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第6話 スライムと魔法とハプニング
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「フィン、詠唱呪文は出来ますか?」
「あまり、したこと無い、けどっ?わっ」
ドスン!と一際大きな音を立てて、ギガントスライムがその場に止まる。
「覚えてはいるんですね?」
「…一応」
「それで十分です。では、さっきの作戦通りに、動けよ、野郎ども」
「なぁ!ニヴェル、さっきから思ってたんだけどな、オレとハルトとフィンで態度違いすぎじゃないか?」
ぎゅ、と杖を握って、覚えてはいるけれどまだ一度も実践をしたことの無い詠唱魔法を頭の中で必死に繰り返しながら答える私の横で、ジャンがニヴェルに抗議の声をあげる。
「ハルトもそう思わないか?」
ギガントスライムは、こっちを見たままで、まだ動かない。
ニヴェルの作戦では、スライムの身体が左右に揺れ始めると動き出す前兆で、それに合わせて、ハルトとジャンが薬草を持って二手に分かれて走り出し、私とニヴェルで魔法攻撃をするというもので、ジャンは、スライムの様子を伺いながらも、ハルトにも声をかけるものの、ハルトは「どうでもいい」と物凄く興味の無い声で返事をしている。
「何でだよ、悲しくならないか?」
「こんなド変態メガネに優しくされるほうが気持ち悪い」
「確かに、ニヴェルはちょっと…変わってはいるけど、いいやつかも知れないだろう?」
「他人の女に手を出すことで快感を覚えるような奴が良い奴か?それならジャン、お前も大概な奴だな」
ハッ、と吐き捨てるように言ったハルトが、チラと私を見る。
「俺は、自分の惚れた女に手出しした奴は、生かしておかないし、フィンが俺を選ばないなら、俺の生きてる意味は無い」
そう言ったハルトの目は、全然笑っていなくて、ニヴェルに触られた時とはまた違う悪寒が背中を走る。
ふる、と身震いをした私に、ハルトは満足そうにニコリと笑い、ジャンはそんな私達に気が付かなかったらしく「本当にハルトはフィンだけなんだな!」と満面の笑顔を浮かべながら、ハルトの肩を叩く。
「おい」
「…なんだよ」
ハルトの言葉を黙って聞いていたニヴェルが、ハルトに呼びかければ、ハルトは不機嫌を全面に出しながら渋々と答える。
「一箇所訂正させろ」
「は?」
そう言って、ハルトを真っ直ぐにニヴェルが見ると同時にギガントスライムの身体が少し左右へと揺れる。
「今は、他人の女なんてどうでもいい。欲しいのは、フィンだけだ」
「な、何言っ」
「やらねぇよ、絶対に」
グラグラ、とスライムの身体の揺れが次第に大きくなっていく。
ニヴェルの言葉に思わず変な声の出た私に、ニヴェルではなく真っ直ぐに私を見ながら言ったハルトの表情に、心臓がドクン、と大きな音を立てる。
「作戦開始だ」
私の動揺をニヴェルが、どう受け取ったのかは、分からない。
けれど、彼は、満足そうな表情を浮かべて、スライム討伐の幕開けを指示した。
「いいですか?フィン」
「大丈夫、だと思う!」
「駄目ならワタシが」
慣れない魔法のため詠唱を完了させるまでの、ほんの少しの時間稼ぎをニヴェルが担い、私は、そのあとに炎系呪文をスライムへとぶつける、という作戦だが、なにせやった事の無いことをする、という緊張感と、失敗したらどうしよう、という不安が大きすぎて、杖を握る手に力が入りすぎて、もし杖が喋るなら「痛い」と怒られているだろう。
そんな見るからに緊張している私に、私よりもレベルが上のニヴェルが自分が退治するか、と提案をしてきてくれている、という状況なのだが。
こんなのは甘えだと、そんな事は自覚している。
例えレベルが低かろうとも、旅に出ると決めた以上は自力で、戦っていくのが世の筋だと分かっているし、詠唱呪文をしたことがなかったのも、自分のせいだ、ということも、仲間を危険に晒すくらいなら倒せる人がサクッと倒すべきだと、それも分かっている。
けれど、自分がどこまで出来るのか、試したいと思ってしまったのだ。
自然以外に何も無いあの町で、家族でのんびり暮らしていた頃は毎日の生活に困る、なんてこともなく。だからといって特にやりたいこと、なんて考えてもいなくて。
「やってみたいの、私が」
倒せるか倒せないかなんて、分からないけれど。
やれるだけのことは、やろう。
「まぁ、何事も練習は必要です。それに」
トン、と杖で地面を軽く叩く。
杖先に、小さな青い火が灯る。
「やる気があるなら、ワタシは支援しますよ」
炎を大きくした私の杖を満足そうに見たニヴェルが「ご褒美は、頬にキスで」と自分の頬を軽く叩きながら言い、にこりと笑って、スライムに向かって自分の杖を向ける。
その様子を横目に捉えながら、私は詠唱呪文を、大きく暴れ始めたギガントスライム目がけて放った。
「へぇぇ、スライムって、そうやって売るのか!いっつも上手く切れなくて丸ごと持ち込んでた」
「モンスターごとにアイテム回収方法は異なるはずなんですが…」
ニヴェルの立てた作戦は見事に成功し、私達はヌルヌルにも、ベタベタにもならずに、ギガントスライムを倒し、ニヴェルは今、次の街でアイテムとして売るために、倒したスライムの採集に取り組んでおり、その様子を見ていたジャンが、本気で関心しながらニヴェルの隣に並び、ニヴェルはニヴェルで本気で呆れながら、ジャンの言葉に溜め息をつく。
どうやら、このギガントスライムは炎系魔法で倒すと、炎が当たったところはベタベタが取れ、普通のジェル状へと変化するらしい。
「薬草を好んで食べるタイプのやつは、ジェル状になっていれば、お肌の手入れにも使えます。フィンも少し自分用に採取しては?」
「へぇ……そうなんだ。じゃぁ、少し採っておこうかな。残りは…」
「勿論、売ります」
「ですよね」
「当たり前でしょう」
テキパキ、と作業を進めるニヴェルを見つつ、始めより半分位の背丈まで縮んだ目の前のスライムを見上げれば、さっきよりもさらに縮んでいる気がする。
気のせいか?と思いつつも「ニヴェル」と仲間の名前を呼ぶ。
「どうかしましたか?」
「あの……スライムが縮んでるように思うんだけど、縮むものなの?」
振り返ったニヴェルに問いかければ、ニヴェルがずれた眼鏡を直しながら問いかけに答える。
「当たり前でしょう。あぁ、そうだ。ジャン、ハルト」
「何だ」
「ベタベタのところも、粘着剤としての需要が意外にあるので、採取しておいてください」
「了解!」
「チッ」
やっと返事をした、と思えば、盛大な舌打ちをしながらも、ハルトはニヴェルの指示通りに、ジャンから渡された瓶を受け取ってスライムへと近づいていく。
少しはニヴェルのことを見直したのかも、とハルトの様子を見て、小さく笑った私に「妬けますね」とニヴェルの声がすぐ近くで聞こえ「え?」と振り返ろうとした瞬間、むに、と柔らかいものが唇に当たった。
「あ」
「あ!!!」
目の前に広がるのは、肌色と、少し赤みがかった茶色の髪の毛と、唇から伝わるのは、温かな体温。
「眼鏡、滅す…!」
「おや、惜しい」
「なっ?!」
人の肌だ、と認識した瞬間に、バッと思わず後ろに下がれば、心底残念そうな顔をしてこちらを見るニヴェルと目が合う。
離れる前に見えた髪色は、赤みがかった茶色。
青みがかったハルトとも、赤毛のジャンとも違う、茶色。
「ま、ご褒美は頂戴した、ということで」
ぱちん、とウィンクをしたニヴェルが、右頬を指さしながら楽しそうに妖しく笑う。
その瞬間に、私の頬は、真っ赤に染め上がり、ニヴェルに怒ったハルトが採取中の瓶をニヴェルに投げつけた。
「まだ、心臓が…」
「大丈夫か?」
「…大丈夫」
バクバクと大きな音を立てている心臓に困惑しながらも、ハルトとニヴェルの喧嘩をいつまでも続けるわけにもいかず「スー、ハー」と大きく深呼吸をしていれば、ポス、と頭に少しの重みを感じ、動きを止める。
「フィンは待ってな」
「ジャン?」
ポンポン、と軽く私の頭を撫でたあと、そう言ってハルト達に向かって歩き出すジャンの顔は、何処か悔しそうな顔をしていて、理由が分からなかった私は、1人、首を傾げた。
「あまり、したこと無い、けどっ?わっ」
ドスン!と一際大きな音を立てて、ギガントスライムがその場に止まる。
「覚えてはいるんですね?」
「…一応」
「それで十分です。では、さっきの作戦通りに、動けよ、野郎ども」
「なぁ!ニヴェル、さっきから思ってたんだけどな、オレとハルトとフィンで態度違いすぎじゃないか?」
ぎゅ、と杖を握って、覚えてはいるけれどまだ一度も実践をしたことの無い詠唱魔法を頭の中で必死に繰り返しながら答える私の横で、ジャンがニヴェルに抗議の声をあげる。
「ハルトもそう思わないか?」
ギガントスライムは、こっちを見たままで、まだ動かない。
ニヴェルの作戦では、スライムの身体が左右に揺れ始めると動き出す前兆で、それに合わせて、ハルトとジャンが薬草を持って二手に分かれて走り出し、私とニヴェルで魔法攻撃をするというもので、ジャンは、スライムの様子を伺いながらも、ハルトにも声をかけるものの、ハルトは「どうでもいい」と物凄く興味の無い声で返事をしている。
「何でだよ、悲しくならないか?」
「こんなド変態メガネに優しくされるほうが気持ち悪い」
「確かに、ニヴェルはちょっと…変わってはいるけど、いいやつかも知れないだろう?」
「他人の女に手を出すことで快感を覚えるような奴が良い奴か?それならジャン、お前も大概な奴だな」
ハッ、と吐き捨てるように言ったハルトが、チラと私を見る。
「俺は、自分の惚れた女に手出しした奴は、生かしておかないし、フィンが俺を選ばないなら、俺の生きてる意味は無い」
そう言ったハルトの目は、全然笑っていなくて、ニヴェルに触られた時とはまた違う悪寒が背中を走る。
ふる、と身震いをした私に、ハルトは満足そうにニコリと笑い、ジャンはそんな私達に気が付かなかったらしく「本当にハルトはフィンだけなんだな!」と満面の笑顔を浮かべながら、ハルトの肩を叩く。
「おい」
「…なんだよ」
ハルトの言葉を黙って聞いていたニヴェルが、ハルトに呼びかければ、ハルトは不機嫌を全面に出しながら渋々と答える。
「一箇所訂正させろ」
「は?」
そう言って、ハルトを真っ直ぐにニヴェルが見ると同時にギガントスライムの身体が少し左右へと揺れる。
「今は、他人の女なんてどうでもいい。欲しいのは、フィンだけだ」
「な、何言っ」
「やらねぇよ、絶対に」
グラグラ、とスライムの身体の揺れが次第に大きくなっていく。
ニヴェルの言葉に思わず変な声の出た私に、ニヴェルではなく真っ直ぐに私を見ながら言ったハルトの表情に、心臓がドクン、と大きな音を立てる。
「作戦開始だ」
私の動揺をニヴェルが、どう受け取ったのかは、分からない。
けれど、彼は、満足そうな表情を浮かべて、スライム討伐の幕開けを指示した。
「いいですか?フィン」
「大丈夫、だと思う!」
「駄目ならワタシが」
慣れない魔法のため詠唱を完了させるまでの、ほんの少しの時間稼ぎをニヴェルが担い、私は、そのあとに炎系呪文をスライムへとぶつける、という作戦だが、なにせやった事の無いことをする、という緊張感と、失敗したらどうしよう、という不安が大きすぎて、杖を握る手に力が入りすぎて、もし杖が喋るなら「痛い」と怒られているだろう。
そんな見るからに緊張している私に、私よりもレベルが上のニヴェルが自分が退治するか、と提案をしてきてくれている、という状況なのだが。
こんなのは甘えだと、そんな事は自覚している。
例えレベルが低かろうとも、旅に出ると決めた以上は自力で、戦っていくのが世の筋だと分かっているし、詠唱呪文をしたことがなかったのも、自分のせいだ、ということも、仲間を危険に晒すくらいなら倒せる人がサクッと倒すべきだと、それも分かっている。
けれど、自分がどこまで出来るのか、試したいと思ってしまったのだ。
自然以外に何も無いあの町で、家族でのんびり暮らしていた頃は毎日の生活に困る、なんてこともなく。だからといって特にやりたいこと、なんて考えてもいなくて。
「やってみたいの、私が」
倒せるか倒せないかなんて、分からないけれど。
やれるだけのことは、やろう。
「まぁ、何事も練習は必要です。それに」
トン、と杖で地面を軽く叩く。
杖先に、小さな青い火が灯る。
「やる気があるなら、ワタシは支援しますよ」
炎を大きくした私の杖を満足そうに見たニヴェルが「ご褒美は、頬にキスで」と自分の頬を軽く叩きながら言い、にこりと笑って、スライムに向かって自分の杖を向ける。
その様子を横目に捉えながら、私は詠唱呪文を、大きく暴れ始めたギガントスライム目がけて放った。
「へぇぇ、スライムって、そうやって売るのか!いっつも上手く切れなくて丸ごと持ち込んでた」
「モンスターごとにアイテム回収方法は異なるはずなんですが…」
ニヴェルの立てた作戦は見事に成功し、私達はヌルヌルにも、ベタベタにもならずに、ギガントスライムを倒し、ニヴェルは今、次の街でアイテムとして売るために、倒したスライムの採集に取り組んでおり、その様子を見ていたジャンが、本気で関心しながらニヴェルの隣に並び、ニヴェルはニヴェルで本気で呆れながら、ジャンの言葉に溜め息をつく。
どうやら、このギガントスライムは炎系魔法で倒すと、炎が当たったところはベタベタが取れ、普通のジェル状へと変化するらしい。
「薬草を好んで食べるタイプのやつは、ジェル状になっていれば、お肌の手入れにも使えます。フィンも少し自分用に採取しては?」
「へぇ……そうなんだ。じゃぁ、少し採っておこうかな。残りは…」
「勿論、売ります」
「ですよね」
「当たり前でしょう」
テキパキ、と作業を進めるニヴェルを見つつ、始めより半分位の背丈まで縮んだ目の前のスライムを見上げれば、さっきよりもさらに縮んでいる気がする。
気のせいか?と思いつつも「ニヴェル」と仲間の名前を呼ぶ。
「どうかしましたか?」
「あの……スライムが縮んでるように思うんだけど、縮むものなの?」
振り返ったニヴェルに問いかければ、ニヴェルがずれた眼鏡を直しながら問いかけに答える。
「当たり前でしょう。あぁ、そうだ。ジャン、ハルト」
「何だ」
「ベタベタのところも、粘着剤としての需要が意外にあるので、採取しておいてください」
「了解!」
「チッ」
やっと返事をした、と思えば、盛大な舌打ちをしながらも、ハルトはニヴェルの指示通りに、ジャンから渡された瓶を受け取ってスライムへと近づいていく。
少しはニヴェルのことを見直したのかも、とハルトの様子を見て、小さく笑った私に「妬けますね」とニヴェルの声がすぐ近くで聞こえ「え?」と振り返ろうとした瞬間、むに、と柔らかいものが唇に当たった。
「あ」
「あ!!!」
目の前に広がるのは、肌色と、少し赤みがかった茶色の髪の毛と、唇から伝わるのは、温かな体温。
「眼鏡、滅す…!」
「おや、惜しい」
「なっ?!」
人の肌だ、と認識した瞬間に、バッと思わず後ろに下がれば、心底残念そうな顔をしてこちらを見るニヴェルと目が合う。
離れる前に見えた髪色は、赤みがかった茶色。
青みがかったハルトとも、赤毛のジャンとも違う、茶色。
「ま、ご褒美は頂戴した、ということで」
ぱちん、とウィンクをしたニヴェルが、右頬を指さしながら楽しそうに妖しく笑う。
その瞬間に、私の頬は、真っ赤に染め上がり、ニヴェルに怒ったハルトが採取中の瓶をニヴェルに投げつけた。
「まだ、心臓が…」
「大丈夫か?」
「…大丈夫」
バクバクと大きな音を立てている心臓に困惑しながらも、ハルトとニヴェルの喧嘩をいつまでも続けるわけにもいかず「スー、ハー」と大きく深呼吸をしていれば、ポス、と頭に少しの重みを感じ、動きを止める。
「フィンは待ってな」
「ジャン?」
ポンポン、と軽く私の頭を撫でたあと、そう言ってハルト達に向かって歩き出すジャンの顔は、何処か悔しそうな顔をしていて、理由が分からなかった私は、1人、首を傾げた。
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