【R-18】僕は堕ちていく

奏鈴

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1章ー小5の夏

外伝01.追想1

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今になって思えばあの頃は自分ながらとんでもないことをしていたのかもしれない。
当然のことながら最初の頃は恥ずかしかった。
普通は友達に全裸、ましてや勃起したところを見られるなんてありえない。
1度だけなら事故かもしれないが、何度も見られたうえに手コキでイカされるのはおかしいはずだ。
でも気づいてしまった。恥ずかしい姿を見られて喜んでいる自分に。

ショウの部屋でいつも裸で過ごすことになってからは行動も変わった。
その頃は小3の時から週1回民営プールの水泳教室に通っていた。
小学生高学年向けで別の学校の生徒も通っていた。
というよりも9割は知らない人ばかりだった。
それまでは更衣室で着替える時当たり前のようにタオルで隠して着替えていたが、
あの日を堺に隠すことをやめた。

家から海パンを履いてくる人がほとんどの中、自分はそれをしなかった。
先に一度全部脱いでから荷物を漁り海パンを取り出す。
終わってから着替える時もまず全裸になってからあえて少し時間を掛けて体を拭く。

更衣室でオナニーしてるなどではないので怒られることもない。
知らない人の前で堂々と裸になれる機会だったのだ。

誰しもが男に興味がなかったとしても、他の人の特に同年代の股間には気になるものだろう。
思春期のころともなれば尚更だ。
自分のほうが大きい、あっちはもう下の毛が生えてるなどで一喜一憂するものだ。
そんな中で見えるように出していたら見てしまう。
大変だったのは勃たないように気をつけることだけだ。

まぁ…そういうのとは関係なしに隠したりしないのもいるし、中には擦れた時の刺激で勃っちゃうのもいるが。
そういうやつらのおかげで時々勃ってしまっても特に何も言われないのは助かった。
たまにジッと見ているのも何人かいたような気がするが、関わりがないのでよく覚えていない。


実際の所、この頃は見られたいという欲とエロいことして気持ちよくなりたい欲がほとんどだった。
別に男が好きというのではなかった。
後でわかったことだが、ショウも別に男が好きなのではなかった。
エロいこととチンポが好きという変わった性癖とタイミング等がちょうどよく噛み合っただけだった。

何度も撮影されたりフェラされたりしたが、ある意味この頃は平和だったんだなと思う。
僕はもう戻れないところまで来てしまっているのだから…。
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