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第四章 人神代理戦争 霹靂
三十八話 人神代理戦争 其の弐拾弍 拳闘聖女①
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第二共鳴解放を成し、魂の視界を手に入れた聖処女であったが故に、その強襲に対して槍を挟んで防げた。
その槍を無視して、ミカは聖処女の肉体に拳を振り抜き、彼女を簡単に吹き飛ばす。
鋼の槍には穴が空いており、人の拳で空けられたなどを申したならば嘘であると笑われる筈の出来事をミカは簡単にやってのけた。
ミカの腕に青い炎が少し付着するとそこからそれは燃え上がるも痛みがないのか、そんなことで彼女は止まることなく二度目の拳が振り抜く。
二度、ミカの突きを受け、これまでヴィクターとの戦いで疲弊していた蓄積が来たのか聖処女は口から血を吐くも直ぐに得物を持ち直した。
「貴方が、聖処女? 初めまして、四護聖ミカ・イゾルデです。早速だけど倒させて頂きます」
そう言うと聖処女との距離を詰め、彼女の拳が翳された瞬間、彼女の視界が爆発した。
「爆ぜろ」
顔に爆発が直撃し、煙が立つとそれを良しとし聖処女は彼女の視界を遮っている間に、距離を取ろうとした。
「逃しませんよ」
爆発させたのはミカの顔の直前であり、距離が近ければ威力が上がる爆撃の最大火力を彼女には叩き込んだ筈である。
視界が遮られたからか、大雑把であるものの彼女の長い足は聖処女を捉えていた。
(なん、で?!)
驚愕と恐怖、止まるはずの攻撃に、いや、止まらざる得ない攻撃が効いていない。それは聖処女がヴィクターと戦った時とは違った脅威である。
ヴィクターは彼が持つ運命と共鳴器が生み出した戦法であり、彼を倒すと言うよりも止める方法はあった。
だが、ミカは違う。
炎は燃え、彼女の肉体を焼いているはずなのに止まらない、いや、止まることを知らない。
「何なんですか、貴方」
ミカを睨み付けながら聖処女は喋りかけると彼女は煙を払いのけ、手をグーパーとしながら答えた。
「何なのか、それは先ほどお伝えしましたが」
「そんなことを聞いてるのではありません。何なのですかその無茶苦茶な戦い方は。私は何故、二度も無茶苦茶な戦い方をする人と戦わなければならないのです」
聖処女は苛立ちを見せると彼女の騎士であるラヴァルを再度形造り、横に浮かせた。
共鳴器・愛染、その本質は慈愛。相手に与える燃える様な愛を渡し、自身の体をそれで焼く。
第二共鳴解放ではその炎が青く染まり、相手に幻術をかける。
その幻術は相手が見たい存在、思い出、記憶を呼び起こすもので、相手をその幸せな中で燃やす攻撃であった。
ミカはその炎に何度か焼かれていた。
そして、彼女の目には幾度も幼き頃の思い出、亡き両親の姿、それらが目の前に映った。
だが、ミカはそんな幻覚で躊躇わず、迷わない。強力な幻術にかけられようとも彼女は自分が決めたら止まらない。
自分が一番、四護聖の中で才能が無いと思い込んでいた。それは劣等感から来るものではなく、他の三人に対しての尊敬の念から来るものであり、自身の肉体に対してとある強迫観念を課していた。
一度決めたら、必ずやり切る。
ジータ、グラン、シンク、三人の様に運命を上手く扱える訳でもなく、極めれる物がない。ミカは特出すべき物が何もないと迷った頃、彼女はそんな中、出会った。
努力で幾らでも伸ばすことが出来る自分だけの物、そう、筋肉と。
視界を遮られ様が、脳内に幻覚が見え様が、鍛え上げた筋肉に命じた指令はミカが考え無くても動く。
「ふふ、聖処女は面白いですね。なら、もっと無茶苦茶な戦い方を見せてあげますよ。ミレニアム王国四護聖ミカ・イゾルデ」
片腕を前にし、今にも踏み込もうとするミカを見て、聖処女は怒りをぶつけるために声を荒げた。
「そのしたり顔、最後まで貫けますかね? 廃棄孔三席聖処女。貴方に祈りを」
その槍を無視して、ミカは聖処女の肉体に拳を振り抜き、彼女を簡単に吹き飛ばす。
鋼の槍には穴が空いており、人の拳で空けられたなどを申したならば嘘であると笑われる筈の出来事をミカは簡単にやってのけた。
ミカの腕に青い炎が少し付着するとそこからそれは燃え上がるも痛みがないのか、そんなことで彼女は止まることなく二度目の拳が振り抜く。
二度、ミカの突きを受け、これまでヴィクターとの戦いで疲弊していた蓄積が来たのか聖処女は口から血を吐くも直ぐに得物を持ち直した。
「貴方が、聖処女? 初めまして、四護聖ミカ・イゾルデです。早速だけど倒させて頂きます」
そう言うと聖処女との距離を詰め、彼女の拳が翳された瞬間、彼女の視界が爆発した。
「爆ぜろ」
顔に爆発が直撃し、煙が立つとそれを良しとし聖処女は彼女の視界を遮っている間に、距離を取ろうとした。
「逃しませんよ」
爆発させたのはミカの顔の直前であり、距離が近ければ威力が上がる爆撃の最大火力を彼女には叩き込んだ筈である。
視界が遮られたからか、大雑把であるものの彼女の長い足は聖処女を捉えていた。
(なん、で?!)
驚愕と恐怖、止まるはずの攻撃に、いや、止まらざる得ない攻撃が効いていない。それは聖処女がヴィクターと戦った時とは違った脅威である。
ヴィクターは彼が持つ運命と共鳴器が生み出した戦法であり、彼を倒すと言うよりも止める方法はあった。
だが、ミカは違う。
炎は燃え、彼女の肉体を焼いているはずなのに止まらない、いや、止まることを知らない。
「何なんですか、貴方」
ミカを睨み付けながら聖処女は喋りかけると彼女は煙を払いのけ、手をグーパーとしながら答えた。
「何なのか、それは先ほどお伝えしましたが」
「そんなことを聞いてるのではありません。何なのですかその無茶苦茶な戦い方は。私は何故、二度も無茶苦茶な戦い方をする人と戦わなければならないのです」
聖処女は苛立ちを見せると彼女の騎士であるラヴァルを再度形造り、横に浮かせた。
共鳴器・愛染、その本質は慈愛。相手に与える燃える様な愛を渡し、自身の体をそれで焼く。
第二共鳴解放ではその炎が青く染まり、相手に幻術をかける。
その幻術は相手が見たい存在、思い出、記憶を呼び起こすもので、相手をその幸せな中で燃やす攻撃であった。
ミカはその炎に何度か焼かれていた。
そして、彼女の目には幾度も幼き頃の思い出、亡き両親の姿、それらが目の前に映った。
だが、ミカはそんな幻覚で躊躇わず、迷わない。強力な幻術にかけられようとも彼女は自分が決めたら止まらない。
自分が一番、四護聖の中で才能が無いと思い込んでいた。それは劣等感から来るものではなく、他の三人に対しての尊敬の念から来るものであり、自身の肉体に対してとある強迫観念を課していた。
一度決めたら、必ずやり切る。
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努力で幾らでも伸ばすことが出来る自分だけの物、そう、筋肉と。
視界を遮られ様が、脳内に幻覚が見え様が、鍛え上げた筋肉に命じた指令はミカが考え無くても動く。
「ふふ、聖処女は面白いですね。なら、もっと無茶苦茶な戦い方を見せてあげますよ。ミレニアム王国四護聖ミカ・イゾルデ」
片腕を前にし、今にも踏み込もうとするミカを見て、聖処女は怒りをぶつけるために声を荒げた。
「そのしたり顔、最後まで貫けますかね? 廃棄孔三席聖処女。貴方に祈りを」
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