9 / 18
間章1 平民ですが、王子様に溺愛されて困っています
1
しおりを挟む
いつかどこか、遠い国。大国の宮中で。
「フィリップ、私……」
泣きじゃくる、女が一人。綺麗な茶髪、白い肌。大きな目には沢山の涙。
「どうしたんだ! セイラ」
堅物王子が心を開いた、唯一無二の平民少女。
「エカチェリーナ様が……」
背中を押したのは、事もあろうに王子の婚約者だそうで……。運が悪ければ、川に溺れて死んでいた。少女は呟く。
「ごめんなさい。私が宮中に入り込んじゃったから……」
「いや、君のせいではないさ。」
堅物王子は慰める。婚約者にさえ見せたことのない微笑みで。
「エカチェリーナを呼び出せ。」
渋い顔の堅物王子、婚約者を呼び出した。しかも時間は夜遅く。
「お前、セイラを殺そうとしたな……?」
堅物王子、詰め寄るも、
「そのようなことはしていません!」
もちろん、婚約者は即否定するが、
「うるさい! セイラに嫉妬して命を狙うとは……」
堅物王子はぽつりと呟く。
「待って、なんのこと!?」
食い下がるは、婚約者改め悪女。
「とぼけるな!」
鳴り響くは、王子の怒声。それを覗き見る、純真無垢な平民少女。
そこからは、流れるように事が進む。悪女は断罪され流刑に。そして、見事に王子と真実の愛を育んだ平民少女は、堅物王子と結ばれる……筈だった。
「フィリップ、私……」
泣きじゃくる、女が一人。綺麗な茶髪、白い肌。大きな目には沢山の涙。
「どうしたんだ! セイラ」
堅物王子が心を開いた、唯一無二の平民少女。
「エカチェリーナ様が……」
背中を押したのは、事もあろうに王子の婚約者だそうで……。運が悪ければ、川に溺れて死んでいた。少女は呟く。
「ごめんなさい。私が宮中に入り込んじゃったから……」
「いや、君のせいではないさ。」
堅物王子は慰める。婚約者にさえ見せたことのない微笑みで。
「エカチェリーナを呼び出せ。」
渋い顔の堅物王子、婚約者を呼び出した。しかも時間は夜遅く。
「お前、セイラを殺そうとしたな……?」
堅物王子、詰め寄るも、
「そのようなことはしていません!」
もちろん、婚約者は即否定するが、
「うるさい! セイラに嫉妬して命を狙うとは……」
堅物王子はぽつりと呟く。
「待って、なんのこと!?」
食い下がるは、婚約者改め悪女。
「とぼけるな!」
鳴り響くは、王子の怒声。それを覗き見る、純真無垢な平民少女。
そこからは、流れるように事が進む。悪女は断罪され流刑に。そして、見事に王子と真実の愛を育んだ平民少女は、堅物王子と結ばれる……筈だった。
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
5年経っても軽率に故郷に戻っては駄目!
158
恋愛
伯爵令嬢であるオリビアは、この世界が前世でやった乙女ゲームの世界であることに気づく。このまま学園に入学してしまうと、死亡エンドの可能性があるため学園に入学する前に家出することにした。婚約者もさらっとスルーして、早や5年。結局誰ルートを主人公は選んだのかしらと軽率にも故郷に舞い戻ってしまい・・・
2話完結を目指してます!
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました
雨宮羽那
恋愛
結婚して5年。リディアは悩んでいた。
夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。
ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。
どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。
そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。
すると、あら不思議。
いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。
「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」
(誰ですかあなた)
◇◇◇◇
※全3話。
※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる