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大学生、変な奴に憑かれてしまう。
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今までの秀人らしきものに感じていた違和感、既視感。そこから導き出した答を、周は恐る恐る口にする。
「なあ、お前ってもしかして鳴野 裕太?」
「ああ、僕はそこまで有名に……」
周の問いかけに、嬉しそうな顔をする秀人らしきものーー改め裕太。
「いや、俺お前と学年と学部同じだわ。」
周は呆れたように返す。
「……は?」
訝しげな顔をする秀人と、
「同じ学年……?」
何か思いついたように、顎に手をやる琉依は、
「あ、あのすっごくイケメンだけど言動がお……」
一瞬、口が滑って言いかけた『おかしい』という言葉を引っ込め、
「……個性的でお友達がいないっていう……」
絶妙に失礼な情報を口走る。
「……頭の打ち所が悪いほうがマシだったな。」
秀人は眉間にしわを寄せながら頭を抱える。
「いや、頭の打ち所は悪かったんだ。実際……」
裕太は、虚空を見つめながら呟く。その瞬間、周は複雑な感情を抱く。知り合いでもなかった人物だが、いざ、もしものことを考えるとそれはそれで後味が悪い。しかし、終わってしまったたものはどうしょうもない。小さく溜息を吐く。不意に見た琉依の顔にも、様々な表情が入り交じっている。いつの間にか、病室に響いていた笑い声は無くなっている。
「お陰様で、自分の傷付いた顔を見ずに済んだよ。」
清々しい笑顔を浮かべる裕太。
ーーポジティブ……?
周は感情のやり場に困惑する。
「……じゃあ、鳴野くんはもう……」
先程までの笑顔から一変し、琉依はどこか泣き出しそうな顔をする。裕太は、その顔を優しい笑顔で見守る。
「……お前……」
秀人も、流石に神妙そうな顔をする。自分の体を良いように使われていることを、今は忘れているらしかった。
「だから、顔が良くて体が空っぽの人に間借りしたら良いんじゃないかって……」
満面の笑みを浮かべる裕太に、
ーーお前の頭は空っぽそうだな!
思わず、周は内心毒づく。
「……誰に……?」
先程まで笑っていた筈のメリーさんの声に、警戒が混ざる。
「誰だろうか……」
そんな様子に興味などないかのように、裕太は宙を仰ぐ。
「天啓だろう。きっと。」
「……ブレないな……」
どこか自分に酔ったような表情を浮かべる裕太に、周は疲れたような言葉を零す。
「……あんたに聞いた私が馬鹿だったわ……」
溜息交じりのメリーさんの声が、携帯越しに虚しく響く。
そんな最中、何やら外が騒がしいと思うと、病室の扉が勢いよく開く。
「横溝さん、安静に……!」
病室2いる者たちが状況を把握する前に、秀人の体を落ち着かせようと、医師はその背中を擦る。
「大丈夫ですよ……落ち着いてくださいね。」
看護師は秀人の体に寄り添う。
「じゃあ、そろそろ行くわ。」
そう言って優しく微笑むと、秀人の身体は、力なくその場に崩れ落ちそうになる。それを、医師が抱きとめた。
「なあ、お前ってもしかして鳴野 裕太?」
「ああ、僕はそこまで有名に……」
周の問いかけに、嬉しそうな顔をする秀人らしきものーー改め裕太。
「いや、俺お前と学年と学部同じだわ。」
周は呆れたように返す。
「……は?」
訝しげな顔をする秀人と、
「同じ学年……?」
何か思いついたように、顎に手をやる琉依は、
「あ、あのすっごくイケメンだけど言動がお……」
一瞬、口が滑って言いかけた『おかしい』という言葉を引っ込め、
「……個性的でお友達がいないっていう……」
絶妙に失礼な情報を口走る。
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「いや、頭の打ち所は悪かったんだ。実際……」
裕太は、虚空を見つめながら呟く。その瞬間、周は複雑な感情を抱く。知り合いでもなかった人物だが、いざ、もしものことを考えるとそれはそれで後味が悪い。しかし、終わってしまったたものはどうしょうもない。小さく溜息を吐く。不意に見た琉依の顔にも、様々な表情が入り交じっている。いつの間にか、病室に響いていた笑い声は無くなっている。
「お陰様で、自分の傷付いた顔を見ずに済んだよ。」
清々しい笑顔を浮かべる裕太。
ーーポジティブ……?
周は感情のやり場に困惑する。
「……じゃあ、鳴野くんはもう……」
先程までの笑顔から一変し、琉依はどこか泣き出しそうな顔をする。裕太は、その顔を優しい笑顔で見守る。
「……お前……」
秀人も、流石に神妙そうな顔をする。自分の体を良いように使われていることを、今は忘れているらしかった。
「だから、顔が良くて体が空っぽの人に間借りしたら良いんじゃないかって……」
満面の笑みを浮かべる裕太に、
ーーお前の頭は空っぽそうだな!
思わず、周は内心毒づく。
「……誰に……?」
先程まで笑っていた筈のメリーさんの声に、警戒が混ざる。
「誰だろうか……」
そんな様子に興味などないかのように、裕太は宙を仰ぐ。
「天啓だろう。きっと。」
「……ブレないな……」
どこか自分に酔ったような表情を浮かべる裕太に、周は疲れたような言葉を零す。
「……あんたに聞いた私が馬鹿だったわ……」
溜息交じりのメリーさんの声が、携帯越しに虚しく響く。
そんな最中、何やら外が騒がしいと思うと、病室の扉が勢いよく開く。
「横溝さん、安静に……!」
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「大丈夫ですよ……落ち着いてくださいね。」
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「じゃあ、そろそろ行くわ。」
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