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第1章 ラスラ領 アミット編
28 未来永劫よろしくです
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『ペリドット様! ドンマイ!』
優しい風が吹き、大気が煌めいた。
それはあの日に聞いた声だ。
か細く、少女のような声。
「どこ? 君はどこにいるんだ?」
耳元で聞こえたのは間違いなく守護精霊の声だった。
あの日、師匠から授かった守護精霊。
僕のピンチを師匠に知らせてくれた恩人だ。
姿が見えない。
けれども声は聞こえる。
『ペリドット様! フィーナの声が聞こえるの? やったー! ずっと1人で話してたんですよ!』
彼女の声は幼くて溌剌としていた。
「そうだったんだね。気付けなくってごめん。改めてよろしく! それよりも君の名前は?」
『フィーナ! あ、セラフィーナです! 未来永劫よろしくですっ!』
「こちらこそよろしく」
こうして僕は、守護精霊と会話をすることができるようになった。
これも自身に魔力が馴染んできた証拠だ。
もっと魔力を蓄えて、彼女の姿をこの目で見ること。
当面の目標はそれにしよう。
名前はセラフィーナ。
フィーナと呼ぼう。
彼女と一緒なら訓練も頑張れそうだ。
『ねえねえペリドット様。闇属性は使いにくいかもですけど安心してください! フィーナも風魔術でアシストしますから!』
「そうかフィーナは魔術が使えるんだね。心強いよ」
僕は姿の見えないフィーナに語りかけている。
不思議なことに、フィーナがどこにいるのか手に取るようにわかるのだ。
アリスさんとティナさんはぽかんと口を開けていた。
「(えっと、ティナ? ペリドット君は誰と話しているのかしら?)」
「(お疲れなんでしょうか? 私にもわかりません)」
フィーナは僕が囚われたとき、一目散にアイリーンの所へ駆けつけてくれたらしい。
しかし、地下組織は秘密の場所にあり、なかなか脱出することができなかった。
それでもフィーナは慣れない場所を不安を抱えながら出口を探し回ったのだ。
怖かっただろう。
なんせ僕の命が掛かっていたのだ。
僕から認知されていなくても、守護精霊は主人を危険から守るもの。
あのとき僕が死んでしまっていたらどうなっていただろうか。
きっとフィーナにも悪い影響があっただろう。
僕のこの体は、もはや一人の体じゃないのだ。
これからはフィーナのことも考えながら行動しなければいけない。
子供を持つ父親の気分は、もしかするとこんな感じなのかもしれないな。
父さんもこんなことを思っていたのだろうか。
フィーナとの会話は楽しかった。
ユーモアがあって、少しだけ天然で、こんな娘と付き合ったらきっと毎日が楽しいのだろう。
「ハハ! それじゃあ、あの時もそうやって?」
アリスさんたちは身を寄せ合って哀れみの表情をしていた。
どうしたというのだろう。
フィーナと僕の会話がよっぽどおかしいのだろうか。
「((とうとう、壊れたのかしら……))」
◇◇◇
「「なんだ! そういうことなのね!」」
「どうやらフィーナの声は僕と師匠にしか聞こえないらしいんです」
「そっかー。残念だわー。お姉さんもフィーナちゃんと話したかったなー」
「だけど、僕の成長次第でフィーナの姿も具現化されるみたいです。
そうしたら皆さんとも会話もできるし、触れ合うことだってできるそうですよ」
『ペリドット様。魔術だけじゃなくって、剣術のレベルが上がることでも、フィーナの具現化には影響するんですよっ』
なるほど、そうなのか。
フィーナを具現化させるためには、魔術だけじゃなくて剣術を学ぶ必要もあるんだな。
まあ、必要と言うわけではないが近道なのは違いないだろう。
とすれば、父さんのいる騎士団に入団するのも手だが……
それだけは気が進まないな……
なぜか?
それは単純な理由からだ。
僕は、父さんと上手くいっていない。
以前はよく稽古をつけてもらい、二級剣士の称号を得るまでにはなった。
けれど僕も成長するにつれ、少しづつ父親との距離をとるようになった。
それはごく普通の若者の対応で、決して特別な原因があるわけではない。
ただ単に、強く優秀な父さんに対して、定職にも就かずにふらふらとしている僕個人の状況に、後ろめたさのような気持ちがあったのかもしれない。
かもしれないわけではないな。
はっきりと劣等感のようなものは感じている。
父さんは幼いころから優秀だった。
平民の出なのにも関わらず今の地位は異例だし、その背中はいつまでも大きく感じられる。
僕も16歳になった今、父さんに悪い感情を抱いているわけではない。
父さんは僕をどう思っているのだろうか。
◇◇◇
その晩、屋敷から帰宅する途中、僕は遭遇してしまった。
〝吸血鬼(バンパイア)〟に。
すっかり陽も落ちた帰り道。
僕はフィーナと他愛もない話をしていた。
「じゃあ、フィーナの故郷は東大陸なのか。どんな所なんだい?」
『東大陸はここ中央大陸よりも自然が豊かで、ずっと暖かいんですよ。
フィーナは〝精霊の森〟の神木から産まれたんです。
だから神木がお母さんなんです。
〝精霊の森〟は仲間たちもたくさんいるとっても平和な森なんです。
森の周りにはエルフの里がいくつかあって、森を守ってくれるんですっ』
「精霊の森にエルフ。御伽話みたいだな」
『この大陸ではエルフ自体が珍しいですものね。エルフは信仰深くて穏やかな種族なんですよ。森を守ることを使命としてるから、冒険者でなければ旅をすることもないですっ』
森の住人エルフは弓が得意な種族らしい。
白い肌に細い手足が特徴的で、人間の数倍は長生きできると聞いたことがあった。
フィーナの話は面白い。
だけど少し気になるところがある……
「世界は広いんだね。僕たちの知らない種族や見たことのない種族もたくさんいるんだろうな」
『東大陸は逆に人間は少ないんです。だから人間を恐れる者が多いの。でも良かった。ペリドット様が優しい人で安心しました』
うーん。
やっぱり気になるな。
「あのさフィーナ。そのペリドット様っていうのはやめてくれないかな? できれば気軽にペリドットって呼んでほしい。それに僕等の間に丁寧な言葉遣いも無し!」
『……じゃあ、お言葉に甘えて! ペリドット! 改めてよろしくねっ!』
「ああ。こちらこそ、よろしく!」
『あれっ!!? ペリドット! 何か魔力を持った者が近づいてくるよ!』
魔力を持った者?
優しい風が吹き、大気が煌めいた。
それはあの日に聞いた声だ。
か細く、少女のような声。
「どこ? 君はどこにいるんだ?」
耳元で聞こえたのは間違いなく守護精霊の声だった。
あの日、師匠から授かった守護精霊。
僕のピンチを師匠に知らせてくれた恩人だ。
姿が見えない。
けれども声は聞こえる。
『ペリドット様! フィーナの声が聞こえるの? やったー! ずっと1人で話してたんですよ!』
彼女の声は幼くて溌剌としていた。
「そうだったんだね。気付けなくってごめん。改めてよろしく! それよりも君の名前は?」
『フィーナ! あ、セラフィーナです! 未来永劫よろしくですっ!』
「こちらこそよろしく」
こうして僕は、守護精霊と会話をすることができるようになった。
これも自身に魔力が馴染んできた証拠だ。
もっと魔力を蓄えて、彼女の姿をこの目で見ること。
当面の目標はそれにしよう。
名前はセラフィーナ。
フィーナと呼ぼう。
彼女と一緒なら訓練も頑張れそうだ。
『ねえねえペリドット様。闇属性は使いにくいかもですけど安心してください! フィーナも風魔術でアシストしますから!』
「そうかフィーナは魔術が使えるんだね。心強いよ」
僕は姿の見えないフィーナに語りかけている。
不思議なことに、フィーナがどこにいるのか手に取るようにわかるのだ。
アリスさんとティナさんはぽかんと口を開けていた。
「(えっと、ティナ? ペリドット君は誰と話しているのかしら?)」
「(お疲れなんでしょうか? 私にもわかりません)」
フィーナは僕が囚われたとき、一目散にアイリーンの所へ駆けつけてくれたらしい。
しかし、地下組織は秘密の場所にあり、なかなか脱出することができなかった。
それでもフィーナは慣れない場所を不安を抱えながら出口を探し回ったのだ。
怖かっただろう。
なんせ僕の命が掛かっていたのだ。
僕から認知されていなくても、守護精霊は主人を危険から守るもの。
あのとき僕が死んでしまっていたらどうなっていただろうか。
きっとフィーナにも悪い影響があっただろう。
僕のこの体は、もはや一人の体じゃないのだ。
これからはフィーナのことも考えながら行動しなければいけない。
子供を持つ父親の気分は、もしかするとこんな感じなのかもしれないな。
父さんもこんなことを思っていたのだろうか。
フィーナとの会話は楽しかった。
ユーモアがあって、少しだけ天然で、こんな娘と付き合ったらきっと毎日が楽しいのだろう。
「ハハ! それじゃあ、あの時もそうやって?」
アリスさんたちは身を寄せ合って哀れみの表情をしていた。
どうしたというのだろう。
フィーナと僕の会話がよっぽどおかしいのだろうか。
「((とうとう、壊れたのかしら……))」
◇◇◇
「「なんだ! そういうことなのね!」」
「どうやらフィーナの声は僕と師匠にしか聞こえないらしいんです」
「そっかー。残念だわー。お姉さんもフィーナちゃんと話したかったなー」
「だけど、僕の成長次第でフィーナの姿も具現化されるみたいです。
そうしたら皆さんとも会話もできるし、触れ合うことだってできるそうですよ」
『ペリドット様。魔術だけじゃなくって、剣術のレベルが上がることでも、フィーナの具現化には影響するんですよっ』
なるほど、そうなのか。
フィーナを具現化させるためには、魔術だけじゃなくて剣術を学ぶ必要もあるんだな。
まあ、必要と言うわけではないが近道なのは違いないだろう。
とすれば、父さんのいる騎士団に入団するのも手だが……
それだけは気が進まないな……
なぜか?
それは単純な理由からだ。
僕は、父さんと上手くいっていない。
以前はよく稽古をつけてもらい、二級剣士の称号を得るまでにはなった。
けれど僕も成長するにつれ、少しづつ父親との距離をとるようになった。
それはごく普通の若者の対応で、決して特別な原因があるわけではない。
ただ単に、強く優秀な父さんに対して、定職にも就かずにふらふらとしている僕個人の状況に、後ろめたさのような気持ちがあったのかもしれない。
かもしれないわけではないな。
はっきりと劣等感のようなものは感じている。
父さんは幼いころから優秀だった。
平民の出なのにも関わらず今の地位は異例だし、その背中はいつまでも大きく感じられる。
僕も16歳になった今、父さんに悪い感情を抱いているわけではない。
父さんは僕をどう思っているのだろうか。
◇◇◇
その晩、屋敷から帰宅する途中、僕は遭遇してしまった。
〝吸血鬼(バンパイア)〟に。
すっかり陽も落ちた帰り道。
僕はフィーナと他愛もない話をしていた。
「じゃあ、フィーナの故郷は東大陸なのか。どんな所なんだい?」
『東大陸はここ中央大陸よりも自然が豊かで、ずっと暖かいんですよ。
フィーナは〝精霊の森〟の神木から産まれたんです。
だから神木がお母さんなんです。
〝精霊の森〟は仲間たちもたくさんいるとっても平和な森なんです。
森の周りにはエルフの里がいくつかあって、森を守ってくれるんですっ』
「精霊の森にエルフ。御伽話みたいだな」
『この大陸ではエルフ自体が珍しいですものね。エルフは信仰深くて穏やかな種族なんですよ。森を守ることを使命としてるから、冒険者でなければ旅をすることもないですっ』
森の住人エルフは弓が得意な種族らしい。
白い肌に細い手足が特徴的で、人間の数倍は長生きできると聞いたことがあった。
フィーナの話は面白い。
だけど少し気になるところがある……
「世界は広いんだね。僕たちの知らない種族や見たことのない種族もたくさんいるんだろうな」
『東大陸は逆に人間は少ないんです。だから人間を恐れる者が多いの。でも良かった。ペリドット様が優しい人で安心しました』
うーん。
やっぱり気になるな。
「あのさフィーナ。そのペリドット様っていうのはやめてくれないかな? できれば気軽にペリドットって呼んでほしい。それに僕等の間に丁寧な言葉遣いも無し!」
『……じゃあ、お言葉に甘えて! ペリドット! 改めてよろしくねっ!』
「ああ。こちらこそ、よろしく!」
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