4 / 21
視線
しおりを挟む
コーヒーの良い香りで目が覚めた。
部屋から出ると、朝食の準備をしている司さんと目があった。
「おはよう!気分はどう?大丈夫?」
相変わらず、優しい笑顔で語り掛けてくれる。
「おはようございます。大丈夫です。ごめんなさい。朝食の準備手伝います。」
「大丈夫。もうすぐ出来るから葵は座ってて。っと、後俺に敬語は無しね?」
そう言って、私の顔を覗きこんできた。
「えっ、でも、、、、」
「今までは普通に話してたんだ。たから、気にしないで俺を友達だと思って話してくれて良いから!ねっ?」
「、、、、わかりました。」
「わかりました?」
悪戯っぽく笑う司さんに
「わかった?」
「うん。その調子で!さぁ、座ってて。」
手際よくテーブルに朝食が運ばれてくる。
二人で朝食をとっていると
「後で買い物に行かないか?体調が良ければだけど。」
(司さん、何か買い物があるのかな?)
と思いつつ
「体調は大丈夫です。私が一緒に行っても良いんですか?」
「けーご!」
と悪戯っぼく笑った司さんは
「勿論、一緒に行こう」
と、優しく笑ってくれた。
朝食も終わり、出掛ける為に葵を待ってる間昨晩の樹との会話を思い出していた。
「とにかく、俺は空白の時間に何があったのか調べるよ!記憶を取り戻すか取り戻さないかは別として何があったのかは把握しておきたい。」
樹の意見には賛成だが
「調べるってどうするんだよ?」
「どうするんだよ?って決まってるだろ!!」
「お前っ!公私混同は駄目だろ!!」
「何いってんだ!相変わらず真面目だな?公私混同じゃない。自分の立場を利用するだけだ。」
「それを、公私混同って言うんだろ。」
と呆れる。
「と・に・か・く・だ!俺は俺の権力をもって調べる!」
「足元すくわれても知らないぞ!」
「大丈夫だ!俺がそんなヘマするわけないだろ?上手くやるさ。お前はとにかく葵の側に居てやれよ!?」
自信満々にそう告げると樹は俺の心配なんかお構いなしに帰っていった。
「全く、大丈夫なんだろうなぁ?あいつ、、、、。」
そう独り言を呟いていると葵が部屋から出てきた。
「すみません、お待たせして。」
「大丈夫。全然待ってないよ。じゃあ行こうか?」
**********
二人で来たのは郊外にあるショッピングモールだった。
平日だというのにかなりの人がショッピングを楽しんでいる。
「はぐれないように!」
と言って手を差し出すと葵は少し戸惑って、でも俺の手を握ってくれた。
「じゃあ行こうか?」
(とりあえず、洋服だな。)
女性物のアパレルショップに入ると葵は明らかに困惑していた。
「どうした?好きな洋服選んで良いよ?」
「えっ、、、あの。司さんの買い物じゃないんですか?」
「何言ってるの?葵の買い物に決まってるでしょ!洋服買って、後雑貨とかも買おうよ!」
「えぇー。そんなに急に言われても。」
「うん。だからゆっくり選んで良いよ!とことん付き合うから!」
結局1日中ショッピングを楽しんで、夕食を済ませマンションへ帰る途中。
突然背筋がゾクリとして全身が粟立つ様な感じがした。
バッと後ろを振り返ったが誰も居ない。
(気のせい、、、かな?)
「葵?」
心配そうに司さんが顔を覗きこんできた。
「あっ、何でもない。」
「そう?じゃあ帰ろっか」
そんな二人の背中に鋭い視線を送っている男性がいた。
「ふふっ。記憶を無くしても感覚は変わらずだね紗羅」
「車を出してくれ」
そう運転手に告げると、黒塗りの車は司と葵を追い抜いて去っていった。
部屋から出ると、朝食の準備をしている司さんと目があった。
「おはよう!気分はどう?大丈夫?」
相変わらず、優しい笑顔で語り掛けてくれる。
「おはようございます。大丈夫です。ごめんなさい。朝食の準備手伝います。」
「大丈夫。もうすぐ出来るから葵は座ってて。っと、後俺に敬語は無しね?」
そう言って、私の顔を覗きこんできた。
「えっ、でも、、、、」
「今までは普通に話してたんだ。たから、気にしないで俺を友達だと思って話してくれて良いから!ねっ?」
「、、、、わかりました。」
「わかりました?」
悪戯っぽく笑う司さんに
「わかった?」
「うん。その調子で!さぁ、座ってて。」
手際よくテーブルに朝食が運ばれてくる。
二人で朝食をとっていると
「後で買い物に行かないか?体調が良ければだけど。」
(司さん、何か買い物があるのかな?)
と思いつつ
「体調は大丈夫です。私が一緒に行っても良いんですか?」
「けーご!」
と悪戯っぼく笑った司さんは
「勿論、一緒に行こう」
と、優しく笑ってくれた。
朝食も終わり、出掛ける為に葵を待ってる間昨晩の樹との会話を思い出していた。
「とにかく、俺は空白の時間に何があったのか調べるよ!記憶を取り戻すか取り戻さないかは別として何があったのかは把握しておきたい。」
樹の意見には賛成だが
「調べるってどうするんだよ?」
「どうするんだよ?って決まってるだろ!!」
「お前っ!公私混同は駄目だろ!!」
「何いってんだ!相変わらず真面目だな?公私混同じゃない。自分の立場を利用するだけだ。」
「それを、公私混同って言うんだろ。」
と呆れる。
「と・に・か・く・だ!俺は俺の権力をもって調べる!」
「足元すくわれても知らないぞ!」
「大丈夫だ!俺がそんなヘマするわけないだろ?上手くやるさ。お前はとにかく葵の側に居てやれよ!?」
自信満々にそう告げると樹は俺の心配なんかお構いなしに帰っていった。
「全く、大丈夫なんだろうなぁ?あいつ、、、、。」
そう独り言を呟いていると葵が部屋から出てきた。
「すみません、お待たせして。」
「大丈夫。全然待ってないよ。じゃあ行こうか?」
**********
二人で来たのは郊外にあるショッピングモールだった。
平日だというのにかなりの人がショッピングを楽しんでいる。
「はぐれないように!」
と言って手を差し出すと葵は少し戸惑って、でも俺の手を握ってくれた。
「じゃあ行こうか?」
(とりあえず、洋服だな。)
女性物のアパレルショップに入ると葵は明らかに困惑していた。
「どうした?好きな洋服選んで良いよ?」
「えっ、、、あの。司さんの買い物じゃないんですか?」
「何言ってるの?葵の買い物に決まってるでしょ!洋服買って、後雑貨とかも買おうよ!」
「えぇー。そんなに急に言われても。」
「うん。だからゆっくり選んで良いよ!とことん付き合うから!」
結局1日中ショッピングを楽しんで、夕食を済ませマンションへ帰る途中。
突然背筋がゾクリとして全身が粟立つ様な感じがした。
バッと後ろを振り返ったが誰も居ない。
(気のせい、、、かな?)
「葵?」
心配そうに司さんが顔を覗きこんできた。
「あっ、何でもない。」
「そう?じゃあ帰ろっか」
そんな二人の背中に鋭い視線を送っている男性がいた。
「ふふっ。記憶を無くしても感覚は変わらずだね紗羅」
「車を出してくれ」
そう運転手に告げると、黒塗りの車は司と葵を追い抜いて去っていった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
【R18】熱い夜の相手は王太子!? ~婚約者だと告げられましたが、記憶がございません~
世界のボボブラ汁(エロル)
恋愛
激しい夜を過ごしたあと、私は気づいてしまった。
──え……この方、誰?
相手は王太子で、しかも私の婚約者だという。
けれど私は、自分の名前すら思い出せない。
訳も分からず散った純潔、家族や自分の姿への違和感──混乱する私に追い打ちをかけるように、親友(?)が告げた。
「あなた、わたくしのお兄様と恋人同士だったのよ」
……え、私、恋人がいたのに王太子とベッドを共に!?
しかも王太子も恋人も、社交界を騒がすモテ男子。
もしかして、そのせいで私は命を狙われている?
公爵令嬢ベアトリス(?)が記憶を取り戻した先に待つのは── 愛か、陰謀か、それとも破滅か。
全米がハラハラする宮廷恋愛ストーリー……になっていてほしいですね!
※本作品はR18表現があります、ご注意ください。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
Kore
恋愛
「余計なこと考えさせないくらい愛せば、男として見てくれる?」そう囁く義弟の愛は重くて、危険で、究極に甘い。
———勉強が大の苦手であり、巷で有名なヤンキー高校しか入れなかった宇佐美莉子。そんな義理姉のボディーガードになるため、後追いで入学してきた偏差値70以上の義理弟、宇佐美櫂理。しかし、ボディーガードどころか、櫂理があまりにも最強過ぎて、誰も莉子に近寄ることが出来ず。まるで極妻的存在で扱われる中、今日も義理弟の重い愛が炸裂する。———
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる