130 / 230
11章 晩餐の席で妃は微笑む
③
しおりを挟む
***
それからオハラは目に見えて上機嫌になり、ラシードの小さな頃の話を始めた。
食事も前菜、スープと給仕されていく。
「それでね、ラシードは歴史の授業が本当に嫌いでね。」
「嫌いではありません。担当の教師が偏屈で、馬が合わなかっただけです。」
「そうだったの?だからよくお腹を壊していたのね?」
「……どうだったのですかね。」
アリムは2人のやり取りに相槌を打ちながら、カトラリーを間違えないように選ぶ。
ちらりとキシュワールを見れば、彼は微かに頷いてくれた。
間違いや粗相はないらしい。
しかし。
次に運ばれてきた魚料理を口にした瞬間、アリムは思わずむせ返った。
「……うっ!」
「大丈夫か、どうした?」
突然むせ返り、ナプキンを口元に当てたアリムに、ラシードが腰を上げる。
アリムはあまりの驚きに目に涙を溜めて、皿の上の魚料理を見た。
「口に合わなかったのかしら?」
アリムは首を横に振りながらも、困ったように皿を見つめた。
ラシードは眉を顰めると、給仕を呼びつける。
「アリムと皿を変えてくれ。」
「かしこまりました。」
給仕は平然と頷くと、ラシードとアリムの皿を交換する。そしてラシードはその魚を切り分けると、躊躇なく口に運んだ。
「……?」
ラシードは怪訝そうに料理を見つめている。
何もおかしな事はないはずだ。
ラシードの皿とアリムの皿は同じ味のはずだから。
「……西域では香辛料を使う文化がないので、刺激的な味に驚きました……。」
「酷い声になったな。水をやってくれ。」
「かしこまりました。」
給仕はグラスに水をたっぷりいれると、にこやかにアリムの前に置く。その笑顔は、アリムの失態を楽しんでいるようにも見えた。
「気をつけてお召し上がりください。」
「……ありがとうございます。」
アリムは水に口をつけたきり、カトラリーを持つ事ができなかった。
アリムはこの料理を食べる事ができない。
たっぷりと入った香辛料と唐辛子。
寒さをやり過ごす為、汗の出る辛い料理を食べるベルンハルの民には、馴染み深い料理だ。
アレジャブル人も地域料理として、口にする者も多い。
しかしこの料理は、アルリーシャの殆どが食べられないだろう。
「……。」
アリムはまた一口料理を口に運ぶと、強すぎる刺激に額に汗を浮かべた。
ラシードの後ろ側。
控えた使用人が、またこっそりと目を見交わしている。
ここは西域との境目だ。
アルリーシャが、辛いものを苦手にしている事くらい、知っているのかもしれない。
「……ラシード……。」
アリムは涙目になりながら、ラシードを呼んだ。
そして目で料理を指し示すと、真っ赤になった唇を指差した。
『香辛料を使う文化がない』
つまり辛い料理は食べ慣れない。という意味で言ったのだが、ラシードはすぐに気づいてくれたらしい。
アリムは今すぐにでも噴火しそうなラシードに首を振り、それでも残す無礼を犯さないよう、方法を乞う。
ここで料理を残してしまうのは、アレジャブルの文化を受け入れられない異民族の妃の我儘だと言われかねないからだ。
ラシードは額に手を当てると、カトラリーをテーブルに置いた。
「少し辛味が強いな。」
「あら、そうかしら?」
オハラが首を傾げる。その後ろで使用人がピクリと肩を揺らした。
「アリム。前菜にマッシュポテトとチーズがあっただろう?残っているなら、ソースに混ぜて食べるといい。辛味が和らぐぞ。」
アリムは前菜の皿に目をやる。
マッシュポテトは残っていたが、チーズは残っていなかった。
「俺はあまりこのチーズが好きではないんだ。食べてくれると助かる。」
「承知いたしました。」
アリムはホッとすると、言われた通りにポテトとチーズをスプーンの上でソースに混ぜた。
辛味が和らぎ、いくらか食べやすくなる。
明らかにマナー違反だったが、ラシードは「家族の食事だから、楽に食べろ」と、アリムと同じように食べ始めた。
「無理しなくていいのよ。」
オハラが不安そうにしたので、アリムはニコリと笑って否定した。
「少し驚いただけです。」
「ならいいのだけど……。」
もてなしのつもりで、料理長が得意な料理を腕によりをかけて作ったが、たまたまアリムの口に運んだ合わなかった。
それだけの事だ。
なんとか魚の料理を平らげると、パンを口に入れて辛さを誤魔化す。ここで水を飲んでしまうと、一気飲みになってしまう。
ラシードは不機嫌そうにワインを煽ると、オハラに向かって言い捨てた。
「母上。今後はアリムに会いたい時は、王城にお越しくださいね。」
言外にベルンハルに呼びつけるな、と言いたいようだ。オハラは不思議そうに首を傾げ、突然不機嫌になった息子を見遣る。
「え?ええ……わたくしは構わないけれど……。でもわたくしが王城に行けば、もれなくアザールがついてくるわよ?」
ラシードはオハラの確認するような表情に、ひょいっと肩をすくめる。
「構いませんよ。王城はアザールの家でもあるのですから、気兼ねなく来るように伝えてください。」
「お前のそういう無関心な態度が、あの子の対抗心に火をつけるのよ?今回の遊学だって、お前が視察に行く日に合わせた日程を早めたんだから。騎士団を引き連れて、ぞろぞろ出立したんじゃなくて?」
「ぞろぞろかはわかりませんが、大所帯ではありましたね。」
「……弟の嫌がらせには、きちんと反応してあげなさい。」
呆れ返った様子のオハラに、アリムはプッと吹き出した。あははっと軽く声を転がす様子に、ラシードとオハラがポカンっとアリムを見つめる。
「年の離れた兄弟っていうのは、どこも似たようなものですね。」
「あら、アリムにも兄弟がいるの?」
「いえ。でも村の子供達は、兄が大きければ大きいほど、弟の悪戯を気に留めないものでした。」
「村の?」
王族と平民を比較したアリムに、オハラは目を丸くした。
ベルンハルの人間の空気がピリッと張り詰める。
アリムはハッと自分の失言に気づく。
だが何故か訂正しようとは思わなかった。
穏やかに頷き、口直しのソルベを口に運ぶ。
「はい。もちろん王族のような高貴さはありませんが、バーリの小さな頃と同じくらい可愛らしかったですよ。」
ラシードがフフッと笑いを漏らした。
「子供のかわいさなんて、どこも共通だろう。」
「そうですね。彼らも嫌なお使いがあれば、すぐに腹を壊していましたよ。」
「……その話は忘れろ。」
オハラは複雑そうに、アリムを見つめる。
アリムはオハラの視線に気がつき、ニコリと笑いかける。
「……そうね。」
オハラはコホンッと咳払いをして、口元をナフキンで拭った。
「確かに子供は可愛いわね。でもアリム?他の人の前では今のように話してはだめよ?平民だからという訳ではなくて、王族は公爵以下のどの家格の者と比べられないものなのよ。」
アリムはキョトンっと目を丸くした。
「申し訳ございません。」
「素直でよろしいわ。」
平民の子供を差別したわけではなく、王族とは至高の存在なのだー
アリムの生まれを貶しめる事なく、使用人の前で面目を保つ。
オハラの見せた優雅な立ち居振る舞いに、アリムは素直に頷いた。
「さてさて。そろそろ次のメニューがくるわね。楽しみだこと。次は料理長の1番の得意料理なのよ。私も大好きで、楽しみだわ。」
「僕も楽しみです。」
それからオハラは目に見えて上機嫌になり、ラシードの小さな頃の話を始めた。
食事も前菜、スープと給仕されていく。
「それでね、ラシードは歴史の授業が本当に嫌いでね。」
「嫌いではありません。担当の教師が偏屈で、馬が合わなかっただけです。」
「そうだったの?だからよくお腹を壊していたのね?」
「……どうだったのですかね。」
アリムは2人のやり取りに相槌を打ちながら、カトラリーを間違えないように選ぶ。
ちらりとキシュワールを見れば、彼は微かに頷いてくれた。
間違いや粗相はないらしい。
しかし。
次に運ばれてきた魚料理を口にした瞬間、アリムは思わずむせ返った。
「……うっ!」
「大丈夫か、どうした?」
突然むせ返り、ナプキンを口元に当てたアリムに、ラシードが腰を上げる。
アリムはあまりの驚きに目に涙を溜めて、皿の上の魚料理を見た。
「口に合わなかったのかしら?」
アリムは首を横に振りながらも、困ったように皿を見つめた。
ラシードは眉を顰めると、給仕を呼びつける。
「アリムと皿を変えてくれ。」
「かしこまりました。」
給仕は平然と頷くと、ラシードとアリムの皿を交換する。そしてラシードはその魚を切り分けると、躊躇なく口に運んだ。
「……?」
ラシードは怪訝そうに料理を見つめている。
何もおかしな事はないはずだ。
ラシードの皿とアリムの皿は同じ味のはずだから。
「……西域では香辛料を使う文化がないので、刺激的な味に驚きました……。」
「酷い声になったな。水をやってくれ。」
「かしこまりました。」
給仕はグラスに水をたっぷりいれると、にこやかにアリムの前に置く。その笑顔は、アリムの失態を楽しんでいるようにも見えた。
「気をつけてお召し上がりください。」
「……ありがとうございます。」
アリムは水に口をつけたきり、カトラリーを持つ事ができなかった。
アリムはこの料理を食べる事ができない。
たっぷりと入った香辛料と唐辛子。
寒さをやり過ごす為、汗の出る辛い料理を食べるベルンハルの民には、馴染み深い料理だ。
アレジャブル人も地域料理として、口にする者も多い。
しかしこの料理は、アルリーシャの殆どが食べられないだろう。
「……。」
アリムはまた一口料理を口に運ぶと、強すぎる刺激に額に汗を浮かべた。
ラシードの後ろ側。
控えた使用人が、またこっそりと目を見交わしている。
ここは西域との境目だ。
アルリーシャが、辛いものを苦手にしている事くらい、知っているのかもしれない。
「……ラシード……。」
アリムは涙目になりながら、ラシードを呼んだ。
そして目で料理を指し示すと、真っ赤になった唇を指差した。
『香辛料を使う文化がない』
つまり辛い料理は食べ慣れない。という意味で言ったのだが、ラシードはすぐに気づいてくれたらしい。
アリムは今すぐにでも噴火しそうなラシードに首を振り、それでも残す無礼を犯さないよう、方法を乞う。
ここで料理を残してしまうのは、アレジャブルの文化を受け入れられない異民族の妃の我儘だと言われかねないからだ。
ラシードは額に手を当てると、カトラリーをテーブルに置いた。
「少し辛味が強いな。」
「あら、そうかしら?」
オハラが首を傾げる。その後ろで使用人がピクリと肩を揺らした。
「アリム。前菜にマッシュポテトとチーズがあっただろう?残っているなら、ソースに混ぜて食べるといい。辛味が和らぐぞ。」
アリムは前菜の皿に目をやる。
マッシュポテトは残っていたが、チーズは残っていなかった。
「俺はあまりこのチーズが好きではないんだ。食べてくれると助かる。」
「承知いたしました。」
アリムはホッとすると、言われた通りにポテトとチーズをスプーンの上でソースに混ぜた。
辛味が和らぎ、いくらか食べやすくなる。
明らかにマナー違反だったが、ラシードは「家族の食事だから、楽に食べろ」と、アリムと同じように食べ始めた。
「無理しなくていいのよ。」
オハラが不安そうにしたので、アリムはニコリと笑って否定した。
「少し驚いただけです。」
「ならいいのだけど……。」
もてなしのつもりで、料理長が得意な料理を腕によりをかけて作ったが、たまたまアリムの口に運んだ合わなかった。
それだけの事だ。
なんとか魚の料理を平らげると、パンを口に入れて辛さを誤魔化す。ここで水を飲んでしまうと、一気飲みになってしまう。
ラシードは不機嫌そうにワインを煽ると、オハラに向かって言い捨てた。
「母上。今後はアリムに会いたい時は、王城にお越しくださいね。」
言外にベルンハルに呼びつけるな、と言いたいようだ。オハラは不思議そうに首を傾げ、突然不機嫌になった息子を見遣る。
「え?ええ……わたくしは構わないけれど……。でもわたくしが王城に行けば、もれなくアザールがついてくるわよ?」
ラシードはオハラの確認するような表情に、ひょいっと肩をすくめる。
「構いませんよ。王城はアザールの家でもあるのですから、気兼ねなく来るように伝えてください。」
「お前のそういう無関心な態度が、あの子の対抗心に火をつけるのよ?今回の遊学だって、お前が視察に行く日に合わせた日程を早めたんだから。騎士団を引き連れて、ぞろぞろ出立したんじゃなくて?」
「ぞろぞろかはわかりませんが、大所帯ではありましたね。」
「……弟の嫌がらせには、きちんと反応してあげなさい。」
呆れ返った様子のオハラに、アリムはプッと吹き出した。あははっと軽く声を転がす様子に、ラシードとオハラがポカンっとアリムを見つめる。
「年の離れた兄弟っていうのは、どこも似たようなものですね。」
「あら、アリムにも兄弟がいるの?」
「いえ。でも村の子供達は、兄が大きければ大きいほど、弟の悪戯を気に留めないものでした。」
「村の?」
王族と平民を比較したアリムに、オハラは目を丸くした。
ベルンハルの人間の空気がピリッと張り詰める。
アリムはハッと自分の失言に気づく。
だが何故か訂正しようとは思わなかった。
穏やかに頷き、口直しのソルベを口に運ぶ。
「はい。もちろん王族のような高貴さはありませんが、バーリの小さな頃と同じくらい可愛らしかったですよ。」
ラシードがフフッと笑いを漏らした。
「子供のかわいさなんて、どこも共通だろう。」
「そうですね。彼らも嫌なお使いがあれば、すぐに腹を壊していましたよ。」
「……その話は忘れろ。」
オハラは複雑そうに、アリムを見つめる。
アリムはオハラの視線に気がつき、ニコリと笑いかける。
「……そうね。」
オハラはコホンッと咳払いをして、口元をナフキンで拭った。
「確かに子供は可愛いわね。でもアリム?他の人の前では今のように話してはだめよ?平民だからという訳ではなくて、王族は公爵以下のどの家格の者と比べられないものなのよ。」
アリムはキョトンっと目を丸くした。
「申し訳ございません。」
「素直でよろしいわ。」
平民の子供を差別したわけではなく、王族とは至高の存在なのだー
アリムの生まれを貶しめる事なく、使用人の前で面目を保つ。
オハラの見せた優雅な立ち居振る舞いに、アリムは素直に頷いた。
「さてさて。そろそろ次のメニューがくるわね。楽しみだこと。次は料理長の1番の得意料理なのよ。私も大好きで、楽しみだわ。」
「僕も楽しみです。」
20
あなたにおすすめの小説
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
【完結】ホットココアと笑顔と……異世界転移?
甘塩ます☆
BL
裏社会で生きている本条翠の安らげる場所は路地裏の喫茶店、そこのホットココアと店主の笑顔だった。
だが店主には裏の顔が有り、実は異世界の元魔王だった。
魔王を追いかけて来た勇者に巻き込まれる形で異世界へと飛ばされてしまった翠は魔王と一緒に暮らすことになる。
みたいな話し。
孤独な魔王×孤独な人間
サブCPに人間の王×吸血鬼の従者
11/18.完結しました。
今後、番外編等考えてみようと思います。
こんな話が読みたい等有りましたら参考までに教えて頂けると嬉しいです(*´ω`*)
ガラスの靴を作ったのは俺ですが、執着されるなんて聞いてません!
或波夏
BL
「探せ!この靴を作った者を!」
***
日々、大量注文に追われるガラス職人、リヨ。
疲労の末倒れた彼が目を開くと、そこには見知らぬ世界が広がっていた。
彼が転移した世界は《ガラス》がキーアイテムになる『シンデレラ』の世界!
リヨは魔女から童話通りの結末に導くため、ガラスの靴を作ってくれと依頼される。
しかし、王子様はなぜかシンデレラではなく、リヨの作ったガラスの靴に夢中になってしまった?!
さらにシンデレラも魔女も何やらリヨに特別な感情を抱いていているようで……?
執着系王子様+訳ありシンデレラ+謎だらけの魔女?×夢に真っ直ぐな職人
ガラス職人リヨによって、童話の歯車が狂い出すーー
※素人調べ、知識のためガラス細工描写は現実とは異なる場合があります。あたたかく見守って頂けると嬉しいです🙇♀️
※受けと女性キャラのカップリングはありません。シンデレラも魔女もワケありです
※執着王子様攻めがメインですが、総受け、愛され要素多分に含みます
朝or夜(時間未定)1話更新予定です。
1話が長くなってしまった場合、分割して2話更新する場合もあります。
♡、お気に入り、しおり、エールありがとうございます!とても励みになっております!
感想も頂けると泣いて喜びます!
第13回BL大賞にエントリーさせていただいています!もし良ければ投票していただけると大変嬉しいです!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
天涯孤独になった少年は、元軍人の優しいオジサンと幸せに生きる
ir(いる)
BL
※2025/11 プロローグを追加しました
ファンタジー。最愛の父を亡くした後、恋人(不倫相手)と再婚したい母に騙されて捨てられた12歳の少年。30歳の元軍人の男性との出会いで傷付いた心を癒してもらい、恋(主人公からの片思い)をする物語。
※序盤は主人公が悲しむシーンが多いです。
※主人公と相手が出会うまで、少しかかります(28話)
※BL的展開になるまでに、結構かかる予定です。主人公が恋心を自覚するようでしないのは51話くらい?
※女性は普通に登場しますが、他に明確な相手がいたり、恋愛目線で主人公たちを見ていない人ばかりです。
※同性愛者もいますが、異性愛が主流の世界です。なので主人公は、男なのに男を好きになる自分はおかしいのでは?と悩みます。
※主人公のお相手は、保護者として主人公を温かく見守り、支えたいと思っています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる