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11 豆青の瞳の王子と神聖豆魔法
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「失礼します……」
ゆっくりと扉を開けると、そこは石造りの部屋だった。
床には不思議な模様が描かれており、ステンドグラスの天井から降り注ぐ光が壁画を照らしている。
あずきが辺りを見回しながら部屋に入ると、壁画の前に立っていた金髪の少年がこちらに振り返った。
「アズキ? どうしました――」
「この部屋って、私が最初に来た部屋?」
あの時は目の前にクライヴの顔があったり、絵にかいたような王様がいたりで周囲を見る余裕はなかった。
だが、床に書いてある模様と石造りの部屋ということは何となく記憶にある。
あの時とは違って光っていない床の模様を眺めながら部屋の奥に進むと、クライヴがじっとこちらを見つめているのに気が付いた。
「あ、もしかして入っちゃ駄目だった? この服、ありがとうって言いに来ただけなの。ごめんね」
「――ま、待ってください」
急いで戻ろうと踵を返したあずきの手を、いつの間にかそばまで来ていたクライヴが握る。
びっくりして見てみると、すぐ近くにミントグリーンの瞳があった。
こうして近くで見ると、澄んだ色がとても美しい。
「……何?」
「いえ、その。……その服、とても似合っています」
「あ、ありがとう」
至近距離で美少年に褒められるのは、なかなかの破壊力だ。
クライヴはあずきの手を放すと柔らかく微笑んだが、それもまた結構な威力である。
美少年というものは何をしても攻撃力が高いのだな、と感心してしまう。
「クライヴが制服に似せてくれたって聞いたの。可愛いし、動きやすいわ。ありがとう」
どうにか当初の目的であるお礼を言うと、クライヴは笑みを浮かべたままうなずいた。
「喜んでいただき、光栄です」
「……ねえ、クライヴ。喋り方が硬いわ。クライヴがそれなら、私も敬語を使うよ?」
妙な脅しの様になってしまったが、それを聞いたクライヴは慌てて首を振った。
「いえ、アズキはそのままで。俺は……言い伝えにある豆の聖女に会えただけで嬉しいんです」
また豆か。
本当に、どれだけ豆が好きなのだ、豆王国民は。
呆れていると、再びクライヴの瞳が目に入った。
「クライヴの瞳って、綺麗なミントグリーンよね」
「いえ。この瞳はトウセイと呼ばれています」
「トウセイ?」
耳慣れない言葉に、あずきは首を傾げた。
「豆の青で、豆青です。この色は王家の象徴でもあります」
「本当に豆が好きなのね。でも、とても綺麗だわ」
豆の色という感じはしないが、クライヴの瞳は澄んだ美しい色だった。
何だか親しみを感じてしまうのは、おそらく亡き愛猫ササゲの瞳と同じ色だからだろう。
「アズキの瞳も綺麗ですよ。茶色というよりは赤褐色に近い……小豆色ですね。とても美しい」
「あ、ありがとう」
美少年に真正面から褒められるというのは、何とも恥ずかしくて胸が苦しくなるものだ。
さすがは豆とイケメンの国の王子、さらりと褒める術と威力が凄い。
日本の女子高生には刺激が強いので、もう少し手加減していただきたいものである。
思わず視線を逸らした先には、壁いっぱいに描かれた壁画があった。
「ここは、聖女の間と呼ばれています。歴代の聖女の功績を壁画に残しているそうです」
クライヴの説明を聞く限り、荘厳かつありがたいもののようだ。
だが目の前の壁画には、女性と王冠をかぶった国王と思しき人物、それから色とりどりの豆が描かれていた。
本当に、どれだけ豆が好きなのだ、この国は。
この壁画を見る限り、聖女は豆農家も真っ青な豆生育に明け暮れたということしか推測できないのだが。
「神の豆って、実るとこんなに色とりどりの豆になるの?」
「それはわかりませんが……この壁画は、聖女の魔法の奇跡を描いていると言われています」
「魔法って……豆だらけよ?」
どう見ても、魔法というよりは豆の収穫祭である。
あずきには、国王と女性が豆だらけの中で楽しそうにキャッキャウフフしているようにしか見えない。
「はい。聖女の魔法は、神聖豆魔法と呼ばれるものです」
「魔法まで、豆なの? ……クライヴも、使えるの?」
豆だらけの状況に呆れてしまうが、豆とイケメンの王国の豆王子ならば、豆な魔法も軽々と使いこなしそうだ。
だが、クライヴはゆっくりと首を振った。
「いいえ。豆魔法は豆の聖女のみが使える、神聖なものです」
そう言われても、豆が神聖というのもよくわからないし、そもそも魔法自体が半信半疑だ。
「ねえ、クライヴ。私のいた世界では、魔法は存在しないの。だから魔法がどういうものなのか、いまいちピンとこないわ」
「豆魔法に関しては、神殿に文献があるはずです。取り寄せましょう」
「ありがとう。それで、クライヴは魔法を使えるの?」
「まあ、多少は……」
「――見たい!」
好奇心から目を輝かせてあずきがお願いすると、クライヴは困ったように笑った。
次の瞬間、ふわりと風が吹き抜け、あずきの髪を揺らした。
くるくると円を描くように吹いた風は、クライヴの手の一振りですっと消え去った。
「――凄い、凄い!」
嘘のような光景に、あずきは興奮してその場でぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「そんなに喜んでいただけるとは」
クライヴが照れたようにはにかんでいるが、その顔も威力が高いので是非とも控えていただきたいものだ。
「本当に凄いわ。まるで、魔法みたい! ……あ、魔法か」
自分で言っていて恥ずかしくなり、おかげで少し心が落ち着いた。
「ねえ、私も使えるかな?」
あずきの興奮が面白かったらしく笑みを浮かべていたクライヴが、小さく首を振った。
ゆっくりと扉を開けると、そこは石造りの部屋だった。
床には不思議な模様が描かれており、ステンドグラスの天井から降り注ぐ光が壁画を照らしている。
あずきが辺りを見回しながら部屋に入ると、壁画の前に立っていた金髪の少年がこちらに振り返った。
「アズキ? どうしました――」
「この部屋って、私が最初に来た部屋?」
あの時は目の前にクライヴの顔があったり、絵にかいたような王様がいたりで周囲を見る余裕はなかった。
だが、床に書いてある模様と石造りの部屋ということは何となく記憶にある。
あの時とは違って光っていない床の模様を眺めながら部屋の奥に進むと、クライヴがじっとこちらを見つめているのに気が付いた。
「あ、もしかして入っちゃ駄目だった? この服、ありがとうって言いに来ただけなの。ごめんね」
「――ま、待ってください」
急いで戻ろうと踵を返したあずきの手を、いつの間にかそばまで来ていたクライヴが握る。
びっくりして見てみると、すぐ近くにミントグリーンの瞳があった。
こうして近くで見ると、澄んだ色がとても美しい。
「……何?」
「いえ、その。……その服、とても似合っています」
「あ、ありがとう」
至近距離で美少年に褒められるのは、なかなかの破壊力だ。
クライヴはあずきの手を放すと柔らかく微笑んだが、それもまた結構な威力である。
美少年というものは何をしても攻撃力が高いのだな、と感心してしまう。
「クライヴが制服に似せてくれたって聞いたの。可愛いし、動きやすいわ。ありがとう」
どうにか当初の目的であるお礼を言うと、クライヴは笑みを浮かべたままうなずいた。
「喜んでいただき、光栄です」
「……ねえ、クライヴ。喋り方が硬いわ。クライヴがそれなら、私も敬語を使うよ?」
妙な脅しの様になってしまったが、それを聞いたクライヴは慌てて首を振った。
「いえ、アズキはそのままで。俺は……言い伝えにある豆の聖女に会えただけで嬉しいんです」
また豆か。
本当に、どれだけ豆が好きなのだ、豆王国民は。
呆れていると、再びクライヴの瞳が目に入った。
「クライヴの瞳って、綺麗なミントグリーンよね」
「いえ。この瞳はトウセイと呼ばれています」
「トウセイ?」
耳慣れない言葉に、あずきは首を傾げた。
「豆の青で、豆青です。この色は王家の象徴でもあります」
「本当に豆が好きなのね。でも、とても綺麗だわ」
豆の色という感じはしないが、クライヴの瞳は澄んだ美しい色だった。
何だか親しみを感じてしまうのは、おそらく亡き愛猫ササゲの瞳と同じ色だからだろう。
「アズキの瞳も綺麗ですよ。茶色というよりは赤褐色に近い……小豆色ですね。とても美しい」
「あ、ありがとう」
美少年に真正面から褒められるというのは、何とも恥ずかしくて胸が苦しくなるものだ。
さすがは豆とイケメンの国の王子、さらりと褒める術と威力が凄い。
日本の女子高生には刺激が強いので、もう少し手加減していただきたいものである。
思わず視線を逸らした先には、壁いっぱいに描かれた壁画があった。
「ここは、聖女の間と呼ばれています。歴代の聖女の功績を壁画に残しているそうです」
クライヴの説明を聞く限り、荘厳かつありがたいもののようだ。
だが目の前の壁画には、女性と王冠をかぶった国王と思しき人物、それから色とりどりの豆が描かれていた。
本当に、どれだけ豆が好きなのだ、この国は。
この壁画を見る限り、聖女は豆農家も真っ青な豆生育に明け暮れたということしか推測できないのだが。
「神の豆って、実るとこんなに色とりどりの豆になるの?」
「それはわかりませんが……この壁画は、聖女の魔法の奇跡を描いていると言われています」
「魔法って……豆だらけよ?」
どう見ても、魔法というよりは豆の収穫祭である。
あずきには、国王と女性が豆だらけの中で楽しそうにキャッキャウフフしているようにしか見えない。
「はい。聖女の魔法は、神聖豆魔法と呼ばれるものです」
「魔法まで、豆なの? ……クライヴも、使えるの?」
豆だらけの状況に呆れてしまうが、豆とイケメンの王国の豆王子ならば、豆な魔法も軽々と使いこなしそうだ。
だが、クライヴはゆっくりと首を振った。
「いいえ。豆魔法は豆の聖女のみが使える、神聖なものです」
そう言われても、豆が神聖というのもよくわからないし、そもそも魔法自体が半信半疑だ。
「ねえ、クライヴ。私のいた世界では、魔法は存在しないの。だから魔法がどういうものなのか、いまいちピンとこないわ」
「豆魔法に関しては、神殿に文献があるはずです。取り寄せましょう」
「ありがとう。それで、クライヴは魔法を使えるの?」
「まあ、多少は……」
「――見たい!」
好奇心から目を輝かせてあずきがお願いすると、クライヴは困ったように笑った。
次の瞬間、ふわりと風が吹き抜け、あずきの髪を揺らした。
くるくると円を描くように吹いた風は、クライヴの手の一振りですっと消え去った。
「――凄い、凄い!」
嘘のような光景に、あずきは興奮してその場でぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「そんなに喜んでいただけるとは」
クライヴが照れたようにはにかんでいるが、その顔も威力が高いので是非とも控えていただきたいものだ。
「本当に凄いわ。まるで、魔法みたい! ……あ、魔法か」
自分で言っていて恥ずかしくなり、おかげで少し心が落ち着いた。
「ねえ、私も使えるかな?」
あずきの興奮が面白かったらしく笑みを浮かべていたクライヴが、小さく首を振った。
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