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第四章 人神代理戦争 霹靂
二十六話 人神代理戦争 其の拾壱 竜殺帰還⑦
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ジークフリートの昂りに邪竜失墜混沌大剣が呼応する。
素質は十分、あとはその詠唱を唱えるだけ。
ジークフリートは両腕を広げ、迫る虚空の斬撃と地面に心躍らさせながら声を上げた。
「我が運命は壊滅! 至る終焉、来たる破壊者! 共鳴器・邪竜失墜混沌大剣よ! 我が運命の燈を贄に現せ! 新たなる姿を!」
邪竜失墜混沌大剣は地面に突き刺さっていたが主人に応えるために彼女の手元に飛んで行った。
後、数秒で地面に着き、斬撃も同様にジークフリートの肉体を切り裂こうとするもそれよりも早く邪竜失墜混沌大剣で弾こうとする。
邪竜失墜混沌大剣、それはかつて竜殺しを成した時から握っていたジークフリートの共鳴器。
圧縮されていたその姿を再び解き放つとジークフリート、彼女の手には灰色で片刃の大剣が握られていた。ジークフリートの身長を遥かに上回り、振おうとすれば体の重心が大剣が持って行ってしまうかの様な巨大で重厚感のある一振り。
それは剣と呼ぶにはあまりにも大きく分厚くそして、大雑把。
地面に落ちる寸前に、それを握りしめるとジークフリートは笑顔を見せた。
「竜殺しの真髄、やってやらぁ! 帰還者、その面、ひっペ返してやるよぉ!」
邪竜失墜混沌大剣 の第二共鳴解放による潜在能力の解放、ジークフリートの邪竜の血が覚醒する。
全ての血を破り、両腕には紅の血晶が生まれた。赤い爪は以前の大きさ無いものの腕として機能するには充分であり、邪竜失墜混沌大剣 が手に馴染む。
空気、それは自身の体を常に纏わりつく気体であり、ジークフリートの目は全て見抜いていた。
地面にぶつかる直前、ジークフリートは空気を蹴り上げた。階段がそこにあるかの様に軽やかに、駆け上げる。
「うおらぁよぉ!」
ジークフリートは帰還者の目の前に現れると立ち並ぶ高層ビルの中、その手に握る体験を振り回した。紫電の倭刀で帰還者はそれを防ぐも彼の体は空中で吹き飛ばされる。
ジークフリートの筋力にも上限があり、彼女の力強さはこれまでの鍛錬によるものであった。
しかし、今は違う。
邪竜の潜在能力が全開になった今、ジークフリートの筋力は限界を超越し、その一振りは必殺の一撃となる。
無量辺処の第二共鳴解放により、循環の能力の上限は伸びていた。
今の無量辺処は200%の邪竜失墜混沌大剣・邪竜滅殺すらも吸収可能な状態である。
だが、それを否定する様な重さ。
響かせる様な強さが、ジークフリートの一撃にはあった。
ビルに打ち付けられ、帰還者は口の中の血を吐き捨てると再び得物を構えた。
その瞬間、ジークフリートは目の前にいた。大剣を軽々と振るい、帰還者が打ち付けられていたビルを真っ二つに切り裂く。
大剣が振るわれた場所に挟まれているのは帰還者であり、吸収を持ってしても彼の体を再び次のビルへと叩きつけられた。
(強い。間違いなく、私を殺しに来ている)
ジークフリートに見下ろされながら、帰還者は考えた。
理解っていた。
その強さも、その気高さも、その全てを。
理解っていたからこそ、自分は彼女を倒さなければいけなかった。帰還者は迫るジークフリートと撃ち合うためにビルから離れると自然と宙に浮いているジークフリートの目の前に立つ。
「よお! まだまだ、元気そうだな! アルベール!」
「お前の方は随分とまぁ、必死そうだな」
「そりゃなぁ! お前を殺すにゃ必死になるわ!」
ジークフリートが大剣を向けると帰還者もまた、同様に倭刀の先を向けた。
「ならば、俺も同じだ。必死にお前を否定して、この戦争をモノにする」
素質は十分、あとはその詠唱を唱えるだけ。
ジークフリートは両腕を広げ、迫る虚空の斬撃と地面に心躍らさせながら声を上げた。
「我が運命は壊滅! 至る終焉、来たる破壊者! 共鳴器・邪竜失墜混沌大剣よ! 我が運命の燈を贄に現せ! 新たなる姿を!」
邪竜失墜混沌大剣は地面に突き刺さっていたが主人に応えるために彼女の手元に飛んで行った。
後、数秒で地面に着き、斬撃も同様にジークフリートの肉体を切り裂こうとするもそれよりも早く邪竜失墜混沌大剣で弾こうとする。
邪竜失墜混沌大剣、それはかつて竜殺しを成した時から握っていたジークフリートの共鳴器。
圧縮されていたその姿を再び解き放つとジークフリート、彼女の手には灰色で片刃の大剣が握られていた。ジークフリートの身長を遥かに上回り、振おうとすれば体の重心が大剣が持って行ってしまうかの様な巨大で重厚感のある一振り。
それは剣と呼ぶにはあまりにも大きく分厚くそして、大雑把。
地面に落ちる寸前に、それを握りしめるとジークフリートは笑顔を見せた。
「竜殺しの真髄、やってやらぁ! 帰還者、その面、ひっペ返してやるよぉ!」
邪竜失墜混沌大剣 の第二共鳴解放による潜在能力の解放、ジークフリートの邪竜の血が覚醒する。
全ての血を破り、両腕には紅の血晶が生まれた。赤い爪は以前の大きさ無いものの腕として機能するには充分であり、邪竜失墜混沌大剣 が手に馴染む。
空気、それは自身の体を常に纏わりつく気体であり、ジークフリートの目は全て見抜いていた。
地面にぶつかる直前、ジークフリートは空気を蹴り上げた。階段がそこにあるかの様に軽やかに、駆け上げる。
「うおらぁよぉ!」
ジークフリートは帰還者の目の前に現れると立ち並ぶ高層ビルの中、その手に握る体験を振り回した。紫電の倭刀で帰還者はそれを防ぐも彼の体は空中で吹き飛ばされる。
ジークフリートの筋力にも上限があり、彼女の力強さはこれまでの鍛錬によるものであった。
しかし、今は違う。
邪竜の潜在能力が全開になった今、ジークフリートの筋力は限界を超越し、その一振りは必殺の一撃となる。
無量辺処の第二共鳴解放により、循環の能力の上限は伸びていた。
今の無量辺処は200%の邪竜失墜混沌大剣・邪竜滅殺すらも吸収可能な状態である。
だが、それを否定する様な重さ。
響かせる様な強さが、ジークフリートの一撃にはあった。
ビルに打ち付けられ、帰還者は口の中の血を吐き捨てると再び得物を構えた。
その瞬間、ジークフリートは目の前にいた。大剣を軽々と振るい、帰還者が打ち付けられていたビルを真っ二つに切り裂く。
大剣が振るわれた場所に挟まれているのは帰還者であり、吸収を持ってしても彼の体を再び次のビルへと叩きつけられた。
(強い。間違いなく、私を殺しに来ている)
ジークフリートに見下ろされながら、帰還者は考えた。
理解っていた。
その強さも、その気高さも、その全てを。
理解っていたからこそ、自分は彼女を倒さなければいけなかった。帰還者は迫るジークフリートと撃ち合うためにビルから離れると自然と宙に浮いているジークフリートの目の前に立つ。
「よお! まだまだ、元気そうだな! アルベール!」
「お前の方は随分とまぁ、必死そうだな」
「そりゃなぁ! お前を殺すにゃ必死になるわ!」
ジークフリートが大剣を向けると帰還者もまた、同様に倭刀の先を向けた。
「ならば、俺も同じだ。必死にお前を否定して、この戦争をモノにする」
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