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気付きと諦め
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夜
俺はいつもの様にバイトをしていた。
あれから寝たが、やはり寝不足もあるようで体は少し重い感じがした。
だが、こんな時に客のいないコンビニは天国だ。
いくらでも時間は潰せるし、なんなら寝ようと思ったら軽く寝ることさえ可能な位だ。
いつものように椅子に座り足を投げ出しつつ、モニターを見てその時間を確認した。
(……今頃、寝てるんだろうな)
時刻はもう12時を後少しで超えそうな位だった。
淡々と過ごしていた俺の1日に変化が生まれた日、偶然の再会からの出かけ。
今日一日を振り返り、少しニヤッと笑った。
そんな時、手に持つスマホがピコンと鳴る。
相手は……小野さんだ。
「マジかよ……寝てないのかよ」
スマホに向かい驚きの声を上げ、届いたメールを開いた。
『今日は本当にありがとうございます。嬉しかったです。お仕事頑張って下さい』と今日のことに対するお礼と労いが打たれていた。
それを見た俺はすぐに『気にするな、俺も楽しかった、ありがとう』と返信した。
すぐ既読になり見てくれた事が嬉しくなった。
だけど、『お仕事中にメールはダメです』と注意文を送られてきた。
(親かよ……)
そう思いつつも、らしいな…と思い、俺はそれ以上メールは控えた。
ーーーーーー
たまに来る客を相手にしつつも、暇になると小野さんから初めて送られてきたメールを何度も開き、見ている俺がいた。
いつもはバカ笑いする動画をみるのに、今日に限ってはその動画を見ようと思わなかった。
(少し変わってるが、それでも……)
自分の中で小野さんの存在が少しずつ大きくなっていく事に俺は気づきつつあった。
「お疲れさん、浩二」
いつもの労い。
そしていつもの言葉を掛け、俺は家路へと向かう。
家に着いてまたかぁちゃんとのいざこざをしつつ、俺は変わらない1日を過ごす。
ただ、その中でメールを気にする俺がいた。
なりもしないスマホを寝転びながら触るを繰り返す。
今の時間は学校か?など気にする俺は『恋』でもしているかのようだ。
群れる事を嫌っていたのにな…と思いつつも、やはりスマホが気になった。
自分から送ればいいのに…と言われてもおかしくないくらいに見ている。
だけど、俺は躊躇した。
だって、相手は医者を目指す学生だ。
相手からしたら優先順位をつけるとしたらかなり下の方だと思う。
(……寝るか)
自分の中で決めつけると俺はスマホをベットの下へと落とし、あえて取りづらくして見ない様にガードした。
初めてのメールを貰ってから数日、小野さんからの連絡も無く俺は淡々と過ごし、世間は明日からGWに入ろうかという日になった。
普段はあまり見ないような若い男女が店に夜遅くなっても来る様になり、大型連休っていうのを感じずにはいられなかった。
(……お前らは今からどこか行くんだろうな)
静かな店内に笑い声を上げ、談笑する男女を横目で見つつ、フッとほくそ笑んだ。
あれからメールは一切無い。
このGWは勉強漬けなんだろうな、と思いながら動画を再生していく。
「あははっ!」
笑う声だけが響く。
(まぁ、俺に恋なんて無理だろうな)
俺はいつもの様にバイトをしていた。
あれから寝たが、やはり寝不足もあるようで体は少し重い感じがした。
だが、こんな時に客のいないコンビニは天国だ。
いくらでも時間は潰せるし、なんなら寝ようと思ったら軽く寝ることさえ可能な位だ。
いつものように椅子に座り足を投げ出しつつ、モニターを見てその時間を確認した。
(……今頃、寝てるんだろうな)
時刻はもう12時を後少しで超えそうな位だった。
淡々と過ごしていた俺の1日に変化が生まれた日、偶然の再会からの出かけ。
今日一日を振り返り、少しニヤッと笑った。
そんな時、手に持つスマホがピコンと鳴る。
相手は……小野さんだ。
「マジかよ……寝てないのかよ」
スマホに向かい驚きの声を上げ、届いたメールを開いた。
『今日は本当にありがとうございます。嬉しかったです。お仕事頑張って下さい』と今日のことに対するお礼と労いが打たれていた。
それを見た俺はすぐに『気にするな、俺も楽しかった、ありがとう』と返信した。
すぐ既読になり見てくれた事が嬉しくなった。
だけど、『お仕事中にメールはダメです』と注意文を送られてきた。
(親かよ……)
そう思いつつも、らしいな…と思い、俺はそれ以上メールは控えた。
ーーーーーー
たまに来る客を相手にしつつも、暇になると小野さんから初めて送られてきたメールを何度も開き、見ている俺がいた。
いつもはバカ笑いする動画をみるのに、今日に限ってはその動画を見ようと思わなかった。
(少し変わってるが、それでも……)
自分の中で小野さんの存在が少しずつ大きくなっていく事に俺は気づきつつあった。
「お疲れさん、浩二」
いつもの労い。
そしていつもの言葉を掛け、俺は家路へと向かう。
家に着いてまたかぁちゃんとのいざこざをしつつ、俺は変わらない1日を過ごす。
ただ、その中でメールを気にする俺がいた。
なりもしないスマホを寝転びながら触るを繰り返す。
今の時間は学校か?など気にする俺は『恋』でもしているかのようだ。
群れる事を嫌っていたのにな…と思いつつも、やはりスマホが気になった。
自分から送ればいいのに…と言われてもおかしくないくらいに見ている。
だけど、俺は躊躇した。
だって、相手は医者を目指す学生だ。
相手からしたら優先順位をつけるとしたらかなり下の方だと思う。
(……寝るか)
自分の中で決めつけると俺はスマホをベットの下へと落とし、あえて取りづらくして見ない様にガードした。
初めてのメールを貰ってから数日、小野さんからの連絡も無く俺は淡々と過ごし、世間は明日からGWに入ろうかという日になった。
普段はあまり見ないような若い男女が店に夜遅くなっても来る様になり、大型連休っていうのを感じずにはいられなかった。
(……お前らは今からどこか行くんだろうな)
静かな店内に笑い声を上げ、談笑する男女を横目で見つつ、フッとほくそ笑んだ。
あれからメールは一切無い。
このGWは勉強漬けなんだろうな、と思いながら動画を再生していく。
「あははっ!」
笑う声だけが響く。
(まぁ、俺に恋なんて無理だろうな)
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