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波乱含みの修学旅行④
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「中村さん、こんな奴ほっといてあっち行こう!」
「え…」
「辞めとけ。えりちゃんはお前より俺がいいってさ」
「さとしん、また殴るよ?」
「あのさ、みんなで回れば良くない?」
加藤君がボソっと言い、村瀬君は納得いってない気がしてる。
当たり前だよね。知らない仲だし、それに多少いがみ合ってるし。
「いぇーい!じゃあえりちゃん、あっち行こうぜ」
「ちっ」
いつの間に違う班の綾や佐藤君まで加わり一緒に回る事になった。
これが後々良くない事を起こすとは…。
「えりちゃん、鹿がいるよ!鹿!」
「うるさいなぁ、静かになれんの?さとしん」
「アホか?修学旅行を静かに回るなんてアホの考える事だろ。楽しんでナンボだろうが!だからお前はいつまでもチンチクリンなんだよ」
「今、背の話なんかしてないし、アホじゃない?」
なんだか私達いるのかな…2人で盛り上がってるし、
後ろではダブルたくやが不機嫌だし。
「大丈夫ですか?」
「あ~、隙見てあっち行こう。中村さん。あれとは一緒はやっぱり無理だわ」
「俺も…」
まだギャーギャー言い合ってる2人の隙をつき、私達は脇道に逸れた。
「はぁ、うるさいし、邪魔だし。中村さん、あれどう思ってる?」
「どうって…?」
「一緒にいたい?」
あまり知らない2人よりはまだあっちのが、と思うけど、さすがにそれは言えない…だから
「ちょっと迷惑かな、って思いますよ」
「でしょ!良かった。沢山話したいんだよ、俺、中村さんと」
「お前だけじゃないし、俺もだし」
あれ…自惚れかもしれないけど、軽いモテ期?
いやいや、私にそんなモテ期とかあっても困る。
2人が話したいとか言うし、どうお互いにバランス良く話せば…。
「中村さんはどっちと話したい?」
私の気持ち的に1番厄介な質問を投げかけてきた。
「どっちと言われても困ります。正直、2人をあまり知らないのが本音で…ゆっくりお互いと話せたら良いなと…」
「そっか、そうだよね。でもお前には譲らんからな」「あ?こっちのセリフだわ!」
それから私は真ん中の位置に立ち、お互いが私を挟む形で歩くスタイルになった。そしてステレオの様にお互いが話すからあっちこっちに耳を傾けて聞きながら街を歩いて行った。
そうしてると…
あっ、翔太君と藤原さん。
2人の話を聞いてるフリをしながら目は翔太君に向けている。2人には悪いけど、姿をみたらそっちにしか意識が回せなかった。
藤原さんは必死に話を振り、自分をアピールしてる感じで、翔太君は話を聞き頷いている様だった。
「中村さん、聞いてる?」
「え、あ、ごめんなさい。ボーっとしてました、何でしたか?」
「いや~、中村さん、彼氏とかいないの?
可愛いし、隣にこんな子いたら舞い上がるよ、俺は」
「おい。軽く告るな。卑怯だ」
嬉しい気持ちだけど、答えてあげれない。
今断るべきじゃないし、それに断った空気のまま2日目、3日目を過ごすのはお互いに気まずい…。
「彼氏はいませんが、今は卒業までは勉強とかそっちを優先したいので…」
と、ありきたりな答えにしたけど、良かったかな?
「え…」
「辞めとけ。えりちゃんはお前より俺がいいってさ」
「さとしん、また殴るよ?」
「あのさ、みんなで回れば良くない?」
加藤君がボソっと言い、村瀬君は納得いってない気がしてる。
当たり前だよね。知らない仲だし、それに多少いがみ合ってるし。
「いぇーい!じゃあえりちゃん、あっち行こうぜ」
「ちっ」
いつの間に違う班の綾や佐藤君まで加わり一緒に回る事になった。
これが後々良くない事を起こすとは…。
「えりちゃん、鹿がいるよ!鹿!」
「うるさいなぁ、静かになれんの?さとしん」
「アホか?修学旅行を静かに回るなんてアホの考える事だろ。楽しんでナンボだろうが!だからお前はいつまでもチンチクリンなんだよ」
「今、背の話なんかしてないし、アホじゃない?」
なんだか私達いるのかな…2人で盛り上がってるし、
後ろではダブルたくやが不機嫌だし。
「大丈夫ですか?」
「あ~、隙見てあっち行こう。中村さん。あれとは一緒はやっぱり無理だわ」
「俺も…」
まだギャーギャー言い合ってる2人の隙をつき、私達は脇道に逸れた。
「はぁ、うるさいし、邪魔だし。中村さん、あれどう思ってる?」
「どうって…?」
「一緒にいたい?」
あまり知らない2人よりはまだあっちのが、と思うけど、さすがにそれは言えない…だから
「ちょっと迷惑かな、って思いますよ」
「でしょ!良かった。沢山話したいんだよ、俺、中村さんと」
「お前だけじゃないし、俺もだし」
あれ…自惚れかもしれないけど、軽いモテ期?
いやいや、私にそんなモテ期とかあっても困る。
2人が話したいとか言うし、どうお互いにバランス良く話せば…。
「中村さんはどっちと話したい?」
私の気持ち的に1番厄介な質問を投げかけてきた。
「どっちと言われても困ります。正直、2人をあまり知らないのが本音で…ゆっくりお互いと話せたら良いなと…」
「そっか、そうだよね。でもお前には譲らんからな」「あ?こっちのセリフだわ!」
それから私は真ん中の位置に立ち、お互いが私を挟む形で歩くスタイルになった。そしてステレオの様にお互いが話すからあっちこっちに耳を傾けて聞きながら街を歩いて行った。
そうしてると…
あっ、翔太君と藤原さん。
2人の話を聞いてるフリをしながら目は翔太君に向けている。2人には悪いけど、姿をみたらそっちにしか意識が回せなかった。
藤原さんは必死に話を振り、自分をアピールしてる感じで、翔太君は話を聞き頷いている様だった。
「中村さん、聞いてる?」
「え、あ、ごめんなさい。ボーっとしてました、何でしたか?」
「いや~、中村さん、彼氏とかいないの?
可愛いし、隣にこんな子いたら舞い上がるよ、俺は」
「おい。軽く告るな。卑怯だ」
嬉しい気持ちだけど、答えてあげれない。
今断るべきじゃないし、それに断った空気のまま2日目、3日目を過ごすのはお互いに気まずい…。
「彼氏はいませんが、今は卒業までは勉強とかそっちを優先したいので…」
と、ありきたりな答えにしたけど、良かったかな?
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