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波乱含みの修学旅行⑬
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「どこ行くの?」
「ん~、近くに縁日やってたからそこ」
「そんなのやってた?」
どうやら祭りがやっていたみたいで…そこまで大々的にやってる祭りじゃなく地域の、みたいな感じだった。
「おぉ、いいね、こういう感じ好きだわ」
「えりりん、あっちいこ」
「おいおい、勝手にえりちゃん連れて行くな、翔太と男2人じゃつまらん」
「まぁ、僕も佐藤君と回るならつまらな過ぎるし、どうせ、ゲームで張り合って喧嘩しそうだしね」
「うるせぇ、お前には負けねぇけどな」
やっぱりいいなぁ、この3人といると。
落ち着く。
何も話さなくても自然と時間が経つし、気楽だなってこういう感じなんだろうなぁ。
「あっ、あれしてみたい」
射的だ。
「お~じゃあ翔太、勝負しようぜ」
「やっぱりするんだ…勝負。単純だなぁ」
「じゃあ皆でしようぜ、勝った奴の言う事は必ず聞くで!」
それって…ただの王様ゲームだよね。
なんか魂胆がありそう…。
「私…下手だから辞めとく…」
「いやいや、えりちゃん、やろうよ」
「じゃあチーム戦で良いんじゃない?ちょうどクラスが違うんだし、それで組めば」
翔太君が仲間か…それだけでちょっと嬉しい。
でも負けたらどうしようって考えるけど、そこに綾が近づいてくる。
「大丈夫。ちゃんと止めるから」と。
頼りっぱなしだなぁ…私。
「じゃあやろうぜ!えっと三発打てるみたいだな、まぁ、全部落としてプレッシャーかけてやるよ、翔太」
「落としてからいいなよ」
パンッ パンッ
「くそっ、落ちねぇな…」 パンッ …ポトリ
「佐藤君は一つだけだね、じゃあ次は僕だね」
パンッ パンッ …ポトリ
パンッ …ポトリ
「やった!」私が夢中で喜んでしまった。
これで佐藤君からの命令は無くなった、良かった~。
「おい、立花。落とせよ」
「どうかなぁ~ほとんどした事ないし~」
パンッ パンッ パンッ …ポトリ
「あっ」
「よし!これで同点だな、あとはえりちゃんだね」
やらずに終われると思ったのに…。
後ろで綾が手を合わせ謝っている。
弾を詰めるのも四苦八苦…。
銃を持つ手も不器用だから震えてしょうがない。
試しに打つが、もちろん擦りもせず。
2発目も同じ。
3発目を打つ前、翔太君がそっと手を添えてきた。
「大丈夫?落ち着いて」
「おい!翔太!何してんだよ!」
「チームなんだから助けても良いのでは?」
「くっ、撃ったらすぐ離れろよ、てめぇ」
「はいはい」
近い…。それに、ドキドキが止まらない、当たる気がしない。呼吸が早くなってきた…。
「当てるものをしっかり狙ってね」
「うん…」
イライラしてる佐藤君に、何故か嬉しそうな綾。
パンッ …ゆらゆらしてる…落ちて……ポトリ
「やったぁ」
「これで勝ちだね、佐藤君」
「ちっ、まず離れろよ、翔太。で、言う事は決まってるのかよ?」
「…じゃあ、中村さんと2人にさせて」
「あ?ダメだ。却下」
「…やった意味ないじゃん、好きにさせてもらうよ、行こう、中村さん」
強引に佐藤君達から私達は離れていった。
「ん~、近くに縁日やってたからそこ」
「そんなのやってた?」
どうやら祭りがやっていたみたいで…そこまで大々的にやってる祭りじゃなく地域の、みたいな感じだった。
「おぉ、いいね、こういう感じ好きだわ」
「えりりん、あっちいこ」
「おいおい、勝手にえりちゃん連れて行くな、翔太と男2人じゃつまらん」
「まぁ、僕も佐藤君と回るならつまらな過ぎるし、どうせ、ゲームで張り合って喧嘩しそうだしね」
「うるせぇ、お前には負けねぇけどな」
やっぱりいいなぁ、この3人といると。
落ち着く。
何も話さなくても自然と時間が経つし、気楽だなってこういう感じなんだろうなぁ。
「あっ、あれしてみたい」
射的だ。
「お~じゃあ翔太、勝負しようぜ」
「やっぱりするんだ…勝負。単純だなぁ」
「じゃあ皆でしようぜ、勝った奴の言う事は必ず聞くで!」
それって…ただの王様ゲームだよね。
なんか魂胆がありそう…。
「私…下手だから辞めとく…」
「いやいや、えりちゃん、やろうよ」
「じゃあチーム戦で良いんじゃない?ちょうどクラスが違うんだし、それで組めば」
翔太君が仲間か…それだけでちょっと嬉しい。
でも負けたらどうしようって考えるけど、そこに綾が近づいてくる。
「大丈夫。ちゃんと止めるから」と。
頼りっぱなしだなぁ…私。
「じゃあやろうぜ!えっと三発打てるみたいだな、まぁ、全部落としてプレッシャーかけてやるよ、翔太」
「落としてからいいなよ」
パンッ パンッ
「くそっ、落ちねぇな…」 パンッ …ポトリ
「佐藤君は一つだけだね、じゃあ次は僕だね」
パンッ パンッ …ポトリ
パンッ …ポトリ
「やった!」私が夢中で喜んでしまった。
これで佐藤君からの命令は無くなった、良かった~。
「おい、立花。落とせよ」
「どうかなぁ~ほとんどした事ないし~」
パンッ パンッ パンッ …ポトリ
「あっ」
「よし!これで同点だな、あとはえりちゃんだね」
やらずに終われると思ったのに…。
後ろで綾が手を合わせ謝っている。
弾を詰めるのも四苦八苦…。
銃を持つ手も不器用だから震えてしょうがない。
試しに打つが、もちろん擦りもせず。
2発目も同じ。
3発目を打つ前、翔太君がそっと手を添えてきた。
「大丈夫?落ち着いて」
「おい!翔太!何してんだよ!」
「チームなんだから助けても良いのでは?」
「くっ、撃ったらすぐ離れろよ、てめぇ」
「はいはい」
近い…。それに、ドキドキが止まらない、当たる気がしない。呼吸が早くなってきた…。
「当てるものをしっかり狙ってね」
「うん…」
イライラしてる佐藤君に、何故か嬉しそうな綾。
パンッ …ゆらゆらしてる…落ちて……ポトリ
「やったぁ」
「これで勝ちだね、佐藤君」
「ちっ、まず離れろよ、翔太。で、言う事は決まってるのかよ?」
「…じゃあ、中村さんと2人にさせて」
「あ?ダメだ。却下」
「…やった意味ないじゃん、好きにさせてもらうよ、行こう、中村さん」
強引に佐藤君達から私達は離れていった。
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