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逢えないもどかしさと陛下への想い
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翌朝、日が昇る前に目を覚まし、すぐ牢屋に行こうと思い、扉を開けた。辺りを見渡し、まだ私の部屋近くには給仕も警護する兵もいない。
今のうちだ!と牢屋に向かう通路を音を立てずに進んでいく。
気付かれたら…と言う緊張感もあり、はぁはぁ…と呼吸が乱れながら進む。
牢屋に近づくにつれ、兵がチラホラ見受けられる。
父が用意したのだろう、私が来てもすぐ追い返す為に…。
牢屋に行くには、たった一つの階段しかなく、そこを通らなければ辿り着けない。
どうやって兵を退かそうか…と考えていると「ソマリア様」と呼ぶ声がし、振り向くと兵が仁王立ちをして私を見ている。
「こんな時間にここで何を?」
「いや…寝付けなくて少し散歩を…」
「違いますよね、牢屋に行きたいのですよね、無理です。皇帝様に誰も近づけるなとキツく言われていますので、諦めて下さい。さぁ、部屋に戻りましょう」
父のが一枚上手だ。これでは朝まで待つしかない。
「お嬢様、おはようございます。お食事がご用意できましたので欅の間までお越しください」
「分かったわ、ありがとう」
欅の間では、もう父が食事をとっており、私が着くと暖かく出来立ての料理が並べられていく。
一流のシェフ達が作る料理なので美味しいのは当然で「おはようございます、ソマリア様、本日の料理を説明させていただきます」といつもの決まった時間が始まる。
いつもなら耳を傾けて聞くのだが、今日は上の空で、そんな事よりニックさんに早く謝りたい!という気持ちばかりが先行している。
「…以上でございます。ではごゆっくりお食事をお楽しみ下さい」と料理長は私に深く頭を下げ、厨房に戻っていった。
私は食べやすく一口サイズに料理を切り分け、口に運ぶ…でも、今日に限っては美味しい!という感覚が薄かった。
ただ、お腹に入れる作業の様な感覚で食事をしていた。
「ソマリア、あの男だが…」
「なんでしょうか、お父様?」
「もう、牢屋から解放し、王宮から出したからな」と突然私に言った。
「何故!?」
「お前は、昨日、そして今日、牢屋に行こうとしたな?報告は貰っている。なぜあの男に執着している。お前にはカブスがいるではないか、とっとと忘れろ」
私は謝る機会を失ってしまった。確かに昨日、ニックさんの疑惑を解いた時、牢屋で1日過ごす事は決まったが、解放する時間まではあやふやだった。
私が勝手に朝するだろうと思っていただけで、明確な時間とかは決まってなかった。
父の一存で、この時間なら会わないと考え、すでにニックさんは解放され、もう王宮内にはいないと知った…。
父の言葉を聞いて、もう会えないと知ると食事する手を止めた。
そんな姿を見た父は「もう王宮外に行くのは辞めろ、必要な行事には厳重に警備をする」と…。
言われているのは全て真っ当な事であるのは分かっている。しかし、頭では分かっていても「もう一度会いたい」という気持ちは消えなかった。
「お嬢様、お茶でございます」
部屋に戻っても、私の気持ちは沈んだままだった。
話しかけられても反応はほとんど無く、給仕達もどうすれば…という感じになっていた。
そんな中、コンコンっと、ノックされ給仕に連れられてカブス陛下が部屋にやってきた。
陛下に対し、頭を下げ部屋を後にする給仕達。
「ソマリア、会いたかった」と私に抱きついてくる陛下。私は今はそんな気分じゃなかったので、陛下のハグを鬱陶しく感じてしまっていたが、疎遠な態度を取ったら感づかれてしまうと思い、必死に繕った。
「どうした、嬉しくないのか?」
「そんな事ありません、陛下。嬉しいです」
「ソマリア…」
陛下が私にキスをしてくる。
やっぱり強引に舌を何度も何度も入れてくる。
次第に手がドレスの中に入ってきて、私を触る。
「んっ」
軽く吐息が漏れたのを聞いた陛下は、私を抱き、ベットに運ぶ。
「陛下…まだ朝です…」と言っても、
「構うものか、お前を抱きたい」と更に私を触る事を激しくしていく。
陛下の「はぁはぁ…」と言う興奮した声が部屋に響く。
もう我慢できないんだろう、私の下着に手を伸ばし、下着を脱がした…。
私は嫌だった…。朝だっていうのもあるが、私の気持ちより欲を優先する陛下の態度が…。
「陛下…やっぱり…」
聞こえてるはずだが、聞こえてないフリをしてズボンを下ろし、私に迫ってくる。
「ソマリア…」といい、挿れようとする。
嫌だ!って思い、手で大事な部分をガードした。
「何故?私と一つになりたくないのか?」と困惑と怒りを露わにしている。
「ごめんなさい、今はそんな気分じゃなくて…」という私に対し「不愉快だ!」と言い、部屋を後にしていった。
去りゆく陛下を見ながら申し訳なさも感じていたが、このまま「婚約破棄だ」と言ってくれないかと思う私もいた…。
今のうちだ!と牢屋に向かう通路を音を立てずに進んでいく。
気付かれたら…と言う緊張感もあり、はぁはぁ…と呼吸が乱れながら進む。
牢屋に近づくにつれ、兵がチラホラ見受けられる。
父が用意したのだろう、私が来てもすぐ追い返す為に…。
牢屋に行くには、たった一つの階段しかなく、そこを通らなければ辿り着けない。
どうやって兵を退かそうか…と考えていると「ソマリア様」と呼ぶ声がし、振り向くと兵が仁王立ちをして私を見ている。
「こんな時間にここで何を?」
「いや…寝付けなくて少し散歩を…」
「違いますよね、牢屋に行きたいのですよね、無理です。皇帝様に誰も近づけるなとキツく言われていますので、諦めて下さい。さぁ、部屋に戻りましょう」
父のが一枚上手だ。これでは朝まで待つしかない。
「お嬢様、おはようございます。お食事がご用意できましたので欅の間までお越しください」
「分かったわ、ありがとう」
欅の間では、もう父が食事をとっており、私が着くと暖かく出来立ての料理が並べられていく。
一流のシェフ達が作る料理なので美味しいのは当然で「おはようございます、ソマリア様、本日の料理を説明させていただきます」といつもの決まった時間が始まる。
いつもなら耳を傾けて聞くのだが、今日は上の空で、そんな事よりニックさんに早く謝りたい!という気持ちばかりが先行している。
「…以上でございます。ではごゆっくりお食事をお楽しみ下さい」と料理長は私に深く頭を下げ、厨房に戻っていった。
私は食べやすく一口サイズに料理を切り分け、口に運ぶ…でも、今日に限っては美味しい!という感覚が薄かった。
ただ、お腹に入れる作業の様な感覚で食事をしていた。
「ソマリア、あの男だが…」
「なんでしょうか、お父様?」
「もう、牢屋から解放し、王宮から出したからな」と突然私に言った。
「何故!?」
「お前は、昨日、そして今日、牢屋に行こうとしたな?報告は貰っている。なぜあの男に執着している。お前にはカブスがいるではないか、とっとと忘れろ」
私は謝る機会を失ってしまった。確かに昨日、ニックさんの疑惑を解いた時、牢屋で1日過ごす事は決まったが、解放する時間まではあやふやだった。
私が勝手に朝するだろうと思っていただけで、明確な時間とかは決まってなかった。
父の一存で、この時間なら会わないと考え、すでにニックさんは解放され、もう王宮内にはいないと知った…。
父の言葉を聞いて、もう会えないと知ると食事する手を止めた。
そんな姿を見た父は「もう王宮外に行くのは辞めろ、必要な行事には厳重に警備をする」と…。
言われているのは全て真っ当な事であるのは分かっている。しかし、頭では分かっていても「もう一度会いたい」という気持ちは消えなかった。
「お嬢様、お茶でございます」
部屋に戻っても、私の気持ちは沈んだままだった。
話しかけられても反応はほとんど無く、給仕達もどうすれば…という感じになっていた。
そんな中、コンコンっと、ノックされ給仕に連れられてカブス陛下が部屋にやってきた。
陛下に対し、頭を下げ部屋を後にする給仕達。
「ソマリア、会いたかった」と私に抱きついてくる陛下。私は今はそんな気分じゃなかったので、陛下のハグを鬱陶しく感じてしまっていたが、疎遠な態度を取ったら感づかれてしまうと思い、必死に繕った。
「どうした、嬉しくないのか?」
「そんな事ありません、陛下。嬉しいです」
「ソマリア…」
陛下が私にキスをしてくる。
やっぱり強引に舌を何度も何度も入れてくる。
次第に手がドレスの中に入ってきて、私を触る。
「んっ」
軽く吐息が漏れたのを聞いた陛下は、私を抱き、ベットに運ぶ。
「陛下…まだ朝です…」と言っても、
「構うものか、お前を抱きたい」と更に私を触る事を激しくしていく。
陛下の「はぁはぁ…」と言う興奮した声が部屋に響く。
もう我慢できないんだろう、私の下着に手を伸ばし、下着を脱がした…。
私は嫌だった…。朝だっていうのもあるが、私の気持ちより欲を優先する陛下の態度が…。
「陛下…やっぱり…」
聞こえてるはずだが、聞こえてないフリをしてズボンを下ろし、私に迫ってくる。
「ソマリア…」といい、挿れようとする。
嫌だ!って思い、手で大事な部分をガードした。
「何故?私と一つになりたくないのか?」と困惑と怒りを露わにしている。
「ごめんなさい、今はそんな気分じゃなくて…」という私に対し「不愉快だ!」と言い、部屋を後にしていった。
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