大学生、みいちゃんと出会う。~オカルト研究会①~

釜借 イサキ

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プロローグ くらくて、さむい、よる

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 晴れた昼下がり、とある大学の学食にて……
 「おはよー」
昼時にはまだ早すぎる時間、まばらな話し声に紛れて、岡 琉依おか るいは間の抜けた挨拶をする。
「そんなに早いか……?」
平木 周ひらき あまねは、それに疑問を投げ掛けーー
「今日はまあ、おはようとこんにちはの中間くらいの時点だな。」
横溝 秀人よこみぞ ひでとは、それに理屈で返す。
「はあー暇だなあ……」
琉依は呟き、
「単位取り終わってるんでしょ? 良いことじゃん。」
周は適当な返事を返す。
「単位? はは、研究室……実験……」
「暇じゃなくない!?」
思わず視線を向けた琉依の顔には、微かに隈が浮かび上がっていた。
「就活。」
「やめて、それは俺に効く。」
いつの間にか読書を始めていた秀人が突き付ける現実に、思わず耳を塞ぐ周。
 いつもの日常、いつもの風景ーー
「じゃ、ご飯でも食べようよ」
「はあ……午後から講義かあ……」
「学生の本分を忘れるなよ」
きっと、卒業すれば終わってしまう、そんな刹那の普通ーー
「ふう。お腹いっぱい。」
「ま、頑張るか」
「次の講義は……」
 暖かな春の陽射しの下、3人組はそれぞれの場所へ歩みを進める。退屈だが忙しないーーそんな日常を当たり前に享受しながら、今日も代わり映えの無い1日を過ごしてゆく。
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