【完結】Spice up my life〜元カレが今カレに一目惚れしたら目の前で薔薇が舞い散るようになってしまったんですが

ていくみー

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Episode2:No spice,No life

2-17 連呼すな【才造視点】※R18

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「あのさ…………コスプレなしで、素の状態でヤりたいんだが」

 山椒の効いたカレーを食べた後、莉子と大崎に向かってボソボソとそう切り出した。すると、二人ともひどく驚いてまん丸な目で俺を見た。相当意外だったらしい。

「え……ヤりたいって…………」
「セックスのお誘いですか? さいぞーさんから?」
「それ以外にあんのかよ」
「うそっ!? 急にどうしたの、さいぞー!!!?」
「本当ですよ。いいんですか? さいぞーさんがお誘いしてくれるなんて……あっ、これひょっとして夢かなぁ!? 莉子ちゃん、僕の頬つねってみて!!」
「こう?」
「痛い痛い痛い!! 莉子ちゃん容赦ないね!!? ってことはこれ、現実!!!?」
「ギャーギャーわめくな。ヤんのか、ヤんねぇのか」
「ヤりますぅぅぅ!!!!!」

 そんな流れで、初めて素の状態での三人プレイを執り行うことになった。コスプレの役柄に頼らず。
 順にシャワーを浴びてから、それじゃあ始めようかと俺の自室へ三人で入った。三人ともラフな部屋着姿で、特別な演出などはしなかったが、なぜか全員いつも以上に緊張していたように思う。

「なっ……なんか、すごい恥ずかしい……かも」

 莉子がモジモジした様子でそう呟くと、大崎もどこかソワソワしたように応えた。

「うん……逆に新鮮だよね。僕も何だかドキドキする」
「てめェが緊張なんてするタマかよ」

 冷たくそう言い放ったつもりだったが、少し声が上ずってしまった。何を隠そう、俺が一番ドギマギしている。
 すると、大崎が突然思いがけないことを言い出した。

「あの、さいぞーさん」
「あん?」
「あのカレー屋の味を完全に再現するというのは、正直無理があります。そもそもプロが恐らく何年もかけてたどり着いたであろう味を、素人がそうそう真似なんかできるはずがないんです」

 何故、今そんなことを言い出すのか。俺は眉間にシワを寄せて横目で大崎を睨みつけた。

「ですから、キスの条件を変えませんか? これから僕ら三人、全員同時に絶頂に達することができたら……というのはどうでしょう」
「あぁ?」

 本人は至って真剣な口ぶりである。ともすれば仕事中よりも真面目な眼差しで、何なら内なる炎をメラメラと燃やしているようにさえ見える。いや、そんなことに情熱燃やすな。
 しかも勝手にてめェの都合いい条件に変えようとしてんじゃねぇ――俺はそう言おうとして口を開きかけたが、寸前でやめた。ヤツのその発言が俺のSっ気スイッチを押したのだ。

 莉子と大崎に言わせると、この瞬間、魔王が召喚された――らしい。
 俺は自分の意志とは裏腹に口元を歪め、大崎を蔑むようにニタッと笑った。

「分かった――いいだろう。ただし、俺の穴だけは使わせん。それ以外はいかなる手を使っても構わん。貴様と莉子の本番も許可する。それで完全に同時に――だ。一人でも、一秒でもズレたらアウト……その時点で天国から地獄に突き落としてやる」
「承知しました!!! 必ず……やり遂げてみせますっっっ!!!!!」

 のちに莉子に聞くと、この時の俺は相当禍々しいオーラを放ち、大崎は過去イチ瞳を輝かせていたという。そんな俺達の対比に、莉子はたいそうご満悦だったそうな。

 その後――
 少し準備をさせてくれと言って、大崎は一旦部屋を出て行ったが、すぐに自分のバッグを持って戻ってきた。そしてその中から次々と謎の道具を取り出し始めた。
 AVの中で見たことがあるような、おおよその使い方の見当がつくものから、全く意味の分からんものまで。

「………累くん、何これ」
「全部オトナのためのオモチャだよ♡ こんなこともあろうかと、用意しておいたんだ」
「完全に犯罪者のカバンの中身じゃん。職質されたらイッパツで署にご同行願われちゃうねぇ?」
「じゃあ手始めに……これを試してみようか」

 引き気味な莉子のコメントをスルーして、ヤツは荷物の中から黒いベルトのようなものをつまみ上げ、ベッドの上に座った莉子の首に巻きつけ始める。そこから細長いチェーンが2本伸びていて、それぞれその先にあるベルトで莉子の腕が繋がれた。

「なっ………何これ!?」
「ちょっと動けないようにするだけ。大丈夫、ヤラシイことしかしないから♡」
「大丈夫なのそれ!!!?」
「じゃ、さいぞーさん♡ これからどうしちゃいます?」
「貴様……こーいうことに関しては天才か。こんなん……襲うなって方が無理だろ」
「僕もそう思います♡」

 にこやかにそう言ったかと思うと、ヤツは急にまたスゥッと真剣な眼差しに戻った。そして莉子の長い髪を一筋すくい、その香りを嗅ぐようにてめぇの口元へ近付けた。
 だが、その視線は莉子の顔ではなくもっと下――胸のあたりを向いている。

「さいぞーさん……僕はね、お二人と出会う前、数々のおっぱいと戯れてきたんです。大きさだけなら莉子ちゃんより大きい娘もたくさんいましたが、おっぱいの良し悪しは大きさだけでは決まりません。形、色、肌のきめ細かさ、弾力と柔らかさのバランス、揉み心地、感度などなど……様々な要素を総合的に判断して、莉子ちゃんのこのおっぱいを凌ぐおっぱいに出会ったことはいまだかつてありませんね。莉子ちゃんの谷間に一度顔を埋めると、もう他のおっぱいには戻れません。さいぞーさん、あなたは一人目でこのおっぱいをゲットできた超幸運の持ち主です。絶対に手放すべきおっぱいではありません」
「いや、そんなクソ真面目なツラでおっぱい連呼すんな」

 そうツッコんだものの、言っている内容には概ね同意だった。俺は他の女のおっぱい(つられた)なんて生で見たことないが、そういう動画や画像で嗜む程度には目にしたことがある。その上で、莉子のおっぱいがこの世で一番美しいと本気で思っている。

 ともあれ、そうして俺と大崎のキスをかけた運命の一戦――その火蓋が切って落とされた。
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