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3-5.レスキュー、末妹の謎行動
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ミラは、王家の家族一同と倒れた護衛たちを見て、手元の鞄に手を伸ばした。ポーションが入っている。
もともと麻痺毒のポーションは深海クラゲの件で大量消費して、その後は通常量しか作っていない。
手元にあるのは3本だけ。
問題は誰に使うかである。
(今日は別のポーションを多く持ってきたから、麻痺に効くポーションはこれだけなのよね。深海クラゲと似た毒ならすぐに死ぬことはないはずだけど……)
ミラの目の前では、今にもスープに顔を溺れさせて死にそうな王妃がいた。
フローラや他の面々も、食事に呼吸が邪魔されて、必死にもがいている様子だ。
例えば、フローラは口を動かし、唇の先がケーキのスポンジまでようやく到達し、逆に口と鼻が埋もれて呼吸がしづらくなっていた。
「ミラ……ちゃん、とりあえず……助け……」
それが最後の言葉だった。
本当は周囲の警戒が必要だからできれば言いたくなかった。
だが、フローラは呼吸がもうできそうにないため、ミラに助けを求めることにしたのだ。
ミラはそれに気付いて、原因を考えるのを一旦やめた。
急いで、手元のポーションは飲むと、フローラのもとに駆け寄った。
肩を両手でつかみ、持ち上げる。
鼻先と口ににケーキが突き刺さっているのか、ミラが持ち上げるとそのままケーキの生地も持ち上がった。
フローラは呼吸ができると思ったのにできず、「ふにゅふぎゃ」ともがいていた。
手を動かせないため、全身介護状態である。
慌ててミラはフローラの顔からケーキを剥ぎ取り、クリームを近くにあった布ふきんで拭いた。
もちろん、顔拭きなどそこにあるはずもなく、手拭きと台拭きの区別もつかないミラは、テーブルにあった台拭きの方を手に取り、フローラの顔をゴシゴシと拭く。
ケーキから脱したフローラは、床に寝かされて、ようやく呼吸ができた。
とにかく、息を吸いまくる。
ただ、ふきんでケーキの汚れが全部取れるはずもなく、生地とクリームが中途半端に顔の皮膚に張り付いたままだ。
残りのマーガレットやフレドリカ、エリス、国王、最後にレオの顔を引っ張り出し、台拭きで顔をきれいにした後、床に寝かせた。
レオはかなりのスピードで口から料理を吸っていて大丈夫そうだったため、助けるのは一番最後にしておいた。後は近いところから順に1人ずつだ。
正直いえば、この場の全員が「そんなことをしている場合じゃないのに」と心を一つにした。
でも、このままでは窒息で死んでしまうところだった。
心のなかで「助かった」と安堵する面々。
ミラにサプライズを仕掛けようとして中途半端に料理を皿に残し、デザートにも手を付けていなかったのが災いした。
それから、フローラが死にかけた理由は、相手への気づかいのせいだ。
特にフローラは悲惨だった。
ケーキだけは切り分ける予定だったのか、ホール単位でテーブルの上にあり、目の前に引き寄せた。
ミラが食べる様子を見ながら、使用人ではなく自分の手でケーキを切ってあげようとし、その後すぐに顔が埋まった。
***
ミラはその場で立ち尽くし、麻痺回復ポーションを両手に持って、悩む素振りをした。
1本はミラがさっき飲んだ。
助けるにしても痺れたままでは動きが悪くなるためだ。
助けを求められた瞬間にはポーションを飲んでしまっていた。
床にはポーションのビンが転がっている。
(いまは非常時だから、戦力的に強いレオ様を先に? でも頭脳的な指示を仰ぎたいならフローラ様やマーガレット様よね?)
ミラはポーションを見比べて、床で寝ている面々を見比べた。
料理を顔につけた状態で必死に空気を吸っている。
「もう仕方ないわよね……」
本当は、前回のような魔人が襲ってきたときのために、この残り少ない薬草は使いたくなかった。
たが、この状況ではそうも言っていられないのだ。
ミラは、国王とレオにポーションを飲ませて、フローラとマーガレットの女性陣には薬草を使った。
女性の方が呼吸が苦しそうで疲弊が大きかったのか、回復効果もある薬草のほうを回すことにした。
そのため、手持ちの薬草が5枚から1枚に減ってしまうことになる。
男性陣には、薬草を節約させてもらった。
「どうですか?」
1人ずつ口元に運んで飲ませた。
ビンの先を口内に入れて、流し込んだ。
男性陣はこれで大丈夫なはずだ。
次は女性陣。
薬草は上手く咀嚼して食べられそうになかったようなので、ミラが自分で口に入れた後に、噛み砕いた。
そのまま口移しで飲ませた。
フローラが起き上がる。
「これは……」
薬草の効能に驚いたのか、元気になったいつものフローラの声だ。
疲労も回復していた。
顔の汚れが気になるのか、ときおり唇に手を当てて、人指し指で付けたり、離したりする謎の行動を始めた。
顔色は汚れでよく見えないが、どうやら体調も大丈夫そうだ。
他の面々も起き上がった。
「これは一体……」
母親のマーガレットは周囲を見回し、自分の体を見下ろした。
それらを交互に見比べて、驚いた表情をする。
「すいません。口の方は後でゆすいで下さいね」
「ええ、そうするわ」
ミラは自分の口についた汚れをテーブルに置いてある別のふきんで拭いた。
薬草を口から流し込む際に、誰がどんな味の料理に顔を突っ込んだのかわかる。
ふと、ミラは、マーガレットが顔を動かす様子見ていた。
そのとき、食事の汚れで表面が変に癒着して、絵画のようになっていた。
「あと……顔も。ぷっ」
この緊張した場面で絶対に笑ってはいけないと思い、口を抑えたのだ。
マーガレットはミラを見て、笑っていることに気付いた。
「ミラさん、そんなにおかしいなら笑ってもよいのですよ? ミラさんを罪に問うことはありません。とはいえ、この状況で笑っていられないのも事実ですけど」
各員は、その手で護衛たちを部屋の隅に寝かせて、呼吸ができるように仰向けにした。
その後、全員が中央に集まって、状況を整理するための会議をすることにした。
***
話し始めたのはマーガレットだった。
「一体、どうなっているのでしょうね。もう、この状況がありえないわ」
それにフローラが返した。
王家の中でも頭脳や分析に優れるのか、この2人が自然に議論を始めた。
レオや姉妹たちはそういう離しが苦手なのか、特に姉妹の2人は少し距離をとって、話が難しくなりそうだと目をすぼめているだけだ。それでも不安は感じているのか、周囲をキョロキョロ見る。
しかし、ミラが視界に入ると、少しだけ睨まれたような視線を感じて、母親の方に視線が戻っていった。三女のフレドリカの謎の行動だった。
麻痺は解けたはずなのに、身体が震えていて、一番この場で不自然なのは誰かと聞かれれば、おそらくフレドリカと誰もが答えるだろう。
「そうですよね……。王家の食事に毒を盛るなんて、絶対にありえないことですし、物理的に不可能なはずです」
その不自然な様子を無視してフローラは母親と話を進めていた。
内容からすると、深海クラゲについても情報を共有していたようだ。
ミラはとりあえず、フレドリカに意識を向けるのを辞めて、一緒に今回の件を考えることにする。
意識は向けていなくても声が聞こえていれば内容はいつでも思い出せる。
だが、ミラには話の内容そのものがわからないことも多かった。
マーガレットがフローラの疑問に答える。
「不可能なはずだった、とするなら? 何か国家システムの穴をつく、裏技を使われたのかも知れないわ」
「そのようなものがあるのでしょうか?」
フローラは純粋に疑問になったことを聞いた。
「私が知る限りないわ。でも、敵は人間を魔人に変えるのよ? 現代では普通に知りえない知識を使ってね。何か裏技的な手段を知っていてもおかしくないわよね」
「敵はやはりバイレンス家ですよね?」
「この状況だと間違いないわ」
その会話を聞いていて、ミラはおずおずと右手を上げた。
「あの、会話の腰を折ってしまうのですけれど、なぜ毒を盛ることができないのでしょうか?」
フローラと母親のマーガレットは互いに目を合わせて、それから頷いた。
「ミラちゃんは知らないですよね。王家ってのは食事のリスクが一番高いので、この国では以前からずっと食事のできる工程全てに魔法でスクリーニングをかけているんです。毒を盛ったりすると、その食事は魔法で検疫されて、このテーブルには出せない仕組みなんです。というよりも、このシステムを物理的に破ることはできません」
「なるほど……? 物理的に無理というのは?」
ミラは半分納得したという声色で、後で細かいことは調べることにした。
時間があるのかわからないため、とりあえず説明を進めてもらうのだ。
「まず、物理的には毒を入れられません。食材、調理の段階、一度できた食事、これらは、人が手を加えられない制約が働くんです。どんなにすごい肉体強化の人でも、一定の距離まで近づくと手や物が動かなくなるんです。毒を振りかけるなどもできなくて。だから、毒を入れるってのがありえないんです」
「そういうことでしたか……。ところで、誰も襲ってきませんね?」
「……そうみたいですね。どういうことでしょうか?」
ミラとフローラは2人して首を傾げた。
狙うなら毒で無力化した今しかないはずだ。
ミラはまだ、何か気付いていない裏やギミック、襲ってこない理由があるのかもしれないと、思案するのだった。
もともと麻痺毒のポーションは深海クラゲの件で大量消費して、その後は通常量しか作っていない。
手元にあるのは3本だけ。
問題は誰に使うかである。
(今日は別のポーションを多く持ってきたから、麻痺に効くポーションはこれだけなのよね。深海クラゲと似た毒ならすぐに死ぬことはないはずだけど……)
ミラの目の前では、今にもスープに顔を溺れさせて死にそうな王妃がいた。
フローラや他の面々も、食事に呼吸が邪魔されて、必死にもがいている様子だ。
例えば、フローラは口を動かし、唇の先がケーキのスポンジまでようやく到達し、逆に口と鼻が埋もれて呼吸がしづらくなっていた。
「ミラ……ちゃん、とりあえず……助け……」
それが最後の言葉だった。
本当は周囲の警戒が必要だからできれば言いたくなかった。
だが、フローラは呼吸がもうできそうにないため、ミラに助けを求めることにしたのだ。
ミラはそれに気付いて、原因を考えるのを一旦やめた。
急いで、手元のポーションは飲むと、フローラのもとに駆け寄った。
肩を両手でつかみ、持ち上げる。
鼻先と口ににケーキが突き刺さっているのか、ミラが持ち上げるとそのままケーキの生地も持ち上がった。
フローラは呼吸ができると思ったのにできず、「ふにゅふぎゃ」ともがいていた。
手を動かせないため、全身介護状態である。
慌ててミラはフローラの顔からケーキを剥ぎ取り、クリームを近くにあった布ふきんで拭いた。
もちろん、顔拭きなどそこにあるはずもなく、手拭きと台拭きの区別もつかないミラは、テーブルにあった台拭きの方を手に取り、フローラの顔をゴシゴシと拭く。
ケーキから脱したフローラは、床に寝かされて、ようやく呼吸ができた。
とにかく、息を吸いまくる。
ただ、ふきんでケーキの汚れが全部取れるはずもなく、生地とクリームが中途半端に顔の皮膚に張り付いたままだ。
残りのマーガレットやフレドリカ、エリス、国王、最後にレオの顔を引っ張り出し、台拭きで顔をきれいにした後、床に寝かせた。
レオはかなりのスピードで口から料理を吸っていて大丈夫そうだったため、助けるのは一番最後にしておいた。後は近いところから順に1人ずつだ。
正直いえば、この場の全員が「そんなことをしている場合じゃないのに」と心を一つにした。
でも、このままでは窒息で死んでしまうところだった。
心のなかで「助かった」と安堵する面々。
ミラにサプライズを仕掛けようとして中途半端に料理を皿に残し、デザートにも手を付けていなかったのが災いした。
それから、フローラが死にかけた理由は、相手への気づかいのせいだ。
特にフローラは悲惨だった。
ケーキだけは切り分ける予定だったのか、ホール単位でテーブルの上にあり、目の前に引き寄せた。
ミラが食べる様子を見ながら、使用人ではなく自分の手でケーキを切ってあげようとし、その後すぐに顔が埋まった。
***
ミラはその場で立ち尽くし、麻痺回復ポーションを両手に持って、悩む素振りをした。
1本はミラがさっき飲んだ。
助けるにしても痺れたままでは動きが悪くなるためだ。
助けを求められた瞬間にはポーションを飲んでしまっていた。
床にはポーションのビンが転がっている。
(いまは非常時だから、戦力的に強いレオ様を先に? でも頭脳的な指示を仰ぎたいならフローラ様やマーガレット様よね?)
ミラはポーションを見比べて、床で寝ている面々を見比べた。
料理を顔につけた状態で必死に空気を吸っている。
「もう仕方ないわよね……」
本当は、前回のような魔人が襲ってきたときのために、この残り少ない薬草は使いたくなかった。
たが、この状況ではそうも言っていられないのだ。
ミラは、国王とレオにポーションを飲ませて、フローラとマーガレットの女性陣には薬草を使った。
女性の方が呼吸が苦しそうで疲弊が大きかったのか、回復効果もある薬草のほうを回すことにした。
そのため、手持ちの薬草が5枚から1枚に減ってしまうことになる。
男性陣には、薬草を節約させてもらった。
「どうですか?」
1人ずつ口元に運んで飲ませた。
ビンの先を口内に入れて、流し込んだ。
男性陣はこれで大丈夫なはずだ。
次は女性陣。
薬草は上手く咀嚼して食べられそうになかったようなので、ミラが自分で口に入れた後に、噛み砕いた。
そのまま口移しで飲ませた。
フローラが起き上がる。
「これは……」
薬草の効能に驚いたのか、元気になったいつものフローラの声だ。
疲労も回復していた。
顔の汚れが気になるのか、ときおり唇に手を当てて、人指し指で付けたり、離したりする謎の行動を始めた。
顔色は汚れでよく見えないが、どうやら体調も大丈夫そうだ。
他の面々も起き上がった。
「これは一体……」
母親のマーガレットは周囲を見回し、自分の体を見下ろした。
それらを交互に見比べて、驚いた表情をする。
「すいません。口の方は後でゆすいで下さいね」
「ええ、そうするわ」
ミラは自分の口についた汚れをテーブルに置いてある別のふきんで拭いた。
薬草を口から流し込む際に、誰がどんな味の料理に顔を突っ込んだのかわかる。
ふと、ミラは、マーガレットが顔を動かす様子見ていた。
そのとき、食事の汚れで表面が変に癒着して、絵画のようになっていた。
「あと……顔も。ぷっ」
この緊張した場面で絶対に笑ってはいけないと思い、口を抑えたのだ。
マーガレットはミラを見て、笑っていることに気付いた。
「ミラさん、そんなにおかしいなら笑ってもよいのですよ? ミラさんを罪に問うことはありません。とはいえ、この状況で笑っていられないのも事実ですけど」
各員は、その手で護衛たちを部屋の隅に寝かせて、呼吸ができるように仰向けにした。
その後、全員が中央に集まって、状況を整理するための会議をすることにした。
***
話し始めたのはマーガレットだった。
「一体、どうなっているのでしょうね。もう、この状況がありえないわ」
それにフローラが返した。
王家の中でも頭脳や分析に優れるのか、この2人が自然に議論を始めた。
レオや姉妹たちはそういう離しが苦手なのか、特に姉妹の2人は少し距離をとって、話が難しくなりそうだと目をすぼめているだけだ。それでも不安は感じているのか、周囲をキョロキョロ見る。
しかし、ミラが視界に入ると、少しだけ睨まれたような視線を感じて、母親の方に視線が戻っていった。三女のフレドリカの謎の行動だった。
麻痺は解けたはずなのに、身体が震えていて、一番この場で不自然なのは誰かと聞かれれば、おそらくフレドリカと誰もが答えるだろう。
「そうですよね……。王家の食事に毒を盛るなんて、絶対にありえないことですし、物理的に不可能なはずです」
その不自然な様子を無視してフローラは母親と話を進めていた。
内容からすると、深海クラゲについても情報を共有していたようだ。
ミラはとりあえず、フレドリカに意識を向けるのを辞めて、一緒に今回の件を考えることにする。
意識は向けていなくても声が聞こえていれば内容はいつでも思い出せる。
だが、ミラには話の内容そのものがわからないことも多かった。
マーガレットがフローラの疑問に答える。
「不可能なはずだった、とするなら? 何か国家システムの穴をつく、裏技を使われたのかも知れないわ」
「そのようなものがあるのでしょうか?」
フローラは純粋に疑問になったことを聞いた。
「私が知る限りないわ。でも、敵は人間を魔人に変えるのよ? 現代では普通に知りえない知識を使ってね。何か裏技的な手段を知っていてもおかしくないわよね」
「敵はやはりバイレンス家ですよね?」
「この状況だと間違いないわ」
その会話を聞いていて、ミラはおずおずと右手を上げた。
「あの、会話の腰を折ってしまうのですけれど、なぜ毒を盛ることができないのでしょうか?」
フローラと母親のマーガレットは互いに目を合わせて、それから頷いた。
「ミラちゃんは知らないですよね。王家ってのは食事のリスクが一番高いので、この国では以前からずっと食事のできる工程全てに魔法でスクリーニングをかけているんです。毒を盛ったりすると、その食事は魔法で検疫されて、このテーブルには出せない仕組みなんです。というよりも、このシステムを物理的に破ることはできません」
「なるほど……? 物理的に無理というのは?」
ミラは半分納得したという声色で、後で細かいことは調べることにした。
時間があるのかわからないため、とりあえず説明を進めてもらうのだ。
「まず、物理的には毒を入れられません。食材、調理の段階、一度できた食事、これらは、人が手を加えられない制約が働くんです。どんなにすごい肉体強化の人でも、一定の距離まで近づくと手や物が動かなくなるんです。毒を振りかけるなどもできなくて。だから、毒を入れるってのがありえないんです」
「そういうことでしたか……。ところで、誰も襲ってきませんね?」
「……そうみたいですね。どういうことでしょうか?」
ミラとフローラは2人して首を傾げた。
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