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メリーさん、出会ってしまう。
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明くる日の昼下がり、周と秀人はやっぱり学食にいる。本を読み続ける秀人と、なにやら落ち着かない様子の周ーーずっと、琉依を待ち続けていた。
「岡さん、大丈夫かなあ……?」
「知らん。」
たまらずに問う周に、短く返す秀人。本のページは、さっきから一向に進んでいない。
「……来たぞ。本人に聞け。」
溜め息混じりに視線を流す秀人に、周も釣られる。
「あ、岡さ……」
「おはよー」
待ち人の名前を呼ぼうとした周の動きが止まる。そんなことを気にも留めない、琉依の気の抜けた挨拶が学食に響く。
「マジか。」
柄にもなく、秀人の言葉か崩れたと思うと、
「その人形って、まさか……」
彼女の手に抱かれたモノに、周の目が留まる。
「うん、メリーさん」
そこには、陽射しのような笑顔があった。
一通り、昨日の経緯を説明されると、周と秀人は思わず目を見合わせる。
「……ということがあったの。」
声を弾ませる琉依に、秀人は宙を見上げて黙り込む。
「あれ、メリーさんかわいそうじゃない?」
周はなんともちぐはぐな感想を述べる。
「もしもし、私メリーさん。あんたもそう思うでしょ!?」
思わぬ援護に勢いを得て、電話越しに威勢の良い声が聞こえる。
「うおっ、急に喋んなよ!」
怖いものは怖い。
「何よ、あんたのほうが脅し甲斐がありそうね。」
いい標的を見つけ、喜ぶメリーさんに、
「いや、遠慮しとくっス」
「何よそれ!?」
すぐに拒否する周。
「周くん、私からメリーさんを取り上げるのやめてくれない?」
斜め上の怒り方をする琉依は、頬を膨らませる。
「いや、要らないっス。」
周は心底迷惑そうな顔をする。
「ちょっとあんたね、乙女に向かって要らないとは何事よ!」
「いや、さっき怪異って言ってたっスよね!?」
メリーさんの語調は強いが、周の頭もいつになく回転している。
「ぐう……」
ぐうの音も出ないとは、まさにこの事。
「……だからモテないのよ、あんた……」
負け惜しみにも似た捨て台詞は、
「ぐはっ……」
思わぬ鋭さで、周を貫く。
「もう、二人とも仲良くしてよー」
おどけたように怒ったフリをする琉依。
「……最近の音声サービスは進化してるんだな。」
「あれ、デジャブ?」
そんなこんなで、三人組はいつもの調子に戻っていった。
「岡さん、大丈夫かなあ……?」
「知らん。」
たまらずに問う周に、短く返す秀人。本のページは、さっきから一向に進んでいない。
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「あ、岡さ……」
「おはよー」
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「マジか。」
柄にもなく、秀人の言葉か崩れたと思うと、
「その人形って、まさか……」
彼女の手に抱かれたモノに、周の目が留まる。
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そこには、陽射しのような笑顔があった。
一通り、昨日の経緯を説明されると、周と秀人は思わず目を見合わせる。
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周はなんともちぐはぐな感想を述べる。
「もしもし、私メリーさん。あんたもそう思うでしょ!?」
思わぬ援護に勢いを得て、電話越しに威勢の良い声が聞こえる。
「うおっ、急に喋んなよ!」
怖いものは怖い。
「何よ、あんたのほうが脅し甲斐がありそうね。」
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「いや、遠慮しとくっス」
「何よそれ!?」
すぐに拒否する周。
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「いや、要らないっス。」
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「もう、二人とも仲良くしてよー」
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