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第1部 恋ってなあに
第22話 アイツと俺の、タイミング ラグス目線
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「ねぇ知ってる?」
「なにが」
「君、イハツと付き合ってるって、噂になってるよ」
「ごほっ?!」
「わーお。もしかしてクート、ちょっと怒ってるのってそれが原因?」
「まあね。アリスは僕にとってみれば幼馴染みではあるけど、妹にも近い存在だからね」
「あー、分かるー」
久しぶりに顔を合わせた幼馴染みが、俺を見るなり、すごい表情を浮かべた。と思った瞬間、彼は腕を組み、仁王立ちで俺の前に立って、「ねぇ知ってる?」とそう言った。
「なんだその意味の分からない噂」
「確かに全くもって意味はわからないけどね、ただ火のない所に煙は立たぬって言うからね。君、何か心当たりは?」
君、とクートが俺のことを呼ぶあたり、ちょっとどころかかなり怒っている。
ただ、そんなことを言われても心当たりなんてさっぱり見当たらない。
ていうかそもそも。
「なんでよりにもよってイハツなんだよ……」
「それは僕が聞きたいんけど? 場合によっては場合による対処が待ってるけど」
「いや、待て。その前に、これってユティアは」
「そろそろ知ってる頃じゃない?」
「……だろうな」
がしがし、と頭をかきながらため息を零す。
「ティアに怒られるのが嫌とかそんな理由のため息ならブッ飛ばすけど」
「ちげぇよ!」
割と本気の目つきをしながら言うクートに返事をすれば、「ま、そうだろうね」とクートはさらりと流す。
「とりあえず、僕としては是が非でも情報整理をしたいんだけど、どうかな? ラグス君」
「……俺もしたい」
「オレもー」
はいはーい、と陽気に手をあげたマノンに、軽く苛つきを覚え、八つ当たりに脇腹を軽く殴れば、「いったぁ?!」とマノンが軽い悲鳴をあげた。
「で、君、イハツ嬢とカフェで仲良く食事をして、お茶まで楽しんでたんだって?」
「……それ……多分カフェというか……飯屋だと思うけど」
「そこはどっちでもいいよ。それにしてもまさか君があのイハツ嬢と噂になる日がくるとはね」
「本当に勘弁してくれ……そもそもアイツ婚約者がいるじゃねぇか」
「それを知らない人が多いからじゃない?」
クートの言葉に、はあああ、と大きくため息をつきながら言った俺に、聞き役にまわっていたマノンが用意されたお茶を飲みながら口を開く。
「その噂さあ、たぶん、ベレックス卿の一件の報告の時のやつじゃないの? イハツとラグスが外で同席してたのってそれくらいじゃない?」
「ああ」
マノンの言うとおり、つい最近、イハツと隊舎の外で顔を合わせて食事をしていたのなんてそれくらいしか思いつかない。
というか。
「そこにマノンも居たし、レットとレッソの双子もいたぞ、そのとき」
双子が揃うと騒がしくなることが大半だが、ぎゃんぎゃんと騒ぐこともなかったし、それにそもそも目の前で頷いているコイツ、マノンも同じテーブルで食事をしていた。
そう愚痴のように零した俺に、クートは呆れたような顔をしながら俺を指差す。
「都合よく見えなかったことにでもされたかあの双子が変装していたかのどっちかでしょ。マノンはただ単に見なかったことにされただけだと思うけど」
「ねえ、なんかオレの扱いひどくない?!」
「あー……」
あり得る。
マノンの騒ぐ声を無視しつつ考えれば、「ま、そんなことだと思ったよ」とクートがため息をつきながら答える。
「あのね、ラグス。前にも言ったけど、君は脇が甘いんだよ」
「……とは言ってもなあ……」
「アリスが自覚するのを待つ? 自分が副団長になるまで待つ? その間に、横から出てきたポッと出の輩に掻っ攫われてもいいの?」
「良いわけないだろ」
「それなら、なおさら手を打つべきだと思うけど?」
「……それは……そうなんだけどなぁ……」
クートの言っていることも十分に理解している。
むしろ俺だって、どうにかして状況の打開をしたいのだ。
けれど、いかんせん、相手はアリスだ。俺もきちんと伝えられていないかも知れないが、それ以上に伝わらない相手だ。
「付き合ってって言っても、何処へ? って言いそうだよね、アリスちゃんって」
コポポポ、とカップにお茶を注ぎ足しながら言うマノンの言葉に「あー……」とクートが苦笑いを浮かべながら口を開く。
「その光景、薬学府に通ってる時に何度も見たよ」
「やっぱり? 流石アリスちゃんだな」
「まあでも、ラグスが言ってるところも、アリスちゃんがラグスに言われてるところも見たことも聞いたこともないけどね」
「クートも無いの?」
「無いね」
「うわぁお」
クートとマノンの会話に、「うっせ」と小さな声で返せば、クートは「まったく」と息をはきながら言う。
「そんなことしてたら、本当に横から掻っ攫われちゃうかも知れないよ? 例えば一番隊副隊長とかに」
「……なんでそこでタウェンが出てくるんだよ」
「……なんででしょう?」
唐突に出てきた知り合いの名に、思わず眉を顰めながら問いかければ、クートは笑顔を浮かべるだけで話そうとはしない。
さらに問いかけようと口を開いたその時、「え、もしかして」と声を零したのは、他ならぬ相棒のマノンだった。
「……それ、本当か」
「え、ああ、うん。でも、そんな風には全く見えなかったけど」
「……」
「……なるほどねぇ。タウェン副隊長は案外、純情なんだね」
そう言いながら、クートは笑顔のみを浮かべている。
「……ラグス」
「……んだよ」
「良いタイミングかも知れないよ?」
「な、クートお前、簡単に言うけどなぁ……」
「だって、僕が言えることでもないけど、君たち、こういう機会でも無ければ、進まないだろう?」
「……それは……」
「まあ、でも、どちらにしても、君が、君自身が、アリスに伝えたい、いま、言わなきゃいけないって思ったのなら、その時は照れ隠しせずに言ったほうが、後悔しないとは思うけどね」
真剣な瞳をして、俺を見てそう言ったクートに、「……ああ」と静かに頷きながら答えれば、「青春だねぇ」とマノンが呟く。
「……マノン、おじさんみたいだよ」
「ええぇー、オレだってまだまだ青春したいし!」
「別に恋愛だけが青春じゃないだろう?」
「えー、オレも恋したいなぁ」
クートの言葉にぼそり、と呟いたマノンに、クートが「へぇ?」と驚いた顔をしながらマノンに問いかける。
「ちょっと意外だな。興味ないのかと思っていたけど」
「無いわけじゃないんだけどねぇ。ほら、オレの周り、二組もじれったいのがいるから。ま、そのうちの一組はいつの間にか片付いてたみたいだけどね」
そう言って良い笑顔を浮かべたマノンが、クートを見やる。
そんなマノンの笑顔に、クートは「やっぱり君にはバレてるね」と瞬きを繰り返したあと、静かに笑いながら言う。
その二人のやり取りに、「え? ん?」と理解がついていかずに一人、首を傾げた俺に、二人は顔を見合わせたあと「ラグスらしい」と小さく吹き出して笑った。
「あれ、絶対そうだよね」
「マノンもそう思う?」
「うん。日に日に駄々漏れてるのを気がついてないのって、当事者二人だけじゃん」
「だね」
◇◇◇◇◇◇
「ちょっと、出てくる」
そう言って、クートの店から飛び出して行ったラグスの背を見送りながら、男子二人は、のんびりとお茶を飲む。
「それにしても意外だったなぁ」
「なにがあ?」
「君が恋愛をしたいって思っていることが、だよ」
カップに入ったお茶に口をつけながら言ったクートに、マノンは「そう?」と笑って答える。
「君たちを見ていると、恋ってものも良いものかも知れないなぁ、って思えてくるんだよね」
「……へぇ?」
「……きっと、家に囚われてた頃のオレには、分からなかったこと、なんだろうけど」
「なるほどね。家柄があるのも、色々と大変なんだね」
「……まあ、ねぇ。基本がドロドロだったからね、あの場所は」
「……そうだね」
苦しい、けれど懐かしい。
複雑な表情を浮かべるマノンに、クートは静かに小さく息をはく。
そんな友人を見て、「でもさ」と口を開き、続けた言葉に、マノンに、嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「なにが」
「君、イハツと付き合ってるって、噂になってるよ」
「ごほっ?!」
「わーお。もしかしてクート、ちょっと怒ってるのってそれが原因?」
「まあね。アリスは僕にとってみれば幼馴染みではあるけど、妹にも近い存在だからね」
「あー、分かるー」
久しぶりに顔を合わせた幼馴染みが、俺を見るなり、すごい表情を浮かべた。と思った瞬間、彼は腕を組み、仁王立ちで俺の前に立って、「ねぇ知ってる?」とそう言った。
「なんだその意味の分からない噂」
「確かに全くもって意味はわからないけどね、ただ火のない所に煙は立たぬって言うからね。君、何か心当たりは?」
君、とクートが俺のことを呼ぶあたり、ちょっとどころかかなり怒っている。
ただ、そんなことを言われても心当たりなんてさっぱり見当たらない。
ていうかそもそも。
「なんでよりにもよってイハツなんだよ……」
「それは僕が聞きたいんけど? 場合によっては場合による対処が待ってるけど」
「いや、待て。その前に、これってユティアは」
「そろそろ知ってる頃じゃない?」
「……だろうな」
がしがし、と頭をかきながらため息を零す。
「ティアに怒られるのが嫌とかそんな理由のため息ならブッ飛ばすけど」
「ちげぇよ!」
割と本気の目つきをしながら言うクートに返事をすれば、「ま、そうだろうね」とクートはさらりと流す。
「とりあえず、僕としては是が非でも情報整理をしたいんだけど、どうかな? ラグス君」
「……俺もしたい」
「オレもー」
はいはーい、と陽気に手をあげたマノンに、軽く苛つきを覚え、八つ当たりに脇腹を軽く殴れば、「いったぁ?!」とマノンが軽い悲鳴をあげた。
「で、君、イハツ嬢とカフェで仲良く食事をして、お茶まで楽しんでたんだって?」
「……それ……多分カフェというか……飯屋だと思うけど」
「そこはどっちでもいいよ。それにしてもまさか君があのイハツ嬢と噂になる日がくるとはね」
「本当に勘弁してくれ……そもそもアイツ婚約者がいるじゃねぇか」
「それを知らない人が多いからじゃない?」
クートの言葉に、はあああ、と大きくため息をつきながら言った俺に、聞き役にまわっていたマノンが用意されたお茶を飲みながら口を開く。
「その噂さあ、たぶん、ベレックス卿の一件の報告の時のやつじゃないの? イハツとラグスが外で同席してたのってそれくらいじゃない?」
「ああ」
マノンの言うとおり、つい最近、イハツと隊舎の外で顔を合わせて食事をしていたのなんてそれくらいしか思いつかない。
というか。
「そこにマノンも居たし、レットとレッソの双子もいたぞ、そのとき」
双子が揃うと騒がしくなることが大半だが、ぎゃんぎゃんと騒ぐこともなかったし、それにそもそも目の前で頷いているコイツ、マノンも同じテーブルで食事をしていた。
そう愚痴のように零した俺に、クートは呆れたような顔をしながら俺を指差す。
「都合よく見えなかったことにでもされたかあの双子が変装していたかのどっちかでしょ。マノンはただ単に見なかったことにされただけだと思うけど」
「ねえ、なんかオレの扱いひどくない?!」
「あー……」
あり得る。
マノンの騒ぐ声を無視しつつ考えれば、「ま、そんなことだと思ったよ」とクートがため息をつきながら答える。
「あのね、ラグス。前にも言ったけど、君は脇が甘いんだよ」
「……とは言ってもなあ……」
「アリスが自覚するのを待つ? 自分が副団長になるまで待つ? その間に、横から出てきたポッと出の輩に掻っ攫われてもいいの?」
「良いわけないだろ」
「それなら、なおさら手を打つべきだと思うけど?」
「……それは……そうなんだけどなぁ……」
クートの言っていることも十分に理解している。
むしろ俺だって、どうにかして状況の打開をしたいのだ。
けれど、いかんせん、相手はアリスだ。俺もきちんと伝えられていないかも知れないが、それ以上に伝わらない相手だ。
「付き合ってって言っても、何処へ? って言いそうだよね、アリスちゃんって」
コポポポ、とカップにお茶を注ぎ足しながら言うマノンの言葉に「あー……」とクートが苦笑いを浮かべながら口を開く。
「その光景、薬学府に通ってる時に何度も見たよ」
「やっぱり? 流石アリスちゃんだな」
「まあでも、ラグスが言ってるところも、アリスちゃんがラグスに言われてるところも見たことも聞いたこともないけどね」
「クートも無いの?」
「無いね」
「うわぁお」
クートとマノンの会話に、「うっせ」と小さな声で返せば、クートは「まったく」と息をはきながら言う。
「そんなことしてたら、本当に横から掻っ攫われちゃうかも知れないよ? 例えば一番隊副隊長とかに」
「……なんでそこでタウェンが出てくるんだよ」
「……なんででしょう?」
唐突に出てきた知り合いの名に、思わず眉を顰めながら問いかければ、クートは笑顔を浮かべるだけで話そうとはしない。
さらに問いかけようと口を開いたその時、「え、もしかして」と声を零したのは、他ならぬ相棒のマノンだった。
「……それ、本当か」
「え、ああ、うん。でも、そんな風には全く見えなかったけど」
「……」
「……なるほどねぇ。タウェン副隊長は案外、純情なんだね」
そう言いながら、クートは笑顔のみを浮かべている。
「……ラグス」
「……んだよ」
「良いタイミングかも知れないよ?」
「な、クートお前、簡単に言うけどなぁ……」
「だって、僕が言えることでもないけど、君たち、こういう機会でも無ければ、進まないだろう?」
「……それは……」
「まあ、でも、どちらにしても、君が、君自身が、アリスに伝えたい、いま、言わなきゃいけないって思ったのなら、その時は照れ隠しせずに言ったほうが、後悔しないとは思うけどね」
真剣な瞳をして、俺を見てそう言ったクートに、「……ああ」と静かに頷きながら答えれば、「青春だねぇ」とマノンが呟く。
「……マノン、おじさんみたいだよ」
「ええぇー、オレだってまだまだ青春したいし!」
「別に恋愛だけが青春じゃないだろう?」
「えー、オレも恋したいなぁ」
クートの言葉にぼそり、と呟いたマノンに、クートが「へぇ?」と驚いた顔をしながらマノンに問いかける。
「ちょっと意外だな。興味ないのかと思っていたけど」
「無いわけじゃないんだけどねぇ。ほら、オレの周り、二組もじれったいのがいるから。ま、そのうちの一組はいつの間にか片付いてたみたいだけどね」
そう言って良い笑顔を浮かべたマノンが、クートを見やる。
そんなマノンの笑顔に、クートは「やっぱり君にはバレてるね」と瞬きを繰り返したあと、静かに笑いながら言う。
その二人のやり取りに、「え? ん?」と理解がついていかずに一人、首を傾げた俺に、二人は顔を見合わせたあと「ラグスらしい」と小さく吹き出して笑った。
「あれ、絶対そうだよね」
「マノンもそう思う?」
「うん。日に日に駄々漏れてるのを気がついてないのって、当事者二人だけじゃん」
「だね」
◇◇◇◇◇◇
「ちょっと、出てくる」
そう言って、クートの店から飛び出して行ったラグスの背を見送りながら、男子二人は、のんびりとお茶を飲む。
「それにしても意外だったなぁ」
「なにがあ?」
「君が恋愛をしたいって思っていることが、だよ」
カップに入ったお茶に口をつけながら言ったクートに、マノンは「そう?」と笑って答える。
「君たちを見ていると、恋ってものも良いものかも知れないなぁ、って思えてくるんだよね」
「……へぇ?」
「……きっと、家に囚われてた頃のオレには、分からなかったこと、なんだろうけど」
「なるほどね。家柄があるのも、色々と大変なんだね」
「……まあ、ねぇ。基本がドロドロだったからね、あの場所は」
「……そうだね」
苦しい、けれど懐かしい。
複雑な表情を浮かべるマノンに、クートは静かに小さく息をはく。
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