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010 社会人生活
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晴れて社会人になり、こうちゃんは独り暮らしを始めました。
当然、私がその家に行ったりして、会える日が増えるかと思ったら、社宅の扱いだったので、いきなり同棲みたいなのはまずいということで、私は相変わらずの実家暮らしでした。
それでも毎日電話して、「おやすみ」と言い合うのは相変わらず。
とうとうこの日がやってきました。
「僕と結婚してください。」
まだ就職したばかりで唐突だったけれど、こうちゃんは社会人になったらプロポーズしようと決めていたみたい。
本当に嬉しかった。
こんなにも愛し、愛される人と結婚するだなんて、幸せなことだと。
あの時のハグとキスは、今でも忘れられない。
もちろん即OKしました。
両親公認の仲ではありましたが、きちんと挨拶に行ったり、いろんな段取りを決めないとということになりましたが、慌てずにやろうと合意しました。
夏が過ぎ秋になり、もうすぐクリスマスの季節になりました。
学生時代は、クリスマスがとてつもなく忙しいバイトをしていたこうちゃんだったので、いつも数日ずらしてクリスマスを過ごしていました。
だから私は今度のクリスマスイブを密かに心待ちにしていました。
しかしこうちゃんから悲しいお知らせが届きました。
「イブは仕事が遅くなるので、それから君のところへは行かれない。ごめんね。」
「え?私がこうちゃんのところに行くだけでもいい。外で会えないならそれでもいい。」
そう言えば良かったのに、私の心は期待とのギャップに打ち砕かれました。
プロポーズの話は、まだ親にはしていなかったけど、母にこう言われました。
「貴女はさっさと結婚しないと別れることになるわよ。近くにいないと寂しくなる性格だから。」
何でもお見通し。
母って本当にすごい。
確かにデートは減ってないけど、学生時代は毎日のようにキャンパスで会っていたから、会える回数は激減していた。
それもまた私のクリスマスイブへの期待を大きくしていたのかも知れない。
少しだけ仕事でミスをした。
やはり集中力に欠けていたのだと思う。
当然、私がその家に行ったりして、会える日が増えるかと思ったら、社宅の扱いだったので、いきなり同棲みたいなのはまずいということで、私は相変わらずの実家暮らしでした。
それでも毎日電話して、「おやすみ」と言い合うのは相変わらず。
とうとうこの日がやってきました。
「僕と結婚してください。」
まだ就職したばかりで唐突だったけれど、こうちゃんは社会人になったらプロポーズしようと決めていたみたい。
本当に嬉しかった。
こんなにも愛し、愛される人と結婚するだなんて、幸せなことだと。
あの時のハグとキスは、今でも忘れられない。
もちろん即OKしました。
両親公認の仲ではありましたが、きちんと挨拶に行ったり、いろんな段取りを決めないとということになりましたが、慌てずにやろうと合意しました。
夏が過ぎ秋になり、もうすぐクリスマスの季節になりました。
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だから私は今度のクリスマスイブを密かに心待ちにしていました。
しかしこうちゃんから悲しいお知らせが届きました。
「イブは仕事が遅くなるので、それから君のところへは行かれない。ごめんね。」
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