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第4章 辿り着いた王子様
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もういい加減頭にくる。何かあればすぐ色仕掛けしてこようとするこの女が、気持ち悪くて仕方がない。流石にすぐに気付くだろうと、ずっと素を出し続けいたのに、これがまた気付かない。この女の想い人は、一体誰なんだ……太郎の頭の中で、色んな感情がない交ぜになる。
「意味わかんない事言わないでよ!」
途端に、目の前の女は声を張り上げる。化けの皮が、ようやく剥がれた。
「だーかーらー、俺はフィリップじゃないの。」
今まで、フィリップに親しい者は、多少取り繕っていても、揃いも揃ってこれが本物の『フィリップ』でないことに安堵した。それは、長年の付き合いによるもの。互いを大切にし合っていた親友たち、想い合っていた恋人は、その異変にすぐ気づいた。というか、そうでなくても気付くだろう。流石に太郎とフィリップでは、人格が違いすぎる。
「お前さあ、何見てたわけ? フィリップ、こんなキャラなの?」
顔を真っ赤にするセイラは、身体をわなわな震わせている。羞恥というより、
「王子様って設定しか無かったんだろ?」
「うるさいっ!」
怒りのように見える。ガキだ。太郎は思う。自分の玩具を取られたガキ。実年齢が幾つかは知らないが、その割に、ソッチ方面の知識にはやけに長けている。クソみたいなマセガキといったところか。
「お前さあ、もしかして、その手の女が男にモテるって思ってる?」
「……」
太郎はそこに、追い討ちをかけていく。情容赦は微塵もない。
「止めといたほうがいいよ、ソレ……案外嫌われるしさあ……」
つらつらと、まあよくもこんなに相手の悪口が出るものだ。自分でも感心する。
「いちいち身体で自分の言うこと聞かせるそのクセ、止めたほうがいいよ? タダの尻軽女にしか見えないぞ!」
「……」
セイラは、ただただ震えている。その表情は、段々と憎悪に変わっていく。
「あとさ、」
ここまで来たら、こちらとて止められない。散々、人様の身体と心をいいように弄んできたんだ。それなりの報いは受けてもらって良いんじゃないかと思う。
「フィリップ、お前のこと嫌いだったみたいだよ?」
最後の最後でトドメを刺す。流石に、元気がなくなったかと思った瞬間、
「……い」
「……へ?」
セイラが何か呟く。
「うるさいうるさい!」
そうして、セイラは手を振り上げると、
「……っ!」
フィリップの前に人影が飛び出す。流石の太郎も、これには慌てる。
「大丈夫か?」
「……何で」
そこには、綺麗な瞳でセイラを見上げる、エカチェリーナの姿があったのだ。
「意味わかんない事言わないでよ!」
途端に、目の前の女は声を張り上げる。化けの皮が、ようやく剥がれた。
「だーかーらー、俺はフィリップじゃないの。」
今まで、フィリップに親しい者は、多少取り繕っていても、揃いも揃ってこれが本物の『フィリップ』でないことに安堵した。それは、長年の付き合いによるもの。互いを大切にし合っていた親友たち、想い合っていた恋人は、その異変にすぐ気づいた。というか、そうでなくても気付くだろう。流石に太郎とフィリップでは、人格が違いすぎる。
「お前さあ、何見てたわけ? フィリップ、こんなキャラなの?」
顔を真っ赤にするセイラは、身体をわなわな震わせている。羞恥というより、
「王子様って設定しか無かったんだろ?」
「うるさいっ!」
怒りのように見える。ガキだ。太郎は思う。自分の玩具を取られたガキ。実年齢が幾つかは知らないが、その割に、ソッチ方面の知識にはやけに長けている。クソみたいなマセガキといったところか。
「お前さあ、もしかして、その手の女が男にモテるって思ってる?」
「……」
太郎はそこに、追い討ちをかけていく。情容赦は微塵もない。
「止めといたほうがいいよ、ソレ……案外嫌われるしさあ……」
つらつらと、まあよくもこんなに相手の悪口が出るものだ。自分でも感心する。
「いちいち身体で自分の言うこと聞かせるそのクセ、止めたほうがいいよ? タダの尻軽女にしか見えないぞ!」
「……」
セイラは、ただただ震えている。その表情は、段々と憎悪に変わっていく。
「あとさ、」
ここまで来たら、こちらとて止められない。散々、人様の身体と心をいいように弄んできたんだ。それなりの報いは受けてもらって良いんじゃないかと思う。
「フィリップ、お前のこと嫌いだったみたいだよ?」
最後の最後でトドメを刺す。流石に、元気がなくなったかと思った瞬間、
「……い」
「……へ?」
セイラが何か呟く。
「うるさいうるさい!」
そうして、セイラは手を振り上げると、
「……っ!」
フィリップの前に人影が飛び出す。流石の太郎も、これには慌てる。
「大丈夫か?」
「……何で」
そこには、綺麗な瞳でセイラを見上げる、エカチェリーナの姿があったのだ。
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