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街を行く人達の装いもだいぶ変わり、半袖から長袖に変わり、中には分厚いコートなんて着ている奴もいる。
「少し、寒ぃな」
黒の長袖ライダースジャケットに白ティー、色落ちた青いジーンズ姿の俺は少し身を丸めつつ歩く。
(風邪、引いてねぇよな?)
帰りつつ小野さんの体調を心配した。
あれから受けようとしてる大学へは行けそうか、それとも……。
連絡したい、……でも俺は言った。
邪魔はしない、と。
(親に怒られていないと良いけど……)
俺は歩いていると、突然スマホの通知が鳴る。
またいつもの要らねぇメールだろと思いながらズボンからスマホを取り出す。
「……えっ」
通知は、まさに小野さんからだった。
表示された通知をタップし、すぐにメールを開く。
『……お元気ですか?だいぶ寒くなりましたね』
短い一文だった。
でも、俺は嬉しかった。
邪魔はしないと言ったが、これはセーフだろう、と言い聞かせすぐにメールを返した。
『おぉ、俺は元気だ。そっちはどうだ?』
『……はい、私も元気です』
そこで一旦メールを止めた。
順番的に俺だが、なんて打つべきなんだ…と悩んだ。
聞きたい事はある。
でもそれをつらつらと打ち、聞いていいものか?と。
どれが最適なんだと悩んでいると、小野さんからメールが飛び込んでくる。
『……浩二さん、もし良かったらお時間ありませんか?』
これは?と思い一瞬、スマホを持つ手がピクッとなった。
『俺は、いつでも空いてる。……でもあんたは厳しいだろ?無理するな』
本当は会えるなら会いたい。
でも、俺は強がり自分から拒絶するような文面を送っていた。
『……そうですか』
送られたメールを見て、すぐにマズイっと思った。
『いや、まぁ、俺は大丈夫だ。本当にいつでも。
気持ちは嬉しい……でも、本当にあんたは大丈夫なのか?』
さっきまですぐに来たメールがピタッと止まった。
だけど、俺のメールは見たようだ。
既読にはなってる。
道端で足を止め、俺は画面を凝視し続けた。
周りは歩く人がおり、止まる俺をうっとしそうな顔をしながら避けていく。
(……早く送ってくれ)
その後に続く言葉が知りたくて仕方なかった。
一方で、段々と通学や通勤をする人が増え、歩きにくさも生まれつつあった。
そんな状況で道の真ん中で止まる俺は邪魔でしかない。
流石にこのままではいけないだろうと思い、歩道のガードレールへと寄り、その上に腰掛け来るのを待った。
すると、ようやく小野さんからメールが来た。
『私は……会いたいです』
会いたい…。
時間という曖昧な言葉ではなく、具体的な言葉で俺に伝えてきた。
それを見た俺は…。
『俺もあんたに会いたい、話したいことがある』と送った。
すると『嬉しい……』とすぐに返事があった。
「少し、寒ぃな」
黒の長袖ライダースジャケットに白ティー、色落ちた青いジーンズ姿の俺は少し身を丸めつつ歩く。
(風邪、引いてねぇよな?)
帰りつつ小野さんの体調を心配した。
あれから受けようとしてる大学へは行けそうか、それとも……。
連絡したい、……でも俺は言った。
邪魔はしない、と。
(親に怒られていないと良いけど……)
俺は歩いていると、突然スマホの通知が鳴る。
またいつもの要らねぇメールだろと思いながらズボンからスマホを取り出す。
「……えっ」
通知は、まさに小野さんからだった。
表示された通知をタップし、すぐにメールを開く。
『……お元気ですか?だいぶ寒くなりましたね』
短い一文だった。
でも、俺は嬉しかった。
邪魔はしないと言ったが、これはセーフだろう、と言い聞かせすぐにメールを返した。
『おぉ、俺は元気だ。そっちはどうだ?』
『……はい、私も元気です』
そこで一旦メールを止めた。
順番的に俺だが、なんて打つべきなんだ…と悩んだ。
聞きたい事はある。
でもそれをつらつらと打ち、聞いていいものか?と。
どれが最適なんだと悩んでいると、小野さんからメールが飛び込んでくる。
『……浩二さん、もし良かったらお時間ありませんか?』
これは?と思い一瞬、スマホを持つ手がピクッとなった。
『俺は、いつでも空いてる。……でもあんたは厳しいだろ?無理するな』
本当は会えるなら会いたい。
でも、俺は強がり自分から拒絶するような文面を送っていた。
『……そうですか』
送られたメールを見て、すぐにマズイっと思った。
『いや、まぁ、俺は大丈夫だ。本当にいつでも。
気持ちは嬉しい……でも、本当にあんたは大丈夫なのか?』
さっきまですぐに来たメールがピタッと止まった。
だけど、俺のメールは見たようだ。
既読にはなってる。
道端で足を止め、俺は画面を凝視し続けた。
周りは歩く人がおり、止まる俺をうっとしそうな顔をしながら避けていく。
(……早く送ってくれ)
その後に続く言葉が知りたくて仕方なかった。
一方で、段々と通学や通勤をする人が増え、歩きにくさも生まれつつあった。
そんな状況で道の真ん中で止まる俺は邪魔でしかない。
流石にこのままではいけないだろうと思い、歩道のガードレールへと寄り、その上に腰掛け来るのを待った。
すると、ようやく小野さんからメールが来た。
『私は……会いたいです』
会いたい…。
時間という曖昧な言葉ではなく、具体的な言葉で俺に伝えてきた。
それを見た俺は…。
『俺もあんたに会いたい、話したいことがある』と送った。
すると『嬉しい……』とすぐに返事があった。
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