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実際にあれを見ると洋吉も神川も戸惑っていた。万華鏡商店街を後にして、二人は顔を見合わせていた。しかし、言葉にできずにいた。言葉にしようとしても頭の中がごちゃごちゃしている。神川も洋吉も。
「あのお嬢さんはカエルだったのか」
神川は裏道を歩きながらつぶやいた。彼の柔らかい髪は揺れていた。しかし、髪の中から見える表情は困惑である。三津堂はそんな二人についてきている。
「ああ。そんな風に戸惑って」
いつの間にか大滝もいる。大滝が持っていた刀もなくなっていた。夕闇が迫ってくる中、しばらく二人は怖いものを見るようになった。
「あなた方は何者なんでしょうか」
洋吉は問うのだが、なぜか洋吉には本当のことは教えてくれないだろうと思った。狭い道に男四人が集まってひそひそと話すことではない。洋吉の目にはただ者ではない二人は苦笑しているだけだった。
「古本屋」
「探偵だ」
はあと言えば、いつの間にか大滝はじっと神川を見つめている。神川は大滝を見つめ返している。
大滝の大きな目が、洋吉に移るのだが、洋吉は反射的にそらした。
「どうだい。兄ちゃん、手伝わないか。そこの兄ちゃんじゃない。色男の方だ」
「やめときます。あのような場所はこりごりです」
神川があっさりと断る。大滝は「じゃあ、飲みに行くか」と言った。大滝の言葉に三津堂もうなずいた。洋吉は「いや」とは言えなかった。神川は苦笑いをして行こうという話になった。
結局三津堂の店に戻った。配給された酒ではなく、高い金を払われた酒であることに洋吉は気がついた。洋吉はあまりの太っ腹な対応に驚いた。三津堂はニヤニヤしながら、まあまあという。酒のつまみはないが、洋吉にはただ、酒を飲もうとする。三津堂は金持ちなのかわからない。しかし、古本屋はそんなにもうかるのだろうか。
「それにしても三津堂、酒があるとはな」
「知り合いから裏でもらったんです」
ニヤニヤしながら三津堂は自分の茶碗に酒を注ぐ。
「おまえ、金持ちだな」
「ケチケチと貯金していましたからね」
「どうせ、誰からもらったんだろう」
ふふっと笑う。団子を買えたりと三津堂は金持ちということを心の帳面に書き留める洋吉に、にやりと三津堂が笑った。
「私はそんな金持ちでもありませんよ。たまたまくださる優しいお方がいるんです」
「誰ですか」
「聞いてどうするんですか」
そう言われてしまうと洋吉には答えることができずにいた。洋吉の好奇心からの質問だからだ。大滝は神川を見つめていた。
「あんた、引き寄せるだろう」
「なにを隠そう、女には困りませんね」
「違うよ。あいつらさ」
大滝は酒を飲んでいる。ふふっと笑っていた。店の中は誰も客がいない。風が吹いているのだろうか、ガラス戸がミシミシと言っている。
「ここも大変じゃなかったですか」
「ああ。大変だったな。焼け野原だ。みな、困った」
「まあ。仕方ないというべきか、なんというべきか。まあ、酒は高いですから」
「はっはっ、違いねえ」
三津堂と大滝は笑い出す。たくましいのか、根っからのバカなのか判断がつかない洋吉に「あんたらはいいよ」と言われた。洋吉は見透かしたように言われて不快だった。
月が出ている。ぽっかりと浮かんだ月は半分である。それを見上げていた洋吉には、あれが食べられてしまったと考えていた方が愉快かもしれない。子供の頃にそんなことを考えていた。もっと複雑な原理で動いていることも知らずにただ、月が食べられていると考えていた。玲子のことを思い出す。
ぎゅっと胸が締めつけられる。
「三津堂。すまない」
雑魚寝している三津堂と大滝、神川がいた。布団はかけられず、寒いので目覚めた。三津堂は最初から乗り気ではなかった。そう気がついていた。助けてくれるのは三津堂だと勝手に信じていた。独りよがりなのだ。
白い月がゆっくりと傾いていく。目にはわからないが。はて、と気がついた。洋吉の寝ぼけた眼をこすった。なぜ窓もないのに月が見える。しかも頭上に。あるのは天井くらいだ。そのはずだ。洋吉は神川を起こそうか迷ったが、やめた。
彼は最近、眠っていないだろうから。洋吉は暗闇に目を凝らした。小さな月がぼんやりと輝いている。それは小さな玉と同じくらいの大きさだ。これは一体と洋吉は身構えた。
「それに触ってはいけませんよ」
いきなり眠っていたはずの三津堂の声が聞こえてきた。洋吉は三津堂を見る。三津堂は「はあ」とため息をついた。疲れているのかと洋吉が考えていた。洋吉の目を見た三津堂は「水を持ってきましょう」と言った。
「あの小さい月はなんだ」
「ここが気に入っただけでしょう。ただ、うようよしているだけ。私も触ったことがあるんですよ。あれ」
あれというのはあの小さな玉だろうか。半分だけ月のように明かりがついた。まるで昔話を聞いているようで洋吉はまぶたを閉じそうになった。
玉は静かに浮いているだけだ。あれが糸でつるしたならばわかるが。暗闇で何も見えない。ただ月のように浮かんでいるだけである。
「触ってみたんです。そうしたら、月が隠れてしまった。怒られたので私はそのままにしているんです」
「怒られたって誰に」
「そりゃあ、まあ住人ですよ」
「そんなおとぎ話を君、信じられるか」
「じゃあ。やりますか」
「えっ。怒られるんだろう。僕はやめとく」
「ええ」
「あの小さい玉がなくなるのは惜しい」
「まあそういう考え方もありますね」
「正直に言えば、私は怖いと思っているんだ」
「そうですか。私は怖いものを見たというより、心が躍りましたね」
「そうなのかい。僕には理解できずにいる」
「まあ。洋吉さんにも覚えがないとは言えませんが。感じたことはあるでしょう」
「さあ。私にはさっぱりだ。さっぱりだから、また寝るよ」
「それが一番だ。三津堂もそう思います」
玉は宙に浮いたまま、輝いている。それは小さな光だ。以前、見た沢の蛍のような輝きである。三津堂は洋吉を見つめた。そうして、ゆっくりと小さな月を見ていた。
「怖いか」
三津堂と過ごした日はあっという間のことだと洋吉は考えていた。論文を提出して、合格をもらった後、また研究の日々が待っていた。洋吉は毎日学校に通った。友人達とホッピーを飲んで笑った。神川は相変わらずのようだ。顔を合わせるが、あの話をしたことがない。洋吉はそれでほっとした。
おはようと学区内で会った、神川は、はにかんだ顔をしている。なぜそんな顔をするのか洋吉にはわからなかった。
「あれ以来、変なものに煩わしい思いをしなくなったよ」
最初一体なにを言っているのか洋吉はわからず、神川の顔をまじまじと見ていた。意味が分かると洋吉は呆れた。信じていないというのに、変なものが怪異であれことは確かである。洋吉は神川にとがめるように「そんな大声で話すことではないよ。君」と注意した。
「大滝さんに弟子入りしたよ」
「なんで、君。あれ以来懲りたはずではなかったのかい」
「そう言わずに聞いてほしい」
神川の目は輝いていた。それはキラキラとしたものである。星のような輝きに洋吉は閉口とした気分になった。つまるところ、こうだ。ふらふらと神川はまたつかまって、苦しんでいたらしい。しかし、怖かったために、洋吉には相談できず悶々と悩んでいたらしい。そんなときに現れたのは大滝でまた退治してくれたそうだ。
「君、だまされたんではないか」
「まあ、だまされたかもしれない。でもやはり僕にはあの人が必要なんだ。と気がついた」
「まったく気が知れないよ」
ふふっと神川は笑う。こうしていると以前より明るくなったのではないかと洋吉は気がついた。それはどちらかといえば、いいことなのになぜか胸騒ぎがした。本当にこの気のいい友人がだまされているのではないかと洋吉の胸裏によぎったのだった。
「あの大滝さん。そういうことをするような人かな」
「どうだろうか」
神川はあえてそう言っているのかわかった。むしろ、面白がっているようにさえ聞こえる。
「一緒に万華鏡商店街に行くかい」
洋吉は考えた。悩んだ。腕を組んだ。難しい顔をした。そんな洋吉を神川は楽しいものを見るように見ていた。洋吉の下す答えなどとうにわかっていたからだ。洋吉は自分に問いかけていたが、結局のところ。
「来てしまった」
万華鏡商店街に。という後悔が洋吉の胸によぎっていた。旗が掲げられ、ハラハラと揺れている。闇市とは違うものだ。商店街は開いているが、どれも物価は高く品薄である。洋吉は歩き始めていた。
八百屋、魚屋、果物屋と歩いていく。しかし、広げられたものはまったくなく、煙草を吸っている店主を見かけるくらいだった。品物の数は闇市の方が活気付いている。しかし、万華鏡商店街の人々は買いに求めているようだった。
「ようこそ、我が探偵社へ」
デルディングに入る。机には電話が置いてある。そこには手帳やらなにやら紙に書いたものが机には散らばっている。神川は頭を下げて「こんにちは」と朗らかに言った。
「こんにちは。ああ。あんたか。三津堂のところの」
「あれから行っていません」
「じゃあ。寂しがっているだろうな」
なぜあなたにそんなことがわかるんですかと洋吉は言いたくなったが、ぐっとこらえた。大滝は煙草にふかしはしめた。
「あのお嬢さんはカエルだったのか」
神川は裏道を歩きながらつぶやいた。彼の柔らかい髪は揺れていた。しかし、髪の中から見える表情は困惑である。三津堂はそんな二人についてきている。
「ああ。そんな風に戸惑って」
いつの間にか大滝もいる。大滝が持っていた刀もなくなっていた。夕闇が迫ってくる中、しばらく二人は怖いものを見るようになった。
「あなた方は何者なんでしょうか」
洋吉は問うのだが、なぜか洋吉には本当のことは教えてくれないだろうと思った。狭い道に男四人が集まってひそひそと話すことではない。洋吉の目にはただ者ではない二人は苦笑しているだけだった。
「古本屋」
「探偵だ」
はあと言えば、いつの間にか大滝はじっと神川を見つめている。神川は大滝を見つめ返している。
大滝の大きな目が、洋吉に移るのだが、洋吉は反射的にそらした。
「どうだい。兄ちゃん、手伝わないか。そこの兄ちゃんじゃない。色男の方だ」
「やめときます。あのような場所はこりごりです」
神川があっさりと断る。大滝は「じゃあ、飲みに行くか」と言った。大滝の言葉に三津堂もうなずいた。洋吉は「いや」とは言えなかった。神川は苦笑いをして行こうという話になった。
結局三津堂の店に戻った。配給された酒ではなく、高い金を払われた酒であることに洋吉は気がついた。洋吉はあまりの太っ腹な対応に驚いた。三津堂はニヤニヤしながら、まあまあという。酒のつまみはないが、洋吉にはただ、酒を飲もうとする。三津堂は金持ちなのかわからない。しかし、古本屋はそんなにもうかるのだろうか。
「それにしても三津堂、酒があるとはな」
「知り合いから裏でもらったんです」
ニヤニヤしながら三津堂は自分の茶碗に酒を注ぐ。
「おまえ、金持ちだな」
「ケチケチと貯金していましたからね」
「どうせ、誰からもらったんだろう」
ふふっと笑う。団子を買えたりと三津堂は金持ちということを心の帳面に書き留める洋吉に、にやりと三津堂が笑った。
「私はそんな金持ちでもありませんよ。たまたまくださる優しいお方がいるんです」
「誰ですか」
「聞いてどうするんですか」
そう言われてしまうと洋吉には答えることができずにいた。洋吉の好奇心からの質問だからだ。大滝は神川を見つめていた。
「あんた、引き寄せるだろう」
「なにを隠そう、女には困りませんね」
「違うよ。あいつらさ」
大滝は酒を飲んでいる。ふふっと笑っていた。店の中は誰も客がいない。風が吹いているのだろうか、ガラス戸がミシミシと言っている。
「ここも大変じゃなかったですか」
「ああ。大変だったな。焼け野原だ。みな、困った」
「まあ。仕方ないというべきか、なんというべきか。まあ、酒は高いですから」
「はっはっ、違いねえ」
三津堂と大滝は笑い出す。たくましいのか、根っからのバカなのか判断がつかない洋吉に「あんたらはいいよ」と言われた。洋吉は見透かしたように言われて不快だった。
月が出ている。ぽっかりと浮かんだ月は半分である。それを見上げていた洋吉には、あれが食べられてしまったと考えていた方が愉快かもしれない。子供の頃にそんなことを考えていた。もっと複雑な原理で動いていることも知らずにただ、月が食べられていると考えていた。玲子のことを思い出す。
ぎゅっと胸が締めつけられる。
「三津堂。すまない」
雑魚寝している三津堂と大滝、神川がいた。布団はかけられず、寒いので目覚めた。三津堂は最初から乗り気ではなかった。そう気がついていた。助けてくれるのは三津堂だと勝手に信じていた。独りよがりなのだ。
白い月がゆっくりと傾いていく。目にはわからないが。はて、と気がついた。洋吉の寝ぼけた眼をこすった。なぜ窓もないのに月が見える。しかも頭上に。あるのは天井くらいだ。そのはずだ。洋吉は神川を起こそうか迷ったが、やめた。
彼は最近、眠っていないだろうから。洋吉は暗闇に目を凝らした。小さな月がぼんやりと輝いている。それは小さな玉と同じくらいの大きさだ。これは一体と洋吉は身構えた。
「それに触ってはいけませんよ」
いきなり眠っていたはずの三津堂の声が聞こえてきた。洋吉は三津堂を見る。三津堂は「はあ」とため息をついた。疲れているのかと洋吉が考えていた。洋吉の目を見た三津堂は「水を持ってきましょう」と言った。
「あの小さい月はなんだ」
「ここが気に入っただけでしょう。ただ、うようよしているだけ。私も触ったことがあるんですよ。あれ」
あれというのはあの小さな玉だろうか。半分だけ月のように明かりがついた。まるで昔話を聞いているようで洋吉はまぶたを閉じそうになった。
玉は静かに浮いているだけだ。あれが糸でつるしたならばわかるが。暗闇で何も見えない。ただ月のように浮かんでいるだけである。
「触ってみたんです。そうしたら、月が隠れてしまった。怒られたので私はそのままにしているんです」
「怒られたって誰に」
「そりゃあ、まあ住人ですよ」
「そんなおとぎ話を君、信じられるか」
「じゃあ。やりますか」
「えっ。怒られるんだろう。僕はやめとく」
「ええ」
「あの小さい玉がなくなるのは惜しい」
「まあそういう考え方もありますね」
「正直に言えば、私は怖いと思っているんだ」
「そうですか。私は怖いものを見たというより、心が躍りましたね」
「そうなのかい。僕には理解できずにいる」
「まあ。洋吉さんにも覚えがないとは言えませんが。感じたことはあるでしょう」
「さあ。私にはさっぱりだ。さっぱりだから、また寝るよ」
「それが一番だ。三津堂もそう思います」
玉は宙に浮いたまま、輝いている。それは小さな光だ。以前、見た沢の蛍のような輝きである。三津堂は洋吉を見つめた。そうして、ゆっくりと小さな月を見ていた。
「怖いか」
三津堂と過ごした日はあっという間のことだと洋吉は考えていた。論文を提出して、合格をもらった後、また研究の日々が待っていた。洋吉は毎日学校に通った。友人達とホッピーを飲んで笑った。神川は相変わらずのようだ。顔を合わせるが、あの話をしたことがない。洋吉はそれでほっとした。
おはようと学区内で会った、神川は、はにかんだ顔をしている。なぜそんな顔をするのか洋吉にはわからなかった。
「あれ以来、変なものに煩わしい思いをしなくなったよ」
最初一体なにを言っているのか洋吉はわからず、神川の顔をまじまじと見ていた。意味が分かると洋吉は呆れた。信じていないというのに、変なものが怪異であれことは確かである。洋吉は神川にとがめるように「そんな大声で話すことではないよ。君」と注意した。
「大滝さんに弟子入りしたよ」
「なんで、君。あれ以来懲りたはずではなかったのかい」
「そう言わずに聞いてほしい」
神川の目は輝いていた。それはキラキラとしたものである。星のような輝きに洋吉は閉口とした気分になった。つまるところ、こうだ。ふらふらと神川はまたつかまって、苦しんでいたらしい。しかし、怖かったために、洋吉には相談できず悶々と悩んでいたらしい。そんなときに現れたのは大滝でまた退治してくれたそうだ。
「君、だまされたんではないか」
「まあ、だまされたかもしれない。でもやはり僕にはあの人が必要なんだ。と気がついた」
「まったく気が知れないよ」
ふふっと神川は笑う。こうしていると以前より明るくなったのではないかと洋吉は気がついた。それはどちらかといえば、いいことなのになぜか胸騒ぎがした。本当にこの気のいい友人がだまされているのではないかと洋吉の胸裏によぎったのだった。
「あの大滝さん。そういうことをするような人かな」
「どうだろうか」
神川はあえてそう言っているのかわかった。むしろ、面白がっているようにさえ聞こえる。
「一緒に万華鏡商店街に行くかい」
洋吉は考えた。悩んだ。腕を組んだ。難しい顔をした。そんな洋吉を神川は楽しいものを見るように見ていた。洋吉の下す答えなどとうにわかっていたからだ。洋吉は自分に問いかけていたが、結局のところ。
「来てしまった」
万華鏡商店街に。という後悔が洋吉の胸によぎっていた。旗が掲げられ、ハラハラと揺れている。闇市とは違うものだ。商店街は開いているが、どれも物価は高く品薄である。洋吉は歩き始めていた。
八百屋、魚屋、果物屋と歩いていく。しかし、広げられたものはまったくなく、煙草を吸っている店主を見かけるくらいだった。品物の数は闇市の方が活気付いている。しかし、万華鏡商店街の人々は買いに求めているようだった。
「ようこそ、我が探偵社へ」
デルディングに入る。机には電話が置いてある。そこには手帳やらなにやら紙に書いたものが机には散らばっている。神川は頭を下げて「こんにちは」と朗らかに言った。
「こんにちは。ああ。あんたか。三津堂のところの」
「あれから行っていません」
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