陛下!私、好きな人が出来ちゃいました、だから私を諦めて下さい?!

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私の気持ちに気づいて…

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「お邪魔します…」
もう何回も入った事ある部屋だが、今日は何故か緊張する。
そう…今までは夜だったが今日は昼。
前回は陛下がいたが、今回誰にも邪魔されずにいれると思うと緊張が徐々に上がってくる。

「ソマリア様、そんなとこに立ってないで座って下さい」
「あ…すみません」
用意してくれたコーヒーにミルクと砂糖を入れ、スプーンでクルクルと回す。
なんか緊張するなぁ…と思い、下を向き、ずっとスプーンを回している。
「今日はどうされたんですか?王宮から出てきて大丈夫なんですか?また兵が探しにきますよ…?」
「今日は、大丈夫なんです。理解ある人と来たので…」
「理解ある人?」
ニックさんにブラックさんの話をし、兵は来ないと伝えた。
「そうなんですか…ブラックさん」
「もしかして、知ってるんですか?」
「少し先にある花屋ですよね…?昔はよく買ったりしてましたから。そうですか…ブラックさんと一緒とは…」

話しながらでも顔を上げず、下を向き、時折目だけ上げたりしていた。
直視するのが何故か出来ない…。

「前回はごめんなさい、あんな事しようとして…」
「そ…そんな事言わないでください…私もごめんなさい」

お互いが求めあったことを思い出し、言葉が詰まり、黙ってしまった。
兵が探しに来なかったら…と思うとあのまま…。

「ソマリア様、あれから考えたのですが…」
「なんでしょうか?」
「私があなたを求めるのはダメだと思います…私とは身分が違いますから。それに前回の陛下と婚約されているのでは?」
「なんでそんな事言うんですか…」

ニックさんに言われた求めるのはダメだと言う言葉が辛かった。本気で好きになった人であり、この人なら婚約破棄してでも、身分を剥奪されても良いと思っていたから。

「ありがとうございます、ソマリア様。良い思い出を僕にくれて。ここで…」
「嫌です!私は…嫌です…。あなたがいい…」
「でも…これは納得してもらわないと…」
「納得ってなんですか!私の気持ちに気づいて下さい」

堪らず立ち上がりコーヒーをこぼしてしまった。

「私は…あなたが好き…陛下より…っく、うぅ…」
「ソマリア様…」

目を手で押さえ私の泣き声だけが部屋に響き、ニックさんは俯いたまま何も言わなかった。
想いをぶちまけた私はストンと椅子に座り、ずっと泣いている。

カタっと椅子を引く音がし、ニックさんが隣にきた。
そして、私を優しく抱きしめた。

「これ以上求めたらダメですから…」と抱きしめた腕を離していった…。でも、私は無理だった…。
私からニックさんに飛び込んだ。
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