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20.暗殺者と海賊〈アリス視点〉
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私はオズの指示通り周囲の魔物を狩るべく魔物のいそうな平原のすぐ傍の森にやってきたのだが・・・
何故か私の隣にはシャルロッテがいる。
「この私がいれば魔物なんてすぐ居なくなるわ!あなたはそこで見てなさい!」
そう言って森の中にずんずんと突き進む。
あの様子だと周囲の警戒なんてしていないだろう。
そんなんじゃいつ狙われてもおかしくない。
森を歩くルールやコツをまるでわかっていない様だった。
「シャルロッテ、そんなに大きな音立ててたら魔物が起きちゃうよ。」
「構わないわ!むしろその方が探す手間が省けて楽じゃない!」
「ここにはブラックレオンって言う凄く強い魔物もすんでるらしいから起こすのは危険だよ。」
私の警告も聞こえていない様でずんずんと進んでいく。
あー、もう!
私はすぐに追い掛けた。
「見なさい。私にやられたい魔物がノコノコとやって来たわ。」
シャルロッテが指差す先にはブラックウルフが3体いた。
体躯3m程の黒い毛並みの狼だ。
そこまで強くないが群れになると途端に強さを発揮する。
連携が強い魔物の為各個撃破が有用な戦法だ。
「各個撃破で・・・」
「行くわよ!ジャイアントスイング!!」
私が言いかけるよりも早くシャルロッテは金色のシャルロッテよりも大きな両刃の斧を取り出してブラックウルフ目掛けて振り下ろす。
咄嗟に1体がかわすが残りの2体は見事に真っ二つだ。
「ふふん!どうかしら?」
ドヤ顔のシャルロッテの後ろから残ったブラックウルフが襲い掛かる。
私は素早くシャルロッテの後ろに回って短剣でブラックウルフの喉元を切り裂く。
「詰めが甘い。全部倒しきるまで警戒しなくちゃ。」
私がそう言ってから短剣の血を払って仕舞う。
「よ、良くやったわ。
誉めてあげる。」
シャルロッテがそう言って私を見た。
「そんな暇あったら周辺警戒。
さっきの戦闘でこっちに向かってくる魔物がいるかも。」
私がそう言って周囲をキョロキョロと見回す。
「そんなこ・・・」
「しっ!」
喋り始めたシャルロッテの口を咄嗟に塞ぎながらシャルロッテを強引にしゃがませて私もしゃがむ。
「喋らないで。
ブラックレオンがいる。」
私がそう言ってシャルロッテの口から手を離して指をさす。
そこには周囲を見渡しながらのそのそと歩くブラックレオンがいた。
先程の戦闘で目が覚めたのか、それよりも前から周囲をうろついていたかはわからないが私達2人だけではかなり危険な相手だ。
「音を立てずに逃げるよ。
オズがあれと出会ったら逃げないとダメって言ってた。」
私がそう言ってシャルロッテとしゃがみながらゆっくりとその場を遠ざかろうとする。
「いゃぁぁぁぁ!!」
その時シャルロッテがそういって尻餅を付いた。
シャルロッテの方を見るとどうやら蛇を見て驚いた様だ。
私は咄嗟にブラックレオンの方を見た。
ブラックレオンはこちらを一点に見詰め喉を鳴らす。
完全に見つかった。
私達の脚力では逃げきれない。
こうなったら戦うしか無い・・・か。
何故か私の隣にはシャルロッテがいる。
「この私がいれば魔物なんてすぐ居なくなるわ!あなたはそこで見てなさい!」
そう言って森の中にずんずんと突き進む。
あの様子だと周囲の警戒なんてしていないだろう。
そんなんじゃいつ狙われてもおかしくない。
森を歩くルールやコツをまるでわかっていない様だった。
「シャルロッテ、そんなに大きな音立ててたら魔物が起きちゃうよ。」
「構わないわ!むしろその方が探す手間が省けて楽じゃない!」
「ここにはブラックレオンって言う凄く強い魔物もすんでるらしいから起こすのは危険だよ。」
私の警告も聞こえていない様でずんずんと進んでいく。
あー、もう!
私はすぐに追い掛けた。
「見なさい。私にやられたい魔物がノコノコとやって来たわ。」
シャルロッテが指差す先にはブラックウルフが3体いた。
体躯3m程の黒い毛並みの狼だ。
そこまで強くないが群れになると途端に強さを発揮する。
連携が強い魔物の為各個撃破が有用な戦法だ。
「各個撃破で・・・」
「行くわよ!ジャイアントスイング!!」
私が言いかけるよりも早くシャルロッテは金色のシャルロッテよりも大きな両刃の斧を取り出してブラックウルフ目掛けて振り下ろす。
咄嗟に1体がかわすが残りの2体は見事に真っ二つだ。
「ふふん!どうかしら?」
ドヤ顔のシャルロッテの後ろから残ったブラックウルフが襲い掛かる。
私は素早くシャルロッテの後ろに回って短剣でブラックウルフの喉元を切り裂く。
「詰めが甘い。全部倒しきるまで警戒しなくちゃ。」
私がそう言ってから短剣の血を払って仕舞う。
「よ、良くやったわ。
誉めてあげる。」
シャルロッテがそう言って私を見た。
「そんな暇あったら周辺警戒。
さっきの戦闘でこっちに向かってくる魔物がいるかも。」
私がそう言って周囲をキョロキョロと見回す。
「そんなこ・・・」
「しっ!」
喋り始めたシャルロッテの口を咄嗟に塞ぎながらシャルロッテを強引にしゃがませて私もしゃがむ。
「喋らないで。
ブラックレオンがいる。」
私がそう言ってシャルロッテの口から手を離して指をさす。
そこには周囲を見渡しながらのそのそと歩くブラックレオンがいた。
先程の戦闘で目が覚めたのか、それよりも前から周囲をうろついていたかはわからないが私達2人だけではかなり危険な相手だ。
「音を立てずに逃げるよ。
オズがあれと出会ったら逃げないとダメって言ってた。」
私がそう言ってシャルロッテとしゃがみながらゆっくりとその場を遠ざかろうとする。
「いゃぁぁぁぁ!!」
その時シャルロッテがそういって尻餅を付いた。
シャルロッテの方を見るとどうやら蛇を見て驚いた様だ。
私は咄嗟にブラックレオンの方を見た。
ブラックレオンはこちらを一点に見詰め喉を鳴らす。
完全に見つかった。
私達の脚力では逃げきれない。
こうなったら戦うしか無い・・・か。
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