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第2幕 学院祭編
36.(彩夏目線)執務室にて。
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「毎年おもうんだけどさー、こいつら、これしないといけない病気かなにかなの?」
「んんっ」
殿下の机の上に積まれた紙の山の一つを見て忍がぼそりと呟き。
その声に、長太郎が不思議な笑い声をこぼした。
バババババッ、と舘林と忍がものすごい速さで一つの書類の山を分別していく。
ふいに、隣に座る彼女の口から「ほぉぁああ」と可愛らしい声が漏れ聞こえてくる。
ほんの少しだけ口をあけ、ぱちり、と瞬きを一度だけ。
それからしばらくの間、舘林と忍を眺めていた彼女に、ふふ、と誰にも聞かれぬよう小さな笑い声をこぼしてから、口を開く。
「あら、どうしたの? 壱華」
どうしたの、なんて聞いてはいるけれど、本当は彼女が何を思っているかなんて、気がついているけど。
そんなわたしの考えなんて微塵も気づかずに、隣に座る壱華がこちらを見る。
大きな瞳はいつもみずみずしく潤っていて、長い睫毛も少し濡れているようにも見える。
自分とは違いまだ幼さの残る彼女は、口数こそは同年代と比べたら少ないものの、表情はとても豊かにころころと変わっていく。
その表情は見飽きるどころか、常に新鮮で、いつまででも見ていられるけれど。
そういうわけにもいかないものね、と心の中でだけ呟き、にこりと笑う。
目があった彼女は、自分の前に積まれていた書類の束と舘林たちへと視線をいったりきたりと動かしたあと、またわたしに向き直った。
「……私もあちらを手伝ったほうが良かったのではと思っていたのですが」
ほんの少しだけしょぼんとしながら、勢いよく減っていく舘林と忍の書類の山をちらりと見た壱華は云う。
その姿に、抱きしめたい衝動にかられながら「ああ、あれね」と返せば、壱華がこくりと頷く。
「そうね……あれは……壱華はしなくても大丈夫よ」
「そうなのですか?」
「忍のほうは殿下の服飾関連の決済だったり、企画書だったりだし、舘林はいつもの公務の書類処理業がただ多いだけだもの」
壱華は、庶務業務も基本的にはそつなくこなすけれど、いつのまにやら服飾関連の書類処理に苦手意識を持っていたらしい。
にこりと笑いながら言ったわたしに、「服飾関連……」と壱華は小さく呟いたあとに、うう、と微かな唸り声を零す。
「あら。壱華が気にすることはないわ。ああ見えて忍だって、庶務の中でなら服飾関連の処理をするときが一番楽しんでいるのだし」
「……それは、確かに」
「でしょう? せっかく楽しんでいるのに奪ってしまっては忍に悪いわ」
ふふ、と笑いながら壱華の頭を軽く撫でれば、「そうですね」の壱華の笑顔がふふ、と可愛らしい笑みにかわる。
実のところ。
壱華にはそう伝えてはいるけれど、今まさに舘林と忍が勢いよく処理をしているあの山は、殿下への様々な意味での面会依頼だ。
学園祭の最中に、いかに殿下に近づき、今後の自分、家、一族の繁栄に繋げるか。
いまだにそう考えている大人たちは多数いる。
少しずつ、殿下のお父様がたのおかげで体質改善をし始めてはいるものの、長く染み付いた慣習はそう簡単に抜けるものではなく。
毎年毎年、断っても断っても断っても断っても懲りずに送ってくる者は数知れず。
そしてその面会依頼のなかに、しれっと紛れ込む「我が娘はー」うんぬんの売り込みの数々。
あわよくば自分の家系から殿下の目にとまり婚約者になる者を輩出にしたい。
そんな大人たちと、着飾った少女たちの写真。
一部にはまだ初等部にすら入学しない年齢の娘の写真を送ってくる者すらいる。
「……見た目はいいものね」
壱華にはヘタレだけれど。
ぼそり、と本当に小さく呟けば、壱華には聞こえなかったようで、彼女は軽く首をかしげている。
さら、と動いた黒い髪と、不思議そうにこちらを見る彼女に、じわ、と一つの感情が広がっていく。
いつまででも声が聞きたかったり、気がつけば目で追いかけてしまったり。
彼女が笑えば、なんだか自分まで嬉しくなってしまったり。
こみあげる欲は、つきることがないけれど。
この感情の名は、わたしはとうの昔に知っている。
にこ、と笑って彼女の頭をまた撫でれば、彼女は嬉しそうににこにこと可愛らしい笑顔を浮かべる。
彼女を想う気持ちは、ヘタレなあの殿下と同じはずなのに。
なぜ自分はこの感情を口に出してはいけないのだろうか。
なぜ同性に生まれてきたのだろうか。
そんなことに悩んだ時期ももちろんあったし、今でも時折かんがえるけれど。
「好きだとか嫌いだとかに、性別を気にすること自体が無意味じゃないかい? その人を好きだと思ったら、自分ではどうしようもない気がするんだけどね。僕は。性別なんて、ただの個人要素の一つであって、あとからついてくるものだろう?」
それは、わたしのことでは無かったけれど。
昔、殿下の暮らす邸内で、あがった話題に、殿下がさらりと答えた言葉。
凝り固まった大人たちが多い中で育ったはずなのに、随分と柔軟な考えなのだと思う。
例えそれが、その話題の持ち主たちが誰であったのかを理解して言っていたとしても。
例えそれが、わたしと彼の共通の想い人を想いながら云った言葉であったと、しても。
それでも。
気持ちの後押しをされた事実は変わらない。
持ってしまってはイケナイ感情なのだと、切り捨ててしまう寸前だったわたしの、この小さな小さな宝物を、恋敵に認められるだなんて、もの凄く癪では、あったけれど。
「壱華」
「? どうしました?」
名を呼べば、すぐに届く距離にいる彼女に、思わずふふ、と静かな笑い声が溢れる。
「彩夏?」
「ごめんなさい、何でもないの」
「?」
「呼んでみただけ」
ふふ、と笑ったわたしを見て、瞬きを繰り返した壱華の唇が動く。
「彩夏」
「なにかしら?」
「彩夏」
意趣返し、と言わんばかりに笑いながらわたしの名を呼ぶ壱華に、ふふ、と笑い声が溢れる。
可愛い。
そんな言葉をつぶやきかけた時。
「さーや」
懐かしい呼ばれ方に、眩しそうに、少し目を細めながら笑う顔に、ほんの少し、時間が止まる。
「彩夏? え、あれ? 彩夏? どうしたのですか?」
ひゅ、と息を吸い込んだまま動きが止まったわたしに、壱華は何かを察し、慌てた様子で顔を近づけてくる。
どうしてこの子の周りは、キラキラと光って入るのだろうか。
どうしてこの子の瞳は、目が離せなくなるのだろう。
かろうじて、大丈夫よ、と彼女に答え、ぼんやりと考えていれば、ふと、彼女の身体がぴくり、と何かに反応を示す。
その反応は、常日頃から見ている、わたしたちの日常。
横を向いた壱華の横顔。
彼女が見た視線の先にいるのは、彼女が護ると決めた、一人の人間。
自分はただの護衛なのだと、壱華は言うけれど。
いまだ彼女は気がついてはいないけれど。
わたしは知っている。
彼女が、壱華が、彼を、彼だけを、どう見ているのかを。
声に出さずとも、互いの視線が重なる瞬間、壱華の表情はかわる。
それは、華が綻ぶような。
太陽にあたり咲き誇る花のような。
見ていて苦しくなるほどの、その笑み。
幾度となく、その表情を向ける相手が自分ならば、と願ってきたけれど。
けれど、それは叶わぬことで。
そんなこと、分かってはいる。
だけど。
「それでも」
諦めるなんて、出来るはずもないし、
しおらしく、自分に振り向いてくれるのをひたすら待つなんてことも、わたしは出来ない。
だから。
「壱華」
「なんでしょう、でんっ、?」
彼に名を呼ばれ、立ち上がった彼女の手を絡め取る。
「彩夏?」
振りほどくこともせず、されるがまま。
そんな彼女の手を、きゅ、と掴み、微笑みかければ、彼女はまた小さく首を傾げる。
たったそれだけ。
たったそれだけだけれど。
子どもじみた独占欲を、眼差しにこめて、彼を見やれば、彼が、わたしを見てほんの少し眉をひそめる。
「ふふ、たまには良いじゃない?」
「えっと……彩夏?」
不思議そうな表情をして、こちらを見る壱華に、「ね?」と言葉を続ければ、「おい、彩夏」と不機嫌そうな声の主がズンズンと近づいてくる。
その声に、うふふふ、と笑い声をこぼせば、わたしに手を掴まれている壱華は、「えっ? えっ?」と慌てた様子でわたしと殿下を交互に見やり。
壱華のそんな行動すらも、愛おしい。
そんな表情をする我らが主に、わたしも彼も大概よね、なんて思いながら。
恋敵の悔しそうな顔に、ほんの少しだけ、僅かな勝利を噛み締めた。
◇◇◇ 次回更新日について ◇◇◆◆◆
お待たせしました。
のんびりですが更新再開します。
読んでくださると嬉しいです!
感想ももしあればお気軽に!お待ちしてます!(むしろ欲しいです笑!)
「んんっ」
殿下の机の上に積まれた紙の山の一つを見て忍がぼそりと呟き。
その声に、長太郎が不思議な笑い声をこぼした。
バババババッ、と舘林と忍がものすごい速さで一つの書類の山を分別していく。
ふいに、隣に座る彼女の口から「ほぉぁああ」と可愛らしい声が漏れ聞こえてくる。
ほんの少しだけ口をあけ、ぱちり、と瞬きを一度だけ。
それからしばらくの間、舘林と忍を眺めていた彼女に、ふふ、と誰にも聞かれぬよう小さな笑い声をこぼしてから、口を開く。
「あら、どうしたの? 壱華」
どうしたの、なんて聞いてはいるけれど、本当は彼女が何を思っているかなんて、気がついているけど。
そんなわたしの考えなんて微塵も気づかずに、隣に座る壱華がこちらを見る。
大きな瞳はいつもみずみずしく潤っていて、長い睫毛も少し濡れているようにも見える。
自分とは違いまだ幼さの残る彼女は、口数こそは同年代と比べたら少ないものの、表情はとても豊かにころころと変わっていく。
その表情は見飽きるどころか、常に新鮮で、いつまででも見ていられるけれど。
そういうわけにもいかないものね、と心の中でだけ呟き、にこりと笑う。
目があった彼女は、自分の前に積まれていた書類の束と舘林たちへと視線をいったりきたりと動かしたあと、またわたしに向き直った。
「……私もあちらを手伝ったほうが良かったのではと思っていたのですが」
ほんの少しだけしょぼんとしながら、勢いよく減っていく舘林と忍の書類の山をちらりと見た壱華は云う。
その姿に、抱きしめたい衝動にかられながら「ああ、あれね」と返せば、壱華がこくりと頷く。
「そうね……あれは……壱華はしなくても大丈夫よ」
「そうなのですか?」
「忍のほうは殿下の服飾関連の決済だったり、企画書だったりだし、舘林はいつもの公務の書類処理業がただ多いだけだもの」
壱華は、庶務業務も基本的にはそつなくこなすけれど、いつのまにやら服飾関連の書類処理に苦手意識を持っていたらしい。
にこりと笑いながら言ったわたしに、「服飾関連……」と壱華は小さく呟いたあとに、うう、と微かな唸り声を零す。
「あら。壱華が気にすることはないわ。ああ見えて忍だって、庶務の中でなら服飾関連の処理をするときが一番楽しんでいるのだし」
「……それは、確かに」
「でしょう? せっかく楽しんでいるのに奪ってしまっては忍に悪いわ」
ふふ、と笑いながら壱華の頭を軽く撫でれば、「そうですね」の壱華の笑顔がふふ、と可愛らしい笑みにかわる。
実のところ。
壱華にはそう伝えてはいるけれど、今まさに舘林と忍が勢いよく処理をしているあの山は、殿下への様々な意味での面会依頼だ。
学園祭の最中に、いかに殿下に近づき、今後の自分、家、一族の繁栄に繋げるか。
いまだにそう考えている大人たちは多数いる。
少しずつ、殿下のお父様がたのおかげで体質改善をし始めてはいるものの、長く染み付いた慣習はそう簡単に抜けるものではなく。
毎年毎年、断っても断っても断っても断っても懲りずに送ってくる者は数知れず。
そしてその面会依頼のなかに、しれっと紛れ込む「我が娘はー」うんぬんの売り込みの数々。
あわよくば自分の家系から殿下の目にとまり婚約者になる者を輩出にしたい。
そんな大人たちと、着飾った少女たちの写真。
一部にはまだ初等部にすら入学しない年齢の娘の写真を送ってくる者すらいる。
「……見た目はいいものね」
壱華にはヘタレだけれど。
ぼそり、と本当に小さく呟けば、壱華には聞こえなかったようで、彼女は軽く首をかしげている。
さら、と動いた黒い髪と、不思議そうにこちらを見る彼女に、じわ、と一つの感情が広がっていく。
いつまででも声が聞きたかったり、気がつけば目で追いかけてしまったり。
彼女が笑えば、なんだか自分まで嬉しくなってしまったり。
こみあげる欲は、つきることがないけれど。
この感情の名は、わたしはとうの昔に知っている。
にこ、と笑って彼女の頭をまた撫でれば、彼女は嬉しそうににこにこと可愛らしい笑顔を浮かべる。
彼女を想う気持ちは、ヘタレなあの殿下と同じはずなのに。
なぜ自分はこの感情を口に出してはいけないのだろうか。
なぜ同性に生まれてきたのだろうか。
そんなことに悩んだ時期ももちろんあったし、今でも時折かんがえるけれど。
「好きだとか嫌いだとかに、性別を気にすること自体が無意味じゃないかい? その人を好きだと思ったら、自分ではどうしようもない気がするんだけどね。僕は。性別なんて、ただの個人要素の一つであって、あとからついてくるものだろう?」
それは、わたしのことでは無かったけれど。
昔、殿下の暮らす邸内で、あがった話題に、殿下がさらりと答えた言葉。
凝り固まった大人たちが多い中で育ったはずなのに、随分と柔軟な考えなのだと思う。
例えそれが、その話題の持ち主たちが誰であったのかを理解して言っていたとしても。
例えそれが、わたしと彼の共通の想い人を想いながら云った言葉であったと、しても。
それでも。
気持ちの後押しをされた事実は変わらない。
持ってしまってはイケナイ感情なのだと、切り捨ててしまう寸前だったわたしの、この小さな小さな宝物を、恋敵に認められるだなんて、もの凄く癪では、あったけれど。
「壱華」
「? どうしました?」
名を呼べば、すぐに届く距離にいる彼女に、思わずふふ、と静かな笑い声が溢れる。
「彩夏?」
「ごめんなさい、何でもないの」
「?」
「呼んでみただけ」
ふふ、と笑ったわたしを見て、瞬きを繰り返した壱華の唇が動く。
「彩夏」
「なにかしら?」
「彩夏」
意趣返し、と言わんばかりに笑いながらわたしの名を呼ぶ壱華に、ふふ、と笑い声が溢れる。
可愛い。
そんな言葉をつぶやきかけた時。
「さーや」
懐かしい呼ばれ方に、眩しそうに、少し目を細めながら笑う顔に、ほんの少し、時間が止まる。
「彩夏? え、あれ? 彩夏? どうしたのですか?」
ひゅ、と息を吸い込んだまま動きが止まったわたしに、壱華は何かを察し、慌てた様子で顔を近づけてくる。
どうしてこの子の周りは、キラキラと光って入るのだろうか。
どうしてこの子の瞳は、目が離せなくなるのだろう。
かろうじて、大丈夫よ、と彼女に答え、ぼんやりと考えていれば、ふと、彼女の身体がぴくり、と何かに反応を示す。
その反応は、常日頃から見ている、わたしたちの日常。
横を向いた壱華の横顔。
彼女が見た視線の先にいるのは、彼女が護ると決めた、一人の人間。
自分はただの護衛なのだと、壱華は言うけれど。
いまだ彼女は気がついてはいないけれど。
わたしは知っている。
彼女が、壱華が、彼を、彼だけを、どう見ているのかを。
声に出さずとも、互いの視線が重なる瞬間、壱華の表情はかわる。
それは、華が綻ぶような。
太陽にあたり咲き誇る花のような。
見ていて苦しくなるほどの、その笑み。
幾度となく、その表情を向ける相手が自分ならば、と願ってきたけれど。
けれど、それは叶わぬことで。
そんなこと、分かってはいる。
だけど。
「それでも」
諦めるなんて、出来るはずもないし、
しおらしく、自分に振り向いてくれるのをひたすら待つなんてことも、わたしは出来ない。
だから。
「壱華」
「なんでしょう、でんっ、?」
彼に名を呼ばれ、立ち上がった彼女の手を絡め取る。
「彩夏?」
振りほどくこともせず、されるがまま。
そんな彼女の手を、きゅ、と掴み、微笑みかければ、彼女はまた小さく首を傾げる。
たったそれだけ。
たったそれだけだけれど。
子どもじみた独占欲を、眼差しにこめて、彼を見やれば、彼が、わたしを見てほんの少し眉をひそめる。
「ふふ、たまには良いじゃない?」
「えっと……彩夏?」
不思議そうな表情をして、こちらを見る壱華に、「ね?」と言葉を続ければ、「おい、彩夏」と不機嫌そうな声の主がズンズンと近づいてくる。
その声に、うふふふ、と笑い声をこぼせば、わたしに手を掴まれている壱華は、「えっ? えっ?」と慌てた様子でわたしと殿下を交互に見やり。
壱華のそんな行動すらも、愛おしい。
そんな表情をする我らが主に、わたしも彼も大概よね、なんて思いながら。
恋敵の悔しそうな顔に、ほんの少しだけ、僅かな勝利を噛み締めた。
◇◇◇ 次回更新日について ◇◇◆◆◆
お待たせしました。
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