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「庸子さん」
洋吉は震えた声で言った。彼は困惑していた。あんなに元気だった庸子が青白い顔をして横になっている状況にどうすればいいのかわからなかった。
「どうして」
震える手で庸子の手に触る。まだ暖かい。それに洋吉はほっとした。
「洋吉さん」
三津堂が優しく語りかけてくる。それはいたわりなのかわからないが、洋吉は「なんで庸子さんが」と消え入りそう声で言っていた。三津堂は子供に言い聞かせるように「呪詛ですよ」と言っていた。
「早く医者を」
「お医者様なら呼びました」
そろそろ来るそうですとキリッとした声が部屋に響いた。女が庸子の部屋にいた。ここの家の人間というのが洋吉にもわかった。女は冷たく三津堂と洋吉、大滝、神川の順番で眺めた。
「なにも出なかったじゃない」
「すみません。奥様。お嬢様」
神川は頭を下げる。奥様と呼ばれた女はちらりと洋吉と三津堂を見つめていた。
「さっきから呪詛なんて今はそんなものを信じられません」
「そうよ。胡散臭い奴らね。パパがいうからここにいられるのよ。あら、神川さんの顔色も悪い。病人を見て具合が悪くなったのかしら」
奥様と呼ばれた女に似た娘がいた。娘は興奮しているのかまくしたてるように言った。洋吉の精神にいらだちを覚えさせるような言い方だった。それはわざとなのか、自然のものか洋吉にはわからない。
「いえ、僕は平気です」
「倒れても邪魔です。あっちの部屋で休んでいなさい」
神川は大滝を見つめた。大滝はうなずいた。三津堂はしばらく天井を見ていた。
「見つからなかったそうだ」
「そりゃあね」
「庸子さん……」
大滝と三津堂の会話を洋吉は聞いていた。洋吉は黙っていたが、庸子ばかりが気になっていた。洋吉は遠くから庸子を見つめていた。
「あなたがたは邪魔です。部屋を出て行ってください。幸いなにも目当てのものは見つからなかったんですもの」
奥方は皮肉めいたことを言った。大滝は頭を下げてから立ち去ることにした。三津堂もそれに習う。洋吉は何度も振り返りながら、部屋をあとにしようとした。
医者が鞄をかかげて歩いてきた。神経質そうな男で顔には部外者が入っては困ると書いてある。洋吉達は素直に立ち去ることにした。
大滝は神川の様子を見に行く。神川の具合が悪いなんて珍しいと洋吉は思った。使用人達は神川を心配しているようだ。
「つかぬことを聞きますが、この家には模型や家に模したものなんてありませんか」
使用人の女は同僚と顔を見合わせた。不気味そうに三津堂を見つめている。
「はい。あります。ですが、なにか」
「見せていただけないかと。私ね、細かい細工を見るのが好きなんです。ドールハウスという奴なんですってね。最近では。昔なんてこんな親指ほどの雛人形があってね。それが今でも外国人に売れてね」
「奥様に許可がないと」
「いいじゃないですか。ちょっと見るだけ。三津堂は触りません」
「お願いします」
洋吉は三津堂ならなんとかすると思った。彼の蓄積された無意識の記憶がそうさせるのかもしれない。洋吉が頭を下げていた。使用人は困ったような顔をした。
「見せてやりなさい」
いきなり声が聞こえた。
中年男性がいた。男はもともと小太りの穏やかな顔だろうが、今は険しくなっている。使用人達は彼に頭を下げているところを見ると庸子の父親だろう。
「大滝君の知り合いだろうね。君」
「まあ、そうです」
「使えるものはなんでも使え。どうぞ、幸江(さちえ)の部屋へ」
「そこの方。大滝さんにも教えるように」
幸江って洋吉が問いかける前に、三津堂が使用人のあとを追う。使用人は扉の鍵を開けて、部屋に入る。
大きな机にこの家を模したドールハウスがあった。三津堂は振り返った。
「触ってよろしいかな」
「どうぞ」
人形が入っていた。人形は家族を模したものだろうか。それぞれ特徴がある。三津堂はそれには興味がなく、ドールハウスの作りに注目しているようだった。
半分に割れて、展開図のように部屋の作りがわかるようになっている。庸子の部屋に三津堂は目につけると、屋根を開けた。そこには不思議な顔をした犬の彫り物があった。
洋吉が触ろうとするのをぱしんと三津堂はたたく。じっとみつめている。なぜか三津堂の顔が険しくなる。
「すみませんが、この犬の人形は」
「ああ。九州で旅行に行ったときのものだよ。なんでも願いがかなうとかと娘は言っていたな。それがどうした」
三津堂は黙っていた。
「これが呪詛の元です。三津堂だけでは無理です」
「おい。三津堂なんだ」
ちょうど大滝が現れた。大滝の前に三津堂は呪詛が施されている犬の人形を見せた。犬は木でできて人の手のひらに収まるくらいの小さい。
「参ったな」
「やりましょう。洋吉さんは、庸子さんを取り戻してください」
「は?」
「いつも会う場所に行ってください」
「いや、なんで」
「早く行け。おまえが頼りだ」
洋吉は駆け出していた。神社に向かうことにした。チンチン電車に乗り継ぎ、バスに乗り、気がつけば雨がやんでいた。水たまりに足にとられながらも神社に入るな。小さな山、丘に登る。庸子がいた。
「庸子君」
洋吉は怖かったが、ためらわなかった。助けたい気持ちでいっぱいだった。
「帰ろう」
「やめて。帰りたくない」
怒った口調で洋吉は怒鳴りつけたくなった。だが、洋吉はぐっとこらえていた。秋の冷えた空気が次第に強まっていくようだ。洋吉はじっとしていた。
「君は倒れた」
「えっ」
「触っていいかい」
「ダメ」
「君は魂なんだね」
「……違うわ」
「僕は君を助けたい」
「同情なんていらないわよ」
「庸子君。帰ろうよ」
まるで子供にいうように洋吉は言った。庸子はそっぽを向いた。洋吉は途方に暮れた。
「この前はごめん」
「洋吉さんが親切な方ってわかっています」
「……神川の方が良かった?」
庸子の顔は真っ赤になった。目がつり上がった。そうして洋吉をにらみつける。
「どうして神川さんのことを」
「神川は私の友人で同じ下宿先なんだ」
いいのと庸子は言った。庸子が悲しんでいるのは伝わってくる。なにを悲しんでいるのか洋吉はわからなかった。
「神川さんには素敵な人がいるんですもの。私、見たの。楽しそうに女性と神川さんが話しているの」
「お付き合いをしているかわからない。決めつけはよくない」
「わかっているわよ。ただ」
うっと涙をこぼした庸子はしゃがんで顔を隠すようにじっとしていた。時折嗚咽がもれている。洋吉はじっとした。洋吉の気配がするせいか、洋吉はなかなか顔を上げない。
「私は、いや、なんでもない」
「なんですか。言いかけて」
「そう責めるような言い方をしないでくれ。ただ、私は君を慰めに来たわけではない」
「じゃあ」
「君には戻るべき場所がある。それから伝えたい」
「なにを」
洋吉は顔を赤くした。そのままようやく顔を上げた庸子に対していうべきことを言う。ロマンチックな情緒などなかった。夕暮れを差し迫っている。
「君が好きだ」
ありったけの気持ちをこんなささいな言葉に込めている洋吉がいた。洋吉の真剣なまなざしからそらすように庸子の顔は赤い。
「突然困るわ」
「困るのはわかっている。伝えたいのは魂ではなく、生身の君に言いたい。私の話を聞いてくれるかな」
「変な洋吉さん」
「変かな」
「私なんかを好きなんていう人、今までなかったから驚きましたわ」
そうかなと洋吉はつぶやいた。洋吉が好きと言ったことで庸子は落ち着きを取り戻してくれただろうか。
「慰めてくれるのね。洋吉さんは」
「違う。私は本当に君が好きなんだ」
「嘘よ。どこがいいのよ。私なんか」
「君は、素直だ。情緒が豊かな女性だ。女性と話して異性と意識したのは本当だ」
「わからないわ」
「君は、素敵だ。僕はそう思う。根拠がないならば、君に魅せられている僕はなんだ。愚かかい」
洋吉はありたっけの気持ちをかき集めた。それを言葉にするのは恥ずかしい。しかし、恥ずかしいが胸のときめきは止まらない。ああ、彼女が好きなんだと洋吉は改めて思った。
甘い感情が庸子にも伝わってきたのか、庸子はうつむいた。洋吉は庸子の手を握った。
「帰ろう」
「帰ったら私に伝えてくれる。もう一度、その言葉を」
庸子は恥ずかしそうに言った。
「ああ、やはりダメ。神川さんがいるもの、私には」
「いいさ。何度も言っても。君が変わるかも」
手を洋吉は差し出す。おずおずと庸子は握った。ひんやりとした感触があった。丘を降りて、神社の鳥居をくぐる。洋吉は庸子を見つめていた。庸子はいつのまにか消えていた。
洋吉は驚いていた。また消えたのかと。
「洋吉君。だめだったのかい」
神川が迎えに来ていたようだ。洋吉はわからないとつぶやいた。
「こんなに君が憎いなんて思わなかったよ」
洋吉の言葉に神川は寂しいと言った表情をした。洋吉はとぼとぼと歩く。
「失敗したのかな」
「大丈夫。君ならできる」
「庸子さんは、君がいいらしい」
「ああ。でも人は気まぐれだよ。それは君もわかっているよ」
洋吉はうなずいた。わかるようなわからないような不思議な気持ちに洋吉はなっていた。
洋吉は震えた声で言った。彼は困惑していた。あんなに元気だった庸子が青白い顔をして横になっている状況にどうすればいいのかわからなかった。
「どうして」
震える手で庸子の手に触る。まだ暖かい。それに洋吉はほっとした。
「洋吉さん」
三津堂が優しく語りかけてくる。それはいたわりなのかわからないが、洋吉は「なんで庸子さんが」と消え入りそう声で言っていた。三津堂は子供に言い聞かせるように「呪詛ですよ」と言っていた。
「早く医者を」
「お医者様なら呼びました」
そろそろ来るそうですとキリッとした声が部屋に響いた。女が庸子の部屋にいた。ここの家の人間というのが洋吉にもわかった。女は冷たく三津堂と洋吉、大滝、神川の順番で眺めた。
「なにも出なかったじゃない」
「すみません。奥様。お嬢様」
神川は頭を下げる。奥様と呼ばれた女はちらりと洋吉と三津堂を見つめていた。
「さっきから呪詛なんて今はそんなものを信じられません」
「そうよ。胡散臭い奴らね。パパがいうからここにいられるのよ。あら、神川さんの顔色も悪い。病人を見て具合が悪くなったのかしら」
奥様と呼ばれた女に似た娘がいた。娘は興奮しているのかまくしたてるように言った。洋吉の精神にいらだちを覚えさせるような言い方だった。それはわざとなのか、自然のものか洋吉にはわからない。
「いえ、僕は平気です」
「倒れても邪魔です。あっちの部屋で休んでいなさい」
神川は大滝を見つめた。大滝はうなずいた。三津堂はしばらく天井を見ていた。
「見つからなかったそうだ」
「そりゃあね」
「庸子さん……」
大滝と三津堂の会話を洋吉は聞いていた。洋吉は黙っていたが、庸子ばかりが気になっていた。洋吉は遠くから庸子を見つめていた。
「あなたがたは邪魔です。部屋を出て行ってください。幸いなにも目当てのものは見つからなかったんですもの」
奥方は皮肉めいたことを言った。大滝は頭を下げてから立ち去ることにした。三津堂もそれに習う。洋吉は何度も振り返りながら、部屋をあとにしようとした。
医者が鞄をかかげて歩いてきた。神経質そうな男で顔には部外者が入っては困ると書いてある。洋吉達は素直に立ち去ることにした。
大滝は神川の様子を見に行く。神川の具合が悪いなんて珍しいと洋吉は思った。使用人達は神川を心配しているようだ。
「つかぬことを聞きますが、この家には模型や家に模したものなんてありませんか」
使用人の女は同僚と顔を見合わせた。不気味そうに三津堂を見つめている。
「はい。あります。ですが、なにか」
「見せていただけないかと。私ね、細かい細工を見るのが好きなんです。ドールハウスという奴なんですってね。最近では。昔なんてこんな親指ほどの雛人形があってね。それが今でも外国人に売れてね」
「奥様に許可がないと」
「いいじゃないですか。ちょっと見るだけ。三津堂は触りません」
「お願いします」
洋吉は三津堂ならなんとかすると思った。彼の蓄積された無意識の記憶がそうさせるのかもしれない。洋吉が頭を下げていた。使用人は困ったような顔をした。
「見せてやりなさい」
いきなり声が聞こえた。
中年男性がいた。男はもともと小太りの穏やかな顔だろうが、今は険しくなっている。使用人達は彼に頭を下げているところを見ると庸子の父親だろう。
「大滝君の知り合いだろうね。君」
「まあ、そうです」
「使えるものはなんでも使え。どうぞ、幸江(さちえ)の部屋へ」
「そこの方。大滝さんにも教えるように」
幸江って洋吉が問いかける前に、三津堂が使用人のあとを追う。使用人は扉の鍵を開けて、部屋に入る。
大きな机にこの家を模したドールハウスがあった。三津堂は振り返った。
「触ってよろしいかな」
「どうぞ」
人形が入っていた。人形は家族を模したものだろうか。それぞれ特徴がある。三津堂はそれには興味がなく、ドールハウスの作りに注目しているようだった。
半分に割れて、展開図のように部屋の作りがわかるようになっている。庸子の部屋に三津堂は目につけると、屋根を開けた。そこには不思議な顔をした犬の彫り物があった。
洋吉が触ろうとするのをぱしんと三津堂はたたく。じっとみつめている。なぜか三津堂の顔が険しくなる。
「すみませんが、この犬の人形は」
「ああ。九州で旅行に行ったときのものだよ。なんでも願いがかなうとかと娘は言っていたな。それがどうした」
三津堂は黙っていた。
「これが呪詛の元です。三津堂だけでは無理です」
「おい。三津堂なんだ」
ちょうど大滝が現れた。大滝の前に三津堂は呪詛が施されている犬の人形を見せた。犬は木でできて人の手のひらに収まるくらいの小さい。
「参ったな」
「やりましょう。洋吉さんは、庸子さんを取り戻してください」
「は?」
「いつも会う場所に行ってください」
「いや、なんで」
「早く行け。おまえが頼りだ」
洋吉は駆け出していた。神社に向かうことにした。チンチン電車に乗り継ぎ、バスに乗り、気がつけば雨がやんでいた。水たまりに足にとられながらも神社に入るな。小さな山、丘に登る。庸子がいた。
「庸子君」
洋吉は怖かったが、ためらわなかった。助けたい気持ちでいっぱいだった。
「帰ろう」
「やめて。帰りたくない」
怒った口調で洋吉は怒鳴りつけたくなった。だが、洋吉はぐっとこらえていた。秋の冷えた空気が次第に強まっていくようだ。洋吉はじっとしていた。
「君は倒れた」
「えっ」
「触っていいかい」
「ダメ」
「君は魂なんだね」
「……違うわ」
「僕は君を助けたい」
「同情なんていらないわよ」
「庸子君。帰ろうよ」
まるで子供にいうように洋吉は言った。庸子はそっぽを向いた。洋吉は途方に暮れた。
「この前はごめん」
「洋吉さんが親切な方ってわかっています」
「……神川の方が良かった?」
庸子の顔は真っ赤になった。目がつり上がった。そうして洋吉をにらみつける。
「どうして神川さんのことを」
「神川は私の友人で同じ下宿先なんだ」
いいのと庸子は言った。庸子が悲しんでいるのは伝わってくる。なにを悲しんでいるのか洋吉はわからなかった。
「神川さんには素敵な人がいるんですもの。私、見たの。楽しそうに女性と神川さんが話しているの」
「お付き合いをしているかわからない。決めつけはよくない」
「わかっているわよ。ただ」
うっと涙をこぼした庸子はしゃがんで顔を隠すようにじっとしていた。時折嗚咽がもれている。洋吉はじっとした。洋吉の気配がするせいか、洋吉はなかなか顔を上げない。
「私は、いや、なんでもない」
「なんですか。言いかけて」
「そう責めるような言い方をしないでくれ。ただ、私は君を慰めに来たわけではない」
「じゃあ」
「君には戻るべき場所がある。それから伝えたい」
「なにを」
洋吉は顔を赤くした。そのままようやく顔を上げた庸子に対していうべきことを言う。ロマンチックな情緒などなかった。夕暮れを差し迫っている。
「君が好きだ」
ありったけの気持ちをこんなささいな言葉に込めている洋吉がいた。洋吉の真剣なまなざしからそらすように庸子の顔は赤い。
「突然困るわ」
「困るのはわかっている。伝えたいのは魂ではなく、生身の君に言いたい。私の話を聞いてくれるかな」
「変な洋吉さん」
「変かな」
「私なんかを好きなんていう人、今までなかったから驚きましたわ」
そうかなと洋吉はつぶやいた。洋吉が好きと言ったことで庸子は落ち着きを取り戻してくれただろうか。
「慰めてくれるのね。洋吉さんは」
「違う。私は本当に君が好きなんだ」
「嘘よ。どこがいいのよ。私なんか」
「君は、素直だ。情緒が豊かな女性だ。女性と話して異性と意識したのは本当だ」
「わからないわ」
「君は、素敵だ。僕はそう思う。根拠がないならば、君に魅せられている僕はなんだ。愚かかい」
洋吉はありたっけの気持ちをかき集めた。それを言葉にするのは恥ずかしい。しかし、恥ずかしいが胸のときめきは止まらない。ああ、彼女が好きなんだと洋吉は改めて思った。
甘い感情が庸子にも伝わってきたのか、庸子はうつむいた。洋吉は庸子の手を握った。
「帰ろう」
「帰ったら私に伝えてくれる。もう一度、その言葉を」
庸子は恥ずかしそうに言った。
「ああ、やはりダメ。神川さんがいるもの、私には」
「いいさ。何度も言っても。君が変わるかも」
手を洋吉は差し出す。おずおずと庸子は握った。ひんやりとした感触があった。丘を降りて、神社の鳥居をくぐる。洋吉は庸子を見つめていた。庸子はいつのまにか消えていた。
洋吉は驚いていた。また消えたのかと。
「洋吉君。だめだったのかい」
神川が迎えに来ていたようだ。洋吉はわからないとつぶやいた。
「こんなに君が憎いなんて思わなかったよ」
洋吉の言葉に神川は寂しいと言った表情をした。洋吉はとぼとぼと歩く。
「失敗したのかな」
「大丈夫。君ならできる」
「庸子さんは、君がいいらしい」
「ああ。でも人は気まぐれだよ。それは君もわかっているよ」
洋吉はうなずいた。わかるようなわからないような不思議な気持ちに洋吉はなっていた。
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