転生先は筋肉マッチョだらけの世界

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やっぱり最初はギルドへ

ギルマスの家

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 魔法や戦い方をロバートさんに教えてもらって一週間ほどくらいだろうか。昼過ぎからロバートさんが忙しそうに準備をしていた。
 
 理由を聞いてみたところ…

「…指定依頼ですか?」
「ああ、本部ギルドからの公式の依頼でな、上級の冒険者に課せられて余程のことがないと拒否できない依頼なんだ」
「そうなんですね」

 拒否できないんだ…まあ、それほど信頼されたり強さを認められている証拠なんだな。

「それで…2日は帰れない」
「あら、そんなにですか」

 2日か…家事とかはできるし、この世界の魔法道具の使い方とかも教えてもらったから留守番くらいなら大丈夫かな。

「それで…1人での留守番になるがいいか?」
「大丈夫ですよ。17歳ですよ」
「そうか…行ってくる…何かあったら冒険者ギルドに頼れよ!」

 ロバートさんがめっちゃ心配そうな顔で出て行った。…心配性だなぁ。

 ロバートさんが家から出て行って2時間ほど経った。…暇だ。
 掃除とかも終わらしたし、飾られてる観葉植物のお世話とかもしたしなぁ。

 しばらくボーッとしていると玄関をノックする音が聞こえた。誰だろう?

「よお! 元気してるか?」
「あっ、ハンクさん! どうしたんですか?」
「いや、様子を見にきただけだ。…大丈夫そうだな」

 様子を見にきたのか…優しいな。少し寂しかったんだよな。

「どうだ、少し街を散歩しないか?」
「いいんですか?」
「ああ、仕事が終わって暇でな。ついでにこの街のことも案内してやるよ」
「じゃあ、行きましょう!」

 やることもなく暇だった俺はハンクさんと一緒に街の探索に出た。
 最初に来たのは本屋だ。技術が俺のいた前世の世界よりはある程度遅れていても、魔法道具が発展しているので印刷が可能なのだろう。大量の本がそこにはあった。

 へぇ、これはスパルダリア帝国の歴史本でこれは種族ごとの文化や特徴について書かれた本か…おっ! こっちは冒険系や恋愛系の小説か。色んな本があるんだな。

「何か欲しい本があったら買ってやるぞ」
「えっ、いやいや悪いですよ」
「いいんだよ。好きな人間には優しくしたいからな」 

 うわー、すげーイケメンな笑顔でこっち見てくるよ。そういえば、一目惚れとか言ってたな。
 どうしよう。…親切心を無下にするのはな。

「じゃあ…お言葉に甘えて…」
「おう、甘えとけ!」

 結局、ハンクさんに世界の歴史について書かれた本と種族ごとの歴史と文化についてまとめられた本を買ってもらった。

「ふふ~ん、ありがとうございます♪」
「嬉しそうだな…本好きなのか?」
「まあ、好きな方ですよ」

 本は色んなことを知れるからな。


 本屋の後は漁港やその周辺の店、劇場といった娯楽施設、屋台が多く立ち並ぶ通りを見に行ったりした。
 様々な場所に行き説明を聞いてると、もうかなり時間が経ったのだろう。空が暗くなり始めていた。


「もうこんな時間か…どうだ、一緒に飯でも食わねえか? 互いに一人飯は寂しいだろう?」
「そうですね。ご一緒させてもらいます」
「よし! じゃあ、屋台通りで飯買って帰るか。あと酒も必要だな! シズクも飲むだろう?」

 どうなんだ? 俺、17歳だけどこの世界では成人なんだよな。飲めるのか? 神様ー、どうなんですか?

『飲んでも問題ないぞ。お前の身体もこの世界に対応するようにしてあるからな。だが、飲み過ぎには注意しろよ』

 はーい! さて、どうするか…気になるし少し飲んでみよう。

「少しだけなら…」
「よく言った!」

 ハンクさんが嬉しそうにしながら、お酒のおつまみになるような惣菜やお酒を買い始める。
 惣菜の中には前世で言う唐揚げらしきものもあった!

 ハンクさんの手の袋には瓶に入ったお酒が沢山入っていた。
 これがこの世界のお酒…実際、どんな味がするのか気になるよね。
 
 その後、ハンクさんの家に行き晩餐をすることになった。

 
 1時間後…


「へへへ~、ハンクしゃん飲んでますかぁ?」
「シズク、お前酒弱すぎだろ! まだ一杯と少ししか飲んでないだろう!?」
「うにゅ~、うえへへ♪」

 どうやら、俺はお酒に弱かったらしい。すっかりへべれけ状態だ。

「はあ、ベッド行くぞ」
「…ナニするの?」
「寝かすんだよ」

 ハンクさんにお姫様抱っこ状態でベッドに寝かさせる。紳士ですなぁ。

「…全く…外では飲まない方がいいぞ」
「にゃんでぇ?」
「襲われるからだよ!」
「でも、ハンクしゃん襲ってないよ?」
「あのなぁ…俺だってギリギリ我慢できてる状態なんだよ」

 無理矢理しないとは…優しいなぁ。

「優しいね♪」

 俺が無意識に手にスリスリしながら言うと、ハンクさんの様子が変わる。

「…シズク…抱いていいか?」
「へ?」
「というより抱かせろ」
「いや…でも…」
「ロバートはよくて俺はダメなのか?」

 ハンクさんが真面目な表情で聞いてくる。そんな表情されると断れないよ。

「うう…」
「ロバートには黙っておくから。なっ!」
「わ、わかり…ました。1回だけですよ! あと優しく!」
「おう! わかった!」

 嬉しそうにハンクさんがベッドにあがってきた。思えばちゃんと断ればよかったかもしれない。






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