこまりました。」
給仕は平然と頷くと、ラシードとアリムの皿を交換する。そしてラシードはその魚を切り分けると、躊躇なく口に運んだ。
「……?」
ラシードは怪訝そうに料理を見つめている。
何もおかしな事はないはずだ。
ラシードの皿とアリムの皿は同じ味のはずだから。
「……西域では香辛料を使う文化がないので、刺激的な味に驚きました……。」
「酷い声になったな。水をやってくれ。」
「かしこまりました。」
給仕はグラスに水をたっぷりいれると、にこやかにアリムの前に置く。その笑顔は、アリムの失態を楽しんでいるようにも見えた。
「気をつけてお召し上がりください。」
「……ありがとうございます。」
アリムは水に口をつけたきり、カトラリーを持つ事ができなかった。
アリムはこの料理を食べる事ができない。
たっぷりと入った香辛料と唐辛子。
寒さをやり過ごす為、汗の出る辛い料理を食べるベルンハルの民には、馴染み深い料理だ。
アレジャブル人も地域料理として、口にする者も多い。
しかしこの料理は、アルリーシャの殆どが食べられないだろう。
「……。」
アリムはまた一口料理を口に運ぶと、強すぎる刺激に額に汗を浮かべた。
ラシードの後ろ側。
控えた使用人が、またこっそりと目を見交わしている。
ここは西域との境目だ。
アルリーシャが、辛いものを苦手にしている事くらい、知っているのかもしれない。
「……ラシード……。」
アリムは涙目になりながら、ラシードを呼んだ。
そして目で料理を指し示すと、真っ赤になった唇を指差した。
『香辛料を使う文化がない』
つまり辛い料理は食べ慣れない。という意味で言ったのだが、ラシードはすぐに気づいてくれたらしい。
アリムは今すぐにでも噴火しそうなラシードに首を振り、それでも残す無礼を犯さないよう、方法を乞う。
ここで料理を残してしまうのは、アレジャブルの文化を受け入れられない異民族の妃の我儘だと言われかねないからだ。
ラシードは額に手を当てると、カトラリーをテーブルに置いた。
「少し辛味が強いな。」
「あら、そうかしら?」
オハラが首を傾げる。その後ろで使用人がピクリと肩を揺らした。
「アリム。前菜にマッシュポテトとチーズがあっただろう?残っているなら、ソースに混ぜて食べるといい。辛味が和らぐぞ。」
アリムは前菜の皿に目をやる。
マッシュポテトは残っていたが、チーズは残っていなかった。
「俺はあまりこのチーズが好きではないんだ。食べてくれると助かる。」
「承知いたしました。」
アリムはホッとすると、言われた通りにポテトとチーズをスプーンの上でソースに混ぜた。
辛味が和らぎ、いくらか食べやすくなる。
明らかにマナー違反だったが、ラシードは「家族の食事だから、楽に食べろ」と、アリムと同じように食べ始めた。
「無理しなくていいのよ。」
オハラが不安そうにしたので、アリムはニコリと笑って否定した。
「少し驚いただけです。」
「ならいいのだけど……。」
もてなしのつもりで、料理長が得意な料理を腕によりをかけて作ったが、たまたまアリムの口に運んだ合わなかった。
それだけの事だ。
なんとか魚の料理を平らげると、パンを口に入れて辛さを誤魔化す。ここで水を飲んでしまうと、一気飲みになってしまう。
ラシードは不機嫌そうにワインを煽ると、オハラに向かって言い捨てた。
「母上。今後はアリムに会いたい時は、王城にお越しくださいね。」
言外にベルンハルに呼びつけるな、と言いたいようだ。オハラは不思議そうに首を傾げ、突然不機嫌になった息子を見遣る。
「え?ええ……わたくしは構わないけれど……。でもわたくしが王城に行けば、もれなくアザールがついてくるわよ?」
ラシードはオハラの確認するような表情に、ひょいっと肩をすくめる。
「構いませんよ。王城はアザールの家でもあるのですから、気兼ねなく来るように伝えてください。」
「お前のそういう無関心な態度が、あの子の対抗心に火をつけるのよ?今回の遊学だって、お前が視察に行く日に合わせた日程を早めたんだから。騎士団を引き連れて、ぞろぞろ出立したんじゃなくて?」
「ぞろぞろかはわかりませんが、大所帯ではありましたね。」
「……弟の嫌がらせには、きちんと反応してあげなさい。」
呆れ返った様子のオハラに、アリムはプッと吹き出した。あははっと軽く声を転がす様子に、ラシードとオハラがポカンっとアリムを見つめる。
「年の離れた兄弟っていうのは、どこも似たようなものですね。」
「あら、アリムにも兄弟がいるの?」
「いえ。でも村の子供達は、兄が大きければ大きいほど、弟の悪戯を気に留めないものでした。」
「村の?」
王族と平民を比較したアリムに、オハラは目を丸くした。
ベルンハルの人間の空気がピリッと張り詰める。
アリムはハッと自分の失言に気づく。
だが何故か訂正しようとは思わなかった。
穏やかに頷き、口直しのソルベを口に運ぶ。
「はい。もちろん王族のような高貴さはありませんが、バーリの小さな頃と同じくらい可愛らしかったですよ。」
ラシードがフフッと笑いを漏らした。
「子供のかわいさなんて、どこも共通だろう。」
「そうですね。彼らも嫌なお使いがあれば、すぐに腹を壊していましたよ。」
「……その話は忘れろ。」
オハラは複雑そうに、アリムを見つめる。
アリムはオハラの視線に気がつき、ニコリと笑いかける。
「……そうね。」
オハラはコホンッと咳払いをして、口元をナフキンで拭った。
「確かに子供は可愛いわね。でもアリム?他の人の前では今のように話してはだめよ?平民だからという訳ではなくて、王族は公爵以下のどの家格の者と比べられないものなのよ。」
アリムはキョトンっと目を丸くした。
「申し訳ございません。」
「素直でよろしいわ。」
平民の子供を差別したわけではなく、王族とは至高の存在なのだー
アリムの生まれを貶しめる事なく、使用人の前で面目を保つ。
オハラの見せた優雅な立ち居振る舞いに、アリムは素直に頷いた。
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