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5.2つのクラスタル
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国を出てすぐの草原でアリスと共に一休みをする。
理由は簡単。
いつまでもみすぼらしい姿でいさせる訳にもいかない。
しかし、俺は女の子の服なんて持っていない。
そこで、クラスタルの出番だ。
クラスタルにはクラスの技術を与える他に装備を与える効果もある。
武器は変わる度に、防具は最初の1度だけだが。
「アリス。まずはこの『暗殺者』のクラスタルを手で持って魔力を込めてごらん。」
俺がそう言って赤いダイヤモンド型の石を渡す。これが暗殺者のクラスタルだ
アリスがそれに魔力を込めるとクラスタルとアリスの体が光だす。
そして、光が消えるとアリスの服装が変わっていた。
黒いノースリーブのブラウスに黒いジーパン生地のホットパンツ、黒いオーバーニーソックスで茶色いブーツ。
後ろ腰には2振りの黒い鞘に納められた短刀が×の字に交差して留められている。
これが暗殺者の初期装備と言うことだ。
「おめでとう。これで君も暗殺者のクラスタル所持者だ。」
俺がそう言ってアリスの頭を撫でた。
だが、ここで終わりでは無い。
これだけではただの『暗殺者』のクラスタル所持者だ。
俺は違う。
ここで終わらせるなら誰でも出来る事だ。
ここから先は俺でしか出来ない事だ。
「さて、ここからが本番だよ。
アリス、君のセカンドリミットを解放する。」
俺が言うとポカンとした顔で俺を見つめる。
無理もないだろう。
何言ってんだかわからないだろうからな。
「アリス、人には通常のクラスを得る器の他に隠された器が存在する。
しかし、それは限界の先にあり、通常は鍵がかけられているんだ。
俺の魔法はそれを強制的に解錠して2つ目のクラスを得られる様にするんだ。
俺はそれをセカンドクラスと呼んでいる。
簡単に言えば同時に2つのクラスを扱えるようになるんだ。
と言ってもセカンドクラスはスキル以外使えないけどね。
それが人間の限界だからね。」
俺がそう言って微笑む。
この説明でわかって欲しいとは思っていない。
わからなくても良い。
だが、これでアリスは他のクラスタル所持者と一線を越える。
「どうすれば、出来ますか?」
「簡単さ。俺が魔法で解放するだけだ。
ただ、普通なら届かない限界の先にある。
故に、痛みを伴う。
覚悟は?」
限界を越えると言うのはそれだけ危険な行為だ。
「やります。やってください!」
アリスが言った。
俺は頷いてアリスの左胸・・・心臓の位置に触れる。
「心臓の鼓動を感じて。
そして、それに合わせる様にゆっくりと魔力を流し、深呼吸をして。
それじゃあ、行くよ?」
俺は左胸に触れた手にゆっくりと魔力を流して行く。
その魔力はアリスの許容範囲を越える量だ。
心臓の鼓動に合わせてゆっくりと流し込む。
一瞬ビクッとするアリスだったが深呼吸をしてゆっくりと俺の魔力と混ぜ合わせる様に魔力を流し始めた。
後はこの魔力をたどって枷を探してそれを解錠するだけだ。
左胸に触れる手が熱くなってくる。
アリスの体が熱くなっているのだ。
許容範囲を越える魔力により体温管理が上手く出来なくなり体温が急激に上昇しているのだ。
そして、それと共に筋肉の膨張等とあり身体中に痛みが走る。
アリスはそれを歯を食い縛り必死に耐えていた。
俺は魔力をたどり鍵穴を探す。
最奥にあるそれを探すのは難しい。
が、俺にとってこの程度造作もない。
伊達に創世龍を受け継いではいないからな。
「見つけた。」
俺が呟くと魔力で鍵を作成して鍵穴に差し込む。
もちろん、これはイメージだが本当にそんな感じなのだ。
「セカンドリミット、解放!!」
俺がそう言って鍵を捻る。
すると、アリスの体から押し返す様に魔力が流れてくる。
鍵が開いた証だ。
こちらへと流れてくる魔力を俺の手で受け止めて送り返す。
そして、アリスと共に魔力の循環を元に整えてから手を離す。
「気分はどうだい?」
「さっきまでは身体中痛かったけど今は平気・・・と言うより前より力が溢れ出てくる?」
「成功した証だね。
それじゃあ先程と同じ様にこのクラスタルに魔力を流してごらん?」
俺はそう言って『魔剣士』のクラスタルをアリスに渡した。
濃い紫色のクラスタルだ。
「魔剣士の・・・クラスタル。」
アリスが呟くのに静かに頷く。
アリスがゆっくりと魔力を流し込むと今度はアリスの体は光らなかったがクラスタルだけが光った。
「成功だね。
これでアリスは暗殺者のクラスタル所持者だけど魔剣士のスキルも扱えるはずさ。」
俺が言うとアリスが嬉しそうに微笑んだ。
理由は簡単。
いつまでもみすぼらしい姿でいさせる訳にもいかない。
しかし、俺は女の子の服なんて持っていない。
そこで、クラスタルの出番だ。
クラスタルにはクラスの技術を与える他に装備を与える効果もある。
武器は変わる度に、防具は最初の1度だけだが。
「アリス。まずはこの『暗殺者』のクラスタルを手で持って魔力を込めてごらん。」
俺がそう言って赤いダイヤモンド型の石を渡す。これが暗殺者のクラスタルだ
アリスがそれに魔力を込めるとクラスタルとアリスの体が光だす。
そして、光が消えるとアリスの服装が変わっていた。
黒いノースリーブのブラウスに黒いジーパン生地のホットパンツ、黒いオーバーニーソックスで茶色いブーツ。
後ろ腰には2振りの黒い鞘に納められた短刀が×の字に交差して留められている。
これが暗殺者の初期装備と言うことだ。
「おめでとう。これで君も暗殺者のクラスタル所持者だ。」
俺がそう言ってアリスの頭を撫でた。
だが、ここで終わりでは無い。
これだけではただの『暗殺者』のクラスタル所持者だ。
俺は違う。
ここで終わらせるなら誰でも出来る事だ。
ここから先は俺でしか出来ない事だ。
「さて、ここからが本番だよ。
アリス、君のセカンドリミットを解放する。」
俺が言うとポカンとした顔で俺を見つめる。
無理もないだろう。
何言ってんだかわからないだろうからな。
「アリス、人には通常のクラスを得る器の他に隠された器が存在する。
しかし、それは限界の先にあり、通常は鍵がかけられているんだ。
俺の魔法はそれを強制的に解錠して2つ目のクラスを得られる様にするんだ。
俺はそれをセカンドクラスと呼んでいる。
簡単に言えば同時に2つのクラスを扱えるようになるんだ。
と言ってもセカンドクラスはスキル以外使えないけどね。
それが人間の限界だからね。」
俺がそう言って微笑む。
この説明でわかって欲しいとは思っていない。
わからなくても良い。
だが、これでアリスは他のクラスタル所持者と一線を越える。
「どうすれば、出来ますか?」
「簡単さ。俺が魔法で解放するだけだ。
ただ、普通なら届かない限界の先にある。
故に、痛みを伴う。
覚悟は?」
限界を越えると言うのはそれだけ危険な行為だ。
「やります。やってください!」
アリスが言った。
俺は頷いてアリスの左胸・・・心臓の位置に触れる。
「心臓の鼓動を感じて。
そして、それに合わせる様にゆっくりと魔力を流し、深呼吸をして。
それじゃあ、行くよ?」
俺は左胸に触れた手にゆっくりと魔力を流して行く。
その魔力はアリスの許容範囲を越える量だ。
心臓の鼓動に合わせてゆっくりと流し込む。
一瞬ビクッとするアリスだったが深呼吸をしてゆっくりと俺の魔力と混ぜ合わせる様に魔力を流し始めた。
後はこの魔力をたどって枷を探してそれを解錠するだけだ。
左胸に触れる手が熱くなってくる。
アリスの体が熱くなっているのだ。
許容範囲を越える魔力により体温管理が上手く出来なくなり体温が急激に上昇しているのだ。
そして、それと共に筋肉の膨張等とあり身体中に痛みが走る。
アリスはそれを歯を食い縛り必死に耐えていた。
俺は魔力をたどり鍵穴を探す。
最奥にあるそれを探すのは難しい。
が、俺にとってこの程度造作もない。
伊達に創世龍を受け継いではいないからな。
「見つけた。」
俺が呟くと魔力で鍵を作成して鍵穴に差し込む。
もちろん、これはイメージだが本当にそんな感じなのだ。
「セカンドリミット、解放!!」
俺がそう言って鍵を捻る。
すると、アリスの体から押し返す様に魔力が流れてくる。
鍵が開いた証だ。
こちらへと流れてくる魔力を俺の手で受け止めて送り返す。
そして、アリスと共に魔力の循環を元に整えてから手を離す。
「気分はどうだい?」
「さっきまでは身体中痛かったけど今は平気・・・と言うより前より力が溢れ出てくる?」
「成功した証だね。
それじゃあ先程と同じ様にこのクラスタルに魔力を流してごらん?」
俺はそう言って『魔剣士』のクラスタルをアリスに渡した。
濃い紫色のクラスタルだ。
「魔剣士の・・・クラスタル。」
アリスが呟くのに静かに頷く。
アリスがゆっくりと魔力を流し込むと今度はアリスの体は光らなかったがクラスタルだけが光った。
「成功だね。
これでアリスは暗殺者のクラスタル所持者だけど魔剣士のスキルも扱えるはずさ。」
俺が言うとアリスが嬉しそうに微笑んだ。
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