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波乱含みの修学旅行⑭
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佐藤君達と離れ、2人きりになる。
「ごめんね、急に走って」
「ううん」
「やっぱり4人で居たかった?」
そんな質問して欲しくなかった。普段2人になるのはほとんど無いから今のこの瞬間を大事にしたいと思ってる。
明日になったらまた藤原さんが居ると思うと…
「そんな事ない、いまは…2人が良い…」
もっと話したいし、翔太君を知りたい。私だけしか知らない事をたくさん。
多分佐藤君は私を探したりしてるんじゃ無いかと思う。そうしたらまた邪魔が入る。
自分でも信じられないくらい1人の男性のことを想っているなと感じる。
今までそんな事は無かった…。
初めて、いいな、と思い、取られたくないと。
「もっと翔太君が知りたい…」
「ありがとう。僕も中村さんが知りたいよ。色々とね、佐藤君達に見つかると厄介だから、少し人影がない場所に行こう」
2人で屋台がある場所から人影がない神社に移動する事にした。
辺りは暗く、1人では歩きたくないような場所で怖いなと思うが、翔太君がいるからまだなんとか耐えれている。
周りはシーンとしていて、私達の歩く足音しかしていない…。
「ん~、こっちも辞めよう。土地勘が無いからあまり遠くに行くとマズい、やっぱり佐藤君達のとこに戻ろう」
「翔太君…ちょっと怖い、手、繋いで欲しい…」
ピリリリ…
「わぁあ!」
「きゃー!」
2人して携帯の着信音に驚いた。私の携帯だ。
綾から。
「えりりん、何処?そろそろ帰らないと点呼に間に合わないよ?どの辺?」
「えっと…ここは…何処だろう、分からない…」
「分からないって…目印は?私達も行くから教えて」
周りを見ても暗く、神社の中なんだろうか?灯籠とかしか無いから看板とか目印になるものがない…
「えりりん?大丈夫?早く教えて」
「そう言われても…」
困っていると翔太君が私の携帯を取り、神社の名前を告げ、携帯を切った。
「なんで分かったの?」
「GPS機能を使ってね。地図もっと早く使えば良かったね、ごめんね。じゃあ戻ろうか、戻りながら合流できると思うし」
頼れるなぁ…。帰れると安堵すると少し気が抜けた。
「ごめんね、急に走って」
「ううん」
「やっぱり4人で居たかった?」
そんな質問して欲しくなかった。普段2人になるのはほとんど無いから今のこの瞬間を大事にしたいと思ってる。
明日になったらまた藤原さんが居ると思うと…
「そんな事ない、いまは…2人が良い…」
もっと話したいし、翔太君を知りたい。私だけしか知らない事をたくさん。
多分佐藤君は私を探したりしてるんじゃ無いかと思う。そうしたらまた邪魔が入る。
自分でも信じられないくらい1人の男性のことを想っているなと感じる。
今までそんな事は無かった…。
初めて、いいな、と思い、取られたくないと。
「もっと翔太君が知りたい…」
「ありがとう。僕も中村さんが知りたいよ。色々とね、佐藤君達に見つかると厄介だから、少し人影がない場所に行こう」
2人で屋台がある場所から人影がない神社に移動する事にした。
辺りは暗く、1人では歩きたくないような場所で怖いなと思うが、翔太君がいるからまだなんとか耐えれている。
周りはシーンとしていて、私達の歩く足音しかしていない…。
「ん~、こっちも辞めよう。土地勘が無いからあまり遠くに行くとマズい、やっぱり佐藤君達のとこに戻ろう」
「翔太君…ちょっと怖い、手、繋いで欲しい…」
ピリリリ…
「わぁあ!」
「きゃー!」
2人して携帯の着信音に驚いた。私の携帯だ。
綾から。
「えりりん、何処?そろそろ帰らないと点呼に間に合わないよ?どの辺?」
「えっと…ここは…何処だろう、分からない…」
「分からないって…目印は?私達も行くから教えて」
周りを見ても暗く、神社の中なんだろうか?灯籠とかしか無いから看板とか目印になるものがない…
「えりりん?大丈夫?早く教えて」
「そう言われても…」
困っていると翔太君が私の携帯を取り、神社の名前を告げ、携帯を切った。
「なんで分かったの?」
「GPS機能を使ってね。地図もっと早く使えば良かったね、ごめんね。じゃあ戻ろうか、戻りながら合流できると思うし」
頼れるなぁ…。帰れると安堵すると少し気が抜けた。
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