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第五章 人神異界最終決戦
十六話 人神異界最終決戦 其の拾陸
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ロキが振るっていた大鎌は槍の形をしており、それはかつて自身の兄とされていた神、オーディンが持っていた神槍であった。
神器自体に能力はなく、神が扱うのに適した武器、それこそが神器であり、それ以上でもそれ以下でもない。ただ、神技の能力をもっとも引き出すことが出来るものこそが神器であり、今この瞬間、最も力を発揮できるであろうタイミングでロキは終演の切り札を取り出した。
槍はすぐに大鎌の形に戻り、大雑把に振り回すとナナシが振るっていた魂の世界の救世親愛へと打つけ、弾き返す。その瞬間、空いた隙を狙い、バサラが涅槃静寂から斬撃を放ち、それに対応しようと自身のロキの位置を入れ替えるためにパチリと指を鳴らした。
バサラの一撃はロキにぶつかりそうになると彼はそれを大鎌で弾き、笑いながら声を上げた。
「危ないだろう! バサラ!」
「そっちもだ!」
言い合いながらも彼らの視線の先はナナシを捉えており、彼女はバサラ達が踏み込むと同時に刻もうと救世真愛と救世親愛を構えた。ただ、そこにいるのはその二人のみならず、もう二人、ジータと帰還者がナナシの背に襲いかかった。
「白の終焉機構、黒の殺戮機構、起動」
二振りの共鳴器、その全力解放。
ナナシは今、背後、若しくは目の前の二人を切り裂こうと救世真愛と救世親愛の両方を現実と魂の世界に顕現させ、その刃を振るう。
「救世乃霧雨」
ナナシが名をつけるは救世真愛と救世親愛の斬撃雨。放ったのは帰還者とジータの二人の方向、その一切を切り捨てるために救世の太刀を振い続ける。
バサラはナナシがジータに刃を向けたこと怒りを覚えるもそこで生まれた隙を怒りによって逃すことはなく、漆黒の刃を携え、疾走した。ロキもまた、そのチャンスを逃さんと距離を詰めた。
詰めたと同時に無防備にさらされたナナシの体を目掛けて二人の太刀が振るわれる。
「魂の防御機構、起動」
バサラとロキが放った一撃を魂を護るはずの防御が全力解放により、現実にも作用するとガキンと音を立て、それらは弾かれてしまう。
「ク、ソ!」
「立て直すよ、バサラ!」
「だけど、ジータが!」
斬撃雨は今だに止まらず、そこには辺り一体全てを更地にしてしまおうと容赦無く斬撃は放たれ続けた。そこに生きる者は要らないと言い張ろうとする様にナナシの限界が来るまで終わりは訪れない。
「ジータ!!!!!!!!」
叫びながらバサラはどうにかして止めようと世界を断つ斬撃を放とうとするがそれよりも早く雨は止むと同時にその砂埃を立て、辺りに吹き荒れた。
「残り、二人」
ナナシはバサラとロキに目を向けると彼らを殺すために再生魔術を使用し、息を整えた。バサラに切られた腕と帰還者に削られた肩は再生されずとも魂の形は万全まで戻すと両手を前にして救世真愛を振るおうとする。
その時、背後から感じ取った自分が危険視していた存在、その気配を感じ取った。帰還者同様、ナナシが自分へと迫り来るであろうこの世界を滅ぼすために呼び出した邪竜。
竜殺しジークフリート。その気配に視線が惹きつけられるかの様に背後を振り向くと彼女が孕みし、邪竜と人の魂がそこにはあった。
だが、ナナシの目に映るのは邪竜の主人ではない。魂の輪郭にはハッキリと邪竜はあるものの新たな主人が君臨していた。
「あはは! そこまでするとら思わなんだ! そんなに私に勝ちたいかい! 帰還者!」
ナナシは先ほどまでのつまらなそうな表情から一気に笑顔を取り戻し、その双眸は邪竜と交じりし帰還者をハッキリと捉えた。
綺麗な白髪は黒と混じり、欠損した片腕は鱗の様な物に覆われながらも再生し、背中には自身の血で生み出したマントを羽織っている。帰還者の背中にはジータが守られており、彼女はマントの中から姿を現すと邪竜と混じった彼を見て、口を開いた。
「ありがとう、その、」
「礼は良い。全員畳み掛けろ! 今が好機! これを逃せば、次は無いぞ!」
帰還者はそう言うと自身の血で生み出せしマントを変化させ、翼の様にし、ナナシに目掛けて突進する。高速の突進を救世真愛により、防ぐも彼女は空高く舞い上がるとそれに対して帰還者は容赦無く無量辺処を叩きつけた。
神器自体に能力はなく、神が扱うのに適した武器、それこそが神器であり、それ以上でもそれ以下でもない。ただ、神技の能力をもっとも引き出すことが出来るものこそが神器であり、今この瞬間、最も力を発揮できるであろうタイミングでロキは終演の切り札を取り出した。
槍はすぐに大鎌の形に戻り、大雑把に振り回すとナナシが振るっていた魂の世界の救世親愛へと打つけ、弾き返す。その瞬間、空いた隙を狙い、バサラが涅槃静寂から斬撃を放ち、それに対応しようと自身のロキの位置を入れ替えるためにパチリと指を鳴らした。
バサラの一撃はロキにぶつかりそうになると彼はそれを大鎌で弾き、笑いながら声を上げた。
「危ないだろう! バサラ!」
「そっちもだ!」
言い合いながらも彼らの視線の先はナナシを捉えており、彼女はバサラ達が踏み込むと同時に刻もうと救世真愛と救世親愛を構えた。ただ、そこにいるのはその二人のみならず、もう二人、ジータと帰還者がナナシの背に襲いかかった。
「白の終焉機構、黒の殺戮機構、起動」
二振りの共鳴器、その全力解放。
ナナシは今、背後、若しくは目の前の二人を切り裂こうと救世真愛と救世親愛の両方を現実と魂の世界に顕現させ、その刃を振るう。
「救世乃霧雨」
ナナシが名をつけるは救世真愛と救世親愛の斬撃雨。放ったのは帰還者とジータの二人の方向、その一切を切り捨てるために救世の太刀を振い続ける。
バサラはナナシがジータに刃を向けたこと怒りを覚えるもそこで生まれた隙を怒りによって逃すことはなく、漆黒の刃を携え、疾走した。ロキもまた、そのチャンスを逃さんと距離を詰めた。
詰めたと同時に無防備にさらされたナナシの体を目掛けて二人の太刀が振るわれる。
「魂の防御機構、起動」
バサラとロキが放った一撃を魂を護るはずの防御が全力解放により、現実にも作用するとガキンと音を立て、それらは弾かれてしまう。
「ク、ソ!」
「立て直すよ、バサラ!」
「だけど、ジータが!」
斬撃雨は今だに止まらず、そこには辺り一体全てを更地にしてしまおうと容赦無く斬撃は放たれ続けた。そこに生きる者は要らないと言い張ろうとする様にナナシの限界が来るまで終わりは訪れない。
「ジータ!!!!!!!!」
叫びながらバサラはどうにかして止めようと世界を断つ斬撃を放とうとするがそれよりも早く雨は止むと同時にその砂埃を立て、辺りに吹き荒れた。
「残り、二人」
ナナシはバサラとロキに目を向けると彼らを殺すために再生魔術を使用し、息を整えた。バサラに切られた腕と帰還者に削られた肩は再生されずとも魂の形は万全まで戻すと両手を前にして救世真愛を振るおうとする。
その時、背後から感じ取った自分が危険視していた存在、その気配を感じ取った。帰還者同様、ナナシが自分へと迫り来るであろうこの世界を滅ぼすために呼び出した邪竜。
竜殺しジークフリート。その気配に視線が惹きつけられるかの様に背後を振り向くと彼女が孕みし、邪竜と人の魂がそこにはあった。
だが、ナナシの目に映るのは邪竜の主人ではない。魂の輪郭にはハッキリと邪竜はあるものの新たな主人が君臨していた。
「あはは! そこまでするとら思わなんだ! そんなに私に勝ちたいかい! 帰還者!」
ナナシは先ほどまでのつまらなそうな表情から一気に笑顔を取り戻し、その双眸は邪竜と交じりし帰還者をハッキリと捉えた。
綺麗な白髪は黒と混じり、欠損した片腕は鱗の様な物に覆われながらも再生し、背中には自身の血で生み出したマントを羽織っている。帰還者の背中にはジータが守られており、彼女はマントの中から姿を現すと邪竜と混じった彼を見て、口を開いた。
「ありがとう、その、」
「礼は良い。全員畳み掛けろ! 今が好機! これを逃せば、次は無いぞ!」
帰還者はそう言うと自身の血で生み出せしマントを変化させ、翼の様にし、ナナシに目掛けて突進する。高速の突進を救世真愛により、防ぐも彼女は空高く舞い上がるとそれに対して帰還者は容赦無く無量辺処を叩きつけた。
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