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恐怖と出会い
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「大丈夫、医師は呼ばなくて良いわ」
「わかりました。失礼いたします」
はぁ…まさかカブス陛下が来るなんて…。
嬉しい反面、恥ずかしい気持ちも同時に生まれた。
まだ私達はちゃんと一つになった事はない…
私が止めたりしているから。陛下は多分…我慢の限界なんじゃないかと思う。
今回も、給仕が来なければ…。
ううん、辞めよう。考えるのは。
自然な成り行きで始まると思うから。
私は部屋を出て少し外の空気を吸いにでた。
「お嬢様、どちらに?」
声を掛けるのは屋敷で花の手入れをしているブラックさん。
私の母ニコルから仕えている人だ。
執事ほどではないが、屋敷での噂とかも耳にするそうで色々教えてくれたりもする。
「少し風に当たりたくて散歩です」
「そうですか。先程カブス陛下が帰りましたが、お嬢様は来年18ですね。
花嫁姿はニコル様に似て、さぞ綺麗でしょうな」
結婚かぁ…少し浮かない顔を見せてしまい、それを感じ取られてしまった。
「おや、浮かない顔ですな。カブス陛下をあまりお好きではないのですか?」
「いえ、そんな事ありません。ただ…」
「ただ?」
「やっぱり子供は産まないとダメでしょうか?」
「と言いますと?」
「正直、陛下とは、その…関係を持つのは普通ですが、私に育てられるか不安です」
「なるほど…私めの意見で申し訳ありませんが、やはり国の為にお子様は必要です。そのために給仕達がいます。一人で抱え込まないでくだされ。
お世継ぎは皆が喜びます」
理屈や国のためと言うのはよく分かる。
でもまだ子供だなと思う私に、子を持つ事が不安になる。
でもいつか、そんな日が来るのもわかる。
カブス陛下と結婚し、そして子を作る…。
「ブラックさん、ありがとう」
「いやいや、礼には及びませんよ、ソマリア様」
ブラックさんと別れ、屋敷内を散歩する。
あれ…。猫だ。
「こっちおいで、猫ちゃん。あっ、行かないで」
逃げた猫を夢中に追い、私は屋敷の外に出てしまい、森の中に入った。
だが、猫は素早く、森の中で見失ってしまった。
屋敷に戻ろうとしたが、入った道が分からなくなった…。
「えっ、何処から来たかな…あれ、どうしよう」
ガサガサ…ガサガサ…
とりあえず来たと思う道を帰るがなかなか外に出ない。
ガサッ
「んっ!」口を塞がれた。
「ほぉ、可愛い娘だな、黙りな、殺されたくないならな」
喉元にナイフを突きつけられ、従うしかなかった。
「黙ってればすぐ済む」
シャッとナイフでドレスの前を切った。
「止めて下さい!」
「うるせぇ!」バシッと顔を叩かれる。
体を木に押し付けられ、手が下に伸びる。
無理やり下着の中に手を入れ触る。
「へへ、感じてるじゃねぇか、もっと気持ちよくしてやる」
「やめ…」
更に中で手を動かされ、力が入らなくなる
体を倒され、男はズボンを下ろし、私の中に挿れようとしている
「いや!やめて!」
「うるせぇ!黙れ!」
「へへ。すぐ気持ちよくしてやるからな」
挿れようと近づく…
「いやー!」
男を蹴り、すぐその場を離れた。
帰り道も分からないが、ただ、ひたすら男から離れる事だけを考えた。
何処を走ってるのか分からない、怖い…
まだ昼というのに日が入らず、薄暗いのが余計に恐怖心を増す。
「待てよ!逃げてもムダだ、諦めろよ」
「来ないで!誰か!」
「こんな森じゃ誰もいねーよ。」
「痛っ」
木に足を取られ、倒れてしまった。
そのまま転がり、岩の後ろに隠れる形で止まった。
「あ?どこいった?出てこい!本当は挿れて欲しかったんだろ、小娘ちゃんよ。何処だ!」
はぁはぁはぁはぁ…
怖い、痛い、息苦しい、誰、あれ…
いろんな感情が頭を駆け巡るが、まずは早く森を出て助けてもらわないと…このままでは…
されて…殺される…
なんで…
猫を追いかけただけなのに…
「どこだー!ぜってぇー見つけてやる」
近い…どうしよう。動くべき?いや…どうする…
ガサガサッ
「そこか!」
男が一気に距離を詰めて来た。
ドンドンッ
「あ…」
ドサッ
恐る恐る岩陰から覗くと、男は血塗れになっていた。
そこにあるのはさっきまで私を襲って来た男の死体が…。
堪らず目を背けるが、それと同時に銃の発砲音がする方から人が歩いてくる。
見つかったら、殺される…。
私は身を低く隠しながら目だけは来る方向を見てた。
男は銃を構えながらこちらに姿を見せた。
見ると、若く、何処かの軍隊員なのだろうか、鎧は身につけているが、兜はしていない。
腰には剣を帯刀している。
ゆっくり近づき、男の側まで来た。
「女性の声がしたが、追っていたのはこいつか?それより女性が居ないな…」
もしかして、助けて貰えるのかも…と期待するが、あんな事の後では、すぐには体が動けなかった。
でも…もしこのまま去られたら、助からないかもしれない…だから
「あの…」
チャッ と銃を声のする方に構えている。
勇気を出し、男の前に姿を出した。
「助けて、下さい…」
私はそのまま気を失った。
「わかりました。失礼いたします」
はぁ…まさかカブス陛下が来るなんて…。
嬉しい反面、恥ずかしい気持ちも同時に生まれた。
まだ私達はちゃんと一つになった事はない…
私が止めたりしているから。陛下は多分…我慢の限界なんじゃないかと思う。
今回も、給仕が来なければ…。
ううん、辞めよう。考えるのは。
自然な成り行きで始まると思うから。
私は部屋を出て少し外の空気を吸いにでた。
「お嬢様、どちらに?」
声を掛けるのは屋敷で花の手入れをしているブラックさん。
私の母ニコルから仕えている人だ。
執事ほどではないが、屋敷での噂とかも耳にするそうで色々教えてくれたりもする。
「少し風に当たりたくて散歩です」
「そうですか。先程カブス陛下が帰りましたが、お嬢様は来年18ですね。
花嫁姿はニコル様に似て、さぞ綺麗でしょうな」
結婚かぁ…少し浮かない顔を見せてしまい、それを感じ取られてしまった。
「おや、浮かない顔ですな。カブス陛下をあまりお好きではないのですか?」
「いえ、そんな事ありません。ただ…」
「ただ?」
「やっぱり子供は産まないとダメでしょうか?」
「と言いますと?」
「正直、陛下とは、その…関係を持つのは普通ですが、私に育てられるか不安です」
「なるほど…私めの意見で申し訳ありませんが、やはり国の為にお子様は必要です。そのために給仕達がいます。一人で抱え込まないでくだされ。
お世継ぎは皆が喜びます」
理屈や国のためと言うのはよく分かる。
でもまだ子供だなと思う私に、子を持つ事が不安になる。
でもいつか、そんな日が来るのもわかる。
カブス陛下と結婚し、そして子を作る…。
「ブラックさん、ありがとう」
「いやいや、礼には及びませんよ、ソマリア様」
ブラックさんと別れ、屋敷内を散歩する。
あれ…。猫だ。
「こっちおいで、猫ちゃん。あっ、行かないで」
逃げた猫を夢中に追い、私は屋敷の外に出てしまい、森の中に入った。
だが、猫は素早く、森の中で見失ってしまった。
屋敷に戻ろうとしたが、入った道が分からなくなった…。
「えっ、何処から来たかな…あれ、どうしよう」
ガサガサ…ガサガサ…
とりあえず来たと思う道を帰るがなかなか外に出ない。
ガサッ
「んっ!」口を塞がれた。
「ほぉ、可愛い娘だな、黙りな、殺されたくないならな」
喉元にナイフを突きつけられ、従うしかなかった。
「黙ってればすぐ済む」
シャッとナイフでドレスの前を切った。
「止めて下さい!」
「うるせぇ!」バシッと顔を叩かれる。
体を木に押し付けられ、手が下に伸びる。
無理やり下着の中に手を入れ触る。
「へへ、感じてるじゃねぇか、もっと気持ちよくしてやる」
「やめ…」
更に中で手を動かされ、力が入らなくなる
体を倒され、男はズボンを下ろし、私の中に挿れようとしている
「いや!やめて!」
「うるせぇ!黙れ!」
「へへ。すぐ気持ちよくしてやるからな」
挿れようと近づく…
「いやー!」
男を蹴り、すぐその場を離れた。
帰り道も分からないが、ただ、ひたすら男から離れる事だけを考えた。
何処を走ってるのか分からない、怖い…
まだ昼というのに日が入らず、薄暗いのが余計に恐怖心を増す。
「待てよ!逃げてもムダだ、諦めろよ」
「来ないで!誰か!」
「こんな森じゃ誰もいねーよ。」
「痛っ」
木に足を取られ、倒れてしまった。
そのまま転がり、岩の後ろに隠れる形で止まった。
「あ?どこいった?出てこい!本当は挿れて欲しかったんだろ、小娘ちゃんよ。何処だ!」
はぁはぁはぁはぁ…
怖い、痛い、息苦しい、誰、あれ…
いろんな感情が頭を駆け巡るが、まずは早く森を出て助けてもらわないと…このままでは…
されて…殺される…
なんで…
猫を追いかけただけなのに…
「どこだー!ぜってぇー見つけてやる」
近い…どうしよう。動くべき?いや…どうする…
ガサガサッ
「そこか!」
男が一気に距離を詰めて来た。
ドンドンッ
「あ…」
ドサッ
恐る恐る岩陰から覗くと、男は血塗れになっていた。
そこにあるのはさっきまで私を襲って来た男の死体が…。
堪らず目を背けるが、それと同時に銃の発砲音がする方から人が歩いてくる。
見つかったら、殺される…。
私は身を低く隠しながら目だけは来る方向を見てた。
男は銃を構えながらこちらに姿を見せた。
見ると、若く、何処かの軍隊員なのだろうか、鎧は身につけているが、兜はしていない。
腰には剣を帯刀している。
ゆっくり近づき、男の側まで来た。
「女性の声がしたが、追っていたのはこいつか?それより女性が居ないな…」
もしかして、助けて貰えるのかも…と期待するが、あんな事の後では、すぐには体が動けなかった。
でも…もしこのまま去られたら、助からないかもしれない…だから
「あの…」
チャッ と銃を声のする方に構えている。
勇気を出し、男の前に姿を出した。
「助けて、下さい…」
私はそのまま気を失った。
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