45 / 76
宮廷専属給仕
しおりを挟む
私はミク専属長に連れられ、何処かに移動している。
何処なんだろう…。
いつも行く陛下の部屋なら反対方向だし、厨房でもない…。
それに、さっきまでの給仕達がいる場所ではこの服装だと噂される感じでいたが、ここでは全く気にしていない。
もしかして…陛下の宮廷に?
少し歩くと一度外に出た。掃除したりする際に近くに来たけど、その奥にある建物に入る事は無かった。
「マール、この先が陛下の宮廷です。今以上にキツい事や学ばなければならない事があります。
もし、専属給仕を辞めるなら今、言って下さい。
宮廷に入る前に陛下からそう言われているので…
どうしますか?」
今なら辞めれる…少し気持ちがぐらついてしまった。
今よりキツい、という言葉がどれ程の物か…。
「マール?」
だけど、私は進んでみたいと決意した。
「やります」
「じゃあ行きましょう」
こうして私は陛下の宮廷に足を入れた。
宮廷ではそれぞれに担当があり、1人1人決められているそうだ。
料理をする者、宮廷の維持に努める者等と様々あるようだ。
私は陛下に付くように言われた。
ガチャ
「マールをお連れしました」
「来たか。お前は俺に付くようになるが、それはもうミクから聞いたか?」
「はい、でも付くといっても何をしたら?」
「色々だ」
色々…それぞれ担当があると聞いているのだが色々ってなんだろう。
もしかして、陛下以外にも付く、とか。
例えば妃やアリス嬢とかかな…?
「ミク、とりあえず部屋に案内しろ」
「はい、陛下」
部屋を出て、ミク専属長にまたついて行く。
「あの、ミク専属長。陛下の言う色々って…」
「…色々よ」
ん~、ミク専属長も教えてくれない給仕って何だろう…。
「ここが専属給仕のための部屋よ」
「うわぁ~、広い」
中は給仕の時より2倍はあるだろうか、それにこの部屋を一人で使えるらしい。
「マール、陛下に付くのは光栄な事。くれぐれも図に乗るような事はないようにしなさい」
「えっ?どういう意味ですか?」
ミク専属長が教えてくれた陛下に付く事は光栄であるが、それに図に乗るな、という忠告。
それが分かるのはもう少し後の事だった。
何処なんだろう…。
いつも行く陛下の部屋なら反対方向だし、厨房でもない…。
それに、さっきまでの給仕達がいる場所ではこの服装だと噂される感じでいたが、ここでは全く気にしていない。
もしかして…陛下の宮廷に?
少し歩くと一度外に出た。掃除したりする際に近くに来たけど、その奥にある建物に入る事は無かった。
「マール、この先が陛下の宮廷です。今以上にキツい事や学ばなければならない事があります。
もし、専属給仕を辞めるなら今、言って下さい。
宮廷に入る前に陛下からそう言われているので…
どうしますか?」
今なら辞めれる…少し気持ちがぐらついてしまった。
今よりキツい、という言葉がどれ程の物か…。
「マール?」
だけど、私は進んでみたいと決意した。
「やります」
「じゃあ行きましょう」
こうして私は陛下の宮廷に足を入れた。
宮廷ではそれぞれに担当があり、1人1人決められているそうだ。
料理をする者、宮廷の維持に努める者等と様々あるようだ。
私は陛下に付くように言われた。
ガチャ
「マールをお連れしました」
「来たか。お前は俺に付くようになるが、それはもうミクから聞いたか?」
「はい、でも付くといっても何をしたら?」
「色々だ」
色々…それぞれ担当があると聞いているのだが色々ってなんだろう。
もしかして、陛下以外にも付く、とか。
例えば妃やアリス嬢とかかな…?
「ミク、とりあえず部屋に案内しろ」
「はい、陛下」
部屋を出て、ミク専属長にまたついて行く。
「あの、ミク専属長。陛下の言う色々って…」
「…色々よ」
ん~、ミク専属長も教えてくれない給仕って何だろう…。
「ここが専属給仕のための部屋よ」
「うわぁ~、広い」
中は給仕の時より2倍はあるだろうか、それにこの部屋を一人で使えるらしい。
「マール、陛下に付くのは光栄な事。くれぐれも図に乗るような事はないようにしなさい」
「えっ?どういう意味ですか?」
ミク専属長が教えてくれた陛下に付く事は光栄であるが、それに図に乗るな、という忠告。
それが分かるのはもう少し後の事だった。
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる