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街は寒い冬を迎えていた。洋吉は指先から体の芯まで冷える風に吹かれていた。彼は分厚いコートを着て、下宿先の女将さんが編んでくれた手袋をはめていた。
最近、植えられた街路樹も寒そうに葉を落とした姿である。洋吉はそれを見て、市場に向かっていた。市場には小さなバーがある。バーというほどでもない。寄せ集めるようにできた屋台にバーと銘打っている奇特な屋台がある。
洋吉は人ごみの中に潜り込んだ。うるさいぐらいにやかまかしい売り文句や人々の話し声。客引き、掏摸に気をつけて洋吉は歩く。そうして、バーと書かれた色紙に男達が集まっていた。
ここは酒を水で薄めない。値段は高いのだが、酒を薄めない味を知ったもの達には高くても飲みたいものだった。今日は混んでいる。洋吉は違う酒場に行った。
今日は寒いせいか酒場に人が集まっているようだ。洋吉は三軒まわったが、あきらめて帰ってきた。
「酒はなしか」
屋台以外で飲むにはやや金が足りない。そんなことだから本なんて買うのではなかったと彼は考えていた。洋吉はとぼとぼと帰り道を歩いていく。
下宿先に着くと女将さんは針仕事をしていた。
「女将さん。ご機嫌よう」
「あら、洋吉さんおかえりなさい。寒かったでしょ。こたつに入りなさい」
「こたつを出したんですか。あれは危ないですよ」
「まあ。そんなことを言いながらこたつ布団に入るなんて」
暖かな布団で体が温まるのか、洋吉はコートを脱いで手袋を外して、布団に入った。
「ああ、いい心地だ」
「あらあら、機嫌がよくなったみたいですね」
「こたつ布団に阻まれ、一酸化炭素がたまりますから、こたつに頭を突っ込んで死んでくださらないように」
「まあ、学のある人は違うのね。私はさっぱり」
「新聞に書いてあるでしょう」
「そりゃあ書いていますよ」
そんなのんきな会話が二人の間に飛び交っていた。のしのしと階段を登る音が聞こえる。
洋吉はこたつに座っていたが、女将さんは立ち上がる。そうして神川と言葉を交わしているようだった。
「やあ。神川」
神川もコートを着ている。寒そうにすじの通った高い鼻が赤い。洋吉はまじまじと見た。神川は寒かったのか顔も赤い。
「ご機嫌よう、洋吉君」
さらりと彼は言ってコートを脱いだ。そうして布団に座る。女将さんは隅で針仕事をしていた。
「暖かい」
「お茶を用意しましょうか」
「いえ、自分で用意します」
明らかに洋吉と神川とでは態度が違うことに洋吉は気がついた。神川は立ち上がり、薬缶を持って行く。火鉢を用意しましょうと言って女将さんのそばに火鉢を置く。そうして火鉢の上に薬缶を置く。
「ありがとう。神川さん」
まるで洋吉はいないものような扱いである。しかし当の本人は気にせず、こたつでぬくぬくと温まっていた。
「君は女性を陥落させるのが得意みたいだね」
「やめてくれ。ただ、気が利いているだけだよ」
神川は悪びれずに言った。奥さんは顔を赤らめていた。そうして針仕事に夢中になっていた。神川のあまい雰囲気に流されそうになった女将さんは、さっきのことなど忘れ亭主のためのしつらえをこしらえていた。
「君は心配になる」
洋吉がのんびりした口調で言った。
「私は君が別の意味で心配だよ」
神川の答えに洋吉は苦笑してしまう。確かに自分は変なものに巻き込まれやすいようだ。以前はそう思わなかったが、実際にそうなのだから否定できまい。それに、洋吉がこうして無事にいるのも古本屋朝霧の店主三津堂のおかげというのは確かで、他にも探偵の事務所を経営している大滝のおかげというのも考えられる。神川に言われなければ気がつかない。
「あまり無理しないよ」
こたつに温まっている洋吉に換気を始める神川がいた。ずっとこのままというわけにはいかなかった。神川が立ち上がると洋吉も自分の部屋に戻る。火鉢に火を起こしていく。ストーブがあればいいがと思う。火鉢を近くに置いて電気をつける。暖かいが、やはりこたつの暖かさを知った以上それに勝るものはなかった。
洋吉は洋書を開いた。彼は教師にならないかと言われた。自分が教師になるなんてという戸惑いがあった。彼には気弱な部分があったからだ。明治に比べれば人は穏やかになったと言われているが、それでもやんちゃ盛りの学生を相手にするのはやはりいやだった。研究者になるよりはいいよという軽い口調で教授に言われてしまった。
そろそろ、教授の元で勉学に励む時期だ。教授は一体なにを考えているのか洋吉にはわからなかった。
彼の思考はそこで止まった。洋吉は顔を上げた。なにかに見られているような気がしたからだ。だが、なにもなかった。はてと頭が寒さでおかしくなかったかと洋吉は考えていた。
本を読むことを彼は再開させていた。洋吉はそのあとなにもなかったのでやはり気のせいとして忘れることにした。
翌日、市場に行くとバナナがあった。高級品のバナナが売っているので人だかりができていた。洋吉は四苦八苦しながら歩いていた。
「おや。洋吉さん」
いきなり呼び止められ洋吉は振り返るがそこには知り合いなど誰もいなかった。洋吉は気を取りなおし。て歩き出す。わからなかったが、男の声のような気がした。
誰かはわからなかった。新手の掏摸かと洋吉は考えていた。
洋吉は芋、ジャガイモを買った。貧相だが、贅沢を言えない。カビが生えていないだけマシである。高いがバナナほどではない。
洋吉は朝霧に向かう。万華鏡商店街に入る。若奥様達が楽しげな笑い声が聞こえていた。洋吉はそれこそ心が弾むような気持ちで聞いていた。
三津堂に会うのが楽しみだったからだ。
だが、ガラス戸は鍵を閉められ、カーテンで室内は閉ざされていた。隙間から暗い室内が洋吉はのぞこうとした。
「おい。なにをやっているんだ」
「あっ、大滝さん」
実はと洋吉は言った。洋吉の話を聞いていた大滝は自分の事務所に来いと言った。ジャガイモが目にくらんだのは洋吉でもわかった。
「それにしても珍しいな三津堂が留守なんて」
「命日だからな」
「家族の」
ニヤリと大滝は笑うくらいだった。なんとなく洋吉はつまらない気持ちになった。絶対に洋吉には教えるつもりなどないと手に取るように洋吉はわかった。
大滝は事務所に着くとジャガイモを洗い、狭い台所の釜にガスをつける。
もちろん洋吉も手伝う。手を真っ赤にして彼らは芋を蒸かしていた。ちょっと煮立つまでの時間、大滝はタバコを吸い始めていた。
彼はじつにうまそうな顔をする。洋吉にはわからない味だ。
「三津堂にもやろうか」
大滝がぼんやりした調子で言った。もしかしたら大滝と三津堂は長いつきあいなのかと洋吉は考えていた。洋吉はそんなことを口に出していいのかわからなかった。
「おまえはさ。なんで三津堂のところに行くようになったんだ」
大滝は紫煙の中に漂いながらつぶやいた。口から煙が出てきた。
「いえ」
事件というか見た話を言った洋吉にふうんだとか、へえだとか、洋吉に返事をする。洋吉の話を興味がありそうには見えないが、訊かれたのだから、話せなければ洋吉の気も済まないというところだ。
「あれはなんだった」
ついぼやいていた。大滝は何本目かのタバコに火をつける。
そうして、彼はなにも言わない。大滝の言葉を待っていない洋吉はそれでお話を終わらせるつもりだった。
「おまえさんさ。それから三津堂に対してどう思う」
「どうって」
洋吉はしばらく黙ってしまった。洋吉の中では三津堂をどう思うかということを改めて考える。
「いや、友達です」
「ならいいんだ。おまえはまあいいか、普通不気味だと思わないか」
「不気味?」
「だって、あいつはズバズバと見たかのように過去をいうんだろう」
「それはそうなんですか」
「さあな」
「なんですか、その答えは」
疲れた洋吉は鍋を開けた。ふきこぼれないように差し水をする。
「おお、いらねえよ」
と大滝に言われた。事務所のソファーに座るわけではなく、小さな和室に鍋を置いて熱々のジャガイモの皮を向く。薄い繊細な和紙のような皮を向いていく。そうして根も取る。
「それにしても」
「なんでだろうな」
二人は同時に言った。大滝は「なんでだろうな。おまえと付き合うのは」と愚痴のようなことをこぼした。
「失礼じゃないですか」
大滝は楽しげな声をあげていた。彼は洋吉をからかっているのかもしれない。洋吉は笑っていた大滝に文句をいうわけでもなく、ジャガイモを食べている。
「それにしても、このジャガイモ、古いな」
「もう時期じゃないですからね」
「わかっていて買うかね」
食べたかったんですと洋吉は言い訳を言っていた。洋吉の顔を見ていた大滝は「面白いな」と言った。
面白いなと意味がいいものではないことくらい洋吉にはわかっている。
「こんにちは」
「よお。こっちだ」
大滝の明るい調子を聞きながら洋吉はあまりいい気持ちはしなかった。洋吉が心の狭さ、それとも彼のプライドのせいかわからない。ただ、普通の人ならば彼と同じことを考えるだろうと予想はできるだろう。
「あっ神川」
「やあ、洋吉君」
よく神川は大滝と仲良くやっていると洋吉は感心していた。それはあとの話だ。
最近、植えられた街路樹も寒そうに葉を落とした姿である。洋吉はそれを見て、市場に向かっていた。市場には小さなバーがある。バーというほどでもない。寄せ集めるようにできた屋台にバーと銘打っている奇特な屋台がある。
洋吉は人ごみの中に潜り込んだ。うるさいぐらいにやかまかしい売り文句や人々の話し声。客引き、掏摸に気をつけて洋吉は歩く。そうして、バーと書かれた色紙に男達が集まっていた。
ここは酒を水で薄めない。値段は高いのだが、酒を薄めない味を知ったもの達には高くても飲みたいものだった。今日は混んでいる。洋吉は違う酒場に行った。
今日は寒いせいか酒場に人が集まっているようだ。洋吉は三軒まわったが、あきらめて帰ってきた。
「酒はなしか」
屋台以外で飲むにはやや金が足りない。そんなことだから本なんて買うのではなかったと彼は考えていた。洋吉はとぼとぼと帰り道を歩いていく。
下宿先に着くと女将さんは針仕事をしていた。
「女将さん。ご機嫌よう」
「あら、洋吉さんおかえりなさい。寒かったでしょ。こたつに入りなさい」
「こたつを出したんですか。あれは危ないですよ」
「まあ。そんなことを言いながらこたつ布団に入るなんて」
暖かな布団で体が温まるのか、洋吉はコートを脱いで手袋を外して、布団に入った。
「ああ、いい心地だ」
「あらあら、機嫌がよくなったみたいですね」
「こたつ布団に阻まれ、一酸化炭素がたまりますから、こたつに頭を突っ込んで死んでくださらないように」
「まあ、学のある人は違うのね。私はさっぱり」
「新聞に書いてあるでしょう」
「そりゃあ書いていますよ」
そんなのんきな会話が二人の間に飛び交っていた。のしのしと階段を登る音が聞こえる。
洋吉はこたつに座っていたが、女将さんは立ち上がる。そうして神川と言葉を交わしているようだった。
「やあ。神川」
神川もコートを着ている。寒そうにすじの通った高い鼻が赤い。洋吉はまじまじと見た。神川は寒かったのか顔も赤い。
「ご機嫌よう、洋吉君」
さらりと彼は言ってコートを脱いだ。そうして布団に座る。女将さんは隅で針仕事をしていた。
「暖かい」
「お茶を用意しましょうか」
「いえ、自分で用意します」
明らかに洋吉と神川とでは態度が違うことに洋吉は気がついた。神川は立ち上がり、薬缶を持って行く。火鉢を用意しましょうと言って女将さんのそばに火鉢を置く。そうして火鉢の上に薬缶を置く。
「ありがとう。神川さん」
まるで洋吉はいないものような扱いである。しかし当の本人は気にせず、こたつでぬくぬくと温まっていた。
「君は女性を陥落させるのが得意みたいだね」
「やめてくれ。ただ、気が利いているだけだよ」
神川は悪びれずに言った。奥さんは顔を赤らめていた。そうして針仕事に夢中になっていた。神川のあまい雰囲気に流されそうになった女将さんは、さっきのことなど忘れ亭主のためのしつらえをこしらえていた。
「君は心配になる」
洋吉がのんびりした口調で言った。
「私は君が別の意味で心配だよ」
神川の答えに洋吉は苦笑してしまう。確かに自分は変なものに巻き込まれやすいようだ。以前はそう思わなかったが、実際にそうなのだから否定できまい。それに、洋吉がこうして無事にいるのも古本屋朝霧の店主三津堂のおかげというのは確かで、他にも探偵の事務所を経営している大滝のおかげというのも考えられる。神川に言われなければ気がつかない。
「あまり無理しないよ」
こたつに温まっている洋吉に換気を始める神川がいた。ずっとこのままというわけにはいかなかった。神川が立ち上がると洋吉も自分の部屋に戻る。火鉢に火を起こしていく。ストーブがあればいいがと思う。火鉢を近くに置いて電気をつける。暖かいが、やはりこたつの暖かさを知った以上それに勝るものはなかった。
洋吉は洋書を開いた。彼は教師にならないかと言われた。自分が教師になるなんてという戸惑いがあった。彼には気弱な部分があったからだ。明治に比べれば人は穏やかになったと言われているが、それでもやんちゃ盛りの学生を相手にするのはやはりいやだった。研究者になるよりはいいよという軽い口調で教授に言われてしまった。
そろそろ、教授の元で勉学に励む時期だ。教授は一体なにを考えているのか洋吉にはわからなかった。
彼の思考はそこで止まった。洋吉は顔を上げた。なにかに見られているような気がしたからだ。だが、なにもなかった。はてと頭が寒さでおかしくなかったかと洋吉は考えていた。
本を読むことを彼は再開させていた。洋吉はそのあとなにもなかったのでやはり気のせいとして忘れることにした。
翌日、市場に行くとバナナがあった。高級品のバナナが売っているので人だかりができていた。洋吉は四苦八苦しながら歩いていた。
「おや。洋吉さん」
いきなり呼び止められ洋吉は振り返るがそこには知り合いなど誰もいなかった。洋吉は気を取りなおし。て歩き出す。わからなかったが、男の声のような気がした。
誰かはわからなかった。新手の掏摸かと洋吉は考えていた。
洋吉は芋、ジャガイモを買った。貧相だが、贅沢を言えない。カビが生えていないだけマシである。高いがバナナほどではない。
洋吉は朝霧に向かう。万華鏡商店街に入る。若奥様達が楽しげな笑い声が聞こえていた。洋吉はそれこそ心が弾むような気持ちで聞いていた。
三津堂に会うのが楽しみだったからだ。
だが、ガラス戸は鍵を閉められ、カーテンで室内は閉ざされていた。隙間から暗い室内が洋吉はのぞこうとした。
「おい。なにをやっているんだ」
「あっ、大滝さん」
実はと洋吉は言った。洋吉の話を聞いていた大滝は自分の事務所に来いと言った。ジャガイモが目にくらんだのは洋吉でもわかった。
「それにしても珍しいな三津堂が留守なんて」
「命日だからな」
「家族の」
ニヤリと大滝は笑うくらいだった。なんとなく洋吉はつまらない気持ちになった。絶対に洋吉には教えるつもりなどないと手に取るように洋吉はわかった。
大滝は事務所に着くとジャガイモを洗い、狭い台所の釜にガスをつける。
もちろん洋吉も手伝う。手を真っ赤にして彼らは芋を蒸かしていた。ちょっと煮立つまでの時間、大滝はタバコを吸い始めていた。
彼はじつにうまそうな顔をする。洋吉にはわからない味だ。
「三津堂にもやろうか」
大滝がぼんやりした調子で言った。もしかしたら大滝と三津堂は長いつきあいなのかと洋吉は考えていた。洋吉はそんなことを口に出していいのかわからなかった。
「おまえはさ。なんで三津堂のところに行くようになったんだ」
大滝は紫煙の中に漂いながらつぶやいた。口から煙が出てきた。
「いえ」
事件というか見た話を言った洋吉にふうんだとか、へえだとか、洋吉に返事をする。洋吉の話を興味がありそうには見えないが、訊かれたのだから、話せなければ洋吉の気も済まないというところだ。
「あれはなんだった」
ついぼやいていた。大滝は何本目かのタバコに火をつける。
そうして、彼はなにも言わない。大滝の言葉を待っていない洋吉はそれでお話を終わらせるつもりだった。
「おまえさんさ。それから三津堂に対してどう思う」
「どうって」
洋吉はしばらく黙ってしまった。洋吉の中では三津堂をどう思うかということを改めて考える。
「いや、友達です」
「ならいいんだ。おまえはまあいいか、普通不気味だと思わないか」
「不気味?」
「だって、あいつはズバズバと見たかのように過去をいうんだろう」
「それはそうなんですか」
「さあな」
「なんですか、その答えは」
疲れた洋吉は鍋を開けた。ふきこぼれないように差し水をする。
「おお、いらねえよ」
と大滝に言われた。事務所のソファーに座るわけではなく、小さな和室に鍋を置いて熱々のジャガイモの皮を向く。薄い繊細な和紙のような皮を向いていく。そうして根も取る。
「それにしても」
「なんでだろうな」
二人は同時に言った。大滝は「なんでだろうな。おまえと付き合うのは」と愚痴のようなことをこぼした。
「失礼じゃないですか」
大滝は楽しげな声をあげていた。彼は洋吉をからかっているのかもしれない。洋吉は笑っていた大滝に文句をいうわけでもなく、ジャガイモを食べている。
「それにしても、このジャガイモ、古いな」
「もう時期じゃないですからね」
「わかっていて買うかね」
食べたかったんですと洋吉は言い訳を言っていた。洋吉の顔を見ていた大滝は「面白いな」と言った。
面白いなと意味がいいものではないことくらい洋吉にはわかっている。
「こんにちは」
「よお。こっちだ」
大滝の明るい調子を聞きながら洋吉はあまりいい気持ちはしなかった。洋吉が心の狭さ、それとも彼のプライドのせいかわからない。ただ、普通の人ならば彼と同じことを考えるだろうと予想はできるだろう。
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