メリーさん、変な奴と出会ってしまう。~オカルト研究会②~

釜借 イサキ

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メリーさん、出会ってしまう。

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 二人との関係は結局なにも進展しないまま、むしろ……
「ねえねえ、もしかして……告白とか?」
要らぬ誤解を生んだ一日が明け、周は気だるい体を動かす。
「いやいや! 違うよ!?」
頬をうっすら赤らめながら耳打ちする琉依の言葉を全力で否定し、
「……?」
珍しく、事態を把握しきれない秀人に、
「いや、ホント……本当になんでもないから!」
ありもしない誤解を解き、
「ふーん」
何やらにやつく琉依と
「……?」
二人の間で視線を彷徨わせる秀人。
「はあ……」
昨夜のことを思い出し、重い気持ちで家を出る。
「行くか……」
こうしてまた、周は大学に向かった。
 「おはよー」
午前の講義を終え、いつもの定位置でいつもの二人を待つ。
「おはよー」
雑踏の中、こちらに向かって手を振りながら、琉依は声を弾ませる。
「早い……のか?」
疑問を滲ませる周。
「今何時だと思ってるんだよ……」
いつの間にかそこにいた秀人は呆れたように溜め息を吐いた。
「まあまあ、お堅いことは言わないでー」
「……あ、ああ……」
いつになくご機嫌な琉依に気圧され、秀人は拍子の抜けた声を返した。
 昼食を済ませると、周は二人の方をちらりと見る。そこには、いつの間にやら本を読み出していた秀人と落ち着かない様子の琉依がいた。
「あのさ……」
妙に緊張しながら口を開くと、次の言葉は案外すんなりと出てきた。
「二人はさ……夏休みとか、実家に帰ったりするの?」
これくらいなら聞いてもいいだろう……そう思って捻り出した質問だが、いざ言葉にして見ると、若干の照れ臭さが滲む。
「私はずっと実家暮らしなんだよねえ、むしろ帰省ってどんな感じなの?」
「どう……?」
興味津々といった具合で前のめりになる琉依に戸惑いながら、周は秀人の方を見る。相変わらず、本に固定された視線は動かない。
「うーん……いつもより良い物食べられるなあ……」
考えた末の答えに
「ぷはっ……何それー」
琉依は思わず吹き出す。
「なあ、秀人は?」
はぐらかすように秀人を見るが、返答は無い。ふと見たその顔は、いつも通りぴくりとも動かない。
「かれこれ二年は帰ってないな。」
平然としたその答えに、周は次の言葉を探す。
「年末年始はさすがに……」
「バイト。」
その言葉さえ、短く否定される。
「ねえねえ、周くんは?」
「一応帰る予定だけど……親が海外旅行に行くらしいから、いつもみたいには長く帰省しないなあ……」
頭を搔きながら秀人を見るが、やはり平然と本を読んでいる。
「そうなんだ……」
気まずい沈黙が、そこに訪れる。慣れないことはするもんじゃない……周は改めて、そう思った。
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