8 / 24
神殿編
7.
しおりを挟む泉の中、抱き締められキスを繰り返しながら、後ろを弄られる。ヴィータが中から掻き出すと、3日前に中に出されたものがゆっくりと泉に溶け出していく。
全部出しきったところで、ヴィータの口唇が離れていった。最後にちゅっと水音を立てて。
「ん……あ……」
「よく頑張った……」
「キスしてただけだよ」
俺の中にあったものは、ヴィータの銀髪みたいな色で細かい光の粒子をまとい輝いている。
神様の精液って白濁してないのか……。
ヴィータが泉の中に手をつけ、銀色の精液をまとめていく。だんだんとヴィータの手のひらに集まり、片手サイズの銀針水晶みたいなものが出来た。
液体が全て集まり、一瞬大きく輝いた。
「友也、俺たちのはじめての子だ。可愛いなぁ」
ヴィータが感動したような声で優しく銀針水晶に口付けた。
「えっと……?」
感動に水をさしていいのかな。
俺には水晶にしか見えない。
この水晶が赤ちゃんなの、か?
「どうした? お前の希望通り、俺似だ。抱いてみるか?」
「ヴィータって水晶だったの?」
「え?」
「え……」
「すまん。人型に変えるのを忘れていた」
そう言ってヴィータは、両手で銀針水晶を包み込み、何かを唱えた。すると、水晶は弾け、銀色の光に変わった。
え、ええっ
大丈夫なの?!
光は小さな人の形に変わり、ヴィータの腕の中には赤ちゃんーーではなく、3歳くらいの子どもがいた。もう何が出ても驚かない。この子が僕の中から出て来たことは確かなのだ。
眠っているのか、目を閉じているがめちゃくちゃ可愛い。
さらさらの銀髪でヴィータの言う通り、そっくりだ。
「……可愛い。抱いてもいい?」
「もちろん、ほら、坊や。ママだぞー」
温かな重みをヴィータから受け取ると、むずがり、目を覚ました。開いた瞳は日本人特有の黒眼で俺に似たらしい。
でも、パーツは全部ヴィータ似のイケメン。
将来はモテそうだなぁ。
「はじめまして、坊や」
笑いかけると、にっこりと笑顔が返ってきた。
うちの子、めちゃくちゃ可愛い!
「ヴィータ、名前、決まってるのか?」
「聞いてみて。俺たちは名前を持って生まれて来るんだ」
「そうなの? 坊や、名前を教えてくれるかな?」
ふくふくのほっぺにキスをおくる。
「ぼくはウィンクルムだよ、ママ! ウィンってよんでね」
「ウィンクルムだね。愛してるよ、ウィン。会いたかった」
「ぼくもママだいすき。うんでくれてありがとう」
「こちらこそ。生まれて来てくれてありがとう」
「パパを忘れてくれるなよ」
ヴィータが俺ごとウィンクルムを抱きしめた。
75
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる