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#25 地味系ヒロインが眼鏡を外した瞬間、クラスがざわついた件
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翌日の昼休み。
文化祭準備が本格的に始まった。
一日かけて周が春藤を説得し、「メイドと執事がファンサをしてくれる大正浪漫の純喫茶風の店内でスタバみたいなメニューを出す」ことにしたらしい。
周の苦労が窺い知れる。
「じゃあ、今日から準備を始めます!大丈夫!みんなでやればあっという間に終わるから!」
教室の前で春藤が、いつにも増してキビキビと指示を出す。
「接客やりたい人ー?」
春藤が言うと、クラスからバラバラと手が上がった。
その後も、装飾、広報、庶務、と役割が決まっていく。
「それじゃあ、最後、調理!やりたい人!」
何人かの手が上がり、その中にひまりも含まれていた。
「さて……まだ決まってない人は――」
春藤が教室全体を見回し、俺と目が合った。
「兎山くん、何かやってみたいのある?」
「裏方なら、なんでも」
「そしたら料理はできる?人数が少ないから入ってくれると助かる!」
「できる」
「ありがとう!」
春藤が笑顔で頷く。
厨房なら目立たないし、表に立たない分面倒なこともないだろう。
そう思っていたのに、調理担当は家庭科室にまとめて連れて行かれた。
「今から、テストをします」
殺し合いでも始めるのかといった雰囲気で、春藤が言った。
「聞いてないぞ!」と、俺のように流れで調理班になった主に男子から野次が飛ぶが、春藤は気にしない。
「最低限の料理ができることを確認するだけ。文化祭で集団食中毒を発生させるわけにはいかないの」
春藤が指を鳴らすと、周が下僕のように調理台にスーパーの袋を置いた。
中には野菜や卵が入っている。
「課題は、各自、この材料で一品作ること」
「目玉焼きとかでもいいの?」
「もちろん。料理と認識できるものなら何でもいい」
春藤の言葉に、生徒たちは安心して気が抜けた様子だった。
ひまりは楽しそうに野菜を選んでいる。
俺は――目玉焼きは完成した姿はわかるが、そこに至るまでの過程は知らない。
「周」
「んー?なんだよ?類、料理できるのか?」
「できないこともない」
「その自信はどこから湧いてくるんだよ……そしたら、サラダとかにすれば?野菜切って並べるだけでオッケーだし」
「わかった」
ひまりの真似をして人参を選び、俺は包丁を手に取った。
まな板の前で包丁を構えると、もう普通に料理ができる人間になった気がしてくる。
刃物の使い方なら心得ているし、簡単だ。
シャッ。
包丁を振るう。
ゴトリ。
調理台から重い音がした。
どうしたのかと見てみると、分厚い木のまな板が剣筋に沿って真っ二つに切れている。
これは、切れてはいけないものではないのか。
「周」
「今度はなんだよ」
俺は答えずに、周に包丁を渡した。
「え?何……?あ!お前、まな板壊したのか!」
「俺は何もしてない」
「何もしてないのに壊れるわけないだろ!」
周ともめていると、春藤が近づいてきた。
「兎山くん、料理できないの?」
「そんな次元じゃねーよ。まな板ぶっ壊した」
周が呆れた顔で説明する。
「大丈夫!ギャップ萌えって感じ!どうせ学校の備品だし」
春藤は全く悪気なく笑った。
そのおおらかさに救われたが、直後に春藤は真面目な顔に戻る。
「でも、調理班はクビ」
「……クビか」
「うん、兎山くん、占い班」
「占い……?」
「そう、役割が余った人が入る班。だけど、兎山くんならリーダー任せられるでしょ!」
春藤はそう言って、調理室の一角を示した。
俺と同じように調理班をクビになった生徒が数人集まっていて、陰の気が漂っていた。
俺は大人しくそこに並ぶ。
「春藤さん、できました……」
調理を続けていたひまりが、皿を片手に春藤を呼ぶ。
綺麗な焼き色の玉子焼きが乗っていた。
「わー!強羅さん、料理めっちゃ上手だね!これ、人参入ってるの?」
「あの、お家でよく採れるから……」
「普段から料理やってるでしょ。この短時間ですごいよ!」
「あ、ありがとうございます……」
春藤に褒められて、ひまりは頬を赤くしていた。
ひまりは朝から生の人参を齧っているイメージがあったが、料理が上手らしい。
「そしたら、強羅さんは調理班を卒業だね」
「…………卒業?」
「うん!強羅さんは調理班じゃなくて接客班で!」
それは、クビを言い換えただけのような気がする。
日本語とは不思議な言語だ。
「で、でも、わたし……!あの、接客とか無理だから……」
ひまりが泣きそうな声を出す。
「……強羅、地味だから無理でしょ」
女子の一人が吐き捨てるように言ったのが聞こえた。
未だひまりにつらく当たっているグループの一人だ。
ひまりにもその声が届いて、ビクリと小さく震える。
「うん、わたし、向いてないよ……」
女子を逆なでしないように、ひまりは穏便に下がろうとした。
しかし、春藤はそう言った女子を見て、不思議そうに尋ねた。
「なんで?強羅さん、めっちゃかわいいじゃん」
「あの……」
「ほら!眼鏡外すと超美少女!よく見なって!」
「は、春藤さん……!眼鏡返して……」
春藤の圧はもはや暴力だ。
傍から見ていてイジメでは、と思ったが、ひまりの悪口を言った女子たちは、眼鏡を外したひまりを見て、そわそわとし出していた。
俺は女子たちの様子を観察していた。
嫉妬と羨望が入り混じった表情。
認めたくないが、否定もできない――そんな複雑な感情が見て取れる。
ひまりは、本来なら居るだけで目立つ存在だ。
ただ、自分からそれを隠しているだけで。
「まぁ……別に?確かに?そこそこ可愛い方だとは思うけど……」
女子は認めたくなさそうに言ったが、その視線は完全にひまりに釘付けだった。
他の女子たちも、ひそひそと何かを囁き合っている。
「え、ちょっと待って……強羅さんって、こんな顔だったの……?」
「眼鏡マジックやばくない……?普通に可愛いじゃん……」
小さく漏れる声が、教室のあちこちから聞こえてくる。
ひまりへの評価が、リアルタイムで塗り替えられていく瞬間だった。
「そこそこ?!激かわでしょ!その辺のアイドルに負けてないよ!」
春藤が自信満々に言い切る。
「眼鏡、返してぇぇ……」
「強羅さん、売り上げに貢献して!ね!お願い!」
「う、うん……わかった……」
ようやく眼鏡を返してもらえたひまりは、抵抗する気力もなくなった様子で頷いた。
ひまりは泣きそうな表情で立ち尽くしていて気になったが、俺は何も言えなかった。
俺自身も、占いという未知の領域に放り込まれたばかりだ。
文化祭準備が本格的に始まった。
一日かけて周が春藤を説得し、「メイドと執事がファンサをしてくれる大正浪漫の純喫茶風の店内でスタバみたいなメニューを出す」ことにしたらしい。
周の苦労が窺い知れる。
「じゃあ、今日から準備を始めます!大丈夫!みんなでやればあっという間に終わるから!」
教室の前で春藤が、いつにも増してキビキビと指示を出す。
「接客やりたい人ー?」
春藤が言うと、クラスからバラバラと手が上がった。
その後も、装飾、広報、庶務、と役割が決まっていく。
「それじゃあ、最後、調理!やりたい人!」
何人かの手が上がり、その中にひまりも含まれていた。
「さて……まだ決まってない人は――」
春藤が教室全体を見回し、俺と目が合った。
「兎山くん、何かやってみたいのある?」
「裏方なら、なんでも」
「そしたら料理はできる?人数が少ないから入ってくれると助かる!」
「できる」
「ありがとう!」
春藤が笑顔で頷く。
厨房なら目立たないし、表に立たない分面倒なこともないだろう。
そう思っていたのに、調理担当は家庭科室にまとめて連れて行かれた。
「今から、テストをします」
殺し合いでも始めるのかといった雰囲気で、春藤が言った。
「聞いてないぞ!」と、俺のように流れで調理班になった主に男子から野次が飛ぶが、春藤は気にしない。
「最低限の料理ができることを確認するだけ。文化祭で集団食中毒を発生させるわけにはいかないの」
春藤が指を鳴らすと、周が下僕のように調理台にスーパーの袋を置いた。
中には野菜や卵が入っている。
「課題は、各自、この材料で一品作ること」
「目玉焼きとかでもいいの?」
「もちろん。料理と認識できるものなら何でもいい」
春藤の言葉に、生徒たちは安心して気が抜けた様子だった。
ひまりは楽しそうに野菜を選んでいる。
俺は――目玉焼きは完成した姿はわかるが、そこに至るまでの過程は知らない。
「周」
「んー?なんだよ?類、料理できるのか?」
「できないこともない」
「その自信はどこから湧いてくるんだよ……そしたら、サラダとかにすれば?野菜切って並べるだけでオッケーだし」
「わかった」
ひまりの真似をして人参を選び、俺は包丁を手に取った。
まな板の前で包丁を構えると、もう普通に料理ができる人間になった気がしてくる。
刃物の使い方なら心得ているし、簡単だ。
シャッ。
包丁を振るう。
ゴトリ。
調理台から重い音がした。
どうしたのかと見てみると、分厚い木のまな板が剣筋に沿って真っ二つに切れている。
これは、切れてはいけないものではないのか。
「周」
「今度はなんだよ」
俺は答えずに、周に包丁を渡した。
「え?何……?あ!お前、まな板壊したのか!」
「俺は何もしてない」
「何もしてないのに壊れるわけないだろ!」
周ともめていると、春藤が近づいてきた。
「兎山くん、料理できないの?」
「そんな次元じゃねーよ。まな板ぶっ壊した」
周が呆れた顔で説明する。
「大丈夫!ギャップ萌えって感じ!どうせ学校の備品だし」
春藤は全く悪気なく笑った。
そのおおらかさに救われたが、直後に春藤は真面目な顔に戻る。
「でも、調理班はクビ」
「……クビか」
「うん、兎山くん、占い班」
「占い……?」
「そう、役割が余った人が入る班。だけど、兎山くんならリーダー任せられるでしょ!」
春藤はそう言って、調理室の一角を示した。
俺と同じように調理班をクビになった生徒が数人集まっていて、陰の気が漂っていた。
俺は大人しくそこに並ぶ。
「春藤さん、できました……」
調理を続けていたひまりが、皿を片手に春藤を呼ぶ。
綺麗な焼き色の玉子焼きが乗っていた。
「わー!強羅さん、料理めっちゃ上手だね!これ、人参入ってるの?」
「あの、お家でよく採れるから……」
「普段から料理やってるでしょ。この短時間ですごいよ!」
「あ、ありがとうございます……」
春藤に褒められて、ひまりは頬を赤くしていた。
ひまりは朝から生の人参を齧っているイメージがあったが、料理が上手らしい。
「そしたら、強羅さんは調理班を卒業だね」
「…………卒業?」
「うん!強羅さんは調理班じゃなくて接客班で!」
それは、クビを言い換えただけのような気がする。
日本語とは不思議な言語だ。
「で、でも、わたし……!あの、接客とか無理だから……」
ひまりが泣きそうな声を出す。
「……強羅、地味だから無理でしょ」
女子の一人が吐き捨てるように言ったのが聞こえた。
未だひまりにつらく当たっているグループの一人だ。
ひまりにもその声が届いて、ビクリと小さく震える。
「うん、わたし、向いてないよ……」
女子を逆なでしないように、ひまりは穏便に下がろうとした。
しかし、春藤はそう言った女子を見て、不思議そうに尋ねた。
「なんで?強羅さん、めっちゃかわいいじゃん」
「あの……」
「ほら!眼鏡外すと超美少女!よく見なって!」
「は、春藤さん……!眼鏡返して……」
春藤の圧はもはや暴力だ。
傍から見ていてイジメでは、と思ったが、ひまりの悪口を言った女子たちは、眼鏡を外したひまりを見て、そわそわとし出していた。
俺は女子たちの様子を観察していた。
嫉妬と羨望が入り混じった表情。
認めたくないが、否定もできない――そんな複雑な感情が見て取れる。
ひまりは、本来なら居るだけで目立つ存在だ。
ただ、自分からそれを隠しているだけで。
「まぁ……別に?確かに?そこそこ可愛い方だとは思うけど……」
女子は認めたくなさそうに言ったが、その視線は完全にひまりに釘付けだった。
他の女子たちも、ひそひそと何かを囁き合っている。
「え、ちょっと待って……強羅さんって、こんな顔だったの……?」
「眼鏡マジックやばくない……?普通に可愛いじゃん……」
小さく漏れる声が、教室のあちこちから聞こえてくる。
ひまりへの評価が、リアルタイムで塗り替えられていく瞬間だった。
「そこそこ?!激かわでしょ!その辺のアイドルに負けてないよ!」
春藤が自信満々に言い切る。
「眼鏡、返してぇぇ……」
「強羅さん、売り上げに貢献して!ね!お願い!」
「う、うん……わかった……」
ようやく眼鏡を返してもらえたひまりは、抵抗する気力もなくなった様子で頷いた。
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