Head or Tail ~Akashic Tennis Players~

志々尾美里

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第42話 戦う場所

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 顔を伝った汗の雫が流れ落ちると、それはテニスコートを濡らすことなくあっという間に乾いていく。日中の降り注ぐ太陽によって、レイコールド材質のサーフェスは灼けた鉄板かと思うような熱を帯びている。足を覆う分厚いシューズ越しにもその熱さは伝わり、ひょっとしてインソールが溶けているのではと錯覚するほどだ。

 しかし、対峙する二人は互いに戦意を漲らせ、全身を焦がす暑さなど気にも留めない。迎えるは勝敗を決しうる重要なポイント。これを逃せば、既に切り札ジョーカーを使ったひじりの歩が悪くなる。使用開始から既に20分。ここで決めねば敗戦は濃厚。追い詰められたことで集中力は最高潮に達し、全ての五感を束ねあわせて相手の挙動に意識を向ける。すると、時の流れがその歩みを緩めたように、目に映る全てがゆっくりと穏やかに感じられた。まるで見えない何かと意識が繋がったように、相手がトスを上げると決めたタイミングを感じとった。

 終始精度の落ちない見事なサーブが放たれる。スピード、コース、回転、全て申し分無い。のみならず、相手の返球を見越してポジションを取り、油断なく己の優位を離すまいと次に備えている。恐らく本来なら、相手の卓越した実力と試合運びの前に屈していたかもしれない。

――だが

 限界まで研ぎ澄まされた集中力、可能な限り鍛えてきた肉体に、本来なら持ちえないもう一つの力・・・・・・が加わる。自身の筋力、柔軟、反応、反射、認識、全てが押し上げられるように上昇し、身体を適切な場所へ運んでいく。目標を捉え、力を溜め、バランスを保ち、最適なリズムに乗り、完璧なタイミングでボールを打つ。

 自分はいつ、この境地に達することができるのか。あとどれほどの研鑚を積めば、辿り着けるのか。今はまだ遥か遠く、道筋すらも計り知れない。それでも、いつか必ず。



 7月下旬
 梅雨が明け、季節はすっかり夏を迎えた。日本特有の湿気を帯びた暑さの中には、生きとし生けるすべての命が含まれているかのようだ。陽射しはもちろんのこと、ただよう粒子ひとつひとつに生命力が溢れかえっていて、その汪溢おういつさはかえって胸やけを起こしそうなほど。日の出から雲一つない快晴が続き、高く広い青空にさんさんと輝く太陽は片時も休まずその存在を主張し、哀れな人間たちはその猛烈な暑さに喘ぎながら一日を過ごした。

 夕日を背に浴び、全身を襲う猛烈な苦痛に歯を食いしばって耐えながら、聖は帰路についていた。傍目からは、ラケットバッグを背負った青年が妙にゆっくりした動作で歩いているだけに見える。しかし本人は必死で、それこそ試合のとき以上に全力を振り絞って身体を動かしているつもりだ。全ての筋肉が鉄になったように重く、動くたびにその一つ一つが互いに綱引きして今にも引き千切れるのではないかというほどの鈍い痛み。少しでも油断すればそのまま倒れこんで動けなくなりそうだが、それを懸命に堪えて足を動かす。右、左、右、左と、バランスを取りながら地面を踏みしめじっくり進んでいく。

<痛みを制してンのは皮膚じゃねェ、頭だ! っつー良いセリフがあらァな?>
 アドの煽りとも激励ともとれない微妙な発言に構う余裕は一切ない。試合で叡智の結晶リザスを使用し、急いで家に向かったがあと少しのところで間に合わなかった。家まであとたった300mほどだが、聖にはその距離が天竺を目指す絹の旅路シルクロードにさえ思えてくる。

 ようやく自宅に辿り着き、ベッドに倒れ込む。もう一歩も動けない。呼吸することすら力を使うようで、下手をすればこのまま死ぬんじゃないかとさえ思えてくる。文字通り息も絶え絶えな状態で、自力で帰宅できたことが奇跡に感じられた。

「ま、少なくとも歩けるだけマシじゃねェか。使う度に行動不能になってたンじゃまともに選手活動できねェからな。もっとも? 非撹拌事象で叡智の結晶リザスを使わなくて済むぐらいさっさと強くなりゃあ良いだけの話だけどナ~。いつになるかナ~?」
 聖の自室で少年の姿を現したアドが、勝手にゲームを起動させながら煽ってくる。修造チャレンジ以降、聖よりも身長の低い選手の能力であれば、代償である失徳の業カルマバープが発生してもどうにかこうにか動くことができることが分かった。筆舌に尽くし難い苦痛であることに変わりはないが、全く動けないのとは訳が違う。聖は自分の成長を実感すると共に、あとどれぐらい強くなれば能力に頼らずに済むようになるのかに想いを馳せるが、この分だとまだしばらくかかりそうだ。

「試合のあとにぶっ倒れなくて済むようになったンだ。いっそのこと、その状態で試合してみちゃァどうよ? それができりゃ、歩いて帰るぐらい屁でもなくなンじゃねー? 知らんけど」
 他人事だと思って好き放題言いやがってと恨み言を呟きたくなったが、生憎とそんな元気は微塵もない。聖は不満と一緒に意識を放り投げるように考えるのをやめて目を閉じる。まぶたの裏で不可思議な模様が明滅し、脳裏には今日の試合の場面が不規則に思い返される。

 今日の試合はきつかった。相手が強かったのも当然あるが、何より暑さにやられた気がする。無論、条件は参加者全員が同じなのだから、自分だけがきつかったわけではない。それでも、炎天下で行われる試合はまさしく想像を絶する苦行に思えた。

「ま、なんであれ初優勝・・・か。意外と早かったな」

 アドの言葉は耳に入っていたが、聖に反応する元気はやはり無かった。



 今日、聖はITF――国際テニス連盟――公認の大会に出場し、初優勝を飾った。大会のグレードは一番低いものではあるが、ITF公認大会ともなれば当然レベルは高い。そして優勝したことで、聖はITFジュニアランキングのポイントを大きく獲得できた。このポイントを得ることはつまり、聖がプロテストを受ける為の条件の一つ『IFTジュニアランキング50位以内』に繋がる。

 これまでにもポイント付与の対象となる公認大会には出場していたが、大会スケジュールが1週間連日続くということもあり、例え勝ち進んでも聖の場合は高校の授業があるため途中棄権を余儀なくされていた。夏休みに入ったことでスケジュールに余裕ができ、ようやく決勝に挑むことができたのだ。試合は3セットマッチを1日1試合。その間、聖は決勝以外で叡智の結晶リザスを使用せずに勝ち進み、自分がテニス再開当初に想像していたよりも遥かに早いペースで成長できていることが分かった。

 日々のトレーニングと功徳の業カルマグレースの獲得を地道に積み重ね、ようやく聖は叡智の結晶リザス無しの状態で国内の強者たちと渡り合える程度には力をつけてきたのだ。聖としては、このまま能力を使用せずに優勝したかったが、そうはいかなかった。

<コイツ、他の連中とは一味違うな。僻地でスティック薪を拾う者ポインターか>
 準決勝で圧倒的な強さを見せつけていた海外の選手を、アドはそう表現した。
(なにそれ?)
<スティックってのは田舎や僻地を指すスラングだ。日本を田舎と呼ぶかどうかはさておき、要するに自分にとって条件の良い大会を選んで出場して、ポイント稼ぎするやつのことをそう呼ぶンだよ。ま、出稼ぎみてェなモンさ。戦う場所を選ぶってのも、重要なことなんだぜ。ちなみに、ポインターってのは猟犬の品種でもある>

 アドが説明したのは、昔でいう『ポイント戦略』のことを意味している。大会のグレードや地域、出場選手のレベルを吟味することで、効率よく勝ちを拾いポイントを手に入れられるまさに出稼ぎのことだ。

 テニス選手は大会に出場することで、賞金とは別にランキングに影響するポイントを獲得する。このランキングシステムは非常に複雑で、目安にこそなるがランキングの順位がそのまま選手の実力を示すものではない。無論、1位と100位を比較すればその限りではないが、あくまで大会に出場して勝ちを拾った回数の多い順番、程度のものである。

 テニスはその個人種目という競技の性質上、大会に多く出場できる選手とできない選手に格差が出る。ランキングは選手間の不公平さを極力無くすための一つの手法だ。しかし、人間が創り出したものである以上、完璧ではない。運営団体や大会を主催する団体がそれぞれ異なる為、事あるごとに議論が巻き起こる。

『ランキングシステムは確かに色々複雑だけど、選手それぞれに事情がある以上、完全な公平性を保つのは難しいんだよ。だけど、システムに対する不平不満はあるにせよ、プロになる以上求められるのは結局のところ勝敗、結果が全てだ。ゴチャゴチャ言ってないで、誰が相手であろうと勝てば関係無い。文句を言うヒマがあるなら、強くなって勝ちゃいいんだ』

 とは、蓮司れんじの言だ。確かに、ポイント戦略を用いて有利に進めたところで、いずれは本当の強者との対戦が待っている。結果が全てである勝負の世界において、目先の利益に釣られて策を弄しても、最後まで勝ち切れなければ無意味なのだ。しかし反対に、結果が全てである勝負の世界であるからこそ、少しでも自分が有利になるよう手を尽くすのは間違った事ではない。

 相手が誰であろうと勝てる強さを身に付けるべきだ、という蓮司の主張は勇ましくもっともだが、それが出来れば誰も苦労しない。対人競技であるテニスは自分の実力だけで勝敗は決まらないし、上に行けば行くほど戦いは激しさを増し、更に選手たちの強さは拮抗するのだ。競争は苛烈で、選手生命はそれほど長くない。戦いながら成長するという極めて困難な道のりに、全ての選手たちが日々挑み続けている。

 聖が決勝で戦った相手の選手は、大柄でその立ち振る舞いに力強い自信を漲らせ、他の選手とは一段上の雰囲気を発していた。決勝までの戦績を確認すると全てストレート勝ちを収めており、その実力を遺憾なく発揮して見事な勝ち上がりを見せていた。

 アドは彼を評して僻地でスティック薪を拾う者ポインターと揶揄したが、聖には彼の戦い方がまるで一歩一歩、自分の実力を確かめながら戦っているように見えた。必ずしも強者に挑み続けることだけが戦い方ではない。己の自信を育み深めるため、そしてなによりも勝利の感覚を心に刻み付けるためには、こうしたやり方もまた必要なのだろう。

 聖との対戦でも彼は調子を崩すことなく積極的に攻めてきて、聖は彼のテニスに食らい付くのが精いっぱいだった。1セットを先行されたあと、聖は出来うる限り守りに徹して相手のリードを許さず、痺れを切らし攻め急いだ相手のミスに付け込んで辛うじて1セットを奪い返す。だが、聖はそこで自分の実力の限界を察し、能力使用に踏み切った。

(使って、良かったのかな……)
 朦朧している意識の中で、ほのかに感じた罪悪感がぶり返す。ポイントを得るため、彼は遥々日本までやってきたのだ。渡航費、滞在費、道具代、時間、多くのものをこの大会に賭けて臨んだことだろう。そうした相手の事情を想像すると、覚悟を決めたとはいえやはりためらいの心が顔を出す。試合後、相手は悔しさをその表情に隠し、笑顔で聖の勝利を称えてくれた。初めての優勝の喜びよりも、そのとき感じた胸の痛みを思い出しながら、聖は眠りに落ちた。



かがりです。失礼します」
 ATCアリテニ所属のテニスコーチかがり烈花れっかがドアを開けて入室すると、部屋の中で向かい合って座っていた二人の女の視線が彼女に向けられた。片方は日本屈指のテニスアカデミーATCの最高責任者である沙粧さしょうアキラ。上下真っ白なスーツに、艶やかな黒髪が映えている。もう片方は、アメリカを拠点に置く世界的な大手企業RealリアルBlumブルームの人間で、名前はメグ・アーヴィング。沙粧とは対照的に喪服のような黒いドレスワンピース姿で、美しい金髪が伸びている。

 篝が二人に対して一礼すると、沙粧が優雅な仕草で着席を促す。篝はそれに従い、沙粧の隣に着席した。

「お久しぶりね、ミス篝。貴女は相変わらず単一性別的ユニ・セックスね」
 篝を見るやいなや、そう口にするアーヴィング。セリフの中に幽かな嘲笑を含んでいるように感じるのは、篝の中にあるRBリアル・ブルームに対する偏見のせいだろうか。篝は言葉で応答せず、目礼だけで受け流す。そして、沙粧に視線を向けて尋ねた。

「今日は、九月下旬から開催される国際ジュニア団体戦の件でお話があると伺っておりましたが?」
 なのにどうしてこの女が同席しているのか、とは口にしない。RBはアメリカでもっとも大きなテニスアカデミーIMGを支援している一般企業だ。昔から、アメリカではスポーツ市場が日本とは比べ物にならないほど大きい。それ故、企業はスポーツ選手や関連団体の大手スポンサーとなり、スポーツ人気に乗じて自らのイメージアップや利益の回収を行っている。世界で活躍する選手たちを金銭面でバックアップし続けることで、スポーツをエンターテイメントとして事業化し、経済の発展に大きく寄与している。アメリカが昔からオリンピックで結果を出し続けられるのは、一般企業が積極的にスポーツへの関与を強めているというのが非常に大きい。

 対して、これまでの日本はスポーツが国民の娯楽である一方、特定の種目以外では企業とスポーツが密に関わり合いを持つことが少なかった。日本人にとってスポーツとは神聖で名誉的な存在であり、結果を得ることよりもその努力こそ称えられるべきもので、アメリカのように『利益を追求する』ということに対して消極的だった。

 しかしそれも、2021年に開催された東京オリンピックにおける日本の活躍を契機に、風向きが変わった。政府主導でスポーツに関係する事業が積極的に推し進められるようになり、徐々にビジネス市場としてスポーツ業界が広がりを見せ、一般企業の参入も増えている。特にテニスは、最初から世界的な人気を誇っていた種目であることに加え、初の日本人ペアによるグランドスラム達成が追い風となり、その勢いを増した。

 そういう時代の変化は、努力や結果の割にきちんとした利益を得にくかった多くのスポーツ選手たちにとって僥倖となりえた一方、また別の問題・・・・を多く産み出している。

「ミス篝、心配しなくても、私はただ業務連絡に来ただけよ」
 篝の心根を見透かしたかのように、不敵な笑みを浮かべてアーヴィングが言う。

ITFからの強い要望・・・・・・・・・・があってね。国際ジュニア団体戦の開催地なんだけど、急遽ここアリアミスではなく、アメリカ合衆国フロリダ州のハードロック・スタジアムで開催されることになったの。ご存じの通り、フロリダはとても良いところよ。ミス沙粧の前で言うのは少し憚られるけど、仕事のついでに羽を伸ばしにいらっしゃい。あなたが望むなら、プライベートビーチを用意して差し上げるわ」

 そう告げる女の瞳は、熱の無い死んだ太陽のように、昏く輝いていた。

続く
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