私の居場所

AKO

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009 たくさんの思い出

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結局、こうちゃんとは4年半付き合いました。
大学時代は彼とともにあったと言えると思います。

たくさんたくさん、もっとたくさん、ステキな思い出を作ることができました。

そしてそれらは全て、今の私の礎となっています。

初体験の相手であることはもちろん、たくさんエッチなことも探究して、男として女として成長することができました。私の生理周期もお互いでしっかり管理して、初めての中出しも経験しました。

その他にも、初めてバイクの後ろに乗ったのも、初めて飛行機に乗ったのも、初めて外泊したのも、初めての海外旅行も、大きなことから小さなことまで、たくさんの初めてをこうちゃんに経験させてもらい、また彼にとっての初めてもたくさん経験したと思います。

付き合い始めた頃、彼は「一度、デコレーションケーキを独り占めしてみたい!」って可愛いことを言っていたので、彼と過ごした彼の初めての誕生日(彼の20才の誕生日)に、伊豆方面のペンションに泊まりに行ったとき、サプライズで用意してもらっておきました。

あの時のこうちゃんの驚きの顔は、今でも忘れられません。
そして嬉しそうに直接フォークで食べだし、半分くらいのところで「もう無理~ごめんなさ~い!手伝って~」って、私に助けを求めてきました(笑)。

毎年、お互いの誕生日は、財布を使わせないのが2人の決まりごとで、バイト代1ヶ月分を注ぎ込んで豪勢に遊びました。

初めてもらった指輪も可愛かったな。
学生にしてはお高いサファイアの指輪でした。

私は匂いフェチになってしまい、彼のTシャツをもらっていました。
眠れないとき、それを着たり、抱きかかえるとグッスリと眠ることができました。
本当に大好きでした。

でも、1度だけ私の言葉でこうちゃんが不機嫌になったのを覚えています。

「人はね、2番目に好きな人と結婚するのが一番幸せなんだって。その方がケンカもしないらしい。」

たぶんもうお互いに結婚を意識し始めていた頃だったから、事前に断られたと感じたのかなと思って、深く反省をしました。

その後、私も就職がやっと決まったと思ったら、教授から意地悪をされ、ゼミの単位が足らないから卒業できないと言われました。
私よりも真剣になって学生課と掛け合ってくれました。
そして無事に卒業はできたわけですが、結果的に考えれば、その会社に就職したがために、私たちの関係は終わってしまうことに。
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