2 / 79
2 豆について叫べ、と言われても
しおりを挟む
「……何それ?」
首を傾げていると、いつの間にか羊羹男の足元に猫の姿がある。
淡いクリーム色の毛の猫の登場に、あずきの目が輝いた。
「やばい。超美人さんが来たわ。おいで、おいで」
素早くその場にしゃがむと、視線を合わせないようにしながら手を差し伸べる。
本当なら抱っこして心の赴くままにモフモフを楽しみたいが、初対面の猫に取っていい行動ではない。
こういう時には、どれだけ撫でてもされるがままだった愛猫を思い出してしまう。
「……ササゲなら、モフモフし放題なのに」
ぽつりとこぼした呟きに、円香のため息が聞こえた。
「また言ってる。……大体、その変な名前は何だったの?」
「私があずきだから、同じ豆類でササゲ」
「だから、どうしてそこでササゲを選ぶの? もう少し可愛いが名前あるでしょう?」
そう言われても、ササゲは両親がつけた名前なのであずきにはどうしようもない。
足元に来てくれた猫を撫でていると、瞳の色がミントグリーンであることに気付いた。
「この子、ササゲと同じ瞳の色だわ。綺麗な色」
「えー? 普通の緑の瞳じゃない?」
円香も猫の顔を覗き込むが、早々に視線を外してしまう。
確かに猫の瞳で緑色はそれほど珍しくないが、この明るい緑色はあまり見ない気がする。
「それにしても、何なのよここは」
「確かに、三途の川も見当たらないしね」
「……あずきさん、死んだつもりなの?」
「違うの?」
眉を顰めた円香と見つめ合っていると、羊羹男が動く気配がした。
「おまえ、何か豆について叫べ」
「……は?」
突然の謎の言葉に、あずきと円香の声が重なった。
だが、羊羹男はまったく気にする様子もない。
「豆への思いのたけを、叫ぶんだ」
「……ないわよ」
豆に対して特に何の感情もないので、当然叫ぶようなことも思い当たらない。
すると驚いた様子の羊羹男は、暫し何かを考えている。
「では、豆に関する言葉なら、何でもいい」
「豆? ……開け豆とか?」
「円香、それ開けゴマじゃないの? オープンセサミでしょう?」
あずきが指摘すると、円香の顔がさっと赤くなっていく。
「う、うるさいわね。知っているわよ。同じようなものじゃない」
だいぶ違う気はするが、妹がポンコツ可愛いのでうなずくに留めておく。
「ふむ。では、それでいい。豆でいこう」
「はい?」
何故か乗り気の羊羹男は、その場でくるりと一回転した。
「開け豆、だ。さあ、叫べ」
……どうしよう。
いよいよ訳が分からなくなってきた。
回転した拍子に羊羹男の背中が見えたが、やはりファスナーのようなものはない。
着ぐるみとして中に誰かが入っているわけではなさそうだ。
ロボット的なもので遠隔操作という可能性もあるが、それにしては動きが滑らかだし、何より羊羹が水羊羹に変化した理由を説明できない。
それに、あの羊羹は飾りではなくて、本当に食べることができたのだ。
……これはやはり、不思議ぬいぐるみ生物か。
結局あずきは生きているのか死んでいるのかよくわからないが、ここがまっとうな世界ではなさそうだということだけはわかった。
混乱しながらも羊羹男に視線を向けていると、ふとその口元が綻んだように見えた。
何故だろう……少し懐かしい気がする。
これは幼少期にこのキャラクターを見過ぎたせいかもしれない。
「……少し、痩せたか?」
「え?」
思いがけない言葉に驚いて、猫を撫でる手が止まる。
「何? セクハラ羊羹なの?」
円香が心底嫌そうに目を細めているが、それを言われた羊羹男もまた、少し不満そうに眉を顰めた。
「失礼な。それよりも『開け豆』だ。さあ、叫べ」
「だから、何でよ」
「いつまでも、こうしているわけにはいかない。私も暇ではないからな」
円香と羊羹男のやりとりを聞いてふと疑問に思ったのだが、暇ではないとは何の用だろう。
再放送でもあるのだろうか。
……いや、この羊羹男は不思議ぬいぐるみ生物なので、テレビ番組とは無関係か。
「ここはいわば、世界の狭間。神とその祝福を受けた者しか、自分を保つことはできない。このままここにいれば……消えるぞ」
「あ、やっぱり事故か何かで死んだってことね?」
「何で嬉しそうなのよ、あずきさんは!」
円香に怒られるが、別に死んだことが嬉しいわけではない。
「いや、予想が当たったから何となく」
「当たっていないぞ。そもそも、誰も死んでいない」
羊羹男に静かに告げられ、あずきと円香は顔を見合わせた。
「え? 本当に?」
「だが、このままでは消える。それが嫌ならば、叫べ」
色々と疑問はあるものの、この場所のことは羊羹男が一番詳しそうだ。
内容はともかく、叫ぶだけでいいのなら安いものだろう。
円香も同様の考えに至ったらしく、あずきを見てうなずくと、大きく息を吸った。
「開け、豆!」
「――違う。おまえじゃない」
かなりの大声を出したのに、すぐに否定された円香が顔を真っ赤にしている。
「何なの? 叫べって言うから叫んだのに! この丸出し羊羹!」
恐らく罵倒の言葉なのだろうが、丸出し羊羹という言葉はおかしい気がする。
そして何故か、羊羹男がちょっと嬉しそうに胸を張っているのだが。
羊羹界隈では、丸出しは褒め言葉なのだろうか。
あずきも褒めておいた方がいいのだろうか。
「おまえが、言え。心は日本語、言葉は英語でだ」
要求の意味不明さが一段階上がったが、もうこうなったら大人しく従うしかない。
「わかったわ、むき出し羊羹」
若干褒め言葉を間違った気もするが、羊羹男の頭部の羊羹がリズムを刻んで揺れているので、これもまた悪くない言葉なのだろう。
羊羹のツボが、まったくわからない。
「……〈開け豆〉」
自分の口から出た言葉なのに、何故か妙な違和感を感じる。
すると、どこからともなく金色の豆粒が二つ飛び出して、あずきの手の平に乗った。
首を傾げていると、いつの間にか羊羹男の足元に猫の姿がある。
淡いクリーム色の毛の猫の登場に、あずきの目が輝いた。
「やばい。超美人さんが来たわ。おいで、おいで」
素早くその場にしゃがむと、視線を合わせないようにしながら手を差し伸べる。
本当なら抱っこして心の赴くままにモフモフを楽しみたいが、初対面の猫に取っていい行動ではない。
こういう時には、どれだけ撫でてもされるがままだった愛猫を思い出してしまう。
「……ササゲなら、モフモフし放題なのに」
ぽつりとこぼした呟きに、円香のため息が聞こえた。
「また言ってる。……大体、その変な名前は何だったの?」
「私があずきだから、同じ豆類でササゲ」
「だから、どうしてそこでササゲを選ぶの? もう少し可愛いが名前あるでしょう?」
そう言われても、ササゲは両親がつけた名前なのであずきにはどうしようもない。
足元に来てくれた猫を撫でていると、瞳の色がミントグリーンであることに気付いた。
「この子、ササゲと同じ瞳の色だわ。綺麗な色」
「えー? 普通の緑の瞳じゃない?」
円香も猫の顔を覗き込むが、早々に視線を外してしまう。
確かに猫の瞳で緑色はそれほど珍しくないが、この明るい緑色はあまり見ない気がする。
「それにしても、何なのよここは」
「確かに、三途の川も見当たらないしね」
「……あずきさん、死んだつもりなの?」
「違うの?」
眉を顰めた円香と見つめ合っていると、羊羹男が動く気配がした。
「おまえ、何か豆について叫べ」
「……は?」
突然の謎の言葉に、あずきと円香の声が重なった。
だが、羊羹男はまったく気にする様子もない。
「豆への思いのたけを、叫ぶんだ」
「……ないわよ」
豆に対して特に何の感情もないので、当然叫ぶようなことも思い当たらない。
すると驚いた様子の羊羹男は、暫し何かを考えている。
「では、豆に関する言葉なら、何でもいい」
「豆? ……開け豆とか?」
「円香、それ開けゴマじゃないの? オープンセサミでしょう?」
あずきが指摘すると、円香の顔がさっと赤くなっていく。
「う、うるさいわね。知っているわよ。同じようなものじゃない」
だいぶ違う気はするが、妹がポンコツ可愛いのでうなずくに留めておく。
「ふむ。では、それでいい。豆でいこう」
「はい?」
何故か乗り気の羊羹男は、その場でくるりと一回転した。
「開け豆、だ。さあ、叫べ」
……どうしよう。
いよいよ訳が分からなくなってきた。
回転した拍子に羊羹男の背中が見えたが、やはりファスナーのようなものはない。
着ぐるみとして中に誰かが入っているわけではなさそうだ。
ロボット的なもので遠隔操作という可能性もあるが、それにしては動きが滑らかだし、何より羊羹が水羊羹に変化した理由を説明できない。
それに、あの羊羹は飾りではなくて、本当に食べることができたのだ。
……これはやはり、不思議ぬいぐるみ生物か。
結局あずきは生きているのか死んでいるのかよくわからないが、ここがまっとうな世界ではなさそうだということだけはわかった。
混乱しながらも羊羹男に視線を向けていると、ふとその口元が綻んだように見えた。
何故だろう……少し懐かしい気がする。
これは幼少期にこのキャラクターを見過ぎたせいかもしれない。
「……少し、痩せたか?」
「え?」
思いがけない言葉に驚いて、猫を撫でる手が止まる。
「何? セクハラ羊羹なの?」
円香が心底嫌そうに目を細めているが、それを言われた羊羹男もまた、少し不満そうに眉を顰めた。
「失礼な。それよりも『開け豆』だ。さあ、叫べ」
「だから、何でよ」
「いつまでも、こうしているわけにはいかない。私も暇ではないからな」
円香と羊羹男のやりとりを聞いてふと疑問に思ったのだが、暇ではないとは何の用だろう。
再放送でもあるのだろうか。
……いや、この羊羹男は不思議ぬいぐるみ生物なので、テレビ番組とは無関係か。
「ここはいわば、世界の狭間。神とその祝福を受けた者しか、自分を保つことはできない。このままここにいれば……消えるぞ」
「あ、やっぱり事故か何かで死んだってことね?」
「何で嬉しそうなのよ、あずきさんは!」
円香に怒られるが、別に死んだことが嬉しいわけではない。
「いや、予想が当たったから何となく」
「当たっていないぞ。そもそも、誰も死んでいない」
羊羹男に静かに告げられ、あずきと円香は顔を見合わせた。
「え? 本当に?」
「だが、このままでは消える。それが嫌ならば、叫べ」
色々と疑問はあるものの、この場所のことは羊羹男が一番詳しそうだ。
内容はともかく、叫ぶだけでいいのなら安いものだろう。
円香も同様の考えに至ったらしく、あずきを見てうなずくと、大きく息を吸った。
「開け、豆!」
「――違う。おまえじゃない」
かなりの大声を出したのに、すぐに否定された円香が顔を真っ赤にしている。
「何なの? 叫べって言うから叫んだのに! この丸出し羊羹!」
恐らく罵倒の言葉なのだろうが、丸出し羊羹という言葉はおかしい気がする。
そして何故か、羊羹男がちょっと嬉しそうに胸を張っているのだが。
羊羹界隈では、丸出しは褒め言葉なのだろうか。
あずきも褒めておいた方がいいのだろうか。
「おまえが、言え。心は日本語、言葉は英語でだ」
要求の意味不明さが一段階上がったが、もうこうなったら大人しく従うしかない。
「わかったわ、むき出し羊羹」
若干褒め言葉を間違った気もするが、羊羹男の頭部の羊羹がリズムを刻んで揺れているので、これもまた悪くない言葉なのだろう。
羊羹のツボが、まったくわからない。
「……〈開け豆〉」
自分の口から出た言葉なのに、何故か妙な違和感を感じる。
すると、どこからともなく金色の豆粒が二つ飛び出して、あずきの手の平に乗った。
10
あなたにおすすめの小説
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】後宮の片隅にいた王女を拾いましたが、才女すぎて妃にしたくなりました
藤原遊
恋愛
【溺愛・成長・政略・糖度高め】
※ヒーロー目線で進んでいきます。
王位継承権を放棄し、外交を司る第六王子ユーリ・サファイア・アレスト。
ある日、後宮の片隅でひっそりと暮らす少女――カティア・アゲート・アレストに出会う。
不遇の生まれながらも聡明で健気な少女を、ユーリは自らの正妃候補として引き取る決断を下す。
才能を開花させ成長していくカティア。
そして、次第に彼女を「妹」としてではなく「たった一人の妃」として深く愛していくユーリ。
立場も政略も超えた二人の絆が、やがて王宮の静かな波紋を生んでいく──。
「私はもう一人ではありませんわ、ユーリ」
「これからも、私の隣には君がいる」
甘く静かな後宮成長溺愛物語、ここに開幕。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
指さし婚約者はいつの間にか、皇子に溺愛されていました。
湯川仁美
恋愛
目立たず、目立たなすぎず。
容姿端麗、国事も完璧にこなす皇子様に女性が群がるのならば志麻子も前に習えっというように従う。
郷に入っては郷に従え。
出る杭は打たれる。
そんな彼女は周囲の女の子と同化して皇子にきゃーきゃー言っていた時。
「てめぇでいい」
取り巻きがめんどくさい皇子は志麻子を見ずに指さし婚約者に指名。
まぁ、使えるものは皇子でも使うかと志麻子は領地繁栄に婚約者という立場を利用することを決めるといつのまにか皇子が溺愛していた。
けれども、婚約者は数週間から数か月で解任さた数は数十人。
鈍感な彼女が溺愛されていることに気が付くまでの物語。
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる