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第1章 出会いは、ハプニング!?【アイリ・ホワイト視点】

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健太君と別れて少し待ってると

「アイリちゃん!」

と声がかかる。

「マイさん。どうしてここに?」

マルゴ・ブラウン。サメの獣人。メンバーネーム マイ。

マイさんは、自分の名前を嫌っているためメンバーネームで呼んでる。

「どうしてって!アイリちゃんが誘拐されたって聞いたからノアちゃんに連れてきてもらったの!!」

マイさんは、抱きついてきた。

「やれやれニャ。犯人は、捕まったと言ってたニャ。そんな焦ることないニャ」

後ろからノアさんが歩いてきた。

「もう!同じメンバーなんだから心配になるでしょ!!」

「ありがとう。マイさん、僕は、大丈夫だから…………」

「……………そういえば助けてくれた人は、一緒に居ないですかニャ?」

「ええ、彼にも用事があるので帰りました。」

「ニャ~。それは残念ですニャ。リーダーとしてお礼言いたかったですニャ~」

「それで、それで、アイリちゃん。初対面の人に厳しい、冷たいと有名なアイリちゃんが助けてくれたお礼とはいえ結構長い時間一緒に居たんでしょ?大丈夫だった?」

「僕そんな風に言われてるんですか?でもそうですね………………」

僕は、目を細める
「……………ずっと一緒にいたい。そして独り占めしたいぐらいとても素敵な子でしたよ。」

「それってもしかして………………恋!!?イヤだ!ノアちゃん赤飯炊かないと!!」

「やれやれ。少し落ち着くニャ。………でも、アイリさんにそこまで思わせる何てますます会って見たいですニャ。」

「フフ。…………また会う約束したのでその時紹介しますね。リハーサルありますからそろそろ行きましょ?」

僕の言葉に頷いて、会場に移動する。
























会場につき、メンバーに心配されながらリハーサルをこなしていった。

リハーサルを終えて、ホテルに帰ろうとしたら「アイリちゃん」とマイさんに呼ばれた。

「アイリちゃん明日何か用事ある?」

「特に用事ないですね。」

「あ、それじゃノアちゃんと今から飲みに行くから一緒にどう?」

「そうですね。21時までならいいですよ?」

「本当!?ノアちゃんー!!もう1人捕まえたわよ~」

ノアさんを呼んで三人で飲み屋に行くことなった。

























「もう~、本当に~ノアちゃん~アイリちゃん~もうちょ~と~~いいと思うのよ~」

ノアさんがマイさんをタクシーに乗せる。

「…………………ニャ~。マイさん飲み過ぎですニャ。さっきから、ほとんど呂律と言葉がぐちゃぐちゃニャ~」

「…………マイさん、大分飲んでましたから。」

「二人とも~私~タクシーで先にホテル~も~戻る~る~わ~、また明日た~」

そう言ってマイさんは、ホテルに戻った。

「……………………………良かったですか?ノアさんも戻らず?」

「ニャ~。吾輩もアイリさんと同じで飲み足りないですニャ~」

そう言ってノアさんと僕は、近くのバーに入った。



「………………そういえば、ノアさん寝不足は、解消されたんですか?」

「ニャ~。匿名のファンの方からのプレゼントとファンレターのお陰ですニャ~。」

「珍しいですよね……………名前が書いてある人がほとんどなのに名前を書かないファンの方いるなんて。」

「ニャ~。早く会いたいですニャ~」

「…………会う?」

「ニャ~。実は、手紙で『今回人生初めてのライブ観に行きます。』って書いてあったんですニャ。」

「へぇ~。いいですね。…………もしかして僕と同じで恋したんですか?」

僕は、ノアさんをからかう

「……………………ニャ。そうかもしれませんニャ~。」

「え?」

「…………アイリさんは、『獣人は、運命の相手が分かる』って言葉知ってますかニャ?」

僕は、頷く。

「確か、『一目惚れしたり』、『その子が欲しくなったり』独占欲が強くなるですよね………………もしかして僕が抱いた感情って彼が運命の相手だっから?」

「その可能性が高いですニャ~。初めて会う人に強い感情『目を離せなくなった』や『いかせたくない』など通常そんな気持ちを抱かないのにのは、運命の相手だからかもしれませんニャ~」

(……………確かに。人間、半獣人、獣人、色んな人とあってきたけど、初対面でそんな感情抱いたことなかったなぁ)

「実は、吾輩テニスが好きでよく観るですニャ~この試合を観たとき『会いたい』、『一緒にいたい』って感情が芽生えたんですニャ~。」

そう言ってスマホを見せる。

「そして、匿名できた手作りの熊のぬいぐるみに付いてた臭いを嗅いだとき同じ感情を抱いたんですニャ~」

「なるほど。じゃあ運命の相手の可能性高いですね」

「ニャ~。もちろん。その子を見つけても『アイリス・フィッチ』のライブには、集中するつもりニャ~」

「フフ。…………お互い運命の相手が見つかって良かったですね。」

「そうですニャ~」

僕とノアさんは、お酒を飲みながら色々話をした。


























ホテルに戻ってきて、僕は、スマホを見る。すると
『アイリさん、あのあと何も起きてないですか?今日時間あったら電話したいです。』とメッセージが着てた。

(今は、21時50分………………まだ起きてるかな?)

僕は、健太君に電話する

『もしもし。アイリさん!?』

「こんばんは。健太君。遅れてごめんね。」

『いえ、お疲れ様です。』

「フフ。ありがとう。それでどうしたの?もしかして………………僕の声聞きたくなった?」

『え、その、えっと////…………』

(可愛い………今顔が赤いだろうなぁ。)
「フフ。……………そうだ。妹さん喜んでいたかい?」

『はい。限定チケットの中身が、昼夜のチケット二枚入っていて、メンバーさんと直接一対一で話せる特典も入ってたらしく喜んでいました。』

「そう。頑張って解いたんだから喜んでもらえて良かったね。」

『はい。あと妹に一緒に行こうって言われたんですけど、自分お祭りとかイベントの屋台が好きなのでお昼は、屋台巡りして、夜の部を一緒に観ることにしました。』

「夜の部…………そういえばメンバーさんと直接一対一で話せる特典って妹さんだけなのかい?」

『どうなんでしょ?アイリさんは、誰かオススメの人いますか?』

「う~ん。僕は、歌い手目的で聞かないから、……………あ、そういえばシロさんっていうメンバーがいたはず。その子とかどうかなぁ」

健太君が僕を指名するように誘導する。

『シロさんですか?まぁ自分よくわからないですけど、もし選ぶならその人にします』

「うん。いいと思うよ。でも複雑だな~」

『複雑?』

「シロさんって確かカッコいい女性だった気がするだよね。健太君がシロさんに惚れないか心配だなぁ」

僕は、彼をからかう

『アハハ。じゃあ大丈夫ですね。』

「大丈夫?」

『アイリさんみたいに、カッコいいも可愛いも表現できて魅せるダンスが出来るなら興味持つかも知れませんけど。カッコいいだけの女性なら惚れないと思いますよ。』

(///…………嬉しいこと言ってくれるね)

『……………つまり健太君は、僕に興味深々なのかな?』

「あ////」

『フフ。嬉しいなぁ。今度直接あったら言ってほしいなぁ~』

「////あ、あの明日の準備があるので今日は、これで………」

『フフ、そうだね。また寂しくなったら電話していいからね。おやすみ健太君』

「おやすみなさい。アイリさん」


「アイリさん。大好きです。」ボソッ

電話が切れる直前、健太君が小さい声で言ったのが聞こえた

「………………………まったく////不意打ち過ぎるな///悪い子だな~健太君」

(次会った時抑えが効かなくなりそうだよ。)

僕は、そんなことを思いながら寝た。
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