残響

淋時雨 怜音

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残響

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何気ない言葉が心に突き刺さって抜けなくなる
心無い活字が脳内に飛び込んで耳を塞いだ

体と心感じたズレ
何かが崩れた私は
逃げ出したんだ

止まった時から目をそらして
身を投じた非現実
呼吸ができたここなら生きられる
そう初めて思えたんだ
少し自分に嘘をつけたんだ

初めて出会ったあなたの目がとても怖かったの
私の姿を見抜かれたようで遠ざけていった

本音と嘘交わる場所
耐えられなくて私は
隠れたんだ

閉じていった殻にこもって
生きるための逃避行
突き放した思いが大切だったって
今更気づいたってもう
遅いのだろうか

拙い言葉であなたを避けた
幾重にも巻かれた鎖が締まる
あなたの言葉は残業になって
塞いだ蓋を剥がしたんだ

体と心矛盾の中で
それでももう嘘はつけない

好きっていうほど単純じゃないけれど
今だけは泣かせてよって
その細い肩を抱き寄せた
ただ時間を取り戻すように
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