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神殿編
7.
泉の中、抱き締められキスを繰り返しながら、後ろを弄られる。ヴィータが中から掻き出すと、3日前に中に出されたものがゆっくりと泉に溶け出していく。
全部出しきったところで、ヴィータの口唇が離れていった。最後にちゅっと水音を立てて。
「ん……あ……」
「よく頑張った……」
「キスしてただけだよ」
俺の中にあったものは、ヴィータの銀髪みたいな色で細かい光の粒子をまとい輝いている。
神様の精液って白濁してないのか……。
ヴィータが泉の中に手をつけ、銀色の精液をまとめていく。だんだんとヴィータの手のひらに集まり、片手サイズの銀針水晶みたいなものが出来た。
液体が全て集まり、一瞬大きく輝いた。
「友也、俺たちのはじめての子だ。可愛いなぁ」
ヴィータが感動したような声で優しく銀針水晶に口付けた。
「えっと……?」
感動に水をさしていいのかな。
俺には水晶にしか見えない。
この水晶が赤ちゃんなの、か?
「どうした? お前の希望通り、俺似だ。抱いてみるか?」
「ヴィータって水晶だったの?」
「え?」
「え……」
「すまん。人型に変えるのを忘れていた」
そう言ってヴィータは、両手で銀針水晶を包み込み、何かを唱えた。すると、水晶は弾け、銀色の光に変わった。
え、ええっ
大丈夫なの?!
光は小さな人の形に変わり、ヴィータの腕の中には赤ちゃんーーではなく、3歳くらいの子どもがいた。もう何が出ても驚かない。この子が僕の中から出て来たことは確かなのだ。
眠っているのか、目を閉じているがめちゃくちゃ可愛い。
さらさらの銀髪でヴィータの言う通り、そっくりだ。
「……可愛い。抱いてもいい?」
「もちろん、ほら、坊や。ママだぞー」
温かな重みをヴィータから受け取ると、むずがり、目を覚ました。開いた瞳は日本人特有の黒眼で俺に似たらしい。
でも、パーツは全部ヴィータ似のイケメン。
将来はモテそうだなぁ。
「はじめまして、坊や」
笑いかけると、にっこりと笑顔が返ってきた。
うちの子、めちゃくちゃ可愛い!
「ヴィータ、名前、決まってるのか?」
「聞いてみて。俺たちは名前を持って生まれて来るんだ」
「そうなの? 坊や、名前を教えてくれるかな?」
ふくふくのほっぺにキスをおくる。
「ぼくはウィンクルムだよ、ママ! ウィンってよんでね」
「ウィンクルムだね。愛してるよ、ウィン。会いたかった」
「ぼくもママだいすき。うんでくれてありがとう」
「こちらこそ。生まれて来てくれてありがとう」
「パパを忘れてくれるなよ」
ヴィータが俺ごとウィンクルムを抱きしめた。
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