滅びゆく王国と平等の国を築く王女

王族好きな鳥ちゃん

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第14話:エルフの領域へ

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密林は、三人の男たちがこれまでに見たことのないものだった。

進むほどに、その光景はますます現実離れしていった。

古代の木々が彼らの上にそびえ立ち、そのねじれた枝は密に絡み合い、月明かりがかろうじて木々の隙間から覗いていた。空気は、どこかこの世のものとは思えない香りで満ちていた——土の匂いの中に、かすかに花のような、何か…魔法のようなものが混ざっている。

ジャヒは息を吐き、周りを見回した。
「この場所、生きてるみたいだよねー?」

マリクはうなずいた。
「エルフが外部者をここに寄せ付けたがらないのもわかる。この森全体が俺たちを見てるみたいだ」

アデムは相変わらず慎重で、彼らの少し前を歩き、感覚を研ぎ澄ませていた。
「気をつけろ。もしエルフがオレたちをここに望んでいないと思うなら、すぐにわかるだろう」

エヴリンは彼らと並んで歩き、その小さな体躯にもかかわらず、威厳を持って存在感を示していた。

彼女のロイヤルブルーのドレスは一歩ごとに軽やかに揺れていたが、月明かりの下で彼らの目を引いたのは彼女の靴だった。

ジャヒはついに、彼らが考えていたことを口にした。
「王女…その金色のハイヒールは…」

エヴリンヌは眉を上げた。
「どうしたの?」

マリクは低く口笛を吹いた。
「高そうだな。そして優雅だ」

ジャヒはうなずいた。
「ああ。めちゃくちゃ輝いてるし。こんな靴は見たことないよ~」

無口なアデムはつぶやいた。
「あれで蹴られたらどうなるか想像できないな」
彼は少し震えた。

「王女の回し蹴りは、金色のハンマーで殴られるようなものだろう」
マリクはくすくす笑った。
「ホムンクルスに何が起こったか見たよな?」

エヴリンはまばたきし、それから笑みを浮かべた。

彼女は足を少し上げ、ハイヒールの洗練された曲線を彼らに見せつけるように傾けた。
「あなたたちは、私に蹴られる価値があるかどうかを心配した方がいいわ?」

ジャヒは咳き込み、急に緊張を感じた。
「いやいや、それは勘弁だよー!」

王女は小さく面白そうに笑い、頭を振った。しかし、会話が続く前に——

ササッ。

風が変わったが、今回は自然なものではなかった。

木々は不自然なリズムで揺れ、葉っぱは彼らには理解できない言葉で囁いているようだった。

そして——

ヒュッ!

一本の矢がアデムの足元から数センチのところに突き刺さった。

四人は凍りついた。

さらに矢が続き、彼らの周りの地面に完璧な円を描くように刺さった——殺すためではなく、閉じ込めるためのものだ。

そして、木々の間から彼らが現れた。

細身の姿で、信じられないほど優雅に、高い枝から静かに地面に降り立った。彼らの耳は長く尖り、銀色の目が夜空の下で輝いていた。彼らの鎧は最小限だったが、魔法がかけられた蔓と輝く金属で精巧に編まれていた。

エルフだ。

一人が前に出て、まだ弓を引き、矢を番えてエヴリンを狙っていた。

そのエルフの声は冷たく、ほとんどメロディックだった。
「引き返せ、人間達。ここはキミ達を歓迎しない場所だ」

エヴリンは落ち着いて息をつき、王族としての威厳を崩さなかった。
「私たちはあなたたちの長老に会いたい。平和のうちに来た」

エルフは弓を下ろさなかった。「キミ達の種族はいつもそう言う。そして、いつも破壊をもたらす」

ジャヒは拳を握りしめた。
「聞けよ、とんがり耳——うむッ~?」

アデムはすぐに介入し、ジャヒの口を塞ぎながら肩に手を置いた。
「ここで事を荒立てるな」

王女は脅さないように両手を上げた。
「私たちは敵ではなく、味方を求めている。そして、あなたたちの助けが必要なんだ」

エルフたちは互いに視線を交わし、その表情は読み取れなかった。

リーダーのエルフは目を細めた。
「目的を述べよ」

エヴリンは背筋を伸ばした。「私たちは、人間の支配の下で苦しんできた者たち——奴隷、無力な者たち、捨てられた者たち——の抑圧を終わらせたい。残酷さの上に築かれた王国を解体したい」

エルフたちは黙ったままだった。

そして、長い沈黙の後、リーダーのエルフがついに口を開いた。
「…ついて来い」

男たちは安堵の息を吐いたが、彼らの試練はまだ終わっていないことを知っていた。

エルフたちに従って神秘の森の奥深くへと進む中で、ジャヒの心に一つの思いが浮かんだ——

王女は驚きに満ちていた。そして、それが彼を興奮させるのか、それとも恐怖させるのか、彼にはわからなかった。
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