陛下!私、好きな人が出来ちゃいました、だから私を諦めて下さい?!

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花屋とドキドキの再会

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正午になり、ブラックさんが迎えに来てくれた。

「さて、ソマリア様行きましょうか」
「はい、楽しみです!」
「ま、まちなさい…ソマリア様、あなた、まさか…」
「どうかしましたか?」
「何か入れましたね?私のに…」
「ごめんなさい、何の話やら?行きましょう、ブラックさん」

どうやらバレたみたいだけど、知~らない。
意気揚々と執事に手を降りブラックさんについて行く。

「あ~良かった!執事が来なくて」
「何かされたんですか?ソマリア様」

私のミスで街に行く件がバレてしまった事と阻止する為にしたある行為を話した。

「なるほど、それはそれは。あなたも悪い人ですね」
「だって、来たら邪魔するか監視するでしょ?耐えれませんよ。…でも本当にいいんですか?」
「えぇ、コレは立派なお仕事ですよ。その一環だから悪くないはずですよ、ソマリア様。では申し訳ありませんがコレを引いて行きましょう」

乗せて持ってくるため、屋敷の隅に置かれた台車をひき、門を出て、街に向かった。

「ソマリア様、その方のお宅はどの辺ですか?」
「えっと…もう少ししたら左に折れて…」

とニックさんの家までの経路を説明しながら歩く。
少しドキドキし始めていた…。
ドキドキと共に早く会いたい気持ちでつい口元が緩む。

「ソマリア様、着きました。こちらが私の生家です」
「お花屋、だったんですね」
「えぇ、店を営んでいた時、街に来た妃様に屋敷で働かないかとお誘いを受け、今に至ります。店自体は息子に任せてありますが、部屋を彩るための花を時々取りに来てます」
「中に入っても?」
「どうぞお入り下さい」

中には部屋で飾られているのと同じ花が沢山並んでて、どれも綺麗。とても良い匂いもするし、こういう感じ好きだなぁ。

「誰?」

声を掛けてきたのはブラックさんの息子さんだろうか?頭にタオルを巻き、右手には様々な花を持っているところを見ると花束でも作る途中だったようにも見える。歳は…私くらいかな?

「こら、ラクス。こちらはマールディア帝国の王女、ソマリア様だ、無礼な言葉を使うな!」
「いえ、私こそ突然お邪魔してすみません」
「ほら、頭下げんか?」

ブラックさんはラクスさんの頭を押し、私に頭を下げさせた。やめろって感じで押す手を払い除けようとしている。

「あの…大丈夫ですから、頭あげて下さい。今、何か作っていたんですか?」
「あぁ、頼まれた花束を作ってる、忙しいんだ、俺は」
「ラクス!すみません、ソマリア様。後でキツく言っておきます…。それよりこちらは用意しておきますので、どうぞ行って下さい」
「本当にありがとうございます、ブラックさん」

頭を下げ、私はニックさんの家を目指した。
いるかな…昼だし、もしかしたら仕事で居ないかも。と不安になりつつも家の近くまで来た。

コンコン…

中から返事をする声がしないかドキドキしながら待つ。
だが、反応が無い…留守かな。
家の周りをぐるっと周り、いないか確認した。
あっ…いた。
ただ、部屋の奥にいたからノックが聞こえなかったんだろう。
目の前にニックさんがいる。思わず窓を叩いた。

「何故?」
「来るって言ってましたが…来てしまいました。ごめんなさい」
「そんな、入り口に行きます、入ってください」

会えた…。ドキドキが止まらない…。
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