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「んっ……」
目を覚ました私は酷い頭痛に見舞われた。
二日酔いだ。
全くの下戸ではないが、ここまで飲んだのは初めてかもしれない。
真上に見える白いクロスの模様が自分の部屋とは違う事に気付く。
「……ここ、どこ?」
体を起こそうとした際、私はお腹に何かが乗っている感触を覚えた。
恐る恐る布団を上にあげるとそこには白いフリース素材のパジャマが見え、その腕の持ち主を確かめるため、顔を横に向けた。
(ーーーっ!)
そこにはあと数センチ、前に出してしまえばキスができてしまうくらいに顔があった。
「きゃーーーっ!!」
私は悲鳴を上げつつ、シーツに体を滑らせながら後ろへと引いていくとベッドから落ちた。
「……もう、うるさいです」
腰を強打した私は押さえつつも聞き慣れた声がした方へと顔を向けた。
「すず?」
「もう、せっかくいい夢見ていたのに起こさないでくださいよ。ここは、私の家です」
そう言われ、周囲を見渡すと6畳ほどの部屋の中にはベッドの他に、白い毛足の長い絨毯とベッド近くに置かれたテーブル、そして化粧台が置かれていた。
「そっか、……すずの部屋か」
どこか訳のわからない場所ではないと認識すると、私は安堵から大きく息を吐いた。
と、同時に申し訳なさが生まれてきた。
「ごめんね。……私、あの後どうしていたの?」
すると、すずはむくりと体を起こすとすぐにクスクスと笑い出してきた。
「なに?」
「いいえー。……ぷふっ」
「ちょっと、教えてよ!……いたたっ」
「二日酔いっぽいですね、大きな声出さない方がいいですよ。ちょっと待ってて下さい」
ベッドから出たすずはキッチンへと向かうとなみなみと注いだコップを私へと差し出してきた。
「一気に飲んじゃダメですよ、こまめに」
「う、うん」
こういう時の対処を知っているのか具体的な指示を出してくるのでそれに従い、私は数回に分けてコップを空にした。
「ありがとう」
「いいえ、まだ欲しかったら言って下さいね」
「うん。……それで、私は」
やはり気になるから、再びすずに問いただした。
すると、一本の動画を再生し始めつつ声を出す。
「先輩って飲むとこうなるんですね。ほらっ」
そこに写っていたのは酒に酔い、すずに絡む私の姿だった。
「私だってね、すずみたいに現場にいたんだよ!
……まぁ、転んだ私が悪いんだけど。
でも!!あんな場面見ちゃったら行くしかないでしょ!!」
それはもう見るに耐えない映像だった。
テーブルに片肘をつき、少し迫るような態度を見せつつ愚痴を述べる私…。
そんな映像を見て、カァァ…ッと赤くなっていく顔に、すずはまたクスクスと笑い出すので目の前にある携帯の電源ボタンを押し、映像を止めた。
「なんで止めちゃうんですか??」
「もういいでしょ……」
こんな一面を自分が持っていたんだと思うと俯き、顔を上げづらかった。
「いいじゃないですか。先輩はいつも言いたい事を我慢しているし、それに私なら幾らでも吐き出してくれていいですよ」
すずは俯く私の頭をポンポンと叩いたかと思うと、次には撫でてくれていた。
(……っ)
すずの優しさが染みてくると、目にはジワリと涙が溜まり、そして決壊した。
ぽたりぽたりと落ちる涙を見て、すずはこう告げる。
「ここには私しかいませんので」
この言葉が胸に突き刺さり、次の瞬間、私は声を上げて泣き出した。
目を覚ました私は酷い頭痛に見舞われた。
二日酔いだ。
全くの下戸ではないが、ここまで飲んだのは初めてかもしれない。
真上に見える白いクロスの模様が自分の部屋とは違う事に気付く。
「……ここ、どこ?」
体を起こそうとした際、私はお腹に何かが乗っている感触を覚えた。
恐る恐る布団を上にあげるとそこには白いフリース素材のパジャマが見え、その腕の持ち主を確かめるため、顔を横に向けた。
(ーーーっ!)
そこにはあと数センチ、前に出してしまえばキスができてしまうくらいに顔があった。
「きゃーーーっ!!」
私は悲鳴を上げつつ、シーツに体を滑らせながら後ろへと引いていくとベッドから落ちた。
「……もう、うるさいです」
腰を強打した私は押さえつつも聞き慣れた声がした方へと顔を向けた。
「すず?」
「もう、せっかくいい夢見ていたのに起こさないでくださいよ。ここは、私の家です」
そう言われ、周囲を見渡すと6畳ほどの部屋の中にはベッドの他に、白い毛足の長い絨毯とベッド近くに置かれたテーブル、そして化粧台が置かれていた。
「そっか、……すずの部屋か」
どこか訳のわからない場所ではないと認識すると、私は安堵から大きく息を吐いた。
と、同時に申し訳なさが生まれてきた。
「ごめんね。……私、あの後どうしていたの?」
すると、すずはむくりと体を起こすとすぐにクスクスと笑い出してきた。
「なに?」
「いいえー。……ぷふっ」
「ちょっと、教えてよ!……いたたっ」
「二日酔いっぽいですね、大きな声出さない方がいいですよ。ちょっと待ってて下さい」
ベッドから出たすずはキッチンへと向かうとなみなみと注いだコップを私へと差し出してきた。
「一気に飲んじゃダメですよ、こまめに」
「う、うん」
こういう時の対処を知っているのか具体的な指示を出してくるのでそれに従い、私は数回に分けてコップを空にした。
「ありがとう」
「いいえ、まだ欲しかったら言って下さいね」
「うん。……それで、私は」
やはり気になるから、再びすずに問いただした。
すると、一本の動画を再生し始めつつ声を出す。
「先輩って飲むとこうなるんですね。ほらっ」
そこに写っていたのは酒に酔い、すずに絡む私の姿だった。
「私だってね、すずみたいに現場にいたんだよ!
……まぁ、転んだ私が悪いんだけど。
でも!!あんな場面見ちゃったら行くしかないでしょ!!」
それはもう見るに耐えない映像だった。
テーブルに片肘をつき、少し迫るような態度を見せつつ愚痴を述べる私…。
そんな映像を見て、カァァ…ッと赤くなっていく顔に、すずはまたクスクスと笑い出すので目の前にある携帯の電源ボタンを押し、映像を止めた。
「なんで止めちゃうんですか??」
「もういいでしょ……」
こんな一面を自分が持っていたんだと思うと俯き、顔を上げづらかった。
「いいじゃないですか。先輩はいつも言いたい事を我慢しているし、それに私なら幾らでも吐き出してくれていいですよ」
すずは俯く私の頭をポンポンと叩いたかと思うと、次には撫でてくれていた。
(……っ)
すずの優しさが染みてくると、目にはジワリと涙が溜まり、そして決壊した。
ぽたりぽたりと落ちる涙を見て、すずはこう告げる。
「ここには私しかいませんので」
この言葉が胸に突き刺さり、次の瞬間、私は声を上げて泣き出した。
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