貴方に出会った幸せ〜人生初の恋〜

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修学旅行 間近⑤

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翌朝

目覚ましと共に起きた。
はぁ…体を起こすのが億劫だなぁ。ずっと寝ていたい。そのまま5分、10分…と時間が過ぎた。
「えり、起きなさい!遅刻するわよ」
母に無理やり起こされ、下に向かう。

「…」
「ちょっと~、昨日から変よ」
「ねぇ、お母さん、今日休んでいい…?なんだか体がダルい…」
「熱でもあるの?」
手を額に当てるが、全く熱があるようには見えず、
ただ、行きたくないから嘘をついてしまった。
今日休んでも明日行かないといけないし、また明日休んでも…繰り返すだけ。
翔太君に会いたくないだけ、と言う理由で学校をサボろうとしてる。
こんな風に考える私は…最低だ。

「分かった…今日は休みなさい。明日は行くのよ」
「うん…」

ご飯もそこそこに、また部屋に行き、ベットに潜り込んだ。
休む事をどんな風に思うんだろう。翔太君は。
説明したい!って言っていたけど…。

翔太…百合…。お互いに呼び合ってる。
お似合いだよ、2人は。
私なんかよりずっと、ずっと。
いいなぁ…あんな風に呼び合っていける関係…。

…ううん。辞めよう、考えるのは。頭が痛くなってくる。

私はベットにうずくまる形で1日過ごした。
特に何かする訳でもなく、ただ、1日部屋から出ず横になったり、お昼を食べたりして、ダラダラと…。

明日、学校行かないと…。
気持ちはあるけど体が拒否する。もしかして私このまま不登校になっちゃうんじゃないかな。
高校3年になって、将来をちゃんと考えるべきなのに。夏が過ぎたらもっと大事な時期になるのに…。

恋愛をず~っと悩んだまま卒業なんてしたら本当にどうなっちゃうかな…。
未来がわかったら良いのになぁ、なんて都合の良い事を考えてる私って…。
 
「こんにちは!」
誰だろう、まぁ、下にお母さんいるから、いっか…。

「えり、お友達だけど、どうする?」
…綾かな。気を使ってきてくれる、やっぱり綾とは離れたくないなぁ。
「誰?」
「綾ちゃんともう1人、男の子だけど…鈴木くんっていったかしら」
「鈴木……?嘘…翔太君だ…なんで」
「どうする?」
「…やだ。会いたくない…帰ってもらって…」
「…分かった」

2人を帰し、私は部屋のカーテンを開け、バレない様に姿を確認しようとした。
やっぱりそこには翔太君がいる。綾と一緒に帰り、教えて貰ったんだ。
綾…今、その優しさは要らないよ。むしろ、ちょっと迷惑だよ。

綾が私の部屋を指差してるのが分かり、咄嗟にカーテンを閉めた。バレバレだったかもしれない。
遠くて目を合わす筈もないけど、見たくない、見られたくないという気持ちしか無かった。

しばらくカーテンの後ろに身を潜め、もういいかなと思い、またカーテンを少し開けた。

まだ、居た…。
携帯を触ってる?と思ったら着信が鳴る。

慌てて画面を見ると、やっぱりそこには翔太君から。

ピッ

「もしもし…」

私は、電話に出た…。

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