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第四章 再生の火は物語を照らす
流言飛語、王子伝説。真実はどこに
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廃墟の片隅
黒衣の男は、国境付近で展開された光景を見下ろしていた。
隣国の王女と王子アレクシスの和解。
交わされる握手、再び結ばれた国交。
街に戻った民たちの安堵の笑顔。
「……失敗か」
低い声が夜に溶ける。
「王国と隣国の軋轢を煽るはずが、逆に融和を強めた……。だが、まだ手はある」
黒衣の袖の内で、別の召喚石が脈動を放った。
「次は……より大きな“不協和”を。王国の心臓部に突き立てる」
男の姿は闇に溶け、風と共に消えていった。
郊外・森の影
その後を、ひとつの影が追っていた。
茂みを渡るように軽やかな足音。
月明かりの中で煌めくのは、燃えるような赤の残滓。
男が姿を消した方向を射抜くように、影は静かに弓を構える。
「……見失ったか」
低く呟き、弓を下ろす。
その顔は月に照らされてもなお判然としない。
だが、肩越しに覗く弓の輪郭は、炎の糸が絡み合ったように揺らめいていた。
「黒衣の者……お前の糸は必ず断つ」
再び闇に溶け、気配ごと森に消えていった。
残されたのは、焔のようにゆらめく矢羽根の残光だけ――。
王城・自室
重い扉を閉めると、ようやく静寂が訪れた。
玉座での謝罪、黒衣の男の影、国交の回復――あまりに多すぎる出来事の連続に、倫太郎はベッドへ倒れ込むようにして息を吐いた。
「……はぁー……マジで死ぬかと思った……」
壁際に腰を下ろした渚も、長い髪をほどきながら目を細める。
「私も……さすがに疲れました」
倫太郎は寝返りを打ち、渚の方を見やる。
「なあ……渚。お前、なんでそんなに余裕そうなんだよ……俺なんか緊張で心臓止まるかと思ったのに」
渚は少し肩をすくめて、くすりと笑った。
「余裕なんかないわよ。ただ――倫太郎が隣にいるから、落ち着けるだけ」
「……っ!」
倫太郎の耳まで真っ赤になる。
「な、渚っ!? お前、口調……!」
いつもなら「~です」「~ます」と整った敬語で話す彼女が、今は柔らかく砕けた声で名前を呼ぶ。
その自然さが逆に倫太郎の心臓を直撃していた。
渚はいたずらっぽく目を細め、布団に沈み込む倫太郎の額をそっと指でつつく。
「ふふ……二人の時くらい、いいでしょ? 倫太郎」
「~~っ!」
倫太郎は枕に顔を埋めて、声にならない呻きを漏らした。
翌朝・自室
まだ眠気の残る頭を抱えながら、倫太郎はふらりと扉を開けた。
漂ってきたのは、香ばしいパンと煮込みの匂い。
「……え?」
視界に飛び込んできたのは、白いエプロンを身につけ、慣れた手つきで鍋をかき混ぜる渚の姿だった。
銀の髪を後ろで束ね、落ち着いた横顔で味見をしている。
「おはよう、倫太郎」
振り向いた渚が柔らかく微笑む。
「ちょうどできるところよ。パンも温め直してあるから、座って待っていて」
倫太郎は一瞬、固まった。
「……な、渚……? いやいやいや、昨日あんな……!」
昨夜、砕けた口調で赤面させてきた姿が脳裏をよぎり、倫太郎の顔がみるみる真っ赤になる。
「お、お前……急に“朝食担当のお姉さん”モードに戻ってるじゃんか!」
渚はくすりと笑い、肩をすくめた。
「二人きりの夜と、みんなで迎える朝は違うものよ」
そう言いながら、エプロンの裾を軽く整える。
「……それに、あなたが驚く顔を見るのも楽しいの」
「~~っ!?」
倫太郎は椅子に崩れ落ち、両手で顔を覆った。
ミラが遅れて入ってきて、湯気の立つ食卓を見て目を輝かせる。
「わぁ……渚さん、すごいです! 王城で手作りの朝ごはんなんて!」
倫太郎は小声で呻いた。
「……俺の心臓がもたねぇ……」
王都・市場通り
「聞いたか? 王子様、昨夜は街の屋根を飛び回っていたらしいぞ!」
「いやいや、俺は見た! 銀髪の美女に膝枕されて、空を浮いてたんだ!」
「えぇ!? 俺が聞いた話じゃ、エプロン姿で料理しながら剣を振るってたって――!」
「「「……えぇぇぇ!?!?」」」
広場は早朝から噂で大騒ぎだった。
誰かの目撃談に尾ひれがつき、もはや真実は跡形もない。
ギルド
「……なぁ理人、俺っていつ空飛んだ?」
倫太郎が机に突っ伏して呻く。
理人は書き物を続けながら、無表情で答えた。
「お前の運動神経じゃ屋根に上がるだけで転ぶだろ」
「じゃあ膝枕で浮いてたって話は?」
巽が豪快に笑いながら肩を叩く。
「ハハッ! それ渚のことだろ! ……まぁ、見た奴は魂抜かれて浮いた気になったんじゃねぇか?」
「……巽さん」
渚がほんのり笑みを浮かべながら視線を送る。
「その言い方はやめなさい」
「ひっ……す、すみません!!」
ミラは両手を胸に当て、慌てたように声を上げる。
「で、でも……エプロンで剣を振るってたって……渚さん、朝食作ってましたし……」
ガルドは腕を組み、短く呟く。
「……事実と虚構の混線」
ユリウスは机を叩いて笑い出す。
「ははっ! つまり王子が“膝枕で浮かびながらエプロン剣術を披露した”って話になるのかよ!」
倫太郎は頭を抱えた。
「……勘弁してくれ……俺の評判、どんどん意味わかんねぇ方向に……」
セレス隊の三人はそれを見守りながら、さすがに呆れ気味に囁き合う。
「……王都の噂って、いつもこんな調子なの?」アイリス。
「いや、今に始まったことじゃないさ」クロウ。
セレスは苦笑しつつ、静かに言葉を落とす。
「けれど……この勘違いが“余計な戦争”を生まないのなら、まだ救いね」
倫太郎は机に額を打ち付けながら呻いた。
「……俺は一体、何を守ってるんだ……」
――だが、噂は止まらない。
今日も王都は、不思議な尾ひれつきの“王子伝説”で賑わっていた。
黒衣の男は、国境付近で展開された光景を見下ろしていた。
隣国の王女と王子アレクシスの和解。
交わされる握手、再び結ばれた国交。
街に戻った民たちの安堵の笑顔。
「……失敗か」
低い声が夜に溶ける。
「王国と隣国の軋轢を煽るはずが、逆に融和を強めた……。だが、まだ手はある」
黒衣の袖の内で、別の召喚石が脈動を放った。
「次は……より大きな“不協和”を。王国の心臓部に突き立てる」
男の姿は闇に溶け、風と共に消えていった。
郊外・森の影
その後を、ひとつの影が追っていた。
茂みを渡るように軽やかな足音。
月明かりの中で煌めくのは、燃えるような赤の残滓。
男が姿を消した方向を射抜くように、影は静かに弓を構える。
「……見失ったか」
低く呟き、弓を下ろす。
その顔は月に照らされてもなお判然としない。
だが、肩越しに覗く弓の輪郭は、炎の糸が絡み合ったように揺らめいていた。
「黒衣の者……お前の糸は必ず断つ」
再び闇に溶け、気配ごと森に消えていった。
残されたのは、焔のようにゆらめく矢羽根の残光だけ――。
王城・自室
重い扉を閉めると、ようやく静寂が訪れた。
玉座での謝罪、黒衣の男の影、国交の回復――あまりに多すぎる出来事の連続に、倫太郎はベッドへ倒れ込むようにして息を吐いた。
「……はぁー……マジで死ぬかと思った……」
壁際に腰を下ろした渚も、長い髪をほどきながら目を細める。
「私も……さすがに疲れました」
倫太郎は寝返りを打ち、渚の方を見やる。
「なあ……渚。お前、なんでそんなに余裕そうなんだよ……俺なんか緊張で心臓止まるかと思ったのに」
渚は少し肩をすくめて、くすりと笑った。
「余裕なんかないわよ。ただ――倫太郎が隣にいるから、落ち着けるだけ」
「……っ!」
倫太郎の耳まで真っ赤になる。
「な、渚っ!? お前、口調……!」
いつもなら「~です」「~ます」と整った敬語で話す彼女が、今は柔らかく砕けた声で名前を呼ぶ。
その自然さが逆に倫太郎の心臓を直撃していた。
渚はいたずらっぽく目を細め、布団に沈み込む倫太郎の額をそっと指でつつく。
「ふふ……二人の時くらい、いいでしょ? 倫太郎」
「~~っ!」
倫太郎は枕に顔を埋めて、声にならない呻きを漏らした。
翌朝・自室
まだ眠気の残る頭を抱えながら、倫太郎はふらりと扉を開けた。
漂ってきたのは、香ばしいパンと煮込みの匂い。
「……え?」
視界に飛び込んできたのは、白いエプロンを身につけ、慣れた手つきで鍋をかき混ぜる渚の姿だった。
銀の髪を後ろで束ね、落ち着いた横顔で味見をしている。
「おはよう、倫太郎」
振り向いた渚が柔らかく微笑む。
「ちょうどできるところよ。パンも温め直してあるから、座って待っていて」
倫太郎は一瞬、固まった。
「……な、渚……? いやいやいや、昨日あんな……!」
昨夜、砕けた口調で赤面させてきた姿が脳裏をよぎり、倫太郎の顔がみるみる真っ赤になる。
「お、お前……急に“朝食担当のお姉さん”モードに戻ってるじゃんか!」
渚はくすりと笑い、肩をすくめた。
「二人きりの夜と、みんなで迎える朝は違うものよ」
そう言いながら、エプロンの裾を軽く整える。
「……それに、あなたが驚く顔を見るのも楽しいの」
「~~っ!?」
倫太郎は椅子に崩れ落ち、両手で顔を覆った。
ミラが遅れて入ってきて、湯気の立つ食卓を見て目を輝かせる。
「わぁ……渚さん、すごいです! 王城で手作りの朝ごはんなんて!」
倫太郎は小声で呻いた。
「……俺の心臓がもたねぇ……」
王都・市場通り
「聞いたか? 王子様、昨夜は街の屋根を飛び回っていたらしいぞ!」
「いやいや、俺は見た! 銀髪の美女に膝枕されて、空を浮いてたんだ!」
「えぇ!? 俺が聞いた話じゃ、エプロン姿で料理しながら剣を振るってたって――!」
「「「……えぇぇぇ!?!?」」」
広場は早朝から噂で大騒ぎだった。
誰かの目撃談に尾ひれがつき、もはや真実は跡形もない。
ギルド
「……なぁ理人、俺っていつ空飛んだ?」
倫太郎が机に突っ伏して呻く。
理人は書き物を続けながら、無表情で答えた。
「お前の運動神経じゃ屋根に上がるだけで転ぶだろ」
「じゃあ膝枕で浮いてたって話は?」
巽が豪快に笑いながら肩を叩く。
「ハハッ! それ渚のことだろ! ……まぁ、見た奴は魂抜かれて浮いた気になったんじゃねぇか?」
「……巽さん」
渚がほんのり笑みを浮かべながら視線を送る。
「その言い方はやめなさい」
「ひっ……す、すみません!!」
ミラは両手を胸に当て、慌てたように声を上げる。
「で、でも……エプロンで剣を振るってたって……渚さん、朝食作ってましたし……」
ガルドは腕を組み、短く呟く。
「……事実と虚構の混線」
ユリウスは机を叩いて笑い出す。
「ははっ! つまり王子が“膝枕で浮かびながらエプロン剣術を披露した”って話になるのかよ!」
倫太郎は頭を抱えた。
「……勘弁してくれ……俺の評判、どんどん意味わかんねぇ方向に……」
セレス隊の三人はそれを見守りながら、さすがに呆れ気味に囁き合う。
「……王都の噂って、いつもこんな調子なの?」アイリス。
「いや、今に始まったことじゃないさ」クロウ。
セレスは苦笑しつつ、静かに言葉を落とす。
「けれど……この勘違いが“余計な戦争”を生まないのなら、まだ救いね」
倫太郎は机に額を打ち付けながら呻いた。
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